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お久しぶりです

と一年振りの原稿です。昨年の3月頃からコロナの流行が始まりまして、年が明け、約一年が経とうとしている今日、沈静化するどころか、益々拡大、深刻化する一方で、世界では新型コロナも発見されています。このような事態に対しては、国と自治体全体が連帯して取り組まなくてはいけないのですが、政策に対してお互いに牽制し合っているようでは、なかなかコロナの蔓延を抑えることはできません。
 私はもう何十年も前から、国家公務員、地方公務員の密な連携が必要であることは訴えていますが、公務員は基本的に一般庶民の納税から、給与をもらっていますので、基本的な給与体系は議会に諮り、議員の賛成多数で決定されています。これは儀式のようなもので、議員が否決することはまずありません。なぜなら、自分たちの議員報酬にも影響するからです。
 昨年12月の冬のボーナスの記事を神奈川新聞で読んだのですが、民間企業は前年比−10.7%と、リーマンショックを超える厳しい結果になっていますが、一方、国家公務員(管理職および非常勤を除く一般行政職)の2020年冬のボーナス(期末手当、勤勉手当)の平均支給額は68万100円で前年比0.1%増でした。神奈川県の職員らの冬の期末・勤勉手当(ボーナス)の一般職の支給額は、前年比−0.025カ月ダウン(これだけのダウン幅ならば、「前年度とほぼ同じ支給率」と表示するのが一般的であると思うのですが、いずれにせよ、全職員(平均41・7歳)の平均支給額は前年比15,500円減の86万6,627円(税込み)でした。
 それに比べて、神奈川県16の自治体の冬のボーナスの支給状況は一般職では、全ての自治体が減額されているのですが、藤沢市は83万円強、平塚市が82万強、小田原市が81万円弱と、この3市の自治体がbest3で、最低は二宮町の72万円強でした。新聞にはどれだけの増減であったのかは書かれていませんでしたが、二宮町だけが△の増加マークで、他の15の自治体は全て▼の減額マ―クでした。それでも、国家公務員の金額を約15万円近く上回る金額です。都道府県の公務員、市町村の公務員、そして国のボーナスが一番少ないというのは、何と言う皮肉でしょう
 コロナウィルスだろうと、何だろうと、国、神奈川県、そして15の市町村自治体は自分たち(首長、議員、一般職員)にはあまり関係ないのです。結局、国家、自治体はお互いに干渉せずに緩い関係を維持しているのです。コロナ患者の蔓延で、観光業、宿泊施設、飲食店、一般商店、交通機関などは大きな痛手を受けています。「go to eat」・「go to travel」キャンペーンを掲げても、感染の怖さからその効果はほとんどありませんでした。特に医療関係においては、医師、看護師は加重労働で厳しい毎日を送っています。国が掲げたキャンペーンは失敗に終わり、その成果は殆んどなく、新型コロナウイルス感染症及びその蔓延防止の措置の影響により休業させられた中小企業の労働者のうち、休業中に賃金(休業手当)を受けることができなかった方に対し、もう少し配慮できなかったものかと考えています。
 おそらく今年1年も、コロナ感染が終息しなければ、国内の経済活動は一層厳しいものになるでしょう。昨年は、「三密」を避けるために、MPS卒業生恒例の親睦会も中止になりました。今年の開催も、このままの状態が続くならば、中止になる可能性が強いと思っています。歳をとったら、1年を同じようなことをして過ごせることが、長生きできる秘訣と悟った矢先のことでした。昨年は、15年位続いていた、個人的行事「ゴルフIN北海道」も中止にしました。5日〜1週間滞在して、メンバーコースで2、3回、そして他のプレーしたことのないゴルフ場で2か所ほどプレーをして、プレー後は未訪問の観光地を見学し、最後の日の夕食は、知り合いの千歳市の店で、海産物を頂くというのが恒例なのですが、それができなかったことはとても残念でした。自分が楽しみしていることができなかったことによって、寿命が何年か短くなってしまった気がしています。
 今年も、この状況が続きそうですが、今年は行きます。今年も行けなかったら、長生きしている意味がありません。これから先、私の人生が何年残されているか分かりませんが、まだ見ぬ景色、旧跡、名所を訪れたい気持ちは強いです。ある程度今でも親しくしてくれている卒業生は知っている人が多いですが、「現存する12城」は全て訪れましたが、あとは「47都道府県制覇」という目標があります。これには、2つの条件が付いていて、その都道府県の地を踏み、常識ある人なら殆んどの人が知っている自然、旧跡、名所などを1か所は訪れるということです。未訪問の県がまだ4つ残っています。新潟県、富山県、福岡県、佐賀県です。確かにこの4県は、観光地の少ない県です。特に福岡県には「門司港レトロ」、「太宰府天満宮」、佐賀県には「吉野ヶ里歴史公園」「七ツ釜」、富山県には「雨晴海岸」「五箇山合掌の里」くらいしか頭に浮かびません。新潟県は広い県ですから、自然の景色を主に多くの観光地があります。
 昨年のコロナウィルスの感染のように、またいつ、私たちの実質人生を少なくさせてしまうような事態が起こるか分かりません。毎日を自分の感性に合った充実感の伴う日常にしてください。あなたの人生はあなただけが経験できることで、他人の人生に乗り換えることはできません。夫婦であっても、一緒にいたり、気持ちを汲み取ったり、手助けをしたりすることはできても、当人にはなれません。私は2年前に古希を迎えたということは、還暦を迎えたり、数年以内に還暦を迎える卒業生が多くいるはずです。「終わり良ければ全て良し。」という格言がありますが、人生こそ、そうありたいと願っている毎日です。それから、今回のコロナ感染の拡大で思い出した言葉があります。「自分のことは、自分で守れ。」という基本的な心構えで生活してください。

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