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老化グラフに関する説明

ラフの見方について説明します。X軸の数字は老化現象が始まった時(あるいは気付いた時)を1とし、15は15年後となります。Y軸の数字は老化が始まる前のあなたの「心・知・体」の生活能力を100としました。生活行動力には当然個人差があることは承知しています。「私の心・知・体の総合能力は150だ」と豪語する人もいるかもしれません。しかし、それを考慮すると複雑化し、幾つものグラフが必要になってしまいます。そこで、平均的数値として判り易く100としました。ですから、各人(1,100)の座標が老化の開始点となります。また、老化開始の判断にも大きな個人認識差がありますので、年齢決定は各人にお任せします。

記のグラフは典型的な高齢者(Normalさん…グラフの表示はNさん)の老化進行モデルになります。おそらく1/2程度の人はこのような曲線を描くことになります。老化現象が始まって10年〜15年後には、老化以前の「心・知・体の活動能力」の40%〜25%の自活(自立)能力しかなくなり、家族、病院、介護施設などにお世話にならなくてはいけない可能性が大きくなります。自立して行える日常生活の行動が2/5以下になるラインをイエローライン、1/4以下をレッドラインとしました。老化進行を鈍くするには、Nさんの関数式のeの次数を-0.1Xを-0.05Xにします。すると、イエローラインに達するのは20年も先になります。老化が始まってからの日常の「心」の在り方と行動はとても大事であることが判ります。

記の3種のグラフは活動的な高齢者(Activeさん…グラフの表示はAさん)、Nさん、そして鈍感な高齢者(Dullさん…グラフの表示はDさん)を並べたものです。Aさんは老後のことを考えて、50歳前後から意識的に「心・知・体」の充実を図っていた人で、身も心も若々しさがあり、同年齢の人たちと比べて老化の始まりを数年遅らせることができます。前述した老化前の心・知・体の総合能力に自信のある人は、このグラフを参考にしてください。DさんはAさんと真逆の生活をしている人です。深く考えないで、大らかに人生を楽しむというのも、人生の生き方として羨ましく思いますが、鈍過ぎてはいけません。Dさんはそのような性格の人なので、老化に気付いた頃には、既に老化はかなり始まっています(1,80)。「徘徊ドライバー」になりやすいタイプです(笑)。

 上記の3種のグラフはNさん、怠惰な高齢者(Lazyさん…グラフの表示はLさん)、そして既に人生に疲れ果てた高齢者(Tired さん…グラフの表示はTさん)を並べたものです。Nさんを基準にして、老化に気付いた時からの心の状態と行動力の違いをグラフにしてみました。10年後くらいにNさんはイエローラインに達するのに対し、Lさん、Tさんはレッドラインも突破しています。行動する心と、行動する体力を老後になってもどれくらい有しているかが、いかに大事なことであるのかを、判っていただけると思います。
 老化対策の基本は、始まるまでは「心・知・体」を鍛えておくこと、始まってからは老化進行と正面から向き合い、特に「心」の在り方と、億劫がらずに「体」を動かすことが重要だと思っています。しかし、長い人生には遺伝的、突発的、環境的要因から、あなたの心・脳・体に大きな打撃や異変を与える何か(大病、事故、天変地異など)が起こるかもしれません。そうなったとき、このグラフは何の参考にもなりません。併せて、あなたの将来がそのようなことのない人生であらんことを心より祈っています。

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