HAPPY HAVOC PROJECT 01-05
ハボックのハッピー(?)とどのようなシチュエーションにハボックは報われるのかを追求する小話全9本です。ネタは以前メモにこっそり設置させていただいてましたハッピーハボック計画のアンケート結果からになっています。日頃、考えることの少ない(?)ハボックの幸せを考えてくださったみなさま、本当にありがとうございました!これからも参考にさせていただきます!


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01.

マダムとの食事は、強烈な香水の香りに満ちていた。

もしかして、これは何らかのの陰謀ではないのか。
私の嗅覚と味覚を麻痺させ、毒を飲ませようとしているのではないか。 そう思うと、この冷えきった料理の凝固した濃厚なバターにも納得が行く。 もはや、何が混入していようともこのバターを前にしては、私といえども気がつくのは困難を極めるだろう。
――実に、用意周到だ。

マダムは、食事中にも関わらず、全く色を変えない真っ赤な唇の口角を5ミリ上げた。
「さすがは、シェフのおすすめの料理だけありますわ」
マダム、これならまだ内乱のときによく食べたぱさぱさのクラッカーの方が美味しい気がします。いえ、東方司令部内の食堂で出される、この私でさえ突き止められない何かでできているハンバーグの方がマシでしょう。
私はマダムに負けまいと口角を3ミリ上げて、目に笑みを浮かべた。
「ええ、味の分からない、私のような軍人が食べるにはもったいないほどです」
値千金の笑顔の勝負というならば負ける気はなかったが、マズイものをいかに美味しそうに食べるかという勝負なんて、正直勝つ自信などなかった。だから、私は顔の筋肉に力を込めた。生理的な反応を表出させないために。
マダムは向かいで、鈴を転がしたような笑い声を上げた。
一層、香水の臭いが増した。


私は、別に手の込んだ料理が嫌いと言う訳ではない。
濃厚なバターが胃にもたれるという訳でもないし、3日と開けずに、フォアグラとトリュフとキャビアを食べているという訳でもない。一本、何十万もするワインを好き好んで飲んでいる訳でもない。全ては付き合いだ。
大皿にほんのわずかに盛られた料理をフォークとナイフを使って、できるだけ原型を崩さないように、ニュートン力学的バランスを考えて少しずつ食べる。場合によっては、量子力学的考察も行う。決して一口で食べてはならない。そのルールはあまりに多く、かつ、煩雑でなのであった。ただのバゲットをソファに寝転がって、好きな本を読みながら、齧る。――それが一番美味しいものだと思っていた私を誰が責めるだろう。

普通の料理というものの味を私に教え込んだ奴の責任は重い。私は作りたての普通の料理を普通に食べたい。それがきっと一番美味しいもののような気がする。
冷め切った料理を前に、私は苦痛で歪みたがる顔を必死に押さえ込んだ。――この拷問のような時間を終えたら、美味しいものを食べに行こう。奴はぶつぶつ文句を言いながらも、私のためにフライパンを握るのだ。
その様を思い浮かべた私の顔に、自然に笑顔が浮ぶのを感じた。

向かいの席でまたマダムが笑い声を上げると、香水が臭い立った。


(→02.に続きます)
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02.

深夜、聞き慣れた排気音がオレの住んでいるとこの前で止まって、再び走り去っていった。歯磨きを終え、さあ寝るぞと考えていたオレは嫌な予感に背筋が微かに震えるのを感じた。――それから数分と経たずに、部屋のチャイムが連打される。こんな田舎の子供すらしない阿呆なことをする人間の心当りなど1人しかいない。
ますます鳴らされるチャイムに辟易しながらも、急かされるままドアを開けた。

「あー…、やっぱり…」
「トマトソースの酸っぱいパスタが食べたい」
開けたドアから漏れた室内の明りに照らされ、大佐はにこやかに言い切った。
この人は今日、どこぞの美貌のマダムと会食だったはずだ。なんで、その人がこんな貧乏人のとこでメシをたかろうとするんだろう。
脱力して、大きく落ちたオレの肩が目に入った大佐は、中に入れたくないけど入れなくっちゃならないと大きな葛藤に揺れ動いているオレの胸中を感じ取って急いで言葉を重ねた。
「お前が私のために作った、愛情がたっぷり詰まったものが食べたいんだ」
「――胸焼け起こしても知りませんよ」
一体、何がきっかけでこの人にメシをたかられるようになったんだろう?
オレだって、たいしたものが作れるわけじゃないことは、この人だって良く分かっているだろうに。
「ははははっ!!かわいいことを言うようになったな!ハボック!」
「はあ‥‥」
深夜の住宅街に響き渡る高らかな笑い声に、言いようのない疲労感を感じた。

大佐をここまで送ってきた車が立ち去った今、帰ってくれなんて言えないんだけど、そういつもいっつもオレが大歓迎で大佐を迎え入れると思われるのも釈然としない…。
「あのねぇ、トマトソースのパスタなんて、ホールトマトの缶詰とゆでたパスタ混ぜればいいだけでしょ。アンタにだってできますよ?」
「――よし!お前がそう言うなら作ってみよう!そこをどきたまえ!」
テンションの高い大佐はにこにこと笑みを深めながら、スルリとドアの内側に入ってきてしまった。そのあまりの機嫌の良さにオレが眉をひそめた隙に、大佐はオレのことなど見向きもせず、ウチのキッチンに突入していった。
そして、ガラガラガッシャーンと鍋がひっくり返る派手な音が聞こえてきた。
「あー、うそ。うそっス。大佐、ウチを壊さないでください」
キッチンには買ったばっかのコーヒーメイカーがあって。まだ、十分に使ってもいないのにアンタにダメにされたら、ちょっとしばらく立ち直れそうもないし…。それに、こんな深夜から大掃除するのも勘弁して欲しい…。
「ならば、さっさと作りたまえ」
キッチンに入ると、仁王立ちの大佐からフライパンを手渡された。

大佐は待ちきれないと言わんばかりに、狭いキッチンのオレの隣に立って待っている。腕を組んで胸を張り、手伝う気は全くミジンコほどもないことをオレにアッピールしていた。そんなことしなくても、今更手伝えって言う気はこっちだって全くないのに。

シンク下の買い置きしていた食料を見渡せば、目当てのものはなかった。
「あー、トマトの缶詰、切らしちゃってますね」
「えー!」
「レストランじゃねえんスから。そういつでもあるわけじゃないっスよ。――えっと、あー、まともなものないなあ。バターのパスタでもいいスか?」
「‥‥‥美味いか?」
「ええ、普通にウマイっスよ」
「では、そのバターのパスタとやらをいいただこう!」
「アンタ、なんでそんなにえらそうなんスか‥‥」

フライパンにバターを落として溶け出した匂いに、オレの腹がグーッと鳴った。


(→03.に続きます)
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03.

「……美味い」
思わず、言葉がこぼれた。

このバターはその辺の店で売っている特売の安いバターに過ぎないだろう。なのに、この10倍以上の価格は優にすると思われるあの店のバターよりも、比べるまでもないほど美味しかった。
ハボックは私の向かいで、そのパスタを音を立て大口ですすり食べながら、大げさッスよと気にも留めない。
「速く食べないと冷めちまいますよ?冷めたら、バターが固まってまずくなっちまいます。アンタもさっさと食っちまってください」
それだけを早口で言うと、ハボックはまた勢いよくパスタを啜ったが、その勢いが良すぎて、そのバターソースが私の顔に跳んだ。

一瞬の沈黙の後、ハボックは誤魔化すように笑って、私の頬に手を伸ばしてそのソースを拭った。
――ナプキンで拭くという感覚がないのだ、こいつは…。
ハボックがナプキンを使わないのは、ナプキンを使う度にそれを洗わなくてはならなくなるからだろう。ならば、その手をそのスエットで拭っても同じだ。
私はその程度の意識から、少々の遊び心をもって、所在をなくして行き場に困ったように彷徨わせるその手を掴んで、ゆっくりと舌を這わせた。冷めていても、十分美味しいバターソースである。

ハボックの腕がびくりと硬直した。
その途方に暮れた顔が好い。
「――――あ、の…?」
まあ、こんな日もある。
ハボックは約束なんかしていなくても、いつ行ったとしても、温かく美味しい料理を振る舞ってくれる。

「――何かヘンなものでも、入ってました?」
何か、賞味期限切れてたっけ……?とハボックは真顔で呟いた。

その後は、推して知るべし、だ。


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04.

目の前で子供が橋の上から川に落ちた。
雨が続いた後の増水した流れの速い川に、だ。
気が付いたとき、オレの体はその子供を追いかけて橋を飛び越していた。

すぐさま小隊が駆けつけてきてくれて、オレも子供も無事だったし、子供の母親にも感謝されたし、街の人間にも大きな拍手を貰った。
だけど、オレの気持ちどんどん沈んでいった。
濁流に飲みこまれ、子供に力任せにしがみつけられ、自力で岸に上がるのは難しいかもと思い始めたとき、小隊を手際よく呼びつけ、川に網を渡して、溺れるオレたちを間抜けな魚のように岸に引きずり挙げて助けてくれたのは、この一部始終を見ていた大佐だった。
オレはそのとき、いつものように大佐のお供で市内視察に出ていた。

護衛対象をほっぽて、勝手に川に飛び込んで…。司令部の熱いシャワーを浴びても、濡れた服を着替えても、オレの心はちっとも浮上する気配すらなくって。
司令室に戻れば、やっぱりそこには大佐の姿はなかった。あの人はオレが岸に引き上げられ、子供の無事を確認するやいなや小隊と共にやって来たホークアイ中尉に引きずられるようにして司令部に連れ戻されていた。きっと執務室で〆切の過ぎた書類に必死になってサインをしているのだろう。
「――ハボ、お手柄だったそうじゃないか。大佐に聞いたぜ」
「お手柄?」
大佐をほったらかしにして、か?
確かに、あの人は強いから別に独りにしたって平気だし、護衛なんて飾りみたいなもんに過ぎないし。だけど、だからって、いつ何かあるかわからないじゃないか。不意の、一発の銃弾があの人の頭を貫くかもしれない。そんときのために弾除けのオレがいるんじゃないのか。なのに、それが勝手に川に飛び込んで、お手柄なのか?
「お手柄だろう?大佐がお前が戻ってきたら渡しとけって言ってたぞ?」
ブレダに投げ渡されたのは、いつも吸ってるタバコ一箱。
「それ、ご褒美だろ?」
「………………」
確かに、川に飛び込んだ時点でタバコはおじゃんになってしまっていた。そんないつもは決してされることのない気遣いに、一気に自分の不甲斐なさが込みあがって、執務室に駆け込んだ。

鼻息荒く執務室のドアを開けたはいいが、オレは何を言っていいかわからなくなって、そこで立ち尽くした。そして、それを視界に入れた大佐がちょいちょいと指先でオレを呼ぶ。
山と積まれた書類に囲まれた大佐は、すぐに手元の書類に顔を落とすと、慌しくサインを書き込んでいく。オレはそれを机の前に立ってぼうっと見ていた。
「――あの、すんません、でした」
「何を謝る?」
大佐は俯いたまま…。
「アンタの、そばを、勝手に離れて…」
サインを書き続ける手も止まらない。
オレにとって一大事なことでも、アンタにとってはどうでもいいことだと言われている気がして、無性に泣きたくなった。

「――あのタイミングでお前が飛び込まなかったら、あの子供は助からなかったかもしれない。お前の行動は間違ってはいなかった。それに、私は強いから始終お前に一緒にいてもらう必要はない」
「それって、オレの存在理由を否定してんスか?」
大佐が漸く顔を上げた。
「――存在理由!お前の口からそんな言葉を聞くとは思わなかった」
「ふざけないでください」
オレはマジなんです。
目に力を込めれば、大佐が肩を竦めた。
「ふざけた気はない。――あー、まあ、そうだな。あえて言うならば、お前には助けを求めて伸ばされた手を無下に振り払ってほしくはないな。私はそう簡単に窮地に陥らないから、お前の手が何時いかなるときも必要としているわけじゃないだろう?目の前で車に轢かれそうなものがいるのに、私の弾除けに甘んじてほしくはない、と私は思っている。――ちゃんと怪我をしないで私のところに戻ってくればいいんだよ、ハボック?」

その言葉がうれしいのかうれしくないのか、正直言ってオレにはよくわからなかった。ただ、困惑するオレに大佐が大きく息を吐いて、子供を助けてくれてありがとう、よくやったと言った。その一言に漸く強張っていた肩の力が抜けるのを感じた。


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05.(崖っぷちセレナーデに続いています)

オレの背後から強い光が射していた。
光源はこの世界にたった一つだけだった。

オレの背が作った暗い影が大佐の顔を隠していて、オレの不安を掻き立てていた。
オレは片手で淵を掴み、もう片方の手で大佐を掴んでいた。
――ここは崖っぷちのようだった。
光が強すぎて周囲の様子が全くわからない。強すぎる光の中も。暗すぎる闇の中も。
オレはただ奈落に落ちてしまわないように大佐を掴んで、懇願する。
まるで駄々を捏ねる子供をあやすように。驚かせてしまわないように。自分でも驚くぐらい優しい声で、懇願する。
「大佐、右手も伸ばして、ね?」
きっと大佐の顔が見えないからだ。こんな風に優しい声が出るのは。今はまだ大丈夫だけど、このままならすぐ窮地がやってくる。そのとき、片手でこの人を掴んでいられるだろうか。この淵を握るこの手は離せない。離したら、2人共奈落に落っこちるだけだ。
「大佐…」
汗が流れて、掴んだ手が微かに滑った。
「大佐、お願いですから、右手を伸ばして。オレの手を両手で掴んで。大佐!!」
途端に怖くなる。
この人がオレの手を掴んでくれなかったら、オレはこの人を落としてしまうのか。
オレがこの人を殺してしまうのか。
「大佐、お願いですから何か言ってください」
「――私は重いか?」
「普通です。でも、でも、重そうに見えます」
どんなに目を凝らしても、大佐の顔は見えなかった。
オレがこんなに焦っているのに、なんでこの人は平然としているのか。顔は見えなくてもわかることはあって、涙がこみ上がった。
「大佐、右手に持っているものを離して…。右手を伸ばして、オレを掴んでください」
繰り返す。何度も、声の限り。
「――それはできない」
はっきりと告げられた言葉に、鋭い痛みが胸に走った。
「落っこっちまいますよ!大佐」
「――大丈夫だ」
「大丈夫じゃないですよ!アンタが落っこちたら、オレだって落っこちまう!」
「――それはダメだ。お前はそこにいろ」
「大佐、お願いします。わがまま、言わないで」
「――私は何度落ちても、何度でも這い上がってくる。だが、お前はそこにいてくれ」
そんなわがまま言わないでくれ!
汗でまた、手が滑った。オレの汗なのか、大佐の汗なのかわからない。ただ、ほんの少しづつ滑っていく。
「大佐、右手、伸ばして!」
オレがこんなに必死にお願いしてんのに。それでも、伸ばされない右手についに涙がこぼれた。大佐の顔が見えない。
「アンタ、オレのこと好きなんだろっ!知ってんだよっ!オレよりも、その右手に持ってるものの方が大切なのかっ!」
「――ハボック、手を離せ。お前まで落ちてしまう」
そんな言葉が聞きたいんじゃない。落っこちまうまら、何で一緒に落ちようって言ってくれないんだ。何でオレを選んでくれないんだ。お願いだ。今は、今だけは、オレを選んで。
「一緒に謝ってあげますから。叱られてもかばってあげますから」
汗で滑って、――指が絡む。
「右手に持ってるものを離して!速く!」
冷たい汗がどっと溢れた。
「落ちる!」
オレは淵を握っていた手を離した。両手で大佐を掴むために。――しかし、その一瞬速く、大佐がオレの手を振り払った。手から失われた重みに、衝撃が走った。

その瞬間、ひどく懐かしい声に叱咤された。
――馬鹿野郎!お前がこっちの手を離したら元も子もねえんだよっ!踏ん張れ!

気が付けば、オレの左手に重みが戻っていた。オレの手を掴んでいたのは白い手ではなかった。そのたくましい腕は大佐の腕から生えていた。
オレは唐突に理解した。この人は死んで今なお大佐と共にあるんだということに。今、この瞬間も、あの人がこの人を支えているのかもしれない。

オレは?
オレはここで大佐の手を掴んでいることしかできないのか?
無力感がオレを打ちのめす。
「――大佐、右手に持っているものは何ですか?それを離すことはできないのですか?」
オレは大佐に選ばれない。
あの人のように、この人と共に生きることもできない。なら。
「アンタは何を選んだんですか?」
大佐の顔はまだ、見えないままだった。
だけど、一瞬、大佐の鮮やかで自慢気ないつもの自信満々の笑みを見たような気がした。
「――お前自身でもある。ハボック、私は世界を掴んでいるんだよ!」



そこでオレは目が覚めた。
何度も何度も、無意識のうちに左手をさする。
夢を見た。生々しい夢だった。
――あの人が選んだのは、オレじゃなくて未来だった。こうあるべき世界。あの人の野心そのもの。
今のオレじゃなく、未来のオレをあの人は選んだ。
自分自身が思い描く世界に生きるオレを…。

今、無性にあのふてぶてしい顔が見たくてたまらない。あれはただの夢に過ぎないと言って欲しかった。
両手で顔を覆った。
声を上げて泣くなんて何年ぶりだろう。
夜が明けたら、あの人に会える。たった、その数時間が狂おしくてならなかった。

オレはアンタのいない未来に生きるより、どんな奈落でも、アンタと今一緒にいたいのに。



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アンケートにご協力くださって、ありがとうございました!

01.■12/06//『大佐視点の物語なら、意外と常に報われるのでは?君が思うよりも僕は君が好きーという感じで。』とアンケートに答えて下さった方へ!
アンケートにご協力して下さってありがとうございました!悲惨な過去を感じさせ、生活感のない家に暮らす大佐に、ハボックが普通のことを教えてあげたいなあと思ったことに端を発して、いろいろ世話を焼き出してて欲しいです。その努力は、大佐がご飯を食べれば、ハボックを思い出さずにはいられない体になってしまったという形で結実です!

02.■12/05//『〜(略)、どうにも現状維持が一番の幸せのように思えます。大佐の面倒を見て、笑顔をもらうことで報われるような。ハボは他人にはわからない価値観を持ってそう、というか父性と母性を両方もっているような…。 正直、ハボが報われるイメージが思い浮かびません!(苦笑) 〜(略)』とアンケートに答えて下さった方へ!
アンケートにご協力して下さってありがとうございました!いつものように、大佐に好き勝手されるがままのハボ。現状維持です。自分が作ったもので、美味いと言ったものなら、疑いなく食べようとする大佐。その大佐の、自分がもたらした変化にハボは気づかず仕舞いです。でも、退屈知らずの人生は約束されてます!

03.■12/12//『咄嗟に何も思いつかないところが不憫でなりません・・・。大佐に優しくされても絶対疑心暗鬼で戸惑うばかりだからぶち切れた大佐にぼこぼこにされそうだし・・・何故?』とアンケートに答えて下さった方へ!
アンケートにご協力して下さってありがとうございました!ハボックは大きなチャンスをものにできませんでした。あの後、不意に湧き上がった性欲を暴力で昇華させようと考えた大佐にぼっこぼこに殴られてそうです。ハボックは殴られながら、愛って耐え忍ぶことだからとか考えそうでものすごく不憫ですね…。そんなハボックに私がハッピー!(しまったっ!)ハッピーハボック、難しいテーマです(笑!

04.■12/05//『 〜(略)、いったんどん底に落ちた後、ちょっといいことがあったとき、くらいしか思いつきません…(一週間の禁煙の後マスタングさんにタバコを下賜される、程度の…) 〜(略)』とアンケートに答えて下さった方へ!
アンケートにご協力下さってありがとうございました!ハボックは咄嗟の自分の行動に落ち込みます。でも、マスタングさんにタバコを貰い、お礼を言われて浮上です。ハボックは意思や人格をちゃんと尊重されてます、マスタングさんに(珍しく?)。ハボックが落ち込んだら、それはもういそいそと慰めようとするマスタングさん…。

05.■12/05//『たぶんハボは大佐が存在してそれについていける状態でさえあれば満足で報われてるんだと…あれ?』とアンケートに答えて下さった方へ!
アンケートにご協力下さってありがとうございました!大佐がいなくなりそうで、しかもそれについていけないというような状態を夢の中で疑似体験することで、現状に満足して、って考えたのですが…あれれ??こういう夢を見て泣いちゃったことがマスタングさんにばれたら、マスタングさんはうれしそうに周囲に言いふらしそうです。ハボがね、ハボがね、と…。
以上のような感じで小話にさせていただきました!すっごく楽しかったです。
重ねて、アンケートにお答えくださったみなさま、ありがとうございました!