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愚老のつぶやき

年の冬は本当に寒く乾燥した日々が続いています。寒いからといって暖房された室内でごろんと横になって、する気もなく、することも見つからず、考えることもしないで、電波に乗って襲来するTV画面を惰性で見ている大人は結構多いと思っています。これでは、TV、ゲーム、メールに現を抜かしている子どもに親として示しがつきません。
 私は今回の年末年始もTVをほとんど見ませんでした。箱根駅伝、ニュース、そして大晦日のNHKBSプレミアムで21時〜24時に放映された「コズミックフロント・・・宇宙の謎に迫れSP」くらいでしょうか。仕事の時間帯の関係からTVは見ないほうではありますが、特に年末年始は個人的に楽しめる番組は毎年ほとんどありません。
 そんな私が朝刊を読むとき、必ずTV番組欄を見ているのです。最近そのことに気付きました。TVをそれほど見ないのに、どうしてだろうと考えました。帯番組を見ることはまずありません。私の好きな番組は特別番組、ドキュメンタリー番組が多く、それをチェックしているのです。滅多にTVを見ない人間だからこそ、見たい番組を見逃さないようにしているのかなと自己分析しています。TVも主体でありたいのです。
 NHKの「SONGS」はよく見る番組で、好きな歌手のときは録画しておきます。今年に入ってからは、ザ・タイガース、由紀さおり、昨日は山本潤子のSONGSを見ました。歳を重ねるごとに、ストレス解消や癒しは過去に求めることが多くなるようです。彼ら、彼女たちの歌で頭の中がすっきりします。好きな番組でも心の動かない内容(出演者)のときはNGです。
 そして、もうひとつ歳を重ねるごとに膨らんでいる欲望があります。「知る」ことです。今年のカレンダーの標語にしました「The more you know, the more you find you don’t know.」の真意は十分承知しているのですが、余命いくばくもなくなると、せっかく人として生まれてきたからには、好奇心のあるものは何でも知りたいという気持ちが出てきたのです。読書もその一環で、最近は小説を読むことは少なく(読んでみるとハズレが多いのです)、専門書、指南書、随筆の類が多くなっています。
 現実の世界(実生活)は能動的行動が基本です。身体を動かしています。体感の生活です。どうもそんな習性が身についたようです。バラの栽培も続けています。1月に剪定をし、土替えをし、木酢を撒き、そろそろ追肥をし、消毒をしようかと思っています。めっきりゴルフのラウンド数は減りましたが、それでもよく歩いています。すでに1月で35万歩、歩きました。ウエストもくびれてきました。今年はゴルフのラウンド数も増やす予定でいます。
 「勉強と部活(運動)」懐かしい言葉です。中学生や高校生の中に「勉強と部活を両立させます」という生徒が今でも多くいますが、口で言うのは簡単です。実践できている生徒は少ないです。両立できているかどうかの基準は、客観的に5点法で両方とも4を取れた場合であって、両方とも3程度は公言するほどのことはなく、誰にでもできます。「二兎を追うもの一兎をも得ず」という場合が多く、人生そんなに甘いものではありません。長い人生を楽しむためには「健康・環境・自立」です。そのためには若いときに何をしておくべきかのプライオリティをつくり、それに沿って行動することが必要で、そのことを年上の人間は若い人に知らせる義務があると思います。
 若い頃の目が回るほどの多忙さではないですが、私も現在週に5日仕事をしています。そんな中でプライベートの時間を有意義に使うことを意識した生活を、これから3年頑張ることを目標にしようと思っています。「心・知・体のバランスのとれた人間づくり」はMPSのテーマでしたが、還暦を過ぎた私が体現できるかトライしてみます。卒業生の皆さん、楽しい人生を送ってください。すぐ歳をとってしまいますよ。今から老後を楽しむ体力づくりをしておかないと、心も身体も動かない人間になって「生きた屍」になってしまいますよ。
 また、子どもたちに歳をとったらとったなりの楽しみがあることを、あなたの生き方で教えてあげることも必要だと思うのです。先の見えない閉塞した日本で、大人たちが活発に身体を動かして楽しむ人生を見せることができなくて、どうして子どもたちが自分も頑張ろうという気持ちになるでしょう。この連鎖が少子化の一因になっていると考えています。歳相応に身体を使って何かを追い求めている大人を見れば、きっと子どもたちは勇気をもらって頑張ります。

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