我々の行程は以下であった。本に記載されている場所はすべて
行ったことになる。湖水地方は南北45キロなので、2往復くらい
車で走った。3日もあれば概ね周れる。すばらしい景観のドライブ
を楽しみながら、余裕をもった旅であった。キャンプ、ハイキング、
サイクリングを楽しんでいる人が非常に多く、様々な楽しみ方が
できる場所である。彼女と行かれることをお勧めする。
8月28日
1.ボウネスのベルスフィールドホテルへ到着
2.夜のボウネスの街探索、食事
−ボウネスの街は観光客であふれ、活気がある街である。
8月29日
1.ウインダミア湖をフェリーでレイクサイドへ
2.レイクサイドで蒸気機関車に乗る
3.レンタカーでビアトリックス・ポータの生家ヒルトップへ
4.夜のボウネスの街探索、食事
−フェリーからの眺めはすばらし、車から見ている景色よりよい。
−蒸気機関車は趣はあったが、8キロを走るほどの速さでゆっくりと
運行するものであった。機関士の手が真っ黒だったのが印象的だ。
−ヒルトップはウインダミア湖の反対側にあり、フェリーで渡れば
10分、湖を周っても30分の距離であるが、我々は3時間のドライブ
で閉館きりぎりにようやく到着した。ピーターラビットに興味はあまり
なかったが苦労して着いたので、感慨深いものがあった。
8月30日
1.シーザー城へ
2.アンブレサイドのブリッジビルディングへ
3.グラスミアのワーズワースホテルへ到着
4.ワーズワースの生家、ダヴコテージへ
5.グラスミアの街探索
6.ワーズワースホテルで食事
−シーザー城へもロングドライブになった。おそらく倍の時間を要し、
人に聞き、地図を慎重に見ながら到着した。苦労して到着するが、
開館は午後からで、1時間程のんびり公園を見学した。待たされ
たこともあり、感慨深いものがあった。
−ブリッジハウスは、小さい橋の上に立っている小さい建物である。
知らなければ通りすぎるような建物である。グラスミアで、この建物
の絵を購入した。お店の人曰く、家を建てる税金が橋の上では無料
だったからと教えてくれた。様々な説があるようだ。
−ワーズワースホテルから歩いて、ダヴコテージへ行った。何と
日本人観光団体がいて、うんざりした。我々は別で来ているのだと
主張するために、団体が去ってから中に入った。嫌な日本人かな。
−ほとんど予備知識がなかったので、手短にまわった。
時間がある時に、ワーズワースの本を読んでみよう。
−ワーズワースホテルでの夕食はすばらしかった。前菜から
デザートまで2時間くらいをかけてゆっくり食事がとれた。
8月31日
1.ダーウェン湖探索、ボートを漕ぐ
2.不思議な石の集まり、キャッスリングストーンへ
3.ケズウィックの街探索、世界最初の鉛筆工場へ
4.グラスミアのワーズワースの生家、ライデンハウスへ
5.グラスミアの街探索、絵を描く
6.ワーズワースホテルで食事
−湖水地方の北、ダーウェン湖のケズウィックも栄えている街である。
まず、ダーウェン湖で手漕ぎボートに乗ることにした。かなり旧式の
もので、かなり疲れた。レガッタをやっている人々を尊敬する。私は
スキッパーがせいぜいである。
−丘の上に、大きな石が円上に置かれている場所が、キャッスリング
ストーンである。さしずめ、ミステリアスサークルである。まあ、何と
いうことはない石であるが、丘からの景色はすばらしい。ここに来る
のも迷って、偶然見つけたので、感慨深かった。
−ケズウィックの街を歩いていると、チョコレートマンと称する、パント
マイムの道化師がいた。全身チョコレート色で、かなりの人気物と
なっていた。世界初の鉛筆工場で鉛筆を買い、ケズウィックを後に
した。
−ライデンハウスは、街から離れていることもあり、来ている人も少なく
働いている人もお年寄りばかりであった。ダヴコテージよりも、よい
家であり、庭からのグラスミア湖の眺めもすばらしかった。
−由緒のある鉛筆もある、すばらしい景色もある。我々の芸術の血が
騒ぎ、絵を描くことにした。ギャラリーにある絵のようにはいかない。
同じ場所を書いているはずなのに、私と妻の絵は違うものになって
いた。丘に向かっているのに、私の絵には湖があった。
9月1日
1.リバプールへ向けて出発
次は、ビートルズの街、リバプールへ行くことにしよう。
つづく