映像・音源 (その他断片 1990年代)
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様々な音源、映像などをここで紹介します。なおここで述べられている情報の一部につきましては、間接的なものであり、その真正性につき完全な裏付けはとれていないので、ご注意ください。
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Copperline Promo 1991 映像 |
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1. Copperline [Reynolds Price, James Taylor]
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1991年発売のアルバム「New Moon Shine」のために製作されたプロモーションフィルム。音源はスタジオ録音と同じなので、JTは口パクだ。舞台は、夕暮れの小屋の前と夜のキャンプファイヤーのふたつからなる。大部分は後者での撮影であるが、イントロとエンディング、そして途中の僅かな部分で、JTが小屋の前に座りマーク・オコナーのバイオリンを伴奏にして歌う印象的なシーンがある。特にラストのシーンを見ると、1993年のビデオ作品「Squibnocket」
E7に出てきた小屋のような気がする。そうだとすると、マーサ・ヴィンヤード島で撮影したことになるが、定かではない。
キャンプファイヤーのシーンでは、闇と炎、煙とライティングにより陰影のある空間が創り出され、座りながら淡々と歌うJTの周りに、マーク・オコナー(バイオリン)、ジェリー・ダグラス(ドブロ)、マイケル・ランドウ(エレキギター)などのミュージシャンが焚き火を囲みながら演奏するシーンが映し出される。焚き火そのものにある、何かノスタルジックな雰囲気がこの曲にピッタリ合っていると思う。さらっとした作りではあるが、JTのミュージックビデオの中では良い出来だ。
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(I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That Promo 1991 映像 |
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1. (I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That [Danny Kortchmar, James Taylor]
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「Copperline」と同じく、1991年発売のアルバム「New Moon Shine」A14 のために製作されたプロモーションフィルム。車庫、野外の夜、ホテルの部屋でギターを弾きながらうろうろする各シーンが散りばめられ、曲のイメージであるガールフレンドとのアブナイ関係を描いている。画面のなかに別の映像をはめ込む合成技術は、現在の視点からは稚拙に見えるが、当時は先端技術だった。音楽自体はアルバム収録のものと同じ。あまり大した出来とは思えないが、気だるい表情で歌うJTのダークでシニカルな面が良く出ており、理屈抜きで楽しみましょう。
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Late Show With David Letterman 1991 TV映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Mark O'Connor : Violin
Sid McGinnis : E. Guitar
Paul Shaffer : Keyboards
Don Grolnick: Piano
Will Lee : Bass
Anton Fig : Drums
1. Copperline [Reynolds Price, James Taylor]
David Letterman : Host
放送日: 1991年11月12日
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デビッド・レターメンのレイトショウに出演。同番組のハウスバンド CBS Orchestra プラス ドン・グロルニックとマーク・オコナーによる演奏。このバンドについては、2002年の同番組の記事を参照のこと。いつものメンバーと思われるがギターとドラムスについては、「恐らく」である。1.「Copperline」は、発表後間もない演奏なので、新鮮な感じ。デビッドとJTのトークの間に、ドン・グロルニックが一瞬写るのが、今となっては懐かしい。
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Howard Stern Show 1991 ラジオ音源 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Joe Walsh : Electric Guitar (4), Back Vocal (4)
1. Shower The People
2. Roll River Roll (部分)
3. Carolina In My Mind
4. Goodnight Irene [Leadbelly, John Romax]
1991年11月21日放送
Howard Stern, Robin Quivers : Host
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ハワード・スターン(1957- )は、アメリカで最も成功したラジオ司会者であるが、作家、俳優、ユーモリスト、TV司会者としても活躍している。彼のラジオ番組は全米で放送されており、「Howard
Stern Show」は月曜日から木曜日までの週4日放送されている人気番組。辛らつなユーモアを連発する彼のマシンガン・トークと、アシスタントのロビン・クィバース(1952- )との絶妙のやりとりを楽しむことができる。彼女は1981年以降ずっと彼と行動を共にしており、彼の突っ込みに言葉を挟んだり、カラカラ笑うことで、番組のバランスを保っているといえる。JTは1991年11月21日に新作「New
Moon Shine」の宣伝のために出演した。番組では、過去の精神病院の話、カーリー・サイモンのこと、キャサリン・ウォーカーとの再婚のことなど、遠慮のない話が続く。何でも忌憚なく話せるという雰囲気を生み出す番組スタッフの力量がなせる技であると思う。彼の頭髪がなくなった話では、JTが「夢のなかで神様が言うには、ベルリンの壁がなくなる代償だった」と言って皆を笑わせる。
リラックスした雰囲気のなか、知人とのプライベートなひとときでJTがプレイしているような感じで、ホストとの会話を続けながら、1.「Shower
The People」の演奏が始まる。バックコーラス無しの一人の演奏は珍しい。ラジオ番組におけるさらっとした演奏だ。ここでロビンが「初めて作った曲は何?」と質問し、JTは
2.「Roll River Roll」の一部を歌ってみせる。この曲は後に、1995年のテレビ番組「Colorado River Adventure」でフルバージョンを観ることができる。いつもと異なるイントロとくだけた歌唱による
2.「Carolina In My Mind」の後、元ジェイムス・ギャング、でイーグルスのメンバーであるジョー・ウォルシュが飛び入りで登場。一生に演ろうという話になり、レッドベリーの名曲4.「Goodnight
Irene」を演奏する。ジョーはエレキギターで伴奏を付けながら、コーラスに加わる。
会話のスピートと切れ味、内容の濃さが尋常でなく、全編を通して聴くと、リスニングでどっぷり疲れるが、アメリカのラジオ・トークショウの真髄に触れることができる。
注: 本記事は1997年5月のハワード・スターン・ショウの記事と重複する部分があります。
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Saturday Night Live 1991 TV映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Michael Landau: Electric Guitar
Don Grolnick: Keyboards
Clifford Carter: Keyboards
Jimmy Johnson: Bass
Carlos Vega: Drums
Arnold McCuller, Kate Markowitz, Valerie Carter : Back Vocal
1. (I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That [Danny Kortchmar, James Taylor]
2. Shed A Little Light
3. Sweet Baby James
放送日: 1991年12月14日
注: バックバンドのパーソナルは推定です
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1991年12月14日のサタデイ・ナイト・ライブに出演。長らく音源のみだったが、2011年に1.「(I've Got To) Stop Thinkin'
'Bout That」を除き、やっと映像を観ることができた。映像によると、いつもの連中がバックで演奏しているが、コーラス隊については、アーノルド、ヴァレリー、ケイトの3人のみで、デビッド・ラズリーはいなかった。内容的にはいつもの乗りのよいパフォーマンスで、特に特筆すべき点はない。1.「
(I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That」では、ブラスセクションが加わっている感じもするが、クリフォード・カーターのシンセサイザーと思われる。
2.「Shed A Little Light」は、少し崩し気味に歌うJTと、黒ずくめの衣装をまとった女性二人とベストを着たアーノルドとの掛け合いのボーカルが素晴らしい。3.「Sweet Baby James」は、サタデイ・ナイト・ライブお馴染みの巨大な送風機のセットをバックに、JTが一人で歌う。
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Today 1991 TV映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Michael Landau: Electric Guitar
Don Grolnick: Keyboards
Clifford Carter: Keyboards
Jimmy Johnson: Bass
Carlos Vega: Drums
Arnold McCuller, Kate Markowitz, Valerie Carter : Back Vocal
1. (I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That [Danny Kortchmar, James Taylor]
Katherine Couric : Host
放送日: 1991年12月
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「トゥデイ」はNBC放送の朝の看板番組で午前7時から毎日生放送されている。1991年のホストはケイティ・カーリックで、彼女はその後 2006年まで同番組のホストをつとめ、大物のアンカーウーマンになる。彼女とのインタビューに答えた後、JTが新作の「New
Moon Shine」A14 のプローモーションとして1.「 (I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That」を歌う。資料は1991年のみで収録日(放送日)は不明であるが、画面にはポインセチアが写っているので12月と断定、サタデイ・ナイト・ライブとほぼ同時期とした。レギュラーバンドと一緒にリラックスした演奏で、このころのアーノルド・マックラーはコロコロと太っているので、別人のように見える。ドンは電子ピアノを弾き、アコーディオンのようなフワフワした音を出している。この頃のマイケル・ランドウも、まだまだ若々しいね〜
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TEL5 1991 映像 |
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James Taylor: Acoustic Guitar, Vocal
Emilio Aragon : Piano (2)
1. Frozen Man
2. Fire And Rain
収録: 1991年 スペインTV
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1991年、JTがスペインのテレビ番組に出演したもの。本映像の特筆すべき点として、使用ギターがあげられる。いつものオルソンではなく、マーク・ホワイトブックのミニギターを弾いているのだ! このギターはJTのアルバム「Flag」1979
A10のジャケット内写真に写っていたもので、同アルバムの何曲かの録音にも使用していたと思われるものだ。80年代の途中からJTはマークホワイトブックのギターの使用を止め、一時期はヤマハ、その後オルソンに持ち換えて現在に至るのだが、このミニギターだけは大事にしているようで、本映像以外に1995年の「Colorado
River Adventure」にも登場している。
1.「Frozen Man」の弾き語りは大変珍しい。しかもミニギターの音で聴けるなんて最高ですね!バンドをバックにした演奏と全く遜色なく、彼のギターの上手さ、弾き語りの巧みさがよくわかるパフォーマンスだ。2.「Fire
And Rain」では司会のエミリオ・アラゴンがピアノを弾いている。ここでも小さいボディーから発するミニギターの独特の音の魅力を存分に味わうことができる。
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The Tonight Show 1992 映像 |
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James Taylor: Acoustic Guitar, Vocal
Michael Landau: Electric Guitar
Don Grolnick: Keyboards
Clifford Carter: Keyboards
Jimmy Johnson: Bass
Carlos Vega: Drums
Arnold McCuller, David Lasley, Kate Markowitz, Valerie Carter : Back Vocal
1. (I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That [Danny Kortchmar, James Taylor]
2. Frozen Man
Johnny Carson : Host
放送日: 1992年3月6日
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資料には1995年とあったが、この年の「The Tonight Show」のホストはジョニー・カーソンではなく、後継者のジェイ・レノなので、これは明らかに間違い。正しくは、1992年3月6日の放送だ。ジョニーが「New
Moon Shine」A14 のアルバム・ジャケットを持ちながら紹介する。当時のCDを売る際のパッケージだった長い箱(万引き防止のため?その後防止装置の普及によりなくなった)が懐かしい。大変リラックスした演奏で、マイケル・ランドウのギターも大人しい。その後ライブで弾き込んでいくにつれ、ワイルドになってゆくんだけどね。
同放送で、もう1曲「Frozen Man」を演ったとのことであるが、私は未見。
[2017年1月追記]
もう1曲の「Frozen Man」を観ることができました。マイケル・ランドウの若々しいこと!昔のビデオ録画なので、少しピンボケだったり画像や音声が乱れたりするけど、そこからは時代の匂いが立ち上ってくるね。
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Everybody Loves To Cha Cha Cha (Remix) 1992 音源 |
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9. Everbody Loves To Cha Cha Cha [Sam Cook]
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「New Moon Shine」 1991 A14のプロモーションのために作成された音源で、CD収録のオリジナル・バージョンとサウンドが異なる。一番の違いは、本バージョンではドラムスが目一杯入っていることで、かなり雰囲気が異なる感じになっている。その他としてイントロの違い(CDではエレキギターであるのに対し、ここではベースギターによる)や、エンディング(本バージョンのほうがファイドアイトが少しだけ遅い)などがあり、聞き比べると面白い。
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The Tonight Show 1992 映像 |
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James Taylor: Acoustic Guitar, Vocal
Bob Mann: Electric Guitar
Don Grolnick: Piano (2), Percussion (1)
Clifford Carter: Keyboards
Jimmy Johnson: Bass
Carlos Vega: Drums
Vicki Randle : Percussion (1)
Branford Marsalis : Soprano Sax (2)
Arnold McCuller, David Lasley, Kate Markowitz, Valerie Carter : Back Vocal (1)
1. Everbody Loves To Cha Cha Cha [Sam Cook]
2. Like Everyone She Knows
Jay Leno : Host
放送日: 1992年7月9日
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ジェイ・レノがホストのNBCテレビ「ザ・トゥナイト・ショウ」に出演。1.「Everbody Loves To Cha Cha Cha」では、ドン・グロルニックがクレバスを叩いている。その横でコンガを叩いている女性は誰かな?と思って調べたら、この番組のハウスバンドのメンバーであるヴィッキー・ランドル(1954- )だった。彼女はサンフランシスコ生まれのマルチ・インストメンタリストで、ソロ、バックボーカルもこなす人だ。ウェインショーター、ハービー・ハンコック、ジョージ・ベンソン、アレサ・フランクリン、ケニー・ロギンス、ライオネル・リッチーなど多くのセッションに参加、1992以降当該番組のハウスバンドの紅一点として活躍中。アコースティック・ギターによる弾き語りで歌っていた頃のインスピレーションの1人がJTだったとのことで、一緒に演奏している表情は楽しそうだ。ちなみに彼女は2007年にソロアルバム「Sleep
City」を発表している。
一転してシリアスな雰囲気の 2.「Like Everyone She Knows」では、同じく当時同番組の音楽監督を務めていたブランフォード・マルサリスがソプラノサックスでソロを取る。オリジナル録音である「New
Moon Shine」 A14でも彼が間奏ソロを担当していたが、ここでも短いながらも印象的なプレイも披露してくれる。少しやせ気味のJTは眼鏡をかけ、後ろ髪を伸ばしているので、どこかの大学教授のような風貌。
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Orland Concert Rehearsal 1992 映像 |
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James Taylor: Acoustic Guitar, Vocal
Michael Landau: Electric Guitar
Don Grolnick: Piano
Clifford Carter: Keyboards
Jimmy Johnson: Bass
Carlos Vega: Drums
Arnold McCuller, David Lasley, Kate Markowitz, Valerie Carter : Back Vocal
1. Down In The Hall (部分)
2. Shed A Little Light (部分)
3. Steamroller (部分)
収録 : 1992年10月15日 フロリダ州オーランド
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フロリダ州オーランドでのリハーサル、サウンドチェックの模様を約14分にわたって収録した映像。地元のメディアの取材の際にクルーが撮影したものらしい。すべての曲にはカットが入るが、観客のいない会場で、リラックスした雰囲気ながらも、演奏と歌は真剣そのもの。1.「Down
In The Hall」は、後半の2分位の短い映像で、バンドメンバーのカジュアルな格好が面白い。2.「Shed A Little Light」では、JTは眼鏡をかけている。3.「Steamroller」は、エンディングの一部のみを除いた全部を観ることができ、ドン・グロルニック、マイケル・ランドウのソロ演奏が楽しめる。エンディングでアップテンポのR&Bが付くバージョンだ。映像の最後には、ステージにおけるレポーターの簡単なインタビュー模様も映っている。
当時のリハーサルの模様をうかがう事ができる、ファンにとって美味しい映像。
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Q-102 In The Studio With Redbeard 1993 音源 |
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James Taylor: A. Guitar, Vocal
1. Something In The Way She Moves
放送: "In The Studio"KTXQ/Q102, Aug 1993
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Q-102 (KTQX)は、テキサス州のダラス・フォートワースを本拠地とするラジオ局で、1980年代にロックを放送していた。その後1998年に売却され名前や周波数が変わり、現在はKSOCという名前でR&Bとクラシック・ソウルを専門に流している。「In
The Studio」は1988年から始まった著名ロック・ミュージシャンのインタビュー、スタジオ・ライブの番組で、ホストを務めるレッドベアードは、ZZ
Topのような長いあごひげがトレードマークのディスクジョッキー。この番組は、KTQXがなくなった後も自ら設立したプロダクションによる全国ネット放送で、20年以上経過した現在も続いている。1993年に当時の番組に出演したアーティストのライブ演奏を収録したチャリティー・アルバム「Q-102
Redbeard's All Access」 B26が発売され、そこにはJTの「Carolina In My Mind」が収録されたが、上記ラジオ放送
「In The Studio」のホームページで、上記のCDに収められた「Carolina In My Mind」に加えて、同じ番組のなかで演奏された「Something
In The Way She Moves」を聴くことができた。
司会者のセリフがちょっと流れた後に始まる、JTによるこの曲の弾き語りは、いつ何回聞いてもみずみずしいものだ。
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The Tonight Show 1993 TV映像 |
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James Taylor: Acoustic Guitar, Vocal
Michael Landau: Electric Guitar
Don Grolnick: Keyboards
Clifford Carter: Keyboards
Jimmy Johnson: Bass
Carlos Vega: Drums, Percussion
1. Country Road
2. Secret O' Life
Jay Leno : Host
放送日: 1993年8月9日
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NBCテレビの「ザ・トゥナイト・ショウ」は、1954年から続いているアメリカで最も長寿のバラエティ番組だ。毎回2名以上の有名ゲストを招いてトークと音楽を楽しむもので、1992年にジョニー・カースンから引き継いだジェイ・レノがホストを務めている。ホストのジェイ・レノが「Live」のCDは明日発売とアナウンスした後に、1.「Country
Road」の演奏が始まる。JTはドレッドノートサイズのオルソンを弾いている。曲の終了後、JTはソファに移り、ジェイ・レノのインタビューに答える。子供達と一緒に中国旅行に行ったことが語られる。「そこでは誰も自分の事を知らないので、最初は気持ちが良かったが直に有名人であることが懐かしくなった」と言って観客を笑わせている。同時期に行われたボストン・ポップスとの競演は、「大きな戦車に乗ったような心地よさがあった」と言う。またランディー・ニューマンの「Faust」に神の役で参加したこと、ランディー・ニューマンは悪魔の役であることを聞き、観客は大きな拍手で応える。
2曲目は、ドンのエレキピアノとJTのギターだけで「Secret O' Life」が演奏される。ここでのJTのギターは、ピックガードなし、ノンカッタウェイ、オーディトリウム・サイズのオルソンだ。
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Late Show With David Letterman 1993 TV映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Sid McGinnis (Probably) : E. Guitar
Paul Shaffer : Keyboards
Will Lee : Bass
Anton Fig (Probably): Drums
Felicia Collins : Percussion
Arnold McCuller : Back Vocal
David Lasley : Back Vocal
Valerie Carter : Back Vocal
Kate Markowitz : Back Vocal
1. Mexico
David Letterman : Host
放送日: 1993年9月24日
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デビッド・レターメンによる夜のトークショウに出演。同番組のハウスバンドであるCBS Orchestraをバックに1.を演奏する。このバンドについては、2002年の同番組の記事で紹介済み。いつものメンバーと思われるがギターとドラムスについては、「恐らく」の但し書き付きなのでご注意ください。
ライブアルバムの宣伝のための出演で、このアルバムの事を「何よりもJTがいっぱい詰まっている」とコメントしている。またインタヴューで、クリントン大統領とセーリングを行ったことについての発言が興味深い。友達から誘われた時に「ギターを持って必ず来い」と言われた時にピンと来たこと。乗る前に海軍の特殊部隊が海に潜って入念にボートのチェックを行った事などが語られている。頭の回転が速いデビッド・レターメンの話術にもすいすい付いてゆくところなど、昔は無口だったJTも話がうまくなったもんだ。
音楽自体は、いつもと異なるバックバンドによる明るくリズミカルな1.「Mexico」 演奏。エンディングのギター・ソロがロックしていて大変面白い。
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This Morning 1993 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
1. Oh, What A Beautiful Morning [Richard Rodgers, Oscar Hammerstein II]
放送日: 1993年10月
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「This Morning」は、CBS放送によるウィークデイ朝の番組で、ニュースや天気予報の他に、有名人のインタビューやパフォーマンスのコーナーがあった。1990年代前半は「This
Morning」という番組名(現在は「The Early Show」に変更)で、「Oh, What A Beautiful Morning」が番組のテーマ曲になっていた。当時ゲスト出演したアーティストは、スタジオでこの曲を演奏することがあったようで、ムーディー・ブルースがこの曲を演奏する映像を観たことがある。JTも「(Live)」
A15のプロモーションのために当番組に出演した際、請われて即興で歌ったものらしい。彼のアコギのみの伴奏で、最初のヴァースのみを歌う短い演奏。テレビ番組なので映像があるはずなんだけど、私は音源でしか聴いたことがない。JTがこの曲を歌う他の音源は、ずっと後の2006年アイオワ・ステート・フェアでのものがある。さらに2008年の「Covers」A20
のセッションで録音されたがアルバムには収録されず、翌2009年に発売された「More Covers」 A21で正式に発売された。
この曲は1943年のブロードウェイ・ミュージカル「Oklahoma !」で歌われた曲。このカウボーイと農夫の娘のラブストーリーは、1955年に映画化され、そこでは冒頭で馬上のカウボーイ(ゴードン・マクレー)が歌っていた。リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン
2世による最初のミュージカルで、二人はその後「南太平洋」、「王様と私」、「サウンド・オブ・ミュージック」などの傑作を生み出す。
さらっとした演奏だけど、それなりに面白い。
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Pebble Mill At One BBC 1993 TV映像 |
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James Taylor : Guitar, Vocal
1. Fire And Rain
2. You've Got A Friend [Carole King]
放送: BBC 1 , 1993年10月19日
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「Pebble Mill At One」は月〜金の午後1時から45分間、BBC1が放送した生放送番組で、BBCバーミンガムのぺブルミル・スタジオで撮影された。放送期間は1972年10月〜1986年5月、1991年10月〜1996年3月で、JTは1993年10月19日に出演した、
被せと思われる拍手(あるいは少人数のオーディエンスによるスタジオライブ?)の後、グレーのTシャツを着たJTが、紫色のライティングによるセット中央で弾き語る。前頭部が禿げ、眼鏡をかけた痩せ気味の姿はどこかの大学教授のよう。2.「You've
Got A Friend」では、BBCのオフィスと思われる場所を背景に番組ホストの男性が曲名を紹介するシーンが一瞬入っている。
[2023年6月作成]
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Taratata 1993 TV映像 |
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James Taylor : Guitar, Vocal
1. You've Got A Friend [Carole King]
放送: 1993年10月21日
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Taratataは、1993年から始まったフランスのテレビ番組で、ロック・アーティストを招いたスタジオライブが売り物の番組だ。JTは1993年10月21日の放送に出演し、弾き語りで
1.「You've Got A Friend」を歌っている。この曲は、初期にJTが1人で演奏していた頃のレパートリーになかったため、数あるこの曲の音源・映像でも1人でのプレイしているバージョンは意外に少ない。そういう意味で貴重な映像といえよう。
曲後のインタビューでは、JTは通訳なしで流暢なフランス語で答えている。
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The Late Show BBC2 1993 TV映像 |
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James Taylor : Guitar, Vocal
1. Fire And Rain
2. The Frozen Man
放送: BBC2 , 1993年11月3日
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The Late Showは、1989年から1995年まで、イギリスBBC2で月曜〜金曜の午後11時15分から放送された芸能番組。The Old
Grey Whistle Testの放送終了の後、当番組がBBCにおける音楽番組の主流となった。JTは1993年10月〜11月のヨーロッパ滞在時の11月3日に出演して2曲歌っている。眼鏡をかけ、前頭が禿げ、後ろ髪が伸びた大学教授のような風貌。特に
2.「The Frozen Man」の弾き語りは珍しく、単独でのギター伴奏を聴けることがうれしい映像。
インタビューでは、「The Frozen Man」と「Fire And Rain」の曲作りと、アップル・レコードからのデビューの経緯といった、JTのファンにはお馴染みのエピソードを語っている。
JTのホームページは、過去の音源・映像を発掘し、権利関係をクリアーしたうえでYouTube無料公開してくれるので、本当にありがたいですね。
[2023年7月作成]
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Words And Music BBC 1993 映像 |
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James Taylor : Vocal, A. Guitar
1. Sweet Baby James
録音日: 1993年11月3日
放送日: 1994年4月2日
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この番組についての詳しい資料がないので、詳細は不明。JTが曲の由来について語り、そして歌う。1.「Sweet Baby James」についてのエピソードは、いろんな番組・コンサートで語りつくされているが、ここではいつもより詳しい内容になっている。JTによると、ふたつのエピソードからなり、最初のヴァースは、マサチューセッツ州マーサ・ヴィンヤードからノース・キャロライナ州チャペルヒルに向かう車の中で書いたもの。兄のアレックスに子供が生まれ、ジェイムスと名づけられたその子に会いに行くためで、運転しながらカウボーイ・ソング風の子守唄と作ったという。セカンド・ヴァースは、アーロ・ガスリーに会いにマサチューセッツ州ストックブリッジに行き、ボストンに帰る際の車の中で、「雪とともに曲が降りてきた」もので、自分のためのララバイという。
眼鏡をかけた大学教授のような容貌のJTだ。
[2012年10月追記]
別のソースで観た 2.「Frozen Man」の資料は「2004年」のみであるが、画面にはBBCの表示がある。よく観るとスタジオのセットが 1.「Sweet
Baby James」と同じなので、同一番組での収録と断定した。いつもはバンドで演奏するこの曲の弾き語りが楽しめる。
[2023年9月追記]
JTが自己のYouTubeチャンネルで本映像を放送、その際の説明文により本映像の正しい日付が判明ので、日付・表示順を訂正した。「Frozen
Men」は同番組で演奏されたものと紹介したが、正しくは同じ日に収録された「The Late Show」で放送されたものであることがわかった。また同番組は「The
Late Show」と同じ日1993年11月3日に収録されたが、放送されたのは、JTがヨーロッパに滞在していた1994年4月2日だったことも明らかになった。セットの垂れ幕のデザインが異なるが、同じ作りのセッティングで、JTの黒いシャツ、眼鏡をかけた学者のような風貌は「The
Late Show」と同じものだ。
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Saturday Night Live 1993 TV映像 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Bob Mann : Electric Guitar
Don Grolnick : Keyboards
Clifford Carter : Keyboards
Jimmy Johnson : Bass
Steve Jordan : Drums
1. Memphis [Chuck Berry]
2. Slap Leather
3. Secret O' Life
Rosie O'Donnell : Host
放送日: 1993年11月13日
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NBCテレビが製作したニューヨークを本拠地とするバラエティー・ショー、「サタデイ・ナイト・ライブ」からの音源。ここでの司会者は、トークショーなどで活躍した女性コメディアンのロージー・オドネル。彼女は、日本ではトム・ハンクスとメグ・ライアン主演のラブ・ストーリー映画「めぐり逢えたら」(1993
原題 Sleepless In Seattle)、リチャード・ドレイファスとエミリオ・エステヴェスと張り合う強面の検事補が傑作だった「張り込みプラス」(1993
原題 Another Stakeout)で知られる。
1. 「Memphis」は当時JTがステージで演奏していた曲で、チャック・ベリー1959年のヒット「Back In U.S.A.」のシングルB面として発表された。その際は「Memphis
Tennessee」というタイトルだった。その後ジョニー・リヴァース、ホリーズ、パット・ブーン、ジェリー・リー・ルイスなどがカバーして名声を獲得、スタンダードの仲間入りをした。ビートルズの「Live
At The BBC」にも収録されている。JTのバージョンは、モダンなアレンジで当時はドラムスが誰か分からなかったが、その後スティーブ・ジョーダンであると判明した。彼のリズムの乗りが、バンドの演奏にいつもと異なるグルーブをもたらしている。2.「Slap
Leather」ではボブ・マンのロックンロール・ギターが光っている。マイケル・ランドウとのスタイルの違いがよくわかる演奏だ。ここでもスティーブ・ジョ−ダンの乗りは曲に合っている。3.「Secret
O' Life」はいつも通りドン・グロルニックと二人での演奏。背景をなす古い工場のようなセットが雰囲気があって良い。なお 3. の演奏音源が、後の1999年に発売されたオムニバスCD
B27に収録された。
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Belo Horizonte 1993 TV映像 |
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James Taylor : Guitar (1,2,3), Vocal (1,2,3), Back Vocal (4)
Milton Nascimento : Guitar (3,4), Vocal (3,4)
Simone Bittencourt de Oliveira : Vocal (4)
Jon Anderson : Back Vocal (4)
Tulio Mourai : Piano (3,4)
Cristovan Bastos : Accordion (3), Keyboards (4)
Wilson Lopes : E. Guitar
Joao Batista : Bass
Robertinho Silva : Drums
Ronaldo Silva, Wanderlei Silva : Percussion
1. Secret O' Life
2. Carolina In My Mind
3. Only A Dream In Rio [James Taylor, Fernando Brant (ポルトガル語歌詞)]
4. Maria, Maria [Milton Nascimento, Fernando Brant]
収録: (恐らく)1993年12月19日 ブラジル、ベロ・オリゾンテにて
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ベロ・オリゾンテは、「美しい地平線」という意味の名で、リオ・デ・ジャネイロの北約300キロの内陸、海抜1000メートルの高原地帯にあり、鉄鉱石の採掘で発展したブラジル3番目の都市だ。ミルトン・ナシメントは、この街に住んで音楽活動を続けてきており、地元の英雄的存在だ。3.が終わり舞台から引っ込んだJTに行われたインタビューから、このコンサートが飢餓救済のキャンペーンを目的として開催されたものであり、4.のフィナーレの際に、ゲストが麦の穂を手にして舞台に登場した理由が分かる。
ホストのミルトンがJTを紹介(ポルトガル語なので何を言っているか分からない)。眼鏡をかけたJTが登場すると、観客はスタンディング・オーヴェイションで迎える。ブラジルでの人気絶大のJTは、弾き語りで、1.「Secret
O' Life」、2.「Carolina In My Mind」を気持ち良さそうに歌う。その間ミルトンは後ろにあるドラムセットの壇に座り、JTの演奏を見守っている。JTの演奏中にも彼の表情のクローズアップが頻繁に挿入され、この番組における彼の存在の大きさがわかる。3.「Only
A Dream In Rio」では、ナイロン弦のギターを持ったミルトンが椅子に座り、ポルトガル語で歌いだす。バンドが生み出すリズムのしなやかさは、本場ブラジルならでは。途中JTが英語で歌い、ブリッジは二人の合唱となる。ミルトン独特の大地に吹き付ける風、鳥の囀りを思い起こす裏声のハミングが心地よい。後半のポルトガル語のパートにJTが加わり、両者の連帯感が最高潮となる。相手への尊敬の念が感じられるパフォ−マンスだ。フィナーレでは、ミルトンがブラジル最高の女性歌手と言われるシモーヌ・ビテンコート・オリベイラを呼び出す。続いてイエスのジョン・アンダーソンとJT、そして地元のミュージシャン2名が呼び出され、4.「Maria,
Maria」が演奏される。この曲はミルトンと作詞のパートナー、フェルナンド・ブラント作によるもので、ブラジルで多くのアーティストがカバーするスタンダードになっているようだ。ボーカルはミルトンとシモーヌが担当し、マイクを向けられたジョンとJTがコーラスに参加する。途中から観客による大合唱となり、現地でこの曲が如何に有名であるかが分かる。
ミルトン・ナシメントがメインの映像であるが、後にミルトンのアルバム「Angelus」1994 C59 にスタジオ録音版が収録される 3.「Only
A Dream In Rio」の地元ブラジルでの演奏が観れるだけでも十分価値がある。
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Maurizio Costanzo Show 1993 TV映像 |
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James Taylor : Guitar, Vocal
1. Something In The Way She Moves
2. Fire And Rain
放送: 1993年 イタリアTV Canale 5
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マリジオ・コンスタンツォは、イタリアのテレビ司会者、ジャーナリストで、彼が司会者を務めるテレビ番組「Maurizio Constanzo Ahow」は、同国で最も長く続くトークショウという。1993年(時期不明)にJTが出演して弾き語りで2曲歌っている。観客席がある公開番組で、JTは司会者や他のスタッフ達がいるまま、椅子に座って歌っている。眼鏡をかけた大学教授のような風貌は当時の特徴だ。
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Lorraine 1993 TV映像 |
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James Taylor : Guitar, Vocal
Lorraine Kelly : Host
1. Secret O' Life
放送: 1993年 イギリスTV GMTV
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GMTVはイギリスのテレビ局で、3チャンネルの6時から9時25分までの朝番組を担当していた。その後は別会社のITVが放送する時間割りになっていたが、後にITVに買収されて同じ会社になった。ロレイン・ケリーはスコットランドのエジンバラ生まれのテレビ司会者、ジャーナリスト。
JTは、新作の「Squibnocket」1993 E7、「(Live)」 1993 A15についてインタビューを受けた後に、彼女の目の前で 1.「Secret
O' Life」をさらっと歌う。私が見た映像は画面と音のタイミングが少しずれていたが、それでも面白く鑑賞できる。
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Deep Space Hormer (Simpsons) 1994 TVアニメーション |
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James Taylor : Guitar, Vocal, Voice
1. You've Got A Friend (Imcomplete)
2. Fire And Rain (Imcomplete)
(注意)以下、あらすじ等ネタバレの記述がありますので、ご注意ください。
放送日: 1994年2月24日
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アメリカの人気TVアニメーション番組「シンプソンズ」に本人の役でゲスト参加したもの。1993年9月〜1994年5月にわたりオンエアされた第5シーズン中、13回目のエピソードで、放送日は1994年2月24日。
アニメーションといっても、大人しか分からない隠し味がいっぱい詰まっている。このエピソードは、宇宙飛行番組の視聴率低下に悩むNASAが、一般の労働者を宇宙飛行士にしようとしてホーマーをスカウトしてしまい、訓練や宇宙で大騒ぎになる話。スペースものとあって、随所に「スタートレック」、「トータル・リコール」 1990、「2001年宇宙の旅」 1968、「猿の惑星」1968、「エイリアン」 1979、「ライトスタッフ」 1983といった宇宙もの映画のパロディーがこれでもかこれでもかと出てくるのがスゴイ。
バズ・オルドリン(本人が声で登場)等と宇宙飛行船に乗ったホーマーが、無重力のため空中に浮かんだポテトチップを食べようとして、実験用の蟻の巣に衝突し、蟻が空中に散らばるというトラブル発生のところで、何故かギターを持ったJTが管制センターーに登場して、宇宙飛行士達のために歌うという。バズが「あんたのビタースウィートなフォークロックを聴く状況にない。こちらは大変な問題が持ち上がっているんだよ」と言っているのに、「俺はみんなが考えているようなレイドバックした人間ではない。いいかい、今から演奏するから、あんた方は気に入ってくれればいいんだ」とやり返して1.「You've
Got A Friend」を歌いだす。飛び散った蟻を何とかしようとして大騒ぎの船内のシーンに「When you're down, and troubled,
And you need a helping hand, And nothing, oh, nothing is going right...」の歌が流れるのがなんとも滑稽だ。空中に浮かんだ蟻のクローズアップを巨大蟻の出現と勘違いしたテレビ放送の後で、2.「Fire
And Rain」演奏中に、蟻が制御盤に潜り込んで機械がショートし、最悪の状態になる。「There's hours of time on the
telephone line, Talking 'bout things to come. Sweet dreams, and flying
machines, And pieces on the ground --」と歌ったところで、JTは場の悪さに気がつき、一瞬中断して「Sweet
dreams, and flying machines, Flying safely through the air...」と続ける。このシーンは傑作ですね。さらに注意深く観ると、JTの持っているギターのヘッドストックの形状、そしてヘッドのロゴのアルファベットの「O」から、これが愛用のオルソン・ギターであることが分かる。芸が細かいな〜。この番組の製作者であるデビッド・マーキン(David
Mirkin)がオルソンのオーナーだった縁だそうだ。
事態が一層深刻度を深めてゆくなかで、JTがある提言をする。「蟻ねえ〜 ヴィンヤード(彼の家があるボストン郊外のマーサ・ヴィンヤード島のこと)で、家のなかの蟻に悩まされた事があったな。その時アート・ガーファンクルが真空ポンプを持ってきて、家の外に真空状態を作り出し、蟻を吸い出させたんだ。でもあんた達NASAはそんな避暑地の家のようなことは関心ないよね?」
NASAはそのアイデアに飛びつき、宇宙船のハッチを開けて蟻を船外に出す。その際ベルトをしていなかったホーマが外に放り出されそうになり、その時しがみついたハッチの開閉金具が壊れてしまう。JTはその場に居辛くなり、「失礼」と言って逃げ出すところで彼の出演はお終い。結局ホーマーが持っていた金属棒をはめ込むことにより、大気圏突入を乗り切り、何とか地球への帰還を果たしたが、無事生還の原因となった「金属棒」が今回の英雄となり、がっかりしたホーマーは家族に慰められる。毒のある風刺とパロディーに満ちた番組は、本人の役で出演するゲスト・スターでさえも笑い飛ばしてしまう。ここでも少し頑固で独善的っぽく見えることもあるJTのイメージが見事にチャカされていて、それを許容して出演する本人も懐が深いなあと関心してしまう。
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Red Televisiva Megavision 1994 [Sting & James Taylor] TV映像 |
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James Taylor: Acoustic Guitar, Vocal (1,2,3), Back Vocal (4)
Michael Landau: Electric Guitar (1,2)
Don Grolnick: Keyboards (1,2)
Jimmy Johnson: Bass (1,2)
Carlos Vega: Drums, Percussion (1,2)
Dorian Holley : Back Vocal (1,2,3,4)
Kate Markowitz : Back Vocal (1,2,3,4)
Sting : Vocal (3,4), Bass (3), Classic Guitar (4)
Dominic Miller : E. Guitar (3)
David Sancious : Keyboards (3,4)
Vinnie Colaiuta : Drums (3), Percussion (4)
1. How Sweet It Is (To Be Loved By You) [Holland, Dozier, Holland]
2. You've Got A Friend [Carole King]
3. Every Breath You Take [Sting]
4. Fragile [Sting]
1994年 3月 27日 San Carlos de Apoquindo, Santiago, Chile で収録
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スティングの絶頂期である Ten Summoner's Tale Tour のチリ、サンチャゴにおけるコンサートを、同国の民間TV局「Red
Televisiva Megavision」がTV放送したもの。スティングのコンサート記録によると、サンチャゴ公演は、1994年3月27日に主にサッカーの試合で使用されるスタジアム「San
Carlos de Apoquindo」で行われた。コンサートの第1部はJTバンドが担当、第2部のスティングのコンサートのアンコールでJTとの共演が実現した。
番組は、まずJTの演奏から始まる。1.「How Sweet It Is」はかなり伸び伸びした演奏で、バックコーラスが二人のせいか、ケイト・マーコウィッツのバック・ヴォーカルが目立っている。ステージが暗く、バックミュージシャンの顔があまり良く見えないが、シルエットでドン・グロルニック、ジミー・ジョンソン、カルロス・ヴェガとわかる。マイケル・ランドウは間奏ソロをとる際にはっきり写っている。2.「You've
Got A Friend」まで聴くと、バック・ヴォーカルのサウンドがいつもと異なることに気がつく。その理由は、アーノルド・マックラーよりも高く、デビッド・ラズリーのようなファルセットでない声が入っていることで、その男性はドリアン・ホーレイだ。彼はホウィットニー・ヒューストン、スティーヴィー・ワンダー、アーロン・ネヴィル、ドン・ヘンリー、ケニー・Gの作品に参加しているバック・ボーカリストで、ケイト・マーコウィッツのソロアルバム「Map
Of The World」2003 C79 にも参加している。彼がJTのバック・コーラスを担当したスタジオ録音はなく、当時のコンサートや2002年の「October
Road」 A17発売プロモーション目的のテレビ出演など一時期のみだ。
次にスティングのステージとなり、「If I Ever Lose My Faith In You」、「Englishman In New York」や、「King
Of Pain」、「Roxanne」、「Synchoronicity II」などのポリス時代の曲、ビートルズの「A Day In The Life」を演奏する。ギタリストのドミニク・ミラーは、スティングのバンドのギタリストを長期間勤めた人で、他にフィル・コリンズ、ジュリア・フォーダム、ティナ・ターナー、バックストリート・ボーイズ、ローナン・キーティングなどの録音に参加、自身で数枚のギターソロ作品を製作している。キーボードのデビッド・サンシャスは、幅広い音楽性を持ち、ブルース・スプリングスティーンのバンドで有名になった後は、スタンリー・クラーク、アレサ・フランクリン、ピーター・ガブリエル、ブライアン・フェリー、エリック・クラプトンなどの作品に名を連ねている。ヴィニー・コーラウタはフランク・ザッパ、デビッド・サンボーン、トム・スコット、ジョニ・ミッチェル(C39,
C41参照)からポップスまで無数のセッションに参加したヴァーサタイルなドラマーだ。
アンコールで演奏されたポリスの代表作 3.「Every Breath You Take」では、スティングとJTが交代に歌う!練習不足のようで、少しぎこちないが、珍品・お宝映像であることは間違いない。バックコーラスの二人が加わり、エンディングはスティングによるメンバー紹介もあり、盛り上がる。ここではドリアン・ホーレイの姿がはっきり映っている。4.「Fragile」では、スティングがナイロン弦のエレアコを引きながら歌い、JTがコーラスをつける。哀愁あふれるメロディーと、スティングのギタープレイが素晴らしい1曲だ。
JTが出る曲は少ないが、スティングとの共演など、私が知る限り、ここでしか観れないシーンがある貴重な映像だ。
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The Road 1994 TV映像 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Bob Mann : Electric Guitar
Don Grolnick : Keyboards
Cliford Carter : Keyboards
Jimmy Johnson : Bass
Carlos Vega : Drums
David Lasley : Back Vocal
Dorian Holley : Back Vocal (1,2,3,4)
Valerie Carter : Back Vocal
Kate Markowitz : Back Vocal (1,2,3,4)
1. Country Road
2. Shower The People
3. Frozen Man
4. Sun On The Moon
1994年 Knoxville, Tennesee で収録
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テネシー州ノックスヴィルでのコンサートの模様を収録したもので、「The Road」というタイトルのテレビ番組で放送されたものらしい。上記の曲以外にリハーサルや楽屋のシーンや、JT、ドン・グロルニックのインタビュー、珍しいヴァレリー・カーターとドリアン・ホーレイの一言シーンも挿入される。バックバンドおよびサウンドは、1994年8月25日のマサチューセッツ州グレートウッズの音源と同じなので、バンドとオーディエンスの服装から見る季節感とも合わせて、この映像の収録日もその前後と思われる。当時JTは後髪を長く伸ばし、頬がこけていて大学教授のような容貌だった。
ここではビデオではなく映画フィルムで撮影され、陰影に富んだ暗めのステージに、カラフルな照明で浮かび上がったメンバーの姿が綺麗だ。ステージのセッティングを見ると、コーラス隊が2人づつ左右に配置されているのが、いつもと異なっている。2.
「Shower The People」では、今回常連のアーノルド・マックラーがいないので、エンディングはどうなるのかな?と楽しみに見ていたら、ソロをとったのはドリアン・ホーレイだった。そういう意味で珍しい映像・音源。コーラス隊が活躍する
4. 「Sun On The Moon」を見るのも楽しい。コーラス隊は、全体的にヴァレリーとドリアンがたくさん映っていて、デビッドは少なめ、何故かケイトは無視されているかのようで可哀そう。
当時のJTとツアーバンドの風景を良く捉えた映像。
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2 Meter Sessies 1994 TV映像 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal (1,2,3)
Don Grolnick : Piano
Jimmy Johnson: Bass
Carlos Vega: Drums, Percussion
1. Copperline [Reynolds Price, James Taylor]
2. Millworker
3. Fire And Rain
4. Steamroller Blues
収録: Bullet Sound Studio's, Nederhorst den Berg, 1994 April 5
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「2 Meter Sessies」 は、1987年から始まったオランダのラジオ/テレビ番組で、アーティストをスタジオに招き、アコースティックな楽器によるライブを自然な雰囲気で収録することをモットーとしている。本映像はアムステルダムの南西の郊外にある町ヒルバースム(Hilversum)の近くにあるNederhorst
den Bergのスタジオで収録された。JTは、ピアノ、ベース、ドラムスという小編成で臨み、気心の知れた仲間とリハーサルのような雰囲気で演奏している。小さなスタジオの中、各人がヘッドフォンを付けて演奏している。3曲とも丁寧な演奏/録音で、演奏後のスタジオトークも収録されている。特に
2.「Millworker」の演奏が素晴らしく、シンプルな曲ながらも4人のインタープレイが際立っている。特に全編をとおしてドン・グロルニックのピアノが大変表情豊かで、自由気ままに弾いている感じがする。ジミー・ジョンソンのベースも何時になく饒舌に聞こえる。
ちなみにこの番組の模様を収録したオムニバスCDが、当時ベルギーとオランダで発売され、上記のうち2.「Millworker」が、「2 Meter
Sessies Vol.5」1994 Radio Records に収録された(B30参照)。
[2009年6月追記]
後にオランダのテレビ局で企画された「2MS In Gesprek」という番組は、ゲストのアーティストが「2 Meter Sessies」の過去の映像を観てコメントするという趣向だった。正確な日時は不明であるが、その番組にベン・テイラーが登場、父親が演奏する上記「Millworker」の映像を紹介する。JTの演奏映像と、それを見つめるベンのクローズアップが交互に映し出されるカットが面白い。
[2010年9月追記]
4.「Steamroller Blues」を追加しました。ドン・グロルニックのピアノソロが素晴らしく、JTも自由な感じで歌っている。
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The Tonight Show 1994 TV映像 |
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James Taylor : Vocal, A. Guitar
Don Grolnick : Piano (1), Accordion (2)
Branford Marsalis : Tenor Sax (1)
Unknown : Wood Bass (1)
1. Almost Like Being In Love [Alan Jay Lerner, Frederick Loewe]
2. Sweet Baby James
Jay Leno : Host
放送日: 1994年5月16日
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JTはNBCテレビの「ザ・トゥナイト・ショウ」に何度も出演しているが、ここでは他で聴くことができない古いスタンダード曲を演奏しているのがユニークだ。1.「Almost
Like Being In Love」は、1947年のブロードウェイ・ミュージカルで、1954年にヴィンセント・ミネリ監督によりミュ-ジカル映画化された「ブリガドーン」の挿入歌だ。映画版は、ジーン・ケリー、ヴァン・ジョンソン、シド・チャリシー等が出演していた。スコットランドの伝説を題材にしたもので、普段は高原の霧の中に隠れていて100年に一度のみ姿を現す、ブリガドーンという村に迷い込んだアメリカ人と村の娘の恋を描いたものだった。作者の二人は、ブロードウェイ・ミュージカルの作曲家として有名なコンビで、最も有名な作品は「マイ・フェア・レディ」である。この曲は、オリジナル・サウンドトラックのジーン・ケリーの他に、ナット・キング・コール、ペリー・コモ、エラ・フィッツジェラルド、ディーン・マーチンなど多くの歌手、ジャズ・ミュージシャンにより録音されたが、意外にアップテンポのアレンジが多い。最近ではAORで有名なマイケル・ジョンソンによるヒット(1978年、全米32位)がある。JTはスローなアレンジで歌ったフランク・シナトラのヴァージョンに近く、自身のギターとドン・グロルニック(姿は見えないけど間違いないだろう)、ウッドベースをバックにゆったりと歌う。スタンダードも歌いこなすJTの歌の上手さ、リラックスしたムードに惚れ惚れする。テナー・サックスソロを担当するのはブランフォード・マルサリスだ。マルサリス兄弟の長男で、トランペッターのウィントンは弟の一人。アート・ブレイキー、マイルス・デイビスからスティング、グレートフル・デッドまで幅広い音楽をカバーする人で、当時(1992〜1995年)はこの番組の音楽監督をしていた。
CMの後に、ジェイ・レノが大好きな曲という 2. 「Sweet Baby James」が演奏される。ここではアコーディオンを持ったドン・グロルニックが登場して伴奏を付ける。二人の共演が楽しめる貴重な映像だ。
[2022年10月追記]
1.「Almost Like Being In Love」は、2020年発売のアルバム「American Standard」A23 にスタジオ録音が収録されました。
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Toronto TV 1994 映像 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Don Grolnick Piano (1,2), Accordion (3)
David Lasley : Back Vocal (1,2)
Dorian Holley : Back Vocal (1,2)
Valerie Carter : Back Vocal (1,2)
Kate Markowitz : Back Vocal (1,2)
1. Riding On A Railroad
2. Something In The Way She Moves
3. Sweet Baby James
収録: 1994年11月 カナダ トロントTV スタジオ
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Reelin' In The Years Productionという会社は、多くの音楽・インタビュー映像の版権を有し、それらを業者向けに配信している。本映像は同社が宣伝用にYoutubeに公開したもので、サンプルとして、全編にわたり画面の真ん中に会社名が表示されている。しかしロゴが透けているので、実際集中して観ていると意外と気にならない。2021年9月に公開された際は、「James
Taylor Riding On A Railroad/Something In The Way She Moves/Interview/Sweet
Baby James 1977」というタイトルだったが、JTの髪(側面と後ろを除いてなくなっている)とバックの顔ぶれから間違いは明らかで、投書を受けて、当初公開後数日で「1995」に訂正された。
映像中の女性司会者が、「トロントでの2回のコンサートを終えたばかり」、「7カ月のコンサートツアーはあと1週間で終わり」と発言しており、ドリアン・ホーレイがバックボーカルで参加した長期のコンサートツアーは1974年であることから、セットリストのホームページから1994年11月11日トロントのマッセイ・ホールのコンサートを割り出し、さらに同ホールのホームページのアーカイブから11月10日、11日の2回行われたことを確認した。撮影は、リヴィング・ルーム風にセッティングしたスタジオに50〜100人の観客を入れて行われており、これらを総合して、収録は1994年11月トロントのテレビ曲のスタジオと断定した。収録は1994年で放送が1995年ということかもしれない。
本映像のバックは、ツアーバンドからリズム・セクションとギタリストが抜け、JTの音楽パートナーとして20年以上寄り添い、1996年に亡くなったドン・グロルニックの伴奏と、4人のコーラス隊の簡易編成によるものだ。コーラス隊のうち常連ではないドリアン・ホーレイは、アーノルド・マッカラーが都合で参加できない際の代役として立つ人で、1995年のステージにも姿を見せている(ただしJTは1995年に大規模なコンサート・ツアーはしていない)。彼は
2021年のJTのコロナ禍開けコンサートツアーでは、息子のヘンリー・テイラーとともにコーラス隊に加わっている。その映像を観て、約30年後の凄い老け様にびっくり!またケイト・マーコウィッツの若々しい姿、健康問題により引退したデビッド・ラズリー、そして今は亡きヴァレリー・カーター
(1953-2017)の元気な様を、2021年の時点で観ることに、ああ自分も歳を取ったのだという、何とも言えない感慨を覚える。
曲目も少人数用のレパートリーで、1.「Riding On A Railroad」を歌い終えると、すぐにカポを3フレットにセットして、ほぼ切れ目なく
2.「Something In The Way She Moves」を歌い始める。両曲ともオリジナルとは異なり、綺麗なコーラス付きアレンジだ。明るめの照明の中、各プレイヤーの表情がはっきり捉えられていて、見ごたえ十分。JTも眼鏡をかけ、後ろ髪を長く伸ばし、大学教授のような風貌。
伴奏人の紹介の後インタビューとなる。曲の創作や生き様、過去の薬物依存、子供に対するアドバイスなどの会話の中で、女性司会者の質問に対し、少し恥ずかしそうであるが誠実に答えている。彼女が「カーリー・サイモンが貴男のことを素晴らしい父親だと褒めていましたよ」と言うと、すかさず「彼女は僕の事をひどい父親とも言っていたよ」と返し、会場は大笑い。
そして最後の 3.「Sweet Baby James」では、ドン・グロルニックのアコーディオン伴奏が懐かしい。最後に司会者がJTのライブアルバム
A15 を持って宣伝をして番組が終了する。
サンプル映像のため、画面真ん中に会社名のロゴが入っているが、それ以外は演奏・撮影・音質・画質いずれも大変良い出来の映像だ。
[2021年11月作成]
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Rainforest Foundation Benefit 1995 音源 |
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Bruce Springsteen : Vaocal, A. Guitar
James Taylor : Vocal, A. Guitar (?)
Unknown : E. Guitar
Unknown : Piano
Unknown : Bass
Unknown : Drums
1. The River [Bruce Springsteen]
収録日: 1995年4月12日
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スティングと奥さんが主催するレインフォレスト・ファウンデイション・コンサートの第4回目で、2002年4月13日ニューヨークのカーネギー・ホールで行われた。コンサートには、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、ポール・サイモン、ボン・ジョビ等とともにJTが出演.した。その中から、JTがブルース・スプリングスティーンと共演した1.「The
River」を聴くことができた。本曲はブルースが1980年に発表した名作「The River」のタイトル曲で、重く暗い曲であるが当時の若者の閉塞感を捉えた名曲だろう。JTの「Millworker」と異母兄弟的な存在といえる。
ブルースのハーモニカとギターのイントロから、JTが歌いだし、セカンドヴァースはブルースが歌い継き、コ−ラスパートでは二人の合唱となる。途中からドラム、ベース、ピアノ、エレキギターの伴奏が入ってくる。資料ではコンサートのバックはJTバンドが担当したとのことだが、正確に誰かはわからなかった。ハーモニカの間奏の後、サードヴァースはJT、最後のヴァースはブルースが歌う。
資料によると本コンサートでは、JTは上記以外に、スティングの「Fields Of Gold」でバックボーカル、アントニオ・カルロス・ジョビンの「Obsession」でスティングとデュエットを歌い、エルトン・ジョンと「It's
A Wonderful Day」を歌ったという。
珍しい顔合わせによる珍しい曲の演奏という、お宝音源。後の2006年にブルースがJTの「A Musicares Person Of The Year
Tribute」 E13 のセレモニーに登場し「Millworker」を歌った際、彼はこの音源について言及し、「JTの歌は美しかった」と言っている。
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Colorado River Adventure 1995 TV映像 |
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James Taylor : Vocal, A. Guitar (1,3,4)
Ben Taylor : A. Guitar (2,3)
Bob Mann : A. Guitar, Mandolin
Jerry Douglas : Dobro, Weissenbone Guitar
Don Grolnick : Accordion
Jimmy Johnson : Bass
Carlos Vega : Percussion
1. Shall We Gather At The River
2. Wild Mountain Thyme [Traditional]
3. Instrumental (Talk With Birds)
4. Roll River Roll
William A. Anderson : Director
Alice Alen, Marcus Viscidi, William A. Andeson : Producer
1995年9月放送
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JTは息子のベン(当時18歳頃)と一緒に、マーチン・リットン(Martin Litton 1917-2014) をリーダーとする22人(クルー7人、乗員15人)のグループによるコロラド川を下る18日間のテレビ取材旅行に参加した。マーチンは、若い頃から僅かな人しかやったことがなかった川下りに挑戦し、環境活動家として川の自然を台無しにするダム建設に反対して計画を中止させたほかに、多くの自然保護活動に関わり、全米に大きな影響を与えた人だ。その一方で、1971年にGrand
Canyon Doriesという会社を設立し、ごく少数の人々による危険な冒険だった川下りを、一般向けの商業ベースのビジネスとして成功させた。アリゾナ州のグランドキャニオンは、東のGlen
Canyon、南西のHooverという二つの巨大ダムに挟まれた地域で、谷底を流れるコロラド川をドリー (Dory = 底が浅く平らなボート)やゴムボートで下るラフティング・ツアーは、近年旅行者の間で盛んになっており、一般向け・上級者向けなど、いろいろなタイプがあるそうだ。本番組は、赤い岩肌や水が流れる壮大で美しい風景、急流での迫力ある川下り、マーチンとクルーへのインタビューのシーンなどからなり、JTがナレーションと音楽を担当している。
番組は、峡谷の風景と川下りのシーン、JTのアルバム「Hourglass」1997 A16に収録された「Enough To Be On Your
Way」のイントロ部分と同じメロディー(ジェリー・ダグラスのドブロが聞こえる)による音楽、そしてJTの語りでスタートする。プロローグの後に表示される「World
Of Audubon」は、番組の製作会社であるNational Audubon Society Inc. (土地、水、生物、その他自然資源の環境問題に係る教育・保護・管理のために設立された非営利組織)のこと(共同製作の
Tarner Broadcasting System Inc はCNNで有名なアメリカのケーブル放送局で、現在はタイム・ワーナーの傘下にある)。1.「Shall
We Gather At The River」は、暗所から明るい谷間に向けて撮ったショットで、ギターを持って弾き語るJTは逆光でシルエットになっている。即興演奏と思われるほど大変シンプルな曲だ。この前後で流れるJTのギター演奏は、後年に「October
Road」2002 A17の「My Traveling Star」のイントロ部分とよく似ている。
マーチンにより、ラフティングの危険度につき、急流で過去に5〜6人が事故で亡くなっており、熟練者による案内が必要と語られる。JTとベンが乗ったカヤックが急流で転覆するシーンも写る。ここで 3.「Instrumental (Talk With Birds)」のシーンがちょっとだけ入る。朝のシーンでは、1.「Shall We Gather At The River」のメロディーがギターとアコーディオンで演奏されるが、ここでのギターのタッチがいつもと異なるので、ここではおそらくボブ・マンが弾いていると思われる。スタッフへのインタビューの後、ラフィティングの歴史が語られる。背景に流れる音楽は、ドブロとアコギによる1.「Shall
We Gather At The River」のインスト。その後、野営地からの出発準備のシーンで、この曲の一部を弾き語るJTの背中が見える。
急流下りを撮影したシーンは迫力満点で、ここではドブロ、ギター(マンドリン?)、ベース、ドラムスによる緊張感のある演奏が流れる。ここで、グランドキャニオンにおけるダム建設および、マーチン達によるダム建設反対運動の歴史が語られる。野営地のキャンプファイアーでベンがギターを弾き、JTが
3.「Wild Mountain Thyme」を歌い、皆が合唱に加わるシーンが挿入される。ここで上流における既存ダムによる水力発電を目的とする取水のために起こる水量の増減が、川岸の自然に大きな悪影響を与えていることがマーチンとJTにより語られる。ここでもJTによる短いアコースティック・ギターの演奏が流れる。ここで、JTとベンのカヤックによる急流下りのシーンが入り、JTは練習によりかなり上達したと話している。マーチンとJTは、ダムによる水資源の利用が採算を無視した不効率な運用になっており、その結果水を取り過ぎて自然を犠牲にしていると批判している。
皆が泳いだり、探索したりして自然を満喫するシーンの後、JTとベンが川岸の岩場に座って、水の流れる音をバックにギターを爪弾く 3.「Instrumental (Talk With Birds)」が流れる。いつものオルソン(ノンカッタウェイ)を弾くJTに対し、ベンが手にするギターは、あのマーク・ホワイトブックのミニギター(アルバム「Flag」A10の中袋の写真に写っていたもの)だ!
JTの弾くフリーなアルペジオに乗せて、ベンが奏でるメロディーは艶があって、とてもいい感じ。JTが弾きながら口笛を吹くと、何処からか、それに応える鳥の鳴き声がするのが面白い。最大の難所である急流(凄い水の流れだ!)のシーンはスリル満点で、流れに任せて乗り切る操作の秘訣が語られ、バックにはドブロを中心としたバンドのインストが流れる。
最後に、JTが「私が最初に作った曲」と紹介して、4.「Roll River Roll」を川を背景に淡々と歌い、JTとベンがボートに乗って川を下るシーン、ベンが川に飛び込むシーン、JTとマーチン・リットンがダムを遠景に話をするシーンなどが挿入され、番組のクレジットが流れる。
美しい自然、迫力溢れる川下りのシーンとJTの音楽のバックに、マーチンとJTにより、コロラド川の環境保護に係る問題がしっかり提起されている。
[2012年11月追記]
番組の全編を観ることができたので、全面的に書き直しました。また、「アメリカではDVDが市販されているようだ」と書きましたが、これまでのところでは、ビデオやDVDでの販売はないようだ。
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Live Weekend 1995 ラジオ音源 |
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James Taylor : Vocal, A. Guitar
1. Ol' Blue [Traditional]
2. Roll River Roll
3. Sweet Baby James
1995年9月放送, KINKS Portland, Oregon
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KINKSは、オレゴン州ポートランドを本拠地とするFM放送局で、1995年9月中旬の週末番組 「Live Weekend」で、JTが出演しスタジオで歌った。1.「Ol'
Blue」は、マーク・オコナーのアルバム「On The Mark」1989 C49のゲスト出演で歌っていたトラディショナルで、1991年の「Tellride
Bluegrass Festival」E6でも同じメンバーをバックに歌っていた。JTのギター一本による弾き語りのバージョンはここのみで、この曲が大好きな私にとってはお宝音源となった。インタビューで、「初めて書いた曲は?」という話になり、JTは14才の時の曲と言って2.「Roll River Roll」 を歌う。同時期に撮影された番組「Colorado River Adventure」のために練習していたらしく、きちっとした演奏だ。スタジオとライブのどちらが好きかという質問に対しJTは、バンドとコンサートを通じていろいろ新しい事を試すことができるので、ライブが好きと答えている。そして最後に、お馴染みの曲3.「Sweet Baby James」を歌って番組が終わる。
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Across America 1996 (Art Garfunkel) TV映像 |
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Art Garfunkel: Vocal
James Taylor,: Acoustic Guitar, Vocal
Art Garfunfel, Stuart Breed: Producer
1. Crying In The Rain [Carole King, Howard Greenfield]
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C65の映像版で、アート・ガーファンクルが1996年 4月 12,13日ニューヨークのエリス島で行ったライブを収録したもの。詳細はC66を参照ください。この映像は当時アメリカのディズニー・チャンネルで放送され、後に音楽CDおよびビデオとして発売された。コンサートは、エリック・ワイスバーグ(ギター)、ウォーレン・バーンハルト(キーボード)、マイケル・ブレッカー(サックス)などの著名ミュージシャンに加えて、奥さんと小さな息子さんがゲスト出演、曲目もS&G時代のレパートリーを含めたベスト盤ライブといった内容だった。ただしここでの二人の演奏は夜のコンサートではなく、エリス島の公園の芝生に椅子とマイクをセットし、日差しのなかでの演奏を収録したものだった。1.「Crying
In The Rain」は1994年の「Up 'Till Now」 C57ですでにカバーしていた曲だが、ここではJTのギターのみで歌っているため、シンプルでストレートな出来で、エヴァリー・ブラザースのオリジナルにより近い感じだ。
歌う二人の間に借景として見える、今は亡き貿易センタービルの姿が痛々しく、今となっては観るたびに複雑な思いにとらわれてしまう。
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The Second Inauguration Of Bill Clinton 1997 TV映像 |
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James Taylor : Vocal
Aretha Franklin : Vocal
Unknown : Chorus
Unknown : Band
1. Shed A Little Light
収録: 1997年1月19日、The Second Inauguration Of Bill Clinton And The 53rd Presidential Inaugural
Gala, Washington D.C.
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1月19日はマーチン・ルーサー・キングの誕生日で米国の祝日だ。この日、2回目の大統領当選を果たしたビル・クリントンが就任式を行った後のワシントンで開かれた式典でJTが登場、アメリカの歌姫アレサ・フランクリンとデュエットで、キング牧師にちなんだ
1.「Shed A Little Light」を歌った。広大な会場で、多数のコーラス隊をバックに二人が歌う。コーラス隊の声が会場にこだまして遅れて響くので、歌いにくそうだ。それでも多くの人々の思いを感じることができる感動的なパフォーマンスであることに変わりはないですね。
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VH-1 Honors 1997 TV映像 |
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James Taylor : Vocal, A. Guitar
Shawn Colvin : Vocal (2)
Arnold McCuller, David Lasley, Kate Markowitz, Valerie Carter : Back Vocal (1)
Jimmy Johnson : Bass
Carlos Vega : Drums
Unknown : E. Guitar
Unknown : Keyboards
Abby Scoville : Cello (2)
1. Shower The People
2. Another Day
James Taylor : Vocal (5), Harmony Vocal (4), Back Vocal (3), A. Guitar
(4)
Chaka Kahn : Vocal (3)
William Brothers : Back Vocal (3)
Steve Winwood : Vocal (3,4), E. Guitar (3), Mandolin (4), Back Vocal (5),
Organ (5)
Levon Helm : Vocal (5), Mandolin (5)
Jacob Dylan : Vocal (5), A. Guitar (5)
Sheryl Crow : Vocal (5), Accordion (4)
Emmylou Harris : Vocal (5)
Stef Burns : E. Guitar (5)
Nile Rodgers : E. Guitar (3,4)
Narada Michael Walden : Drums (3,4)
Andy Garcia : Percussion (3)
Unknown : Back Band (Bass, Keyboards, Drums, Percussion, Back Vocal)
3. Family Affair [Sylvester "Sly Stone" Stewart]
4. Back In The High Life Again [Steve Winwood]
5. The Weight [Robbie Robertson]
1997年4月11日、ロスアンジェルス Universal Amphitheater で収録
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VH-1はMTVの姉妹局として1985年に設立された音楽専門のケーブルTV局で、音楽ジャンルとしてヒップポップやヘヴィメタルはあまりやらず、よりソフトでライトな音楽を主体とするポリシーだ。なかでも70〜90年代のミュージック・ビデオを頻繁に放送し、時に50〜60年代のオールディーズやR&Bのスタンダードもカバーするので、2000年代前半の欧州滞在時には最もお世話になったテレビ局だった。MTVとともに業績を伸ばすにつれて独自企画が盛んになったが、そのひとつが「VH-1
Honors」である。これは当該TV局に貢献したアーティストを表彰する年次イベントで、有名ミュージシャンを一同に集めた豪華なコンサートをTV放送するものだ。1997年は上記に挙げた人々の他に、スティーヴィー・ワンダー、セリーヌ・ディオン等が参加し、ジョージ・マイケル、俳優のリチャード・ドレイファス、ショーン・ペン、アンディ・ガルシア等がプレゼンターとして出席していた。
まず1.「Shower The People」は、ショーン・コルヴィンとの共演だ(彼女についてについてはC75を参照してください)。ほぼ全編にわたってハーモニーボーカルを付けており、エンディングにおいては、前半のソロヴォーカルも担当している(後半の受け持ちはいつものアーノルド・マックラーだ)。彼女らしい抑制の効いた歌唱がいい味を出している。カメラの動きが二人に集中しているため、キーボードとギター奏者が全く映らず、誰だか不明。 2.「Another
Day」は同年に発表された「Hourglass」A16からのレパートリー。カリフォルニア州パサディナの学生というJTの紹介で、アビー・スコーヴィルという女性がステージに登場し、JTと並んでチェロを弾くのが面白い趣向だ。インターネットにおける彼女の記録は、サンタバーバラにある「Music
Academy Of The West」という音楽学校のサマークラスの卒業生という記事しか見つからなかった。ノラ・ジョーンズ・タイプの小柄でチャーミングな女性で、このようなコンサートのゲストとして登場して、テレビカメラによる撮影の前で演奏するなんて、度胸があるなあ〜!椅子に座ったJTが間合いをはかるため、彼女を見ながら演奏するシーンが微笑ましい。
3.「Family Affair」は、スライ・アンド・ファミリーストーン 1971年の全米1位のヒット曲で、ウィンウッドはアルバム「Junction
Seven」1997でカバーしている。ここでは、Chicの「Le Freak」1978 やSister Sledge「We Are Family」1979で強烈なリズムギターを弾いたナイル・ロジャース(1952-
)と、セッション・ドラマー、ソングライター、プロデューサーとして、マライア・キャリー、ホイットニーヒュストン、アレサ・フランクリンからウェザー・レポート、マハヴィシュヌ・オーケストラ、チック・コリアまで幅広いセッションに関わったナラダ・マイケル・ウォルデン(1952-
)がバックで演奏している。JTと一緒に歌う黒人達は、ウィリアム・ブラザースというボーカルグループ。ウィンウッドはスライによるオリジナル盤とは異なるソリッドなアレンジで演奏、ソウルフルなボーカルが決まっている。それを受けて舞い上がるチャカ・カーンの歌もスゴイ。よく観ると、パーカッション奏者の一人は、俳優でブラック・レイン、ゴッドファザー
III、オーシャンズ11等に出演したアンディ・ガルシアだ。
4. 「Back In The High Life Again」は、1986年のスティーブ・ウィンウッドのソロ作品「Back In The High
Life」C45の再現だ。マンドリンを引きながら歌うスティーヴィーの少し後ろに立って、ギターを弾きながらコーラス部分でハーモニーを入れる。1963年のスペンサー・デイビス・グループ、1967〜1974年のトラフィック、その後のソロ活動と長いキャリアを誇る人なんだけど、顔は若々しいなあ。すっかり老けてしまったJTと大違いですね。間奏でアコーディオンを抱えたシェリル・クロウが突如登場し、観客の大喝采を浴びる。大編成のバンドをバックとしながらも、マンドリンとアコーディオンの演奏はしっかり聴こえるのが、自信に満ちた彼等の姿勢の表れのように思える。4.
「The Weight」は、元ザ・バンドのドラム奏者レヴォン・ヘルムを中心とした5人のミュージシャンが横一列に並んで歌う超豪華パフォーマンス。最初のヴァースは、マンドリンを弾きながらレヴォンが歌う。1940年生まれなので、少し年をとったかな?という感じで、アクの強かった声も少し大人しくなった感じがする。コーラス部分のハーモニーはしっかり練習したようで、ぴったり合っている。セカンド・ヴァースはシェリル・クロウが歌う。1994年の「All
I Wanna Do」で一世を風靡した彼女は、その後バンドメンバーとの不和や恋人の死など、栄光の代償は大きかったようだ。名前が「クロウ」だからしょうがないか?彼女の表情には、それらの経験が凝縮されたかのような哀しみと強さがあるように思う。サード・ヴァースで、JTがエミール・ハリスと一緒に歌う。エミール・ハリス(1947- )はカントリー音楽界で別格の地位を獲得している人で、老いてもなお美しいのは内面から出る光のせいだろうか。リンダ・ロンシュタット、ドリー・パートンとの共演作でも有名な人だ。ここでは二人が顔を合わせながら歌う。二人とも控えめな性格なので、互いに相手を立てようとしたせいか、ヴォーカルがあまり前に出てこない。ここで間奏が入り、ウィンウッドのオルガンソロがフューチャーされる。続いてフォース・ヴァースをウォールフラワーズのジェイコブ・ディランが歌う。彼が歌う様は父親(ボブ・ディラン)そっくりで、鋭い目つきが印象的。最後のヴァースはレヴォン・ヘルムを中心に全員の合唱となる。皆この曲に思い入れがあるようで、単なるスターの競演に留まらないソウルフルな雰囲気に溢れたパフォーマンスとなり、一見の価値は十分にある。
[2012年1月追記]
3.「Family Affair」を観ることができました。またナイル・ロジャースとナラダ・マイケル・ウォルデンがバックで弾いているのが判りましたので、書き加えました。
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E-Town Live 1997 ラジオ音源 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Suzanne Vega : Vocal
Jimmy Johnson: Bass
Cliford Carter: Keyboards
Carlos Vega: Drums
Nick Forster: Guitar, Mandolin (1)
Unkown: Harmonica
Unkown : Sax
Helen Forster : Back Vocal
1. Gaia
2. Goodnight Irene [Leadberry]
3. Steamroller
Recorded at Macky Auditorium in Boulder, Cororado April 20 1997
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National Public Radio Stationという全国ネットでオンエアーされるラジオ放送番組「E-Town」は、良質の音楽と文化や自然保護をテーマとする会話を届ける非営利団体だ。音楽はすべてライブ録音される他、消費者運動のリーダーであるラルフ・ネイダーや、元大統領のジミー・カーターなどのトークを放送、現在も続いており、JTはその後何度も出演しているようだ。地元ブールダーのEarth
Dayのイベントのひとつとして開催されたもので、その興行収入は同番組製作のための資金に充当された。
1.「Gaia」は、もうひとりのゲストであるスザンヌ・ヴェガがボーカルに加わっている。メインのボーカルはJTが担当しているが、「ガイアー」と歌うパートなど、彼女は単なるバックコーラス以上の役割を担っている。本番組のホストで、製作責任者でもあるニック・フォルスターがマンドリンを弾いている。彼はブルーグラス・バンド、Hot
Rizeに在籍、デビッド・ウィルコックスのバックなどを担当した現役バリバリのギタリストでもある。 2.「Goodnight Irene」は皆でできる曲をということで、レッドベリーのスタンダードを選んだたもの。JTとスザンヌが交代で歌う。ワルツのリズムがいったんブレイクし、その後はニューオリンズ風のセカンドラインのリズムとなり、ソプラノサックスのソロが入る。再び二人のコーラスとなり、女性アナウンサーがエンディングを述べてフェイドアウトする。 3.「Steamroller」はニューオリンズ・ブルース調のアレンジで、ここでも女性アナウンサーがエンディングを述べる。ピアノ、ハーモニカのソロの後にテーマに戻り終わる。放送を意識して短めの演奏だ。
放送を通して聴いていないので、JTの演奏曲の全貌は分からないが、同時期にCDで発売された「E-Town Live」B33 では同日の演奏として、「Copperline」が収録されている。
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Later With Joolz Holland (BBC TV) 1997 TV映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Joolz Holland : Piano
David Swift : Bass
Unknown : Percussion
1. Line 'Em Up
2. Fire And Rain
Joolz Holland : Host
放送日: 1997年5月17日
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BBCが夜遅く放送している音楽番組に出演した映像。司会のジュールズ・ホランドはジャズ、R&Bのブギウギスタイルを得意とするピアニスト。70年代後半には、ニューウェイブのポップバンド、スクゥイーズに参加して有名となり、80年に独立した後もジョージ・ハリソン、ロバート・プラント、ポール・ウェラーなどのセッションに参加するとともに、ソロアルバムを発表。音楽活動で築いた人脈を買われて音楽番組のホストをつとめるようになり、この分野でも大成功を収めた。「レイター」は、ロックからフォークまで様々な大物ゲストが出演するBBC2の人気番組で、日本のテレビで放送されたこともある。
私は日本語の字幕が付いた映像を観たが、冒頭のインタビューで、自身の音楽のルーツについて答えるシーンで、「ウッディ・ガスリーやレッドベリーを聴いていた」という箇所で、「W.
ガトリング、L. べリング」と訳されていた...... やれやれ......。ここではJTはジュールズ・ホランドのピアノをバックに 1.「Line
'Em Up」と 2.「Fire And Rain」の2曲を演奏する。ピアニストでもあるジュールズ・ホランドは、遠慮なく自分のスタイルで弾いている。そのため両曲ともいつもと異なる雰囲気の肌触りとなり、まことに面白い演奏となった。1.「Line
'Em Up」では、ファンキーな乗りのあるプレイを見せる。JTが演奏中にバックバンドの方を振り向き、息合わせをするシーンが観られるのもうれしい。
2.「Fire And Rain」は、オリジナル録音におけるキャロル・キングのピアノが基準となり、後の伴奏者もそれを踏襲しているが、ここでのジュールズのプレイは、ブルース、ジャズ的なフレーズを随所に散りばめ、曲が秘め持つゴスペル的なフィーリングを引き出している。特にエンディングにおける感情が迸るようなプレイは素晴らしく、目からウロコが落ちるような煌めきに溢れている。ちょっと褒めすぎかなと思うけど、いい演奏ですよ!
[2023年1月追記]
放送日を1997年12月6日としていましたが、正しくは5月17日でしたので、訂正しました。
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Rosie O'Donnell Show 1997 TV映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Cliford Carter : Piano
Jimmy Johnson : Bass
Carlos Vega : Drums
1. Your Smiling Face
1997年5月21日 ニューヨーク、ロックフェラー・センター・スタジオで収録
Rosie O'Donnell : Host
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女優、コメディアン、テレビ・ラジオのトークショー司会者、プロデューサー、ライターとマルチな才能を発揮するロージー・オドネル(1962- )による「Rosie
O'Donnell Show」は、1996年から2002年まで続いた。JTは5月21日の放送に出演し、「Line 'Em Up」と「Your
Smiling Face」を演奏したが、そのうち後者を観ることができた。
観客のいないスタジオ・ライブの 1.「Your Smiling Face」は、エレキギターなしの編成での演奏が大変ユニーク。ギターパートをJTのアコギでばっちりカバーしているほか、クリフォード・カーターのピアノ、ジニー・ジョンソンのベースの音が前面で出ていて、グルーヴ感が凄い。JTのボーカルもそれに煽られて、少し悪乗り気味のアドリブをみせる。キーチェンジの際にカポをずらす仕草もしっかり写っており、視覚的にも面白い映像。
ちなみに曲の前後にロージーと一緒に写っている男性は、当日のもう一人のゲストであるテレビ俳優のピーター・バーグマン(Peter Bergman)。
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Howard Stern Show 1997 ラジオ音源 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
1. Woodstock [Joni Mitchell]
2. Fire And Rain
3. Sweet Baby James
1997年5月22日(21日という資料もある)放送
Howard Stern, Robin Quivers : Host
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ハワード・スターン(1957- )は、アメリカで最も成功したラジオ司会者であるが、作家、俳優、ユーモリスト、TV司会者としても活躍している。彼のラジオ番組は全米で放送されており、「Howard
Stern Show」は月曜日から木曜日までの週4日放送されている人気番組。辛らつなユーモアを連発する彼のマシンガン・トークと、アシスタントのロビン・クィバース(1952- )との絶妙のやりとりを楽しむことができる。彼女は1981年以降ずっと彼と行動を共にしており、彼の突っ込みに言葉を挟んだり、カラカラ笑うことで、番組のバランスを保っているといえる。JTは1997年5月22日に新作「Hour
Glass」の宣伝のために出演した。番組では、過去のヘロイン中毒や精神病院の話、カーリー・サイモンのこと、2番目の妻との離婚など、遠慮のない話が続く。何でも忌憚なく話せるという雰囲気を生み出す番組スタッフの力量がなせる技であると思う。彼の頭髪がなくなった話では、JTが「夢のなかで神様が言うには、ベルリンの壁がなくなる代償だった」と言って皆を笑わせるが、このエピソードは1991年に放送された同番組でも語られたもの。ある資料によると、JTは上記の3曲の他に「Little
More Time With You」を演奏したとあったが、これはスタジオ生演奏ではなく、「Hourglass」CDからの演奏。
リラックスした雰囲気のなか、知人とのプライベートなひとときでJTがプレイしているような感じで、ホストとの会話を続けながら、1.「Woodstock」の演奏が始まる。ジョニ・ミッチェルが歴史的なロック・フェスティバルにちなんで作曲し、彼女自身のアルバム「Ladies
Of The Canyon」(1970)に収録した他、マシューズ・サザン・コムフォート(全米23位)、クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング(全米11位)でヒットした当時の文化を代表する名曲。JTがこの曲を演奏する音源は、珍しく非常に貴重なものだ。JTは本番組の少し前の5月6日に、ロックンロール・ホール・オブ・フェイムのコンサート(E21参照)でこの曲を演奏しており、ハワード・スターンはこの事に言及してリクエストし、JTがそれに応じたもの。6弦をDにチューニング・ダウンしたギターの弾き語りで行われるJTのパフォーマンスは素晴らしい。彼が持つブライトな面とダークな面が見事に調和して、独特の雰囲気を作り上げている。ラジオ番組の演奏におけるさらっとした演奏で、ここまでやってしまう力量に恐れ入るしかないのだ。曲が終わると、聞き入っていたハワードとスタッフから、感動の拍手が起きる。JTが「もう1曲」と言い、
2.「Fire And Rain」を演奏する。会話の最中に演奏が始まり、イントロを弾きながらもお喋りが続いている。これも大変リラックスした演奏で、歌詞の2番まで演奏した所で終わる。それでもこんな感じで演奏された「Fire
And Rain」は聴いたことがなく、貴重なバージョンである。3.「Sweet Baby James」も、兄アレックスの子供のために書いたという有名なエピソードと一緒に演奏される。
会話のスピートと切れ味、内容の濃さが尋常でなく、全編を通して聴くと、リスニングでどっぷり疲れるが、アメリカのラジオ・トークショウの真髄に触れることができる。
注: 本記事は1991年11月のハワード・スターン・ショウの記事と重複する部分があります。
[2023年12月追記]
本番組はラジオ放送であるが、収録の際に撮影もしており、JTが上記3曲を演奏する動画がYouTubeに投稿されている。 1.「Woodstock」が凄い!
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NBC News Today 1997 映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Cliford Carter : Keyboards
Jimmy Johnson : Bass
Carlos Vega : Drums
1. Carolina In My Mind
2. Little More Time With You
3. Your Smiling Face
1997年5月23日 ニューヨーク、ロックフェラー・プラザで収録
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NBC放送の朝番組「News Today」に出演。5番街の中心にあるロックフェラーセンターにある小さな広場、ロックフェラー・プラザに設営した舞台での屋外ライブで、背景となった5番街は通常通り車が行き来している。朝8時30分〜9時までに行われた生放送で、観客多くはJTの熱心なファンに見える。
冒頭の男性司会者によるインタビューで、新作「Hourglass」 A16のプロモーションが目的であることがわかる。まず昔の曲からということで、1「Carolina
In My Mind」の演奏が始まる。JTの弾き語りによるファーストヴァースの後にバンドがフィルインする。JTのアコギ、ピアノ、ベース、ドラムスというシンプルな編成だ。新曲は2.「Little
More Time With You」は、途中から始まるが、通常と異なり、エレキギターやバックコーラスが入っていない珍しい演奏になっている。喜んで聴くオーディエンスや番組スタッフのシーンが微笑ましい。3.「Your Smiling Face」もエレキギターがいない珍しい編成での演奏で、その分JTのギターが頑張っている。ヴァースが変わる際にギターのカポをずらしてキーを上げるシーンがはっきり写っている。
少人数のバンドが演奏するには珍しい曲をやっている。
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Late Show With David Letterman 1997 TV映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Michael Brecker : Wind Synthesizer
Paul Shaffer : Keyboards
Will Lee : Bass
Anton Fig : Drums
Carlos Vaga : Cajon
Arnold McCuller : Back Vocal
1. Jump Up Behind Me
David Letterman : Host
放送日: 1997年6月16日
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本稿執筆は2018年4月なので、21年ぶりに観ることができた映像。ポール・シェイファー率いるデビッド・レターマンの番組「レイトショー」のハウスバンドにJTバンドのメンバーであるカルロス・ヴェガとアーノルド・マックラーが加わり、マイケル・ブレッカーがゲスト参加している。
1.「Jump Up Behind」はブラジル風の軽快な曲で、カルロスが叩くカホーンの「乗り」がとても効果的。名うてのセッション・プレイヤーであるマイケル・ブレッカー(1949-2007)が吹くのは、吹奏楽器仕様のシンセサイザーで、ヒラヒラとした軽妙なサウンドが面白い。
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Enough To Be On Your Way Promo 1997 映像 |
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1. Enough To Be On Your Way
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ソロアルバム 「Hourglass」1997 A16のために製作されたプロモーション・ビデオ。JTとしては珍しくストーリー仕立てとなっている。兄アレックスの死をテーマとした曲で、主人公をアリスという女性に変えて歌っている。ここではアリス役として女優のバーバラ・ハーシー(Barbra
Hershey) が出演している。彼女は1948年2月5日生まれで、日本では地味な女優さんであるが、演技派として厳しいシリアスな役柄を得意としている。1980年代が全盛期で、宇宙飛行士を描いた「ライトスタッフ」1983、ロバート・レッドフォード主演の野球映画「Natural」
1984、ウッディ・アレン監督の「ハンナとその姉妹」 1986が有名。私が一番好きだった出演作品は、ベット・ミドラーと共演した「フォエバー・フレンズ(原題:
Beaches)」1988 で、子供の頃に知り合ったベットとバーバラによる、貧富の差、歌手(ベット)、弁護士(バーバラ)という生き様の違いを超えた友情を描いた印象的な作品だった。
暗い部屋でギターを弾くJTのシーンから始まり、荒野、廃墟に佇む姿と背景の天候・昼夜がCG処理により移り変わってゆく様は深い喪失感を感じさせる。葬式の風景やバーバラ演じるアリスとのシーンが、時空を超えて示される。JTがバーバラと抱擁してキスをする場面は大変ぎこちなく、シャイなJTらしい。JTはストーリーテラーとして控えめであり、その分バーバラの存在感が場面を支配している。特に最後のコーラスで、JTに合わせて歌うジェスチャーで、カメラを見据える彼女の視線が大変印象的だ。
一般受けはしないと思うけど、そのプライベートな雰囲気はJTのファンにとって理解できるもので、大変重みのある映像だと思う。2002年の映像作品「Pullover」E10
のDVD版にボーナストラックとして収録されたとのこと(私はビデオしか持っていないので未確認)。
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Johnny Has Gone For A Soldier Promo 1997 映像 |
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1. Johnny Has Gone For A Soldier [Traditional]
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マーク・オコナーのTV音楽作品「Liberty !」C68 に収録されていた1.「Johnny Has Gone For A Soldier」のプロモ・ビデオ。ニューイングランド風の古い馬屋(倉庫?)のなかで、楽器を持った二人が向かい合って演奏する。周囲の豊かな緑が染み入るように美しい。この映像は、上述のCDに特典として収められた他に、インターネットで観ることもできる。
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Late Night With Conan O'Brien 1997 TV映像 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Bob Mann : Electric Guitar
Cliford Carter : Keyboards
Jimmy Johnson : Bass
Carlos Vega : Drums
David Lasley : Back Vocal
Arnold McCuller : Back Vocal
Valerie Carter : Back Vocal
Kate Markowitz : Back Vocal
1. Line 'Em Up
2. Long Ago And Far Away
1997年9月16日, New Yorkで収録
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コナン・オブライエンは、テレビ司会者、コメディアン、脚本家、ニュージシャン、声優と多彩な才能を持つ人で、サタデイ・ナイト・ライブ、ザ・シンプソンズの脚本で有名になり、1993年にデビッド・レターマンの後任としてNBCの「Late
Night」の司会者に抜擢される。番組は 2009年まで続いた。デビッド・レターマン、ジェイ・レノと比較して、より鋭くきつい感じがあり、人により好き嫌いがはっきりするようだ。JTはシーズン5
の9月16日のエピソードに出演。短いインタビューをはさんで2曲歌っている。
クリフォード・カーター、ボブ・マンをフロントとするレギュラー・バンドをバックに、狭いスタジオの中での演奏。本原稿執筆時の2014年から見ると、17年前のJTおよびバックコーラスの連中の、今と比べると若々しい姿が印象的。私が観た画像は、ビデオテープの不具合のため、一定間隔で画面と音に乱れが入るのが残念であるが、雰囲気は十分楽しめる。
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Late Show With David Letterman 1997 TV映像 |
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James Taylor : A. Guitar, Vocal
Sid McGinnis (Probably) : E. Guitar
Paul Shaffer : Keyboards
Will Lee : Bass, Back Vocal
Anton Fig (Probably): Drums
Felicia Collins : Percussion
Sally Taylor : Harmony Vocal
1. Line 'Em Up
David Letterman : Host
放送日: 1997年11月25日
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NBCとのトラブルのために「Late Night With David Letterman」を降板したデビッド・レターマンは、CBSと破格の条件で契約を結び、1993年8月から「Late
Show With David Letterman」を開始、長寿番組となった。JTは、新作「Hourglass」宣伝のため、11月25日に出演。
同番組のハウスバンドであるCBS Orchestra をバックに1.「Line 'Em Up」 を演奏する。このバンドについては、2002年の同番組の記事を参照ください。画像を見る限り、いつものメンバーが演奏している。
ここでの演奏がユニークなのは、娘のサリー・テイラーがハーモニー・ボーカルで参加していることだ。JTの右隣に立ち、コーラス部分でハーモニーを付ける。JTを横から撮ったショットで、彼女がJTを見つめながら歌う様が写るが、その眼差しはまさしく親子ならでは絆がはっきり感じられる。二人以外にコーラスを付けている人がおり、画像をよく観たらベースのウィル・リーだった。
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BBC Scotland Hogmanay Live 1997 TV映像 |
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James Taylor : Vocal, A. Guitar
Karen Matheson : Vocal (3,5)
Dougie MacLean : Vocal (5), A. Guitar (5)
Phil Cunningham : Accordion (1), Keyboards (2,3,4,5)
Jim Prime : Keyboards
Colin McFarlane : E. Guitar (1,2,4), Dulcimer (3,5), Back Vocal
Michael McDoldrick : Uilleann Pipes (3)
John Saich : Bass, Back Vocal
Kevin Wilkinson : Drums
BT Scottish Ensemble : Strings (5)
1. Carolina In My Mind
2. Your Smiling Face
3. Wild Mountain Thyme [Traditional]
4. Anana
5. Auld Lang Syne [Traditional]
収録: 1997年12月31日 Great Hall, Edinburgh Castle
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ホグマナイは、スコットランド地方の新年を祝う行事で、大晦日から元日にかけて、人々は飲み食い騒ぎ、松明を手に丘に登り焚き火をしたり、花火や踊りなどのイベントを楽しむ。BBCスコットランドは、年末年始の恒例イベントとして「Hogmanay
Live」を製作、その模様は毎年イギリス全土で放送されている。コンサート会場は、エディンバラの野外ステージと、エディンバラ城内にある古い建物
Great Hall(16世紀建立、19世紀改修)の2ヶ所で行われる。1997年の番組で、JTはGreat Hall のコンサートにスペシャルゲストとして出演した。
インタビューのシーンから始まる。JTの先祖がスコットランドから移住した話しになり、それを証明する文書を渡されて、「もらっていいの?お金がかかったんじゃない」とユーモアたっぷりに答えている。
JTはスコットランドの地元ミュージシャンをバックに歌う。リーダーのフィル・カニンガムは、アコーディオンの他に様々な楽器を演奏し、数多くのアルバムを発表、舞台やテレビ音楽の作曲など幅広い分野で活躍するスコットランド音楽界の重鎮的存在。キーボードのジム・プライムはディーコン・ブルー、ベースのジョン・サイク(と読むのかな?)はCapercaillie
(カッピアカイリー)のメンバー。ドラムスのケヴィン・ウィルキンソン(1999年没)はウォーターボーイズのメンバーだった人で、フィッシュやハワード・ジョーンズのアルバムにも参加していた。ギタリストのコリン・マクファーレインはアコーディオン奏者Sandy
Brechin のバンドにいた人。いつもと異なるミュージシャンによるバックの演奏は素晴らしく、オリジナリティーに溢れ、驚くほど新鮮だ。1.「Carolina
In My Mind」では、フィル・カニンガムが弾くアコーディオンが、お馴染みの曲に新しい息吹を与えていて、聴き応えのある演奏となっている。ギターとベースによるバックコーラスも面白い。コリンが膝に置いて演奏する楽器は、JTの資料では「Dulcimer」となっているが、見てくれ、音からラップスティール・ギターに見える。2.「Your
Smiling Face」は、バックの演奏の乗りがいつものJTのバンドと全く異なっているのが面白い。コリン・マクファーレインのギターソロも面白く、JTは気持ち良さそうに歌っている。
3. 「Wild Mountain Thyme」は、スコットランドの女性シンガー、カレン・マシスン(1963- )とのデュエット。彼女は地元の有力バンド、カパーケリー(Capercaille)のメンバーで、楚々とした歌いっぷりが魅力的な人だ。イーリアンパイプを演奏するマイケル・マクドルドリックは、カレン、フィルとともに、22年後の2009年、ジェリー・ダグラスとアリ・ベインが主催する欧米の伝統音楽家によるスーパーセッション「Transatlantic
Sessinss 4」E20でJTと再共演する。JTは当時からこの曲をステージで歌っていて(B20参照)、2005年の「Before The
World」A22で正式録音している。 4.「Anana」では、バックバンドの面白さが際立っており、そのグルーブ感は最高。個々の楽器演奏から構成されるバンドの一体感がスゴイ!最後の曲
5.「Auld Lang Syne」はご存じ「蛍の光」の原曲。スコットランドの準国歌と言われる民謡で、年始、結婚式、誕生日を祝って歌われる。ここでJT、カレンと一緒に歌う男性はドギー・マクリーン(1954−)で、スコットランドを代表するシンガー・アンド・ソングライター。彼が1977年に発表した「Caledonia」は「スコットランドの非公式国歌」と言われている。JTは2000年代にこの曲を録音している(C78,A18参照)。新年を迎えたオーディエンスが手を繋いで輪になって踊り騒ぐ姿が映しだされ、ステージ外でフィドルを弾くアリ・ベインの姿も一瞬写り、高揚感溢れるシーンになっている。
いつも同じメンバーのバックバンドで歌う事が多いJTにとって、貴重なアイテムだ
[2009年11月 追記]
カレン・マシスンとのデュエット3.「Wild Mountain Thyme」を追加しました。
[2010年2月 追記]
2.「Your Smiling Face」追加しました。
[2023年12月追記]
JTのYouTubeチャンネルで良質かつ完全版の動画を観ることができましたので、内容を書き直し、今回新たに観ることができた5.「Auld Lang
Syne」を追加しました。
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Nulle Part Ailleurs (French TV) 1998 TV映像 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Carlos Vega: Cajon, Hi-Hat
1. Line 'Em Up
収録日(または放送日 いずれかは不明): Jamuary 19, 1998, French TV "Nulle Part Ailleurs"
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当初は「1997年フランスでのテレビ映像」という資料のみで観た動画だったが、その後「Nulle Part Ailleurs」というフランスのテレビ番組からの映像で、収録日(または放送日)が1998年1月19日であることがわかった。「Nulle
Part Ailleurs」は当時大変人気があった夕方の音楽バラエティー・ショーで、英米の有名ロックバンドが数多く出演し、その動画をYouTubeで観ることができる。
1998年は2月にイタリア、3月にオランダでのコンサートの音源が残っており、JTは1月もツアーで欧州に滞在していたものと思われるが、それ以上の詳細は不明。本映像の特徴は、使用している楽器がいつもと異なる点。JTが弾くギターは、いつものオルソンではなく、その特徴的な形からゴダンのエレアコと思われる。バックはカルロス・ヴェガ一人で、彼はカホンと呼ばれる木の箱に座り、両手で叩きながら左足でハイハットを踏んでいる。カホンはもともとキューバの音楽であるルンバで使われていた楽器で、箱のいろんな箇所を叩き分けることにより、ドラムスのように変化に富む音を出すことができる。持ち運びが便利で電気も要らないため、日本ではストリート・パフォーマンスで重用されている楽器だ。JTがパーカッションのみの伴奏で、この曲を演奏するのは他に例がないんじゃないかな?
おそらく自分の楽器がない状態で演奏する事になり、借り物で演奏したためと推定されるが、視覚的・音楽的に大変面白いものとなった。
なお、カルロス・ヴェガは、1988年4月7日に亡くなっているので、JTと一緒に演奏した動画としてはこれが最後のものと思われる。
[2022年12月追記]
当初「French TV 1997」で記事を書きましたが、その後本映像の出典および撮影日(放送日)がわかりましたので、訂正し、タイトルも変更しました。
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Rainforest Benefit Concert 1998 音源 |
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Sting: Vocal
James Taylor: Vocal, Guitar
Billy Joel: Vocal
Elton John: Vocal
Joe Cocker: Vocal
Roberta Flack: Vocal
Madonna: Vocal
Bonnie Raitt: Vocal (2)
Kenny Kosek: Violin (1)
Cliford Carter: Piano (1)
Herbie Hancock: Piano (14)
Unkown: Band
[1st Set]
1. Valentine's Day
2. Barefootin' [Robert Parker]
[2nd Set]
3. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (All Performer)
4. I Want To Hold Your Hand (Billy Joel, Sting, Elton John, James Taylor)
5. Lady Madonna (Billy Joel)
6. Got To Get You Into My Life (Billy Joel)
7. In My Life (Bolly Joel)
8. Day Tripper (Sting, James Taylor)
9. I Saw Her Standing There (Sting, James Taylor)
10. Drive My Car (Sting, Billy Joel)
11. Penny Lane (Sting)
12. I Will (James Taylor)
13. Imagine (Roberta Flack)
14. Come Together (James Taylor, Herbie Hancock)
15. Across The Universe (Elton John)
16. We Can Work It Out (Elton John)
17. Lucy In The Sky With Diamonds (Elton John, Billy Joel)
18. She Came In Through The Bathroom Window (Joe Cocker)
19. Something (Joe Cocker)
20. With A Little Help From My Friends (Joe Cocker & All Performer)
21. Twist And Shout (All Performer)
注: 青字がJT参加曲(他の曲についてもバックボーカルで参加の可能性あり)
収録: 1998年4月27日 Carnegie Hall, New York, NY
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Rainforest Foudationは、アマゾンを訪問したスティングと奥さんのトゥルーディー・タイラーが、現地の熱帯雨林が開発のために急速に消失しつつあることに衝撃をうけ、自然とそこに暮らす人々の保護を目的に
1989年に設立された非営利団体で、支持者の寄付の他に、スティングの主催により毎年開催されるチャリティー・コンサートの収益により全世界規模で活動を続けている。1998年のコンサートは、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、エミールー・ハリス、ロバータ・フラック、マドンナ、ジョー・コッカー等の超豪華なゲストが参加した。本音源はそのオーディエンス録音。
第一部は各人が自己の持ち歌を披露。 1.「Valentine's Day」でJTはピアノのクリフォード・カーターを紹介して歌う。彼のピアノは音の粒に輝きがあり、いつ聴いてもいいねえ〜。誰がバイオリンを演奏しているかなと思ったら、曲が終わったあとのJTのアナウンスでケニー・コサックであることがわかった。彼はカントリー、ブルーグラス界で活躍するフィドル奏者で、自己名義のアルバムの他に、カントリー・クッキング、スティーブ・グッドマン、ダグ・サム、トニー・トリシュカ、ジェリー・ガルシア、ダニー・オキーフなどの作品へ参加し、教則ビデオや本の制作、フィドル教室を開催している。2.「Barefootin'」はサックス奏者・歌手・バンドリーダーでニューオリンズを本拠地とするロバート・パーカーが歌い、1966年全米7位のヒットとなった曲で、ここではボニー・レイットとのデュエットだ。ボニー・レイットはウエストコースト出身であるが、音楽デビューを目指してボストンに移り住み、そこでJTと知り合いになったらしい。彼女が無名時代ボストンのライブハウスでJTの曲を演奏した音源が残っている。その後も2人の親交は続き、2017〜2018年にジョイント・ツアーも行ったが、不思議なことに公式録音での共演はない。ちなみに彼女は、2006年のMusicareによるJTのトリビュート・セレモニー
E13にゲストとして出演し、「Rainy Day Man」を披露している。なお資料によると当日JTは「Sweet Baby James」も演奏したとのことであるが、私は未聴。
第二部は、全員あるいは各人によるビートルズ大会となる。冒頭の3.「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」は全員参加とのことであるが、リードボーカルは誰かな?4.「I Wanna Hold Your Hand」はスティング、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、JTの豪華メンバーで、JTはハーモニー・ボーカルを担当。5.「Lady
Madonna」からの3曲はビリー・ジョエル節が炸裂しているが、男性のバックボーカルも聞こえるのでJT等がバックで歌っているかもしれない。 8.「Day
Tripper」、9.「I Saw Her Standing There」は、スティングのリードボーカルにJTがハーモニを付ける。前者はJT自身も1979年のアルバム「Flag」 A10 でカバーしていた曲だ。10.「Drive My Car」はスティングのリードとビリーのハーモニー。オーディエンスもノリノリで手拍子が大きくなっている。
11.「Penny Lane」はスティングのソロ歌唱。12.「I Will」は、JTの息子ベンが映画「Bye Bye Love」のオリジナル・サウンドトラック
1995 で演奏していたアレンジを借用したと紹介される。さらっとした感じではあるが、フェイバリット・ソングとのことで作者への尊敬の念が感じられる歌唱だ。13.「Imagine」はソウルフルなアレンジでロバータ・フラックが歌う。14.「Come
Together」は、JTのギターの伴奏があの独特のリフを表現し、それにジャズ風のピアノがアグレッシブに絡む大変面白いアレンジだ。この曲でピアノを弾くのはかなり難しそうなんだけど、大変ユニークなソロを展開するのは、ジャズ、ファンクに君臨する巨匠ハービー・ハンコック。
続く2曲はエルトン・ジョンの歌で、17.「Lucy In The Sky With Diamonds」ではビリー・ジョエルが加わる。
18.「She Came In Through The Bathroom Window」からビ−トルズ・カバーの真打ちジョー・コッカーが登場しオーディエンスは大喜び。彼は1970年にこの曲で全米30位を記録している。19.「Something」と続く彼のボーカルは本当に素晴らしい。20.「With A Little Help From My Friends」も1969年全米35位の再演。途中で複数の女性が歌っているが、そのなかにマドンナも入っているそうだ。エンディングのメンバー紹介を経て、ゴスペル風に大いに盛り上がって終わる。フィナーレは乗りの良い
21.「Twist & Shout」で、ジョー・コッカーのリードボーカルに皆が掛け合いで応じるエキサイティングなパフォーマンスだ。ちなみこの曲のみ、画質がとても悪かったけど映像の断片を観ることができた。
この手のコンサートは概してリハーサル不足のため、参加ゲストが豪華な割りに演奏の出来がイマイチのケースが多いが、ここでは高水準の演奏を楽しむことができ、何よりも皆楽しんで演奏しているのがいいね。
[2024年8月追記]
2nd Setのほぼ全貌を聴くことができましたので書き直しました。「ほぼ」と書いたのは、ここにはない「And I Love Her」をスティングが歌ったという資料があるからです。
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Live At The Beacon Theatre Outtake 1998 TV映像 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Bob Mann : Electric Guitar , Percussion
Clifford Carter : Keyboards
Jimmy Johnson : Bass
Steve Jordan : Drums, Percussion
Luis Conti : Percussion
Arnold McCuller : Back Vocal
David Lasley : Back Vocal
Valerie Carter : Back Vocal
Kate Markowitz : Back Vocal
1. I Was A Fool To Care
収録: 1998年5月30日 ニューヨーク、ビーコン・シアター
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このコンサートは、PBS放送ネットワークによりアメリカ全国にテレビ放映された。その後「Live At The Beacon Theatre」1998
E8としてビデオ、DVD化された際にカットされたもののようだ。ちょっと演奏にまとまりがないかな?という感じがするけど、決してひどい出来ではない。JTが目指す水準は、とても高いもんなんですね。持っているビデオを最初から最後まで注意深く観たが、この曲が、コンサートのどの部分で演奏されたかを知る手がかりは見つからなかった。
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Gershwin Tribute, Paris 1998 音源 |
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James Taylor : Vocal
Joshua Bell : Violin
Marcus Roberts : Piano
Unknown : Bass
Unknown : Drums
The Orchstre National de France : Orchestra
Seiji Ozawa : Condoctor
1. They Can't Take Away From Me [George And Ira Gershwin]
2. Fascinating Rythm [George And Ira Gershwin]
3. Our Love Is Here To Stay [George And Ira Gershwin]
1998年12月17日
Theatre des Champs-Elysee, Paris
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1998年末、ジョージ・ガーシュウィン生誕100年を記念して、パリで企画されたトリビュート・コンサートに参加したもの。ジョージは1937年に脳腫瘍のため39歳の若さで亡くなったのに対し、兄で作詞家のアイラ・ガーシュウィン(1896年生まれ)は、1983年まで長生きした。共演者が豪華で、バイオリンは若手天才奏者のジョシュア・ベル(1967-
)。インディアナ州出身で、若い頃から才能を発揮し、ハンサムな容貌も味方してアメリカでのトップ・バイオリニストの一人になり、クラシックの枠を超えてジャズやブルーグラス(エドガー・メイヤーとの共演盤あり)など幅広い音楽に挑戦している人。マーカス・ロバーツ(1963-
)はフロリダ州出身の盲目のジャズ・ピアニストで、ウィントン・マルサリスのグループで活動しながら、自己名義のソロアルバムを多く発表している。近年はニューヨーク・マンハッタンのリンカーン・センター(Home
Of Jazz at Lincoln Center)での活動が名高く、JTの参加した「Hight Ground Hurricane Relief
Benefit Concert」のオムニバスCD 2005 B44 にも参加している。そして地元のオーケストラを指揮するのが小澤征爾だ!
まずはJTによる大変流暢なフランス語のアナウンスに驚かされる。バイオリンのジョシュア・ベルを紹介して1.「They Can't Take Away From Me」を始める。彼のバイオリンの音色は、通常のクラシック奏者にない艶っぽさを感じ、ステファン・グラッペリに通じるものがある。スローなイントロの後、ベースとドラムス加わってインテンポとなり、ストリングスとホーンセクションも入って華やかな演奏になる。JTは気持ちそうに歌っているな〜。ポピュラー・アーティストで、スタンダードをこういう現代的なフィーリング、雰囲気で歌う人は、ハリー・ニルソンなどの例外を除いて、いままでいなかったはずで、そういう意味でロッド・ステュワートの先を行っているなと思う。この曲は1937年の映画「Shall We Dance」でフレッド・アステアが歌ったもの。2.「Fascinating Rythm」は、1924年のミュージカル「Lady Be Good」でフレッド・アステアが姉のエデル・アステアと歌ったもので、彼はこのショウでスターになった。間奏におけるマーカス・ロバーツのピアノソロがカッコイイ。ベースとドラムス奏者の名前が特定できなかったが、当時のマーカス・ロバーツ・トリオのメンバーとのこと。 3.「Our Love Is Here To Stay」は、ジョージの死後に上演された「The Goldwin Follies」 1938からの作品だ。
当日JTが何曲歌ったのかは不明だが、耳にすることができたこれら3曲は、おそらくラジオで放送されたものと思われる。
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Cambridge Folk Festival 1999 TV映像 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Bob Mann : Electric Guitar
Clifford Carter : Keyboards
Jimmy Johnson : Bass
Russ Kunkel: Drums
Arnold McCuller : Back Vocal (3)
1. Fire And Rain
2. Country Road
3. How Sweet It Is (To Be Loved By You) [Holland, Dozier, Holland]
1999年8月1日、イギリス ケンブリッジで収録 (BBCテレビによる放送)
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ロンドンから電車で1時間のケンブリッジは、大学の由緒ある建物が並ぶ古い街だ。そこで毎年開催されるフォーク・フェスティバルは、1999年で第35回目となった。JTは4日間のうち最終の8月1日に出演、その模様がBBCテレビで放送された。会場となったCherry
Hinton Hall は、市議会が保有する小さなホールと庭園からなる施設で、その構内に仮設テントによるステージが設営されている。JTは夕方に出演、1人コーラス(アーノルド・マックラーのみ)というシンプルな編成で歌う。
1.「Fire And Rain」のコーラス部分では、オーディエンスの歌声が聴こえる。以前ヨーロッパでJTのライブを観たとき、有名曲になると皆歌い出し、会場を揺るがす大合唱になったことを覚えている。それは日本のコンサートでは味わえない感動だった。
2.「Country Road」では、クリフォード・カーターのピアノが自由奔放にプレイしている。3.「How Sweet It Is (To
Be Loved By You)」は、コーラスがアーノルド・マックラー1人なので、いつもと雰囲気が異なり面白い。JTおよび各ミュージシャンのクローズアップ、コンサートの遠景など、とても綺麗な撮影で、澄み切った野外の空気を感じることができる。
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