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「日本観光地の銘菓」の問答文

好きでない人っているんでしょうかね。いや、いますね。家でゴロゴロしている人とか、身体を動かすことが嫌いな人とか。しかし、9割以上の人はその目的、手段、形態はそれぞれでも、旅をきっと人生の楽しみの一つにしているでしょう。
「旅をすること」は「心・知・体」を健全に保つには、とてもよい趣味だと考えています。感動し、思いを馳せ、新しい発見をし、体力も必要とします。自分ひとりで旅行できているということは、社会通念を基盤とした日常生活を自立してできているということであり、「心・知・体」の衰えを最小限に抑えられている証しであり、同年齢の他の人よりは老いていないと自負できます。
 若い頃から、旅に出たら、自分自身に、あるいは家族、知り合いに土産を手にして帰りました。土産は一切買わないという人もいますが、私は宅配便で送り届けてもらうほど大量に買うこともあります。これは昔からの私の習慣になってしまっています。
 土産の慣習は江戸時代のお伊勢参りの名残りと言われています。江戸時代の庶民は当然、自費でお伊勢参りができるほど豊かではなく、村全体で費用を積み立て(「講」といいます)、2〜3人くらいの旅費が集まったら、くじ引きで当たった人が、村を代表して出かけて行きました。そして、出かけられなかった人たちにも同じだけの御利益があるようにと始まったのが「土産」の始まりだそうです。
 私の旅の主目的は美しい自然と出会うこと、興味ある歴史を訪ねること、美しい芝生の上でゴルフプレーすることのどれかです。食に関しては、日常生活でも自分の舌が美味しいと判断すれば何でもいい人間ですが、その土地の美味しいものに出会えた時は、やはり嬉しくなります。美しい自然と同様、美味しいものも旅をしなければ本場の味に出会えなかった訳ですから…。
 20世紀は映像の時代と言われていますが、21世紀になっても画像のデジタル化の技術は日進月歩の進化を続けています。TVやnetで居ながらにして、世界中の天体ショー、自然の絶景などを見ることができます。このように、視覚だけは疑似体験ができるようになりましたが、TVやnetでは聴覚、触角、味覚、臭覚などの他の五感は感じ取ることはできません。旅の良さは、その場の空間に存在することによって得られる空気感です。それが旅の醍醐味と感じています。
 一人旅を始めて50年。今でもその気持ちは変わっていません。一年の春夏秋(冬はNGです)の3回は旅に出たいと思っています。寅さんのようにフーテンになり切れればよかったのかもしれませんが、何よりも若い頃は「食べていく」ために定職を持つ必要があります。それでも、旅行会社勤務や外国や日本各地に住んでいる友人、知人がそこそこいましたので、若い頃から人並み以上によく出かけてはいましたが…。現在は、某会長にオーロラ鑑賞とウユニ塩湖に連れて行ってくれるように強く頼んでいます。
 下記の写真は今年の北海道でゴルフツアーの合間に立ち寄った場所です。午前中にゴルフラウンド、そして午後1時前後から行きたいところに行くというのが基本的パターンです。写真だけでは、その場に立った時の感動まで伝えることができないのが残念です。旅をこよなく愛している卒業生がいましたら、数人くらいで旅についてしみじみ語り合ってみたいと思っています。






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