Vote For Change (Sundance Channel TV) 2004 |
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James Taylor : Lead Vocals (1,2,4,5), Back Vocals (3), A. Guitar (1,2,3,4)
[Dixie Chicks]
Natarie Maines : Lead Vocals (3), Back Vocals (4,5)
Martie Seidel : Violin (3,5), Back Vocal (3,4,5)
Emily Erwin : Banjo (5), Doblo (3), Back Vocal (3,4,5)
[Band]
David Grissom : E. Guitar
Keith Sewell : A. Guitar
John Deaderick : Keyboards
Brent Truitt : Mandolin
Jimmy Johnson : E. Bass
John Gardner : Drums
1. Secret O' Life
2. Never Die Young
3. Sweet Baby James
4. Shower The People
5. Some Days You Gotta Dance [Troy Johnson, Marshall Morgan]
収録: 2004年10月11日 ワシントンDC MCI Center
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民主党を支持(または反ブッシュ)のミュージシャン達が、MoreOn. Org.主催のコンサートシリーズに参加、ブルース・スプリングスティーン、ボニー・レイット、デイブ・マシューズ・バンド、ジャクソン・ブラウン、ジョン・メレンキャンプ、パールジャム、R.E.M.
等がいくつかのグループに分かれて、2004年の10月全米各地で公演を行った。JTは以前「Crossroads」で共演したディキシー・チックスと組んで、10/1
ピッツバーグ、10/2 クリーブランド、10/3 デトロイト、 10/5 アイオワ、10/6 セントルイス、 10/8 タンパ・ベイを回り、最後は10月11日にワシントンのMCI
Centerで他のグループとの合同コンサートに出演、その模様がサンダンス・チャンネルで放送されたもの。このTV局は、その名前からピンとくる人もいると思うが、俳優で映画監督でもあるロバート・レッドフォードがショウタイム、ユニバーサル・スタジオと合弁で設立したケーブル・チャンネルだ。ちなみにサンダンスとは彼の代表作「明日に向かって撃て!」
(原題「Butch Cassidy And The Sundance Kid」 1969年)の役名から由来するもので、新進映画人を対象としたサンダンス映画祭との関係も深く、通常は独立系の監督作品、短編やドキュメンタリーを放送している。一連のコンサートおよび当該テレビ放映は大評判となったが、大統領選挙において共和党のブッシュを覆す事はできなかった。今回の選挙はブッシュ大統領にとっては決して追い風ではなかったはずだが、対抗する民主党候補(ケリー氏)にカリスマ性が不足していたからでもあると思う。個人的にも最近のアメリカは独善的な態度が過ぎ、他国、異文化に対する配慮に欠けているような気がするので、憂慮すべき事態であると思うのだが........。
番組において、JTのシーンは、ピッツバーグのコンサートの楽屋裏でのインタビューから始まる。そしてワシントンのコンサートの模様となり、気軽な感じで1.「Secret
O' Life」を歌いだす。彼の横顔のクローズアップが老人顔になっているのにハッと驚いてしまう。曲後のJTのコメントが素晴らしいので、原文のまま引用します。「I hate it when they say you shouldn’t change horses in mid-stream. The
horse can’t swim and it’s in way over its head and that horse shouldn’t
have crossed the stream in the first place, and there’s a good democratic
mule right there. So change that horse. Change it.」 2.「Never Die Young」はマンドリンが入っている珍しいバージョンとなっている。ライブなので、エンディングは「Never Let
Them Fall」と締めくくられる。その後ディキシー・チックスが呼ばれて登場。聴衆の大声援、自信に満ちた態度から、2年前の「Crossroads」の頃と比較して、彼女達が格段にビッグになった事がわかる。3.「Sweet
Baby James」は、今回はドブロを抱えて登場したエミリーの演奏がいい味を出している。それ以外は2年前とほぼ同じ内容だ。そしてJTの素晴らしいコメント「We started the tour on the eve of the first debate and I’ve been asked
‘What advice do you have for undecided voters?’ You take a look at the
two candidates; you study ‘em real close… and YOU CHOOSE THE SMART ONE. You choose the smart one.」。 「Crossroads」ではエンディングのみだった4.「Shower The People」が今度は全編収録されたので歓喜して見入ってしまう。JTのリードボーカルの途中で時たま入るナタリー・メインズのサイド・ボーカル、コーラス部分の4人の合唱が素晴らしく、そして前回と同じくエンディングにおけるナタリーのリードは最高ですね!
そしてこれも前回と同様、ディキシーの曲 5.「Some Days You Gotta Dance」をJTが歌う。
JTが退場した後に、ディキシー・チックスのステージとなり、ナタリーのコメント。「After ‘the incident’, people asked me if I wanted to take back what I’d
said. I thought, well, no, because after that, Bush would just call me
a flip-flopper」もともとブッシュ批判発言で大変な物議を醸した人たちなので、今回のコンサートでも筋金入りですね。「Truth No.2」そしてボブディランの曲「Mississippi」は大変に力が入ったボーカルで、この人達がこんなにビッグになった事がよく判るパフォーマンスだ。今回の映像では、3人のなかでエミリーが特に美しい。ナタリーは少し太りすぎかな?
バックバンドは、ディキシーチックスのライブアルバム「Top Of The World Tour: Live」2003 で彼等のバックを担当していた人達に、JTバンドの常任ベーシスト、ジミー・ジョンソンが加わったのもの。デビッド・グリソンは、ロベン・フォード、バディ・ガイ、ジョン・メレンキャンプ、等幅広い分野のセッションに参加、自身名義のソロアルバムも発表している。キース・ソウウェルはリッキー・スキャッグスやライル・ラボット、ジョン・デッドリックはエミールー・ハリス、ジェリーダグラスのセッションに参加。ブレント・トルーイットはアリソン・クラスス、ドリー・パートン、アンドレア・ゾーンの作品に、ジョン・ガードナーはロリー・ブロック、ウィリー・ネルソン、ジェリーダグラスの作品に名前を見つけることができる。
[2009年7月追記]
バックバンドの情報を入手しましたので、訂正・追記しました。
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Sessions @aol 2005 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Michael Landou : Electric Guitar
Larry Goldings : Keyboards (1,2,3,5)
Jimmy Johnson : Bass (1,2,3,5)
Steve Gadd : Drums (1,2,3,5)
Luis Conti : Percussion (1,2,35)
Walt Fowler : Trumpet, Synthesizer (2,3)
Lou Marini : Sax (2,3)
Arnold McCuller : Back Vocal (2,3)
Kate Markowitz : Back Vocal (2,3)
Andrea Zonn : Back Vocal (2,3), Violin (4,5)
1. Fire And Rain
2. Mexico
3. Summertime Blues [Jerry Capehart, Eddie Cochran]
4. Sweet Baby James
5. The Water Is Wide [Traditional]
2005年春頃収録、2005年6月よりインターネット上で公開
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2005年6月から始まった「"Summer's Here" Tour」のためのリハーサルを収録したもので、2005年春頃の収録。同年6月より米国のAOL
Music のホームページから配信された。最近同HPのヴィデオ映像は、北米地域のみアクセス可能という制限がかかっていて、日本から観ることができなくなってしまったが、自分のPCの地域設定を米国に変更すると可能になるという噂を聞いたことがある。納屋のような建物の中での日中リハーサルで、外に見える木々の緑が大変鮮やか。JTとバンドは皆カジュアルな服装で、椅子に座ったりして、大変リラックスした演奏。スティーブ・ガッド、アンドレア・ゾーンという新しいメンバーを迎えたバンドは、サウンドもルックスも大変新鮮だ。
おなじみの 1.「Fire And Rain」は淡々と演奏されるが、マイケル・ランドウのギターがペダル・スティールギターのようなエフェクトを付けている。でも何と言っても印象的なのは、スティーブ・ガッドのドラムスで、エンディングのプレイの叩き方は、ラス・カンケルやカルロス・ヴェガのものと基本的には変わらないが、リズムの乗りが異なっていて、バンドにおけるドラマーの存在の大きさを思い知らされる1曲だ。2.
「Mexico」のサルサ調アレンジも従来に増してワイルドで、ルイス・コンテとのリズムの共演がエキサイティング。ブラスセクション、サンタナを思わせるギターソロも楽しい。ここでのコーラスはいままでの4声でなく、女性2名、男性1名の3声編成なので、全く異なるサウンドに聴こえ、それなりに素晴らしい出来。1979年の「In
Concert」 E1 以来久しぶりに耳にする 3.「Summertime Blues」は、余裕やっぷりで名手揃いのバンドの演奏が光る逸品。4.「Sweet
Baby James」は、アンドレア・ゾーンのバイオリンと、マイケル・ランドウのペダル・スティールギター・エフェクトの伴奏付きの演奏。5.「The
Water Is Wide」のバイオリンも最高。アンドレアのプレイはさらっとしているが心に沁みる。彼女は、カントリー音楽の本場ナッシュビルを活動拠点とし、ヴィンス・ギルやアリソン・クラウスのバックを務めながら、自身シンガー、フィドル・プレイヤーとしてソロアルバム「Life
Goes On」 2003を発表している人だ。
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QVC Live Sessions 2008 |
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James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Michael Landou : Electric Guitar
Jeff Bebko : Keyboards
Jimmy Johnson : Bass
Steve Gadd : Drums
Luis Conti : Percussion
Walt Fowler : Trumpet, Synthesizer
Lou Marini : Sax
Arnold McCuller : Back Vocal
David Lasley : Back Vocal
Kate Markowitz : Back Vocal
Andrea Zonn : Back Vocal , Violin
Jackie Gonzales: Host
[17:00]
1. It's Growing [Wlliam Robinson Jr., Warren Moore]
2. Whichita Lineman [Jimmy Webb]
3. You've Got A Friend [Carole King]
4. (I'm A) Road Runner [Edward Holland Jr., Lamont Dozier, Brian Holland]
5. Some Days You Gotta Dance [Troy Johnson, Marchall Morgan]
[21:30]
6. Some Days You Gotta Dance [Troy Johnson, Marchall Morgan]
7. On Broadway [Jerry Leber, Mike Stoller, Cynthia Weil, Barry Mann]
8. Carolina In My Mind
9. Hound Dog [Jerry Leber, Mike Stoller]
10. Summertime Blues [Eddie Cichran, Jerry Capehart]
収録・放送: 2008年9月12日 恐らく QVC Studio, West Chester, Pennsylvania
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QVCは、24時間テレビショッピングを放送する専門チャンネル。Qは Quality、Vは Value、CはConvenienceを意味するとのこと。2008年9月12日、JTは9月30日発売のアルバム「Covers」
A20のプロモーションのため、QVCの番組に出演した。約13年後の2021年6月、その時にミキシングを担当していた技術者がYouTubeに投稿した映像を観ることができた。
バンド(Band Of Legend)は、A20と同じメンバー(キーボードはラリー・ゴールディングスでなく、ジェフ・ベブコ)。ホストはジャッキー・ゴンザレスという女性で、曲間のJTへのインタビューと
「Covers」の宣伝、電話による注文の催促を担当。彼女は、2002年にQVCの司会で有名になり、その後テレビやラジオのパーソナリティーとしても活躍中。その語り口とチャキチャキした明るい態度は、視聴者に電話注文を促す宣伝を行っても、あまり気にならない位さわやかな感じだ。彼女の語りから、番組は
17:00と 21:30の2回に分けて各30分放送されたこと、前半の語りの中で「注文が4,500件来ています」と言っているので、少なくても前半は生放送だったことがわかる。21:30からの後半については、ルウ・マリニのシャツがオレンジから黄色に変わった以外は皆同じ服を来てるので、少し休憩した後に録画したものかもしれない。
スタジオに少人数のオーディエンスを招いたライブで、バンドの連中はカジュアルな服を着ていて、名手揃いだけあって生放送でもリラックスした雰囲気で演奏している。画面の下三分の一にQVCのロゴ、CDタイトルと価格、発送日(CD発売日の9月30日)、注文先の電話番号が終始大きく表示されているのは、番組の性質上やむを得ないね。ジャッキーが曲間の語りで何度も強調していたのは、QVCで購入すると、特典として4曲のアウトテイク(「Get
A Job」、「In The Midnight Hour」、「Knock On Wood」、「Oh, What A Beautiful Morning」)と、アルバム製作風景
(Behind The Scene Footage) がエンハンス仕様で付いているという点だった。アウトテイクについては、その後ファンの要望が高まったため、2009年4月7日に「Other
Cover」 A21として追加発売された。また「Behind The Scene」については、YouTubeに数回に分けて投稿された。
演奏曲は、3.「You've Got A Friend」、8.「Carolina In My Mind」を除き、すべてA20から。マイケル・ランドウのギタープレイが冴えていて、4
(ギブソンSG), 7, 10 (ストラトキャスター)を除き、テレキャスターのピキピキした音で弾きまくっている。4.「(I'm A) Road
Runner」ではスライドギターを、特に 5, 6.「Some Days You Gotta Dance」でのギターソロが凄い。5, 6ではソロの内容が全く異なっていて、前者では、ソロの最中にギターの低音弦のペグ(糸巻)に手を伸ばして、チューニングを変える事でトワンギーな音を出すという離れ技を披露している。それに対し、キーボードのジェフ・ベブコはラリー・ゴールディングスの代役のせいか、ここでは 9.「Hound
Dog」のオルガン・ソロを除き、大人しめなプレイに終始している。
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テレビショッピングの宣伝用なので、画面と曲間の語りに執拗な注文依頼が入るが、それなりに面白く、十分に楽しめる内容だ。
[2022年5月作成]
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North Sea Jazz Festival 2009 |
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James Taylor : Acoustic Guitar (Except 12,13) , Electric Guitar (12),
Vocal (Except 3)
Michael Landou : Electric Guitar
Larry Goldings : Keyboards, Accordion
Jimmy Johnson : Bass
Steve Gadd : Drums
Arnold McCuller : Back Vocal
Kate Markowitz : Back Vocal
Andrea Zonn : Back Vocal , Fiddle
1. Something In The Way She Moves
2. Country Road
3. Whiskey Before Breakfast [Traditional] (Instrumental)
4. I've Got To Stop Thinkin' 'Bout That [Danny Kortchmar, James Taylor]
5. Wichita Lineman [Jim Webb]
6. Everyday [Norman Petty, Charles Hardin]
7. Carolina In My Mind
8. Mexico
9. Sweet Baby James
10. Fire And Rain 11. Up On The Roof [Gerry Goffin, Carole King]
12. Steamroller
13. Shed A Little Light 14. You've Got A Friend [Carole King]
15. Shower The People
16. Your Smiling Face
録画: North Sea Jazz Festival, Ahoy Rotterdam, Rotterdam, Netherlands July
11, 2009
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ノース・シー・ジャズ・フェスティバルは毎年7月第2週末の3日間、オランダ・ロッテルダムで開催される。JTは1992年の二日目(土曜日)の18時:30分に出演した。その模様を複数のカメラで撮影したプロショット映像が当時NPSというテレビ局で放送されたが、後年同フェスティバルのYouTubeチャンネルのアーカイヴでその全貌が配信された。
を基調とした綺麗なライティングの中、 1.「Something In The Way She Moves」から始まる。JTの他に各プレイヤーやオーディエンスの姿が、遠景・クローズアップ、正面・背面など様々なアングルで捉えられ、プロショットならではの変化に富んだ映像になっている。スティーヴ・ガッドのかっこいいドラミングが楽しめる 2.「Country Road」に続いて切れ目なしに演奏される 3.「Whiskey Before
Breakfast」は、オールドタイミー、ブルーグラスでよく演奏されるアイリッシュ・フィドル・チューンで、アンドレアが大活躍する。4.「I've
Got To Stop Thinkin' 'Bout That」はテレキャスター・スタイルのギター(ロゴを見るとフェンダーではないようだ)を使用したマイケル・ランドウのギター・イントロが最高にきまっている。当時JTはアルバム「Covers」を出した頃だったが、当該アルバムからの演奏は
5.「Wichita Lineman」のみで、一般オーディエンスが多く時間的な制約もあるフェスティバルでのステージを意識してか、ヒット曲・代表曲が中心の選曲になっている。9.「Sweet
Baby James」はマイケルのギターを使ってのペダル・スティール・ギター・エフェクトの音出しが巧みで、ラリーのアコーディオン、アンドレアのバイオリンと合わせた極上の伴奏だ。10.「Fire
And Rain」では巧みなライティングによりステージは火色になる。12.「Steamroller」でJTが持ち替えたエレキギターはスチュアート・ダンカン製とのこと。ソロはラリーのオルガン、マイケルのエレキギターの順で、JTはバックでハーモニカを吹いている。
16.「Your Smiling Face」が終わった後で、JTとバンドメンバーが並んでオーディエンスに挨拶し、彼らに対し腕時計を指さして、「もう時間だから終りね」という仕草をしてステージを去ってゆく。
なおNPSテレビが前日に行ったJTへのインタビュー映像と、本フェスティバルを撮影した複数のオーディエンス・ショットの映像(3,5,9を除く)もある。
最高品質の撮影によるフェスティバル用ショートセット1時間15分のフル映像。
[2024年8月作成]
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