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第4回ゴルフ大会顛末記

回はタイトル名『グリーン放言』にピッタリの、5月6日(祝日)に行われた「芝好会」の話をさせてもらいます。3年前からバラの栽培を始めたり、震災の影響もあったりしまして3年半振りの開催になりました(この間、プライベートで何回か卒業生とラウンドしたことはありましたが)。今回の第4回「芝好会」は、会員12名と、私の同級生でMPSの卒業生の父親でもある友人、そして知り合い2名の協賛を得て計15名で行われました。当日の気象状況は、風は強く吹いていましたが、気温は暑くもなく寒くもなく、雲ひとつない快晴でした。
 今回は幹事に今田君、副幹事に山本君、斎藤君という新布陣になって初めてのコンペでした。斎藤君は都合悪く不参加となり、山本君はとんでもない不祥事で(これ以上は書きませんが、墓場まで持っていくつもりもありませんので、知りたい人には誰にでも教えます)、今回開催できたのは今田君のお蔭です。彼の企画・連絡から当日での雑務まで八面六臂の行動力には頭の下がる思いでした。情報連絡が迅速かつ正確で、さすがにマス・メディアに長いこと勤めているだけのことはあります。
 8時20分頃M大OB首領の車でゴルフ場に到チャコ。駐車場で同じ時刻に到着したS君にバッタリ。彼とは25年ぶりの再会でした。ふたりとも何年ぶりかハッキリしたことはわからず、そのくらい振りということにしておきました。この歳になると、久しぶりに会って飾らずに接することのできる人がいることは喜びの一つです。
 S君を同乗させて、やはり初参加であるT君もいました。彼のゴルフのうまさは同級生の間では知られています。私も彼のゴルフが「芝好会」のレベルアップに貢献してくれるだろうと期待していました。昼食時の話では(15名全員が大きなテーブルを囲んで、個室で雑談しながら食べました)、OUTは私と同スコアでしたが、プレー後風呂場で話した時、16番ホールの砂場で長い時間遊んでしまったと、悔しそうに話していました。それまでINはプロ並みのスコアで回っていたようで、残念な結果です。次回はきっと挽回してくれるでしょう。
 私は3組の中の2組目で回ることが恒例になっています。今回の同組者はI君、Y君、T君でした。なるべく親睦を兼ねて、いろいろな人と回るように組分けしています。私自身もなるべく多くの卒業生と回りたいと思っています。スタートのときに気づいたのですが、MPS生の間では悪名高いあのM大OBの3人と、今回は私が回る羽目になりました。
 I君とはプライベートではよく一緒にラウンドする卒業生の一人ですが、スタートホールからボギー、パー、パーなのです。何と私と同じスコア。プライベートでこんな順調な彼を見たことがありません。彼に何があったのかはわかりませんが、「どうしたんだろう」と思っていた次のホールからいつものI君に戻りました。「やっぱりな」、なぜか安心しました。何か悪い魔物が憑いてしまったのかと思ったからです。ゴルフと凧と天麩羅はアがってナンボです。
 ここで、ゴルフに詳しくない人に説明しておきます。簡単に言うと、ゴルフには大きく分けて4つの仕事(skill)があります。だからゴルフは奥深いと言われています。まずドライバーで遠くへ飛ばすこと。次にアイアンでグリーンに乗せること。しかし素人にはなかなか乗りません。私が若い頃の絶好調のときでも3回に2回乗ることは滅多にありませんでした。そうなると、短い距離をグリーンに載せる仕事が残ります。これをアプローチと言います。これが3つ目の仕事です。なるべくピンまで1〜2mくらいに運べれば最高で、パーを取れるチャンスが出てきます。ゴルフはミスのスポーツです。そのミスをリカバリーするスキルを身につけておくと助かります。ミスショットをすると、木と木の間から打ったり、砂場から打ったり、土の上から打ったりすることもあるからです。
 そして最後のスキルがパットです。このパットがゴルフではスコアメイクにとても大切になります。プロの間には「driver is show. Putt is money.」という格言があるくらいです。プロの場合、ショットは誰でもそこそこ正確に打てるからプロになれたのです。しかしパットは傾斜や距離感をつかみ、それに合ったスピードで目標方向に正確に打てるかがとても難しいのです。ゴルフ場によってボールの転がる速さも違います。芝の葉の伸びる方向によって順目と逆目があり、それによっても転がりが変わります。これが大まかなティーショットからカップインするまでの流れです。
 横道から戻ります。これ以上曲がるとOBになってしまいます。私はこれらのスキルの中でカップに近づく一打ほど楽しいし、好きになります。アプローチとパターを自分の中では得意としています。それに比べ、ウッドはスコア100前後の人と同程度の安定性しかないと思っています。そんな訳で、Y君、T君には、アプローチを教えながらラウンドしました。
 ふたりにアプローチの蘊蓄を垂れていた時、T君が風変わりなアプローチクラブを手にしました。Y君がそれを見て、「何だ、それ。面白い形をしているな」とからかいました。私も手にして見たら、底が半円の鉄板で、その半円の弦の部分にフェイス(打つ面)が付いているのです。XXIO(ゼクシオ)と書いてありました。ゴルファーの間では有名なクラブですので、不適合クラブではないのでしょう。T君は「実は、あの形のクラブを3本持っているんです」と付け加えました。「それじぁ、アプローチうまくならないよ」とY君と笑いました。
 そのY君にもエピソードが一つあります。アゲンストの風の中、しかもグリーンまで緩やかな登りが続く520ヤードのロングホール。Y君、第5打目のアプローチをカップまで下り2mのところにつけました。「これを入れたらボギーだろ? 決めろよ。これは価値あるボギーだ」と、私は一言挿みました。彼は心に決めて打ちました。しかし、ボールはコロコロ転がって非情にもカップの下2mまで行ってしまいました。第2打、返しの登りのパット。今度はしっかり打ちましたが、強すぎて1mオーバーです。下りのパットがまた残りました。もうY君の心はビビっています。第3打はボールに触れるくらいのタッチです。残念!今度は届きません。結局4パットでした。Y君に格言を。「300ヤードも10Cmも同じ1打」「ゴルフと女性は○○が近くなるほど慎重に!」
 朝9時30分にスタートし、昼食をはさんでプレーの終了が3時30分。この6時間を、4人は1個のちっちゃなボールを追いかけながら、ワイワイ談笑しながら、またある時は自分の1打に一喜一憂しながら、仕事を忘れ、家庭を忘れ、童心に帰って、大人の遊びを楽しみました。他にもエピソードはたくさんありますが、書ききれないので割愛します。他の組も同様に楽しんでくれたことと思います。
 無事に表彰式のパーティーも終わり、参加者は再会を期して三々五々家路に着きました。今回の参加者で小田原に住んでいる人は二人しかいませんでした。千葉市、さいたま市、江戸川区、世田谷区、遠方から参加してくれてありがとうございました。

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