イノベーションの授業でためになることを教わったので書くことに
しよう。技術よりの仕事をしている人には役にたつと思う。整理できて
いなかったのは、私だけかな?
授業の要旨は以下。
・イノベーションとは、R&Dとコンペティティブネスを繋ぐものである。
歴史でみれば、エジソンは発明家、SONYの盛田さんは、イノベーション、
ビルゲイツもイノベーション。
・イノベーションとインベンションは別物である。
・発明家は、発明で満足する傾向がある。
・イノベーションは発明ではないので、プロセスに従えば、誰でもできる。
・発明をビジネス展開し、拡大するのがイノベーターの役割である。
何を思いついたかというと、開発部時代からの永遠の課題であった、
新しいものを作りだしていくこと、に対する考えを思いついたのです。
・法人の開発部、いや会社のほとんどの部署、人へ、新しいものを創造
することを要求するのは、最初から無理な注文だということ。
・ひらめきは、ごく一握りの天才にしかない。これは、翻しがたい事実で
ある。
・自分も、新しいものを創り出す力、クリエイティビティはないと思っていて、
なんとかならないのかな、といつも考えていたのだが、自分は、発明家を
追うのではなく、イノベータになる努力をすべきだと気付いた。
・そもそも、システムインテグレータなるものは、ある技術を繋ぎあわせて
よりよい、効率的なものを作ることだから、イノベータよりだったのです。
・シーズとニーズという言葉を使い、R&Dのシーズをという話をよく聞い
たのですが、まさにイノベータの役割を求められていたわけです。
・イノベータのための環境はある程度研究されていて、これなくして、
シーズ云々の話はできなかったのです。
・SS部でみれば、目利き、OEM商品なんかは、まさにイノベータよりの
観点なのです。
・どこか、そんなんでええんかい、独自性はないのかいと思うところもあった
のだが、それを競争優位性(Competitiveness, Strategic Advantage,
Differential Advantageとか、Marketing用語)まで、持っていければ、十分、
すばらしい創造性だったのです。
・そう、BL-XXXは、マルチベンダが可能な、会社の特徴を生かした、十分な
戦略だったのです。
・ここまで、もってこれるかどうかが、能力の差ということになるのでしょう。
決して、才能ではありません。ある程度、努力でカバーできるものなので
しょう。
・そういう意味では、前SS部長は長けた人だと改めて思います。
・Anyway、これからは、システムインテグレータではなく、
システムイノベーターと呼ぶようにしよう。
会社の内容になってしまいました。すみません。
また、私見が多いので、ご了承を。
つづく
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