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これから日本はどんな道を歩んで行くのでしょう

HPを開設して7年、初めて更新を丸々2ヶ月空けたのではないでしょうか。「更新の間隔を少し空けさせてください」と宣言しましたので、この2ヶ月間更新のための文章を考えず過ごしてきました。バラ、ゴルフ、読書、そして週に約30時間の個人指導と、老人らしい穏やかな生活(?)をしていました。バラも15種ほど開花しました。ゴルフも昨年は10回ほどしかラウンドしませんでしたので、今年は月に2回ぐらいは回ろうかと思っています。そんな矢先、先日2〜3年ぶりに、out38、in37の75が出ました。
 読書では五木寛之の「親鸞」(全4巻)のうちの2巻を面白く読みました。お勧めです。新聞小説に連載された小説で、まだ2巻分しか文庫版が出版されておらず、あと2巻の発行を待っている状態です。かなりの長編で、おそらく4巻で計1500ページくらいにはなります。他にも10冊近くの本を読みましたが、この作品が個人的に一番、I would like to read the next page immediately. の気分になりました。
 野外活動と室内活動をバランスよく生活することは私の理想です。文字通りの「晴耕雨読」の世界、「バラ色」の生活(?)です。少し身体の部位にガタが来ていることが気になっていますが、こんな生活を100%エンジョイできないのが、私のもって生まれた悲しい性分です。そろそろHPの原稿を書かなくてはいけないのかなと気になってしまうのです。

 相変わらず国内も地球も「いい話」は少ないです。正に内憂外患が続いています。この閉塞感は強くなる一方で、打開策を打てずにいます。世界規模では、地球環境、金融経済、国家崩壊危機、紛争、テロ、そして訳のわからない国々の存在、主語が変わるだけで同じことの繰り返しのニュースが続いています。国内に目を向けると、財政破綻、経済停滞、消費増税、公務員改革、年金の一元化、少子化、防衛、これらの問題は数年前から何一つ解決されず、山積みされたままでむしろ悪化しています。この上に原発事故と超円高が起こり、日本国は泣きっ面に蜂の状態です。
 何が元凶なのか? 少なくても国内の諸問題については、多くの成り行きには因果関係があると考える私には、最終的にその責任は国民一人一人にあるということに帰します。そういう私もそれほど強い自己責任を感じているわけではありませんが、日本国民全体の私利我欲が強くなってきたことが、大きな一因と考えています。拝金主義者を権化とする物欲主義者、外見は善良面をして平然と人を騙す偽善者、弱者を食い物にする詐欺師、これらの人種を考えると日本国民の精神構造の平均値は劣化していると推測できます。
 何よりも心配しなくていけないことは、政治家、官僚、マス・メディア、大企業のモラルの低下です。もちろん全員、全社というわけではありませんが、仕事人としての模範となるべき職業であるはずの政治家、官僚の度を越えた保身には目に余るものがあります。また、大衆に大きな影響を与え、時代を作る仕事であるはずのマス・メディア、大企業の低俗化、迎合化です。あまりに利益を追いかけ過ぎている傾向があります。近年のこれらの影響なのでしょうか、現代の若者(20代〜30代)の幼稚化が問題になっています。大人になりきれていない親に育てられた子どもは、それだけで大きなハンディを背負う人生になります。それが未成年者の諸犯罪の遠因であるという専門家もいます。
 私自身が自分勝手な人生でしたし、親をはじめとして多くの人に迷惑を掛けて生きてきたことも承知しています。そんな私が偉そうなことを言うつもりはありませんが、自分なりに我慢することは学びました。まず自分の力で生きていくことを心掛けました。自分の性格にあったストレスの少ない穏やかな生活は何かを考えました。人生は「行動」し、「思考」することが基本だと思うのです。動かない人間、考えない人間は惰性の人生になり、安易で低俗な発想になってしまいます。
 現代人はこんな問題山積の時代でも、自由があり、物資があることの幸せを感じなくてはいけないと思うのです。原発事故も津波という想定外の突発事故という見方もありますが、そうなってしまう伏線は存在していたはずです。今の日本国の進んでいく方向には、どんな大きな難題、困難が突然現れるかもしれません。現代人は、もちろん私を含めて、もっと政治に関心を持ち、参政権を行使すべきです。特に国政選挙においては必ず投票に行くべきです。
 俗世間と離れて自分の好きなことをして、仙人のような暮らしをしたいと思っていても、悲しい性分で、TVのニュースを見たり、新聞を読んだり、webをsurfしたりしてしまうのです。どうも私は人間世界にどっぷり浸って生きていかなくてはいけない人間のようです。角度を変えれば、人間が、生き物が、地球が好きということです。

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