英国滞在で最も苦労したひとつがEmailである。日本でIBMに入り、Trans、
延長コード、コネクタなど買い揃え何も心配していなかっただけに落胆は
大きい。
事の発端は、電話のコネクタ形状がUS/JPNとUKで相違があることに気
付くのが遅かったことである。
ロンドンのホテルでは、ホテルの特別な形状なんだろうと無視していた。
コベントリのホテルに着いた、また同じ形状である。これはおかしい。
ロンドンにある日本のプロバイダに電話して、やっとことの重大さに気付
いた。ここはコベントリ。変換コネクタがあるのかい。
妻も心配顔だ。心配するな、私はNTT、エンジニアだ。すかさず、電話帳
をめくって、ComputerShopを探した。よく分らない。そうだ、BTだ。BTShop
に電話した。幸い、土曜日もやっているようだ。明日行ってみることにしよう。
BT Shopに行く途中にComputerShopがあった。中をみた。電話もある。
あった。変換コネクタだ。これでメールができる。WWWも見える。巨人は
どうなっているのだろうか。
変換コネクタを買って帰路を急いだ。10GPB、2500円。ぼったくりだ。
早速、トライした。妻も期待顔だ。外線番号もセットし、接続。PCの中から
人に声がする。おかしい。WrongNumberか。切り分けだ。電話をしてみた、
求めているモデムの音がする。番号は合っている、再トライだ。
再接続、またも人の声だ。Reception。自分のホテルだ。おかしい。
切り分けだ。外線番号に続けてダイヤルしてみた。Frontの聞きなれた声
だ。やられた。おんぼろSwitchingBoardめ。
妻もあきらめ顔だ。あきらめるな、私はNTT、SS部だ。二股ソケットで、
一方を電話で外線番号をかけ、もう一方でPC発信すれば大丈夫だ。俺を
信じろ。あれ、あるのはUS用の二股ソケットだ。Oh、my!! 急げ、Shopへ。
タクシで往復し、買ってきた。今度こそ、大丈夫だ。セット完了。まず、電話
で外線番号、よしダイヤルトーンが変わった。PCからプロバイダに接続。
電話で妻が人と話している。プロントだ。
妻もあきれ顔だ。私は、NTT、やめた。公衆電話を探そう。
つづく