2003年に見た映画、ビデオなどの感想その1(おもいっきりネタバレしていますのでご注意ください)

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作 品 名監 督・キャストあらすじと感 想
ブレッド&ローズケン・ローチ監督
ピラール・パティージャ
エルピディア・カリージョ
エイドリアン・ブロディ
ジョージ・ロペス
アロンソ・チャペス
ビバリー・レイノルズ
ジャック・マッギー
ケン・ローチ監督の作品といえば、イギリスの労働者階級モノのイメージが強いのですが、この作品は初の試み。アメリカが舞台。しかも主役はメキシコからの不法移民。オープニングは叢の中を逃げて来た人々の姿から始まる。
やはり、人間の描写に関しては、この監督さんはとてつもなく上手いと思ってしまうのですが。
いつものイギリスの雰囲気とは異なっています。今回の主役はラテンのノリの女の子なので、また働くオジさんとかとは雰囲気が違います。(オイオイ)でもアメリカが舞台なのにケン・ローチの描いている世界はやっぱりケン・ローチの世界だと感じます。アメリカなのに英語じゃなくてスペイン語中心っていうのも不法移民を中心に描いているからこそだと思います。多分アメリカの監督はこういう部分に目を向けて映画を撮ろうとは思わないんじゃないかと思ってしまいますから。こういうテーマでと言った方がいいのか?(謎)(勝手なGattaの憶測ですので気を悪くなさらないでください。)根本に根付いているものは同じだと思えるのです

この後ネタバレしていますので注意です!

ピラール・パディージャ演じるマヤはお転婆な女の子。姉のローサを頼って自分も家族を助けたいと思ってアメリカにやってきたのだが、最初っからとんでもないことに。不法移民の手助けをしている連中はもちろん金目当て。現金800ドルで無事受け渡すのだ。最後の最後マヤの番になって姉が遅れてやってきたのだが、800ドルには足りなかった。そんなこと許すブローカーじゃないから、さっさとマヤを連れ去ってしまった。ブローカー達の目的はマヤの身体。でもマヤはお転婆な小悪魔ちゃんだったので(笑)お背中洗ってあげるわ♪サービスをしながら鍵を手に入れ、ブローカーのお気に入りのブーツまで持って逃げちゃった。(かなりの小悪魔キャラだと思います。)

そして見事姉の家へ。姉には糖尿病を患っている夫と娘と息子が1人ずついた。今日も娘に息子の勉強をみてやるように指示する母の姿がそこにはあった。そしてこの家族を支えているのは母でありマヤの姉であるローサだった。彼女の仕事はビルの清掃員。マヤもそこで働きたいと言うが、800ドルのためにバーで働くことになっているんだとのこと。でも実際は300ドルしか貰えなくて冒頭のような結末だったらしい。でも約束は約束だから、マヤはバーで働くことに・・・。ところが初日から客と喧嘩。これじゃ商売にならない。マヤはローサに泣きつき、清掃員として働くことになった。
でもスーパーバイザーのペレスは早速マヤのお給料についてピンはね宣言!エンジェル社なんて名前だけですよね・・・どこが天使なんだかって感じの名前がまた皮肉っぽいんです。
それでもマヤは働き始める。そこは様々な国からの移民が集っていた。
エラから掃除機の使い方とかを教わったり、ルーベンからはエレベーターの溝掃除のコツとかを教わったりするのだった。
この作品の面白いところはローチ監督のいつものワザとでもいうのでしょうか?ベテラン俳優と縁起経験はないけれど実際同じ経験をしたことのある人々を使うというところ。今回もこの掃除機の扱いが上手なエラ役のビバリー・レイノルズは17年間競技場の清掃員をしていたそうです。
そして他にも面白いメンバーが集まっています。本を一生懸命書き写す作業をしているのはルーベン。彼は大学に行きたいと思っていて勉強しているのだった。個人的には結構お気に入りのキャラだったりします。ルーベン役のアロンソ・チャベスもまた実際「コヨーテ」の手を借りて不法入国してきていて、実際彼自身も国境越えを手伝っていたりしたという経験も持つ。今回が初出演の映画とは思えないくらい個人的には嵌ってしまいました(*^ ^*)
ある日お掃除中なんだか騒がしいことになっている。不法に入ってきた青年は・・・戦場のピアニストの逃亡生活を送るエイドリアン・ブロディ!こんなところにまで逃げて来たのか?ってわけないです(苦笑)今回彼が演じるのはポーランドのピアニストではありません。でもやっぱり逃げているのですが・・・(逃げるキャラが定着するのか?(謎))今回演じるのは労働運動の活動家サム。労働組合を組織だって労働者の権利を認めさせるよう日々活動を行っているのだった。そして今回の活動ターゲットがこのビルで働く清掃員の地位向上だった。ええ、服装も赤いTシャツだし・・・。今回はゴミ回収のワゴンの中に隠れました。(笑)
そんなある日、遅刻してきた女性清掃員。眼鏡も忘れてきてしまった。それを見たペレスはクビを言い渡す。誰も逆らうことはできなかった。この事に憤りを覚えたマヤはサムに連絡をとりミーティングを開く。サムの考えに賛成をするものが多い中、ロシアからの移民のマリーナはクビになることを恐れ反対した。次の日、サムがミーティングで残したメモをペレスが見つけ参加者をクビにすると言う。そしてベルタに美味しいエサをぶらさげて(有給休暇、健康保険、時給UPなどなど)誰が首謀者か密告しろと圧力をかけるが、ベルタは口を割らなかった。それに対してペレスはベルタをクビにした。17年間も家族の為に働き続けた彼女を・・・。
もともとはサムのヘマからだった。メモをそのままにしておくなんて。マヤはサムの元に乗り込んだ。サムは後悔し責任を感じる。そしてマヤとサムは段々お互いの心が近付いて行く。
サムも問題を抱えていた。過激な行動に出るサムには苦情の勧告文がいっぱいだ。上司もこれ以上は・・・と思っていて、今の件から手を引いてもっと活動が行いやすいものに着手しろと言ってくる状態。ここまで煽るだけ煽っておいて放ったらかしにしてしまおうとするこの組織の姿も皮肉っぽく描かれていたと思います。サムは何としてでもこの件をちゃんとやり遂げようと思うのでした。
そして昼休みにも時間を取って他の会社の清掃員達の参加しているミーティングへ参加。ここで演説するベン役のマイロン・パイェスはエルサルバドルの国民戦線の主要メンバー。どうりで演説が上手い!街頭でのチラシ配り、スローガンの唱和をしている彼らの姿は本当にイキイキとしていた。
ある晩パーティーを開いていた彼ら。ええ、ショパンを奏でていたエイドリアン・ブロディくんが・・・ラテンのリズムにノリノリでマヤちゃんと踊っているんですよ(^^)ある意味見物です。(オイオイ)
パーティーは楽しいはずだったのですが・・・そこで二人を見てしまったルーベンくんは・・・ちょっとマヤちゃんのことを思っていたので・・・ヤキモチ?その場を離れてしまいました。そしてローサの夫バートがダンス中に倒れてしまいました。救急車で運ばれ検査の結果糖尿病だけじゃなく腎臓も悪いし、糖尿病の悪化から網膜も至急手術が必要な状況だと・・・。健康保険もないのに膨大な医療費をどうすればいいのか・・・。
サムの行動はどんどん派手になっていく。ビルのオーナーの主催するパーティーへ出没。次はビルの前でのデモ!
そんなときルーベンは大学の奨学金のテストに合格しあと125ドルさえ用意できれば大学へ行ける目処がたつのだった。そんな自分にとって、自分の未来にとってルーベンは仲間とのデモの行動には参加できないと告げる。マヤはリスクは誰にでもあると告げるが・・・。
サムと皆はビルの前のデモを決行!ニュースでも取り上げられ話題になる。そのニュースをみんなで見て喜び合っている最中、サムを連れてマヤは抜け出した。小悪魔ちゃん再来です(笑)ええ、個室にこもって誘惑開始です。(笑)ラテンのノリにどこまでついて来れる?って感じです(笑)
でもペレスだって甘くはないのです。ビルに部外者を入れたということで6名をクビにした。しかし、その中にはデモに参加していないルーベンの名前が・・・。なぜ?食って掛かるマヤ。抗議したマヤも同罪だ!とばかりにクビを言い渡される。納得いかない・・・誰が裏切ったの?マリーナ?最初から反対だったものね・・・。

!!この後この作品の核心に触れる部分のネタバレですので注意です!ご覧になってない方は読まないでください!!





マリーナは自分ではない。ここにいないローサが怪しいと言います。彼女は別のビルの管理人になったと。マヤは信じられません。急いでローサの元へ。そして問い詰めます。「裏切ったの?姉さんが裏切ったの?ウソよね・・・。」ローサは洗濯物にアイロンをかけている。その洗濯物を奪う様に投げつけるマヤ。このシーンはとてつもなく痛いシーン。アイロンがけなんて日常の主婦の作業のひとこまに、衝撃の告白のシーンを入れてくる。ケン・ローチ監督の凄さを感じるシーン。ごく普通のありふれた出来事の中に悲しみが見える。痛みを感じる。「バートの治療費が必要なの」「裏切り者!」この言葉がパンドラの箱を開けてしまった。開けてはイケナイ箱を。ローサの痛みが爆発する。「どうやって私が家族の為に働いてきたと思う?私はまだ子供だったのよ。何をして働いたと?身体を売ったの。売春して皆へ仕送りしてたのよ。あなたがここへ来る時だって、そのお金は私の身体を売って工面したのよ。あなたが清掃員の仕事につけるようにしたのもペレスと寝たからよ!娘に聞かれたわ・・・私の父親は誰?売春婦の父親よ・・・判るわけ無いわ!誰が父親だったかなんて・・・。」誰にも言えなかった真実をローサは吐き出した。二人はただ泣くことしかできなかった。マヤの甘さが浮かび上がるシーンでもある。痛い・・・。ローサに甘えていた自分の姿が浮かび上がる。そしてローサも生きていくためには仕方がなかったと・・・。このシーンはラテンの明るいノリはありません。痛みと悲しみが溢れてしまいます。涙が止まりませんでした。
マヤは自分にできることを考えた。ルーベンのためにできることを。あと125ドル・・・。ガソリンスタンドでトイレを借りる振りをした。そしてトイレまで行き「キャ〜!死体がぁ〜!」と小悪魔ちゃん演技でレジの男性を見事にトイレに閉じ込めた。そして現金強奪!入学手続きを終え、書類と万年筆のプレゼントを持って「アメリカで一番の弁護士になってね♪」とルーベンへ渡すのだった。
不当解雇に対してのデモをビルの中で行った。クビになった人々の写真をプラカードにそして合言葉は「We want bread but roses, too!」サムが叫ぶこのフレーズはとても印象的です。「パン」は生きていくために最低限必要なもの!でもバラだって人間として夢を見ること、希望を持つことの象徴として必要なもの。人間を豊かにしてくれる象徴として・・・。ビルには警官たちが押しかけていた。そして皆は逮捕されるのだが、誰もが誇りを持っていた。このデモを行ったことに対して後悔なんてしていなかった。逮捕されても・・・。
逮捕されたメンバーは取調べを受けるが、もちろん不法移民なので偽名を使うのだが・・・ここで出てくる3人。多分有名な人物を名乗っているのだろうと思っていましたが、パンフレット見るまで知りませんでした(^^;;(全く無知なGatta)
エミリアーノ・サパタ、パンチョ・ビジャ、アウグストス・サンディーノ。最初の二人はメキシコ革命の英雄。映画ではパンチョ・ビラ・ジュニオールと名乗っていたと思います。そしてアウグストス・サンディーノはニカラグアの反米ゲリラ闘争の先導者。英雄の名前を語っていたという事が、自分たちが誇りに思っている象徴のようで面白いと思いました。
檻にいれられていると・・・電話がサムの元に・・・。どうやら会社は要求を受け入れ、全員の職場復帰と健康保険、有給休暇などを定めると同意!勝利宣言を掲げる!
しかし、その直後マヤが連れて行かれるのが見える。ガソリンスタンドでの現金強奪の際残っていた指紋が一致。罪には問われ無いが今度アメリカに入国すれば即逮捕されるということ。つまりはメキシコへの強制送還が決まったのである。
心配してローサはやってくるが、仲間を裏切ったこともあり皆のところには行けないでいた。最後バスに乗り込んだマヤに仲間が声をかける。サムは手紙を渡す。そしてバスの後部座席に移動すると、追いかけてくるのはローサ。二度とは会えないかもしれない姉妹。そこには愛情と絆が溢れていた瞬間が見えた気がしました。重いテーマをラテンの明るさを交えながら、その明るさの底にある思いも見せながら、登場する人々の姿がどれも印象的な作品でした。最後をどう捉えるかは人それぞれだと思うのですが・・・。決して暗くはないと思いました。
ヘヴントム・ティクヴァ監督
ケイト・ブランシェット
ジョヴァンニ・リビージ
レモ・ジローネ
マッティア・スブラジア
ステファノ・サントスパーゴ
アルベルト・ディ・スタシオ
ステファニア・ロッカ
「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ監督がポーランドのキェシロフスキ氏の遺稿脚本を映画化した作品。舞台はイタリアのトリノを中心にトスカーナ地方の風景が絵葉書のようで一層現実との差を惹きたてているように思いました。面白いのは舞台がイタリアなのに製作はミラマックスさんでアメリカ、ドイツ、フランス、イギリスという制作。まぁドイツは監督さんがそうですから判るのですけれど・・・
この作品はとても美しい映像の中、残酷な運命を見せます。ケイト・ブランシェットが本当に美しいです。残酷な美しい愛の物語。

この後ネタバレしていますので注意です!

オープニングはゲームの映像かと思う操縦シュミレーション画面のCG。そこからイタリアのトリノへ。英語教師フィリッパ(ケイト・ブランシェット)は悪魔を殺そうと爆弾を準備した。友人だったはずの夫を麻薬漬けにした挙句死へと導き、生徒たちに麻薬を売りつけ、自殺へと追い込んだ悪魔への復讐の為に。高層ビルの最上階へと向うフィリッパ。以前から警察へは嘆願書を出していたが、全く相手にされなかった。警察内部に仲間がいるから当然と言えば当然なのだが・・・。そして悪魔を殺す為彼のオフィスへ行き、隙を見てゴミ箱へ爆弾を入れた。5分後に爆発する様にセットして。急いでビルから逃げ電話で秘書をオフィスから引き離し彼だけが残ったオフィスが爆発するはずだった。警察に「あなたたちが動かないから爆弾を仕掛けた」と電話で犯行声明まで出した。自分の名前まで名乗って。爆発したのを確認してその場を去った。しかし、彼女は知らなかった。その爆弾がどうなったのか・・・。オフィスには清掃員がいたのだ。彼女はゴミ箱のゴミを片付けた。そう爆弾をポイっと回収ボックスへ入れたのです。でもってワゴンを押してエレベーターへ・・・そこにはお出かけを楽しんでワクワクしている娘二人とお父さんの3人が乗っていました。最上階へ行くのを楽しみにしてエレベーターに乗ったのです。そしてそこで悲劇が起こりました。爆弾の爆発です。計4名の一般市民が亡くなりました。警察はフィリッパを逮捕します。フィリッパは覚悟していたので無抵抗で連行されるのですが、彼女は知らなかったのです。悪魔は生きていて、無実の人々が死んだことを。取調室に入るとテロリストの一味だと思われていた。彼女は英国人であるからと母国語以外の尋問は受けないと訴えた。そこに通訳を買って出た若い刑務官フィリッポ(ジョバンニ・ビリージ)。名前も同じなんですよね。フィリッパとフィリッポ(女性形か男性形かってだけで・・・)ここにも運命のいたずらが見えます。そしてフィリッパは真実を知ったのです。罪無き市民4人が死んで悪魔は生きていると・・・・。罪悪感と果たせなかった悔しさとで彼女は気を失ってしまう。フィリッポは医務室へと走り医者を呼び、医者の指示で彼女の腕を捲った。そして指が絡んだ瞬間・・・時が止まった。フィリッポは恋に落ちてしまった。フィリッパに。尋問中、無実の4人が死んだことを聞かされた時に涙を流していたときからそれは始まっていた。フィリッポはその夜弟のアリエルにその日の出来事を話した。するとアリエルはフィリッパの教え子だった。翌日シーツを洗うフィリッポの姿を父親は見てしまう。どうしたんだ?そして父親に話す。恋に落ちてしまったと・・・。許されない恋の始まり。
フィリッポはこっそりフィリッパにカセットテープを渡す。「ボクの弟はあなたの生徒です。先生の中でもあなたが一番好きでとてもイイ人だと言っていました。だからあなたを助けたい。同意するならこのテープにその意志を伝えて、テーブルの裏に隠して欲しい」
しかし、警察の中には麻薬密売と関わっている人間もいるわけで・・・盗聴器だって仕掛けてあるから、彼らの行動は筒抜けとなっていた。そして逃亡の手引きの手順だってバレバレだった。しかも、この連中は盗聴の内容をすべて消去した。なぜなら逃げてくれる方が容赦無く殺せるからということ。そして逃亡の手伝いは弟のアリエル。アリエルにフィリッパの格好をさせて逃げさせた。その隙に警察内のフィリッポが小さいとき遊んでいた隠れ家に連れて行った。そうテープで手引きしていた内容とは違う場所だ。なぜ?「父が言っていた。いつも思いもかけない行動を考えていろと。」そう盗聴内容とは異なった行動をとったため、まんまと逃げ隠れていたのだった。フィリッパは言う。「4人を殺した罪は償いたい。でもどうしてもあの男だけは許せないの。だからあなたの話しに乗ったの。逃げたかったのはあの男を殺したかったから。」そしてフィリッポはフィリッパの手伝いをする。ここで既にフィリッポは戻れない道を選んでいたと思います。本部長の部屋で。そう麻薬密売と関わっていた本部長の部屋へ悪魔を呼び寄せ、フィリッパは本部長の銃で悪魔を殺した。
これからどうするのか・・・彼らは牛乳配達の車へ逃げ込んだ。どこへ行くのかと思ったらパン屋さん。おいしそうなパンに出会えるのかと思ったらいきなり閉店の看板?いえいえ、パン屋のおねえちゃんは牛乳配達のお兄さんとラブラブだったので、いきなり助手席に乗り込んで始めちゃったのです。その最中ラジオからフィリッパを追う警察の動きのニュースが流れます。
牛乳配達の車にいつまでも隠れているわけにはいかないので、駅が近付いた頃牛乳タンクを投げて車を止め、逃げ出します。そして列車で向うのはトスカーナ地方。農場の風景がのどかで列車の中の二人の会話が自然で、誕生日は?同じだわ。生まれた時間を知ってる?その頃のこと思い出せるわ。私は丁度聖体拝領を受けていたわ。きれいなドレスを着て。
トスカーナへと向う二人。教会に入り懺悔するフィリッパ。そして教会を出て頭を坊主にする二人。二人並んで教会の外壁に凭れて座りカップのダブルジェラートを食べるシーンはキレイです。ジェラートも美味しそうです。フィリッポの方はバニラとストロベリーだと思うのですが、フィリッパの方が・・・判らなかったです。(ちょっと悔しい・・・って何だか悔しがるところが間違っているような・・・食い意地だけは張っているので抑えておきたかったのですが・・・って違うだろって?(苦笑))
そこで見たのは結婚式。その参列者の中にフィリッパの同僚レッジーナがいました。彼女の元へ近付くフィリッパ。気づくレッジーナ。陰に隠れ話しをする。今晩泊めて欲しいと。警察の手が迫っているからだめよ。それでも構わないからと。
一方のフィリッポは弟アリエルに電話。父親に伝えて欲しい会いたいと。今トスカーナの教会にいるからと・・・。
父親はやってきた。金を持って。逃げるなら自分と一緒に来れば何とかなるぞと。でもフィリッパは一緒には行けないと告げる。でもフィリッポは連れて行って欲しいと。けれどフィリッポはフィリッパを愛していた。フィリッパから離れることはできなかった。フィリッパを愛していることを父親にはっきりと告げる。父親はフィリッパに尋ねる。「息子を愛しているか?」と。彼女はしばらく考え、はっきりと「愛しています。」と答える。そして父親は言う。「一番肝心なときに、人はどうしてこうも無力なのだろう?」と。このセリフ一番印象に残っているかもしれません。
そして二人はレッジーナの家へ向います。丁度お食事時で美味しそうな肉料理が見えます。マッチ売りの少女状態で窓から覗く二人。その二人の姿を見て納屋へと連れて行きます。本当は来て欲しくは無かったと言いながら。夕方二人は納屋から抜け出し大きな木の下へと向います。その風景が、この作品の中で一番美しい風景でした。木の下で抱き合う二人。大きな木。これらのシルエットの背景の空は夕暮れ。上半分が薄い青で下半分が夕焼けの淡い赤。このコントラストが絵のようで本当にきれいでした。
ラストレッジーナの家に押しかけてくる警官。その警官たちの隙をついて、ヘリコプターを奪い空へと向う二人。空へ、天へ、神の審判を仰ぐかのように。二人の罪は赦されるのでしょうか?
神のみぞ知るというところでしょうか?
ステキな作品だったと思います。
同級生サイモン・ショア監督
ベン・シルヴァーストン
ブラッド・ゴートン
シャーロット・ブリテン
ティム・ハリス
ステイシー・ハート
ケイト・マケナリー
パトリック・ニールセン
若いお兄さんたちが出てきます。(それでレンタルするなって?(笑))
主人公のスティーブンはゲイ。彼は公園のベンチで彼(?)を待つ。公園の公衆トイレで密会のお約束とかしたりして・・・。いつものようにお兄さんをナンパ予定が・・・(苦笑)でもその相手は・・・主席で陸上部のジョン。ヤバイかも・・・(苦笑)「タバコ吸う?」ジョンに言われて吸ってみるが・・・そんなに美味しいもんじゃないよ(笑)「驚いたよ、もう忘れよう、まさか・・・」そして・・・ジョンはスティーブんの部屋へ。結構ジョンは不安でいっぱいなんじゃないか?(笑)部屋にはサッカー選手の切り抜きだらけ。ベッドで・・・でもジョンは逃げ出した。学校であっても無視された。スティーブンの父親はカメラマン。カメラを借りて、撮る被写体は・・・ジョン。もちろんスティーブンは下心アリアリ?ジョンにはモデルの彼女がいるって新聞部の女の子から聞いた。写真が出来あがった。ダンスパーティーに出かけたところで目に映るのはジョンばかり。あっちでは新聞部の女の子ジェスが元彼ケヴィンとけんかしている。彼女を見つけスティーブンは外で話を聞く。「初めは優しかったのに・・・アレをしてから変わった。仲間にしゃべったって・・・」ケヴィンはリンダをナンパ?ただヤリたいだけ。でもそんなのリンダはお見通し。見事返り討ち。連れられてスティーブンもダンスに。そこにはリンダと抱き合ってチークを踊るスティーブン。そのスティーブンを見つめているのはモデルと踊っているジョン。二人の視線が絡む。リンダの両親は留守。ハメを外そうと提案。じゃ・・・着替えてくる。そこに・・・ジョンが現れた。リンダとの約束はキャンセル!ジョンはキスした。キスは嫌いだろ?「酔ってるな。昔野外授業で・・・他校のダニーと・・・。アーセナルのサポーターだった。(サッカーファンの方お楽しみ下さい(と言ってもここだけです。))挑発に乗り海へと飛び込んだ。海から出ると、ダニーは身体を拭いた。ダニーはキスをし体中をなで始めた。そこでオレは逃げた。それから口も利けず会っていない。」ジョンは戸惑っていた。自分の思いに。スティーブンを見るたびに感じる思いに。そしてやさしくキスを交わし・・・。朝ベッドに横たわるのは全裸のジョン。キレイな体なんですよね。(笑)母親にはウソの電話。そして外でジョンは告白。付き合うことになったような・・。映画の約束忘れていた?慌てて出かけたが・・・ジェスはどうやらスティーブンに惚れてしまった?話をしなきゃ・・・でもジョンは学校で話しかけるなって言うし・・・。父親が勝手にエッセイを応募した様だ・・・・。何とグランプリを受賞。土曜日結婚式を抜け出してジョンと会う。卒業したら?オックスフォードへ行く。森での密会。人がいる?バレた?警官に見つかり・・・両親の元へ。母はジョンの写真を部屋で見つける。気付いてしまった様だ。彼の心に。スティーブンは原題のタイトル「Get Real」のタイトルでリポートを書き始める。ジョンは携帯の番号を教える。ようやく電話できたと思ったら・・・ジョンはモデルとデート中?せっかく抜け出せたのに・・・。思いが空回りし始める。トレーニング?ウソをついた?ウソをつくな!こんなの耐えられない。ジョンは言った。「自分に安心したかったと。でも出来なかった。美人だから彼女を自慢したかっただけ。スティーブン君を愛している。」「ジョン二人の事を誇りに思って欲しい。」そして・・・新聞部。「Get Real」はゲイのカミングアウトの文章だった。でも校長が禁止した。そしてジョンと週末を過ごす為ジョンの家へ。そして陸上の競技会。親と話す彼の姿が目に入りジョンはミスを犯した。二人の中が知れたら・・・終わりだ。ジョンはそう思っている。記事を書いたスティーブンは・・・ケヴィンたちにバレた?そして表彰式。スポーツ部門はジョンが、そして文芸部門?はスティーブンが。壇上でスティーブンはカミングアウトする。ゲイであることを。「ゲイも愛だ。なぜ忌み嫌う?」母は認めてくれた。そしてジョンは、「オレは卑怯者だ」「君を殴ってから、君のことばかり思っていた。君を抱きたいと。やっと気付いた。君を愛していると」「ボクは告白したよ。幸せに」免許を取ったリンダはスティーブンを載せてドライブ。この手のお話は一部の(Gattaを含めて)女性たちのツボだらけの作品のような気がします。スティーブンとジョン二人の思いが相互に空回りしていて面白かったです。スティーブンの方が気持ちの上で大人だったのですよね。だから愛する人を守ろうとしていた。その思いがとても切なくて愛しくて。ステキな作品だったと思います。
レッド・ドラゴンブレッド・ラトナー監督
アンソニー・ホプキンス
エドワード・ノートン
レイフ・ファインズ
エミリー・ワトソン
ハーヴェイ・カイテル
フィリップ・シーモア・ホフマン
ハンニバル・レクター三部作の第一作目。以前にも映画化されていたこの作品「刑事グラハム・凍りついた欲望」はビデオの方のタイトルは「レッド・ドラゴン〜レクター博士の沈黙」だったように思うのですが、監督はマイケル・マンで、グラハム刑事はウィリアム=L=ピーターセンで、結構グラハム刑事自身は原作に忠実だったと思うのですが・・・ラストは違いますが・・・って言ったら今回だってラストは前作のような感じがしなくもない(苦笑)っていうか・・・もう刑事じゃなかったような気が・・・(苦笑)ダラハイドの描き方は今回の方がいいと思います。

この後小さなフォントで原作のネタバレしていますので注意です!

原作は、ラストグラハム刑事はハッピーエンドじゃないんですもの・・・。グラハムはラストダラハイドに襲われて「ピカソの絵のような顔」になるんですよ。今回のノートンくん演じるグレアムもピカソの絵の様にはならなかったですねぇ・・・。


今回の見所は・・・個人的にはオープニングのレクター博士です。グレアムとレクター博士の対決も面白いのですが、個人的にはお料理ですよやっぱり(笑)
コンサートホールでの演奏会・・・。酷いメンバーが混じっている。そんな演奏を聴かされたレクター博士は・・・今日の獲物は(ニヤリ)・・・。
そして演奏家の皆様を招待してのお食事会。シェフはもちろんレクター博士。料理の腕前は確かです(笑)分厚い料理本持っているし・・・。肉のさばき方なんてお手の物!っていうか肉屋さんより上手なんじゃないかと思ってしまいます(笑)。美味しそうなお料理の数々・・・。招待客の1人の女性が「これは何のお肉?」と尋ねます。すると「言わない方がいいでしょう」(ニヤリ)
そして酷い演奏をしていたメンバーがいなくなったと話している・・・。もうおわかりですね。でも招待客はご馳走に満足している・・・この図が個人的には結構ツボだったりするんですが・・・(笑)
そしてグレアムはレクター博士に相談していたのですが、そこで料理本を見つけ・・・レクターが犯人だと確信し、負傷しながら逮捕!話題も集め、マスコミも追いかけてくる。そんな生活で精神的にも疲労困憊してしまい、刑事を辞め家族と共にフロリダのマラソンで暮らしていた。
そんなある日、ハーヴェイ・カイテル演じるクロフォード刑事がやってきた。今巷を騒がせている連続殺人鬼の捜査に協力して欲しいと。始めは嫌がっていたグレアムも段々とのめり込んで行ってしまう。
事件解決の為にはどうしてもレクター博士の協力が不可欠である・・・。ということで再度レクターとの面会となった。
連続殺人鬼レッド・ドラゴンことダラハイド(レイフ・ファインズ)は幼少のときの虐待から心に傷を持っていた。そんな彼は職場でリーバ(エミリー・ワトソン)と出会い、初めて愛情を知るようになる。このリーバがイイのです。本当にダラハイドとの関係が自然に見えてくるのです。眼が見えないからこそ、ダラハイドの本質的な部分に触れようとしている様にも思えました。
しかし、本当にレッド・ドラゴンになったダラハイドは誰の力も借りずにそうなったのか?その背後にはやはりレクター博士がいたのだった・・・。
前作の「ハンニバル」のレクター博士は・・・まるで正義のヒーローの様でしたが(笑)
ほら、美女の主人公を助ける王子様のようだった気がしなくもないのですが・・・(笑)
今回はオープニングのお食事のシーンは、ちょっと前作のヒーローっぽさが見えたり、後ダラハイドとの関係はやっぱりそんな気がしなくもなかったのですが(あくまで個人的な意見です(笑))
対グレアムとの関係となると・・・決してヒーローってわけじゃないですよね。あくまで楽しんでる。そして次へと繋がるエンディング。ラストを見れば・・・ちょっとヒーローなのかもと見えたりもしなくもない・・・どうやらGattaは「ハンニバル」に影響されてしまっている様ですね(苦笑)
ズーランダーベン・スティラー監督
ベン・スティラー
オーウェン・ウィルソン
ミラ・ジョヴォヴィッチ
クリスティン・ティラー
ウィル・フェレル
ご覧になった皆様が面白かったとおっしゃっていたので、ビデオが出てやっとレンタルできました。ベン・スティラーがファッション・モデル、しかもスーパーカリスマモデルだなんて想像も出来なかったので(笑)どんなことになるんだろうと思っておりました。というか他のモデルの男性の皆様を見れれば目の保養がかなりできるのではないかと思っていたりもしましたが・・・(苦笑)
オープニングは、なぜだかマレーシアのクアラルンプール、首相の演説、国民の期待を受ける首相。闇の組織が見える。どうやらこの組織は彼を首相にしたくなかった様だ。新首相を始末しろ!14日後、NYにやってくるのでそのとき暗殺しろ!
でもその日にファッションショーが・・・。
マヌケな男がいるからやつを使え!
そして場所は変わり・・・プロのグッドルッキングガイ?デレクくん(ベン・スティーラー)かなりメイクしました?(笑)
デレク・ズーランダーはスーパーモデル。色んな表情を見せる。看板にも彼の三種類の顔が(笑)
どうやら本当にデレク・ズーランダーは「ブルー・スティール」って決顔を持っている。
ライバルはハンセルくん。カッコイイんですよ(笑)
そしてメンズモデルの授賞式が・・・4年連続がデレクくんにはかかっていたのだけれど・・・
さてさて、授賞式は?ベストモデルは誰だ?ハンセルカッコイイですよマジで(笑)ハンサムさんです。(^^)
で、受賞者は、ハンセルくんだったのだぁ!(笑)それなのに、デレクくん受賞したと思い込みステージに上がっちゃうの(爆笑)大ハジをかいてしまうのだった。
そして自分がわからなくなってしまうデレクくん。一方のハンセルくんは彼女と共に去って行く(笑)
デレクのモデル仲間さんもカワイイです。(笑)でも看板はハンセルの看板が目立つ(苦笑)
しかし、捨てられたタイム誌の表紙を飾るデレクくんを表す文字は?A Model Idiot?
一方、モデル仲間は車を洗車しながら、ガソリンを入れるときに、はしゃいでガソリンまで撒き散らしていたためにタバコに火をつけた瞬間爆発!そして仲間の三人は死んでしまった。
ムガトゥの取材をしたいタイム誌の記者。なんとかデレクを使いたいのだが・・・当のデレクはタイム誌にはお冠だ。デレクはもうモデルを辞めて故郷に戻りたいと思って話をするが・・・
ムガトゥがモデルとして使いたいとモデルエージェントは話してくる。乗りなおすんだよ!でも故郷に戻るデレク。ニュージャージーの炭坑地帯に。ところが炭坑で働いているみんなの姿とデレクの姿じゃまったく違っている。1日と持ちやしない。
一方のムガトゥはショーの準備中。首相の暗殺にはデレクが必要なのに・・・。
デレクは炭坑の仕事が出来るわけがなかった・・・。みんなを戸惑わせるばかり。テレビから流れるデレクの人魚のCM。バーではみんな笑ってる。恥さらし状態。父親から出て行けといわれる。そして再び自分を見失いかけたとき、電話が・・・デレクは再びモデル界へ戻ってきた。ムガトゥのところへ。ムガトゥのヘアは面白いです。愛犬のプードルちゃんと同じヘアスタイルです。(笑)
ファッションショーのコンセプトはホームレスらしい(苦笑)はみだしもの「デレクリート」ここでデレクの名前をかけているのか?(笑)その後、会員制スパ(?)へ出かけるデレク。
一方のタイム誌はムガトゥを調べている。そして、デレクを落とし入れる罠が仕掛けられる。タイム誌の女性記者マチルダは謎の電話からデレクのところへ行くが・・・。追い出される。
そして、デレクは洗脳されるのか?リラクゼーションタイム?80年代の曲でハッピーに(笑)といいながら、マレーシアの首相が悪者で殺すように暗示をかけるのだった。そして訓練して首相を殺すようトレーニングするのだ!・・・夢?
そして目覚めたデレクをマチルダが訪問。ところが彼には1週間も経ったなんて思えない。
ショーは明日。大丈夫かな?編集部でムガトゥの過去を調べたら、モデルが若くして死んでいる。その側には例の女性が絡んでいる。スパから追い出した女性が・・・。
ムガトゥのショーでの廊下でマンセルとすれ違う。些細なことで喧嘩が始まる?ステージで勝負?ウォーキング勝負だ!その勝負の審査委員長をデヴィット・ボウイが担当!(凄すぎる!ここで登場するなんて美味しいとこドリ?)だけど・・・ロボットダンスとかってウォーキング勝負なの?(謎)
そしてハンセルのとっておき(?)はパンツのなかからブリーフだけを取る?ってそれ勝負なの?そしてデレクもおなじことを試みるが?・・・ダメでした(笑)それで勝負ついていいのか?
左に回れないデレクくんだったのだ・・・。マチルダは彼を車に・・・そして謎の電話がマチルダに・・・お墓にいけって・・・モデルさんたちのお墓?電話の主もいた。ファッション界は政治家の暗殺に関わっていた。そしてモデルがそこに関わっていたのだった。リンカーンもケネディも・・・。その主はカーター暗殺を企てられていたのだ。でも手タレさんだった彼は免れた。普通のモデルと違うから・・・。モデルは体を鍛えているし、モデルは指示通りに動く。写真撮影を思い出せばそのとおりに動いているもの。でもムガトゥ1人じゃない。背後には組織が・・・。絶対に安全な隠れ家はどこだ?ハンセルのところだ!(オイオイ)なぜ、目の敵にするのか?とハンセル。お互いの本音が、そしてお互いを恐れていることがわかる。ハンセルはデレクの95年の冬のカタログを見てモデルになろうとしたのだった。抱き合う二人。しかし、ハンセルの棲家は・・・凄いところだわ・・・なんでそんな人がいるの?(笑)そしてお茶(ヤク)の力で・・・まさか・・・そのまま3Pに流れ込むのか?(苦笑)人数増えているし・・・(苦笑)
変装すればモーリーのところにもぐりこめる。ハンセルもデレクも結構化けているわ(^^)
ムガトゥの過去は・・・え?フランキー・ゴーズの元メンバー?[Relax]がヒットする前に脱退?オイオイどんな過去だよ(三村風ツッコミ)
潜り込んでも・・・PCの使い方知らない・・・そして二人のメイクは元に戻っていて化けていないのだった(苦笑)もうショーが始まってしまう。そして、ハッサン首相は・・・ファイルはどこ?コンピュータの中よ。え?中・・・ハンセンは・・・中と言えば・・・(オイオイ)オレンジのMacくんの運命はいかに・・・(苦笑)
暗殺のキーワードは [Relax] そして・・・聴き1発で、ハンセルくん登場!カッコイイです(笑)
おバカっぷりもOK!ハンセルくん大活躍です。
そしてキレたムガトゥはデレクを1つの顔しか作れないとバカにする。そして、デレクは、「マグナム」を完成させた?
結構ツボが多い作品。かなりおバカですが、面白いです。個人的にはやっぱりこの作品の中のオーウェン・ウィルソンが好きですね(^^)
ル・ブレアラン・ベルベリアン監督
フレデリック・フォレスティア監督
ジェラール・ランヴァン
ブノワ・ポールブールド
ジョセ・ガルシア
ロッシ・デ・パルマ
ジェイモン・ハンスゥ
ゲイリー・ティップレディ
新聞の論評を読んで興味を持っていた作品でした。ビデオ化されてやっとレンタルできました。
お巡りさんがやってくる。盗聴器を仕掛けられていたようですね。そして捕まる人々。結構面白いオープニング。丸い光りがレンズみたいに赤と青が交互に重なり合って行くのが面白くて。その円の中で捕まった人々の刑務所での姿とか看守の帽子とかが見えたりなんかして。そして7年後、掃除をしている捕まったモルテスのところへ看守がやってきた。「女はお手のものか?」え?女の相談?(苦笑)「夕食の後ヤリまくれ」そうなの?(笑)「笑い話だが、若い連中が脱獄するらしい」「そんな話にのるか!もうすぐ出所だよ」看守の奥様は看護婦さんで、どうやらお友達のアンナの代わりに砂漠のラリーへ・・・。マラリアや黄熱病だってあるのに・・・「ワクチン打ってるわよ・・・。」と奥様ポーリーヌは出かけて行ってしまいました。で、洗剤を2リットルも飲んでしまった看守(オイオイ)入院先のテレビで見ているのは・・・クジの当選番号?モルテスも刑務所で見ている。・・・まさか?この数字は?1500万?オイオイ・・・。でも当たりクジは・・・ポーリーヌが持って行ってしまったぞ・・・。ヤバイ・・・。モルテスはもちろん持ち逃げしたと考える。そしモルテスの脱獄ニュースがテレビから流れ・・・益々ヤバイぞ。そして面会人から看守の家の場所を探し出した。しかし盗難車両は見張られている。警察は追いかける。凱旋門をバックに車とバイクのおっかけっこだ!楽しいですよね。こんなところでカーチェイスってとんでもなく楽しそう(笑)そうそう、このシーンが一番見たかったのです。観覧車に突っ込んで行くシーン(笑)。楽しそう(^^)(間違った見方ですか?(笑))でもって、観覧車が崩れてしまうの。そして、観覧車が追っかけ始める?人々は観覧車と車とバイクのおっかけっこに巻き込まれるの。これとんでもなく楽しそう。こういうアクション・・・お目に掛かれないから楽しい。そして・・・やってきたのは看守の家だ。ネコババなんて許さないよ。「あの・・・誤解なんだ。信じてくれないだろうけど・・・。アフリカへ当たりクジを持って行っちゃったのよ。」くじがアフリカなら、アフリカへ行くぞ!ところが・・・彼らが車の中にいるときに、奥様からのメッセージが入る。「あんたのウェストポーチにクジを入れたわよ。」ところでウェストポーチはどこ?(笑)しっかり身につけているじゃない(笑)でもそんなこと知らない彼らは・・・かなり無理な変装をして、空港で飛行機を待つ。マリ共和国へと向う。マリでは弟を殺された恨みを持つ連中の仲間が・・・。黒人に化けた白人の二人組みモルテスとレジオをヤレ!トイレで入れ歯を落とすし・・・オイオイ大丈夫なのかよ・・・(三村風つっこみ?)。そして白人の元の姿に戻る二人。パマコのラリーまで行くんだがと・・・。そこでモルテスなんて叫ぶから・・連中にばれてしまったよ・・・。でも何だかうまく乗り切ってしまった(笑)やっと辿りついたと思ったら、ポーリーヌは中継地点へ行った様で・・・。レーサーを襲い(?)レースに参加?(笑)中継地点まで300キロ・・・。
ボケボケの追っ手は?やたらと銃をぶっ放すトルコは仲間のはずの男も殺しちゃうし・・・。
一方彼らは?レースが始まるとやたらと煽るレジオ・・・。冗談じゃない!目的はレースじゃなくて宝くじだろ?砂漠で休む二人。ドライバーがモルテスからレジオに交代?ぶっとばすぞぉ〜!!
砂漠に埋もれてしまった。ル・ブレは厄介者ってことらしい。埋もれた車と共に夜を明かすことに。そして、朝になるとラクダの一団が銃を向けている・・・盗賊か?あれ?ウェストポーチが・・・盗賊の手に渡ってしまったぞ?いいのか?(笑)どうするんだろ彼ら(笑)ラクダにまたがる二人。追っ手のトルコは盗賊にまんまとやられてしまい、逆さ吊りになっていたりして・・・。アンナは・・・なんと追っ手ののトルコの看病中だ・・・。で電話で確認したら・・・ウェストポーチの中よ。ってことは?ウェストポーチを探せ!盗賊を追え!そして捕まえてくれたのは?サッカーの魔術師?(笑)見事なシュートで大当たり!でやっと宝くじをゲットだ!ポーリーヌの問題はレジオの問題だろ?って。一晩ホテルで過ごす・・・。そのホテルのフロントでレジオとトルコが出くわす。オイオイ(笑)スィートに泊まるトルコ。そしてその部屋でトルコとポーリーヌはマンボを踊りだす・・・。(笑)それを下で聞いていたのはモルテス。マンボなんて趣味が悪いよ・・・。ポーリーヌの足技は見事です(笑)そして、スィートのフロアエレベーター前、ここでもポーリーヌが大活躍?そして、警察の登場!そしてモルテスは逃走するが、三つ子に捕まってしまう。そして半年後・・・。モルテスと呼ばない看守。イタリアからお手紙を届ける。そこには・・・夢をかなえた夫婦(笑)
そして、なんだかニンジャが集まってる?(笑)監獄が爆破?ニンジャの襲撃?(爆)
そして、モルテスは?今度はレジオに助けられた?金をくれって・・・だが・・・このニンジャ集団は物凄い数だ・・・。1ヶ月この集団を雇う?そして賞金は(笑)
とにかく大笑いしたいときにオススメの作品ですね。とっても面白いコメディでした。(^^)
エンディングも重なった円の中から覗いて見ている様で面白かったです。
しかし、何だか主人公のモルテスよりもポーリーヌの姿の方が印象に残ってしまったのはなぜでしょう?(笑)
マーサの幸せレシピサンドラ・ネッテルベルク監督
マルティナ・ゲデック
セルジョ・カステリット
マクシメ・フェルステ
ジビレ・カノニカ
カーチャ・シュトゥット
イディール・ユーナー
アントニオ・ヴァネック
オリヴァー・プロウミス
アウグスト・ツィルナー
ゾーレン・ウルリク・トムセン
ディエゴ・リボン
去年テレビのドイツ語会話で紹介されていたときから気になっていた作品。門倉タニアさんとかお料理を紹介してたりして面白かったのですが、何といっても監督のサンドラさん自身がとてもお料理に興味のある方だったのが印象的でした。主人公のマルティナちゃんは・・・以前「快楽晩餐会」の誰もが夢見るローレライ役だったのですが、本当に美女さんという印象が強かったのですが、今回も美女さんは美女さんなのですが、かなり屈折した美女さん。でもこの手の女性に妙に共感してしまう自分がいたりもするのですが・・・人と話すとき頭の中で練習して話したりとか・・・緊張のあまり不器用になってしまうこともしばしば・・・。
完璧なシェフのマーサ。でも何かが欠けている。オーナーはカウンセリングを受けることを働く条件にした。そしてカウンセラーは尋ねる「なぜここに来ているのか?」突然料理を持ってきたりと・・・一種料理依存症のような姿が見えるのです。料理がすべて、厨房は我が城状態だったのに・・・スタッフの1人は妊婦さん。もうそろそろ産休に入らなくちゃならない。オーナーは新しいシェフを雇った。マーサとは正反対の陽気なイタリア人シェフマリオ。我が城を守らなきゃ!敵対心剥き出しの状態。オーナーは彼を辞めさせるつもりはない。
そんなある日、姉のクリスティンが突然の事故死。残されたのは姪のリナ。彼女との共同生活が始まる。もともと人との関わりが苦手なマーサ。不器用過ぎるくらい不器用で、人との接し方が判らない。下の階に引っ越してきた建築家のサムがリナの面倒をみたりして・・・。それでもうまくサムと付き合えない。
プライベートだけじゃない。仕事の方もマリオが入ってからギクシャク。そんな状態をマリオは打開するため、自分が辞めると言い出したり・・・でもマーサを尊敬しているとも・・・。そして少しずつマーサはマリオを受け入れ始める。
リナは事故の後食事を全く口にしない。マーサの腕自慢の数々の料理も食べられない。そしてある日マーサは厨房へリナを連れてきた。子守りの女の子じゃ役に立たないから。そこで・・・マリオは作ったトマトのパスタをパルメザンチーズをかけて美味しそうに食べて見せる。リナはやっと食べることが出来た。マリオのおかげ?リナの父親はイタリア人だったのだ。リナは父親に会いたかった。マーサは何とかして会わせたいと思った。マリオに手伝ってもらって手紙を訳してもらい送ったのだった。
リナはマリオに心を開き、店が休みの日マリオを家に招く。ハイキングっぽいお料理が並ぶ。取り皿もなく大皿から直接食べるこのシーンはとてもステキです。パプリカのグリルなんて単純な料理だけれど、でも本当は火加減とか色々と難しいのかもしれないとか思ったり(笑)
このシーンとても温かいシーンです。三人が本当に温かいのです。食べ物もお部屋も雰囲気もとても温かくて居心地が良いのです。
そんなある日、イタリアからパパさんがやってきた。リナを引き取りたいと。
今までのマーサだったら・・・・でもマーサは気付いた。リナにも自分にもお互いが必要であることが。そしてそこにはマリオも必要だと・・・。
マーサとマリオのウェディングパーティー。野外でのお食事会はとっても楽しそうで、食事をすることがこんなに楽しいことなんだと思うステキな作品でした。
そして笑えるのは、やっぱりマーサはマーサの部分があるんです。(笑)
ラスト、カウンセラーがチーズケーキを作ったのをマーサと食べるシーン。マーサのレシピ通り作ったとカウンセラー・・・。ところがマーサは疑う。この味は違うと・・・(笑)。でもレシピ通りのはず・・・甘味料が違うのよ(笑)。こういうところは全く変わっていないマーサ。でも以前のマーサならカウンセラーは料理を作ってみようなんて思わなかったはず。そんなマーサの姿がとてもいいなって思ったりもしました。
ロード・オブ・ザ・リング〜二つの塔〜ピーター・ジャクソン監督
イライジャ・ウッド
ヴィゴ・モーテンセン
ショーン・アスティン
オーランド・ブルーム
ジョン・リス=デイヴィス
デヴィッド・ウェンハム
イアン・マケッラン
クリストファー・リー
ビリー・ボイド
ドミニク・モナハン
バーナード・ヒル
ミランダ・オットー
クレイグ・パーカー
第二部の始まり。これは色々美味しいネタが転がっているのですが(そんな風に思うのは一部の特殊(?)な女性だけかもしれませんが・・・(笑))ホビットくんたち大活躍です。(^^)
前作で一番好きだったのはボロミアくんだったのですが・・・亡くなってしまったので弟の活躍に期待をしていたのですが、思ったほどの絡みが(残念です)ヴィゴとデヴィッドの抱擁シーンとか見たかったのですが(アブナイ女Gatta)
でも個人的に好きなオーランド・ブルームくんとヴィゴのシーンが盛り沢山で楽しかったです。(かなりアブナイ楽しみ方かもしれませんが・・・これ以上このネタを書いてしまうとかなりヤバイことになってしまうのでやめておきます(苦笑))
お話は3つのお話が展開中。旅を続けるのですが、1組はキレイなウルウルおメメの主人公フロドくんと彼を助け続けるサムくん。このサムくんが大活躍でした。サムくんがいなかったら・・・フロドくんは大変なことになったと思います。サムくんとフロドくんのコンビが中々面白かったのですけれど・・この二人を邪魔(?)するのが案内を買って出たゴラム?スメアゴル?二重人格なのか?彼らが後少しでモルドールへというそのとき、ボロミアの弟ファラミアに捕らえられ砦へと連行されてしまう。
一方は連れ去られたメリーとピピンのホビットくんたちを追いかけているアラゴルン、レゴラス、ギムリ。追いかけて辿りついた森の中で出会ったのは・・・死んだと思っていたガンダルフ。ガンダルフが白くなって復活です(^^)
サルマンはサウロンと手を組み、ローハン国を攻撃しようとする。この攻撃に対抗する為ローハンの騎士たちと一緒に戦う。エルフたちとともに。
一方、森の中で主「木の髭」に守られたメリーとピピンのホビットくんたち。この二人だって大活躍なのだ。戦いを好まない木のエントたち。南へと向うと・・・そこにはサルマンによって無残な木の姿が・・・。エントたちは怒り、アイゼンがルドのオルサンクの塔を襲撃。岩を投げつけダムを決壊させて。本当に大活躍なのだ。エントの気持ちを動かすきっかけもメリーくんの言葉だったりするのだ。ホビットくんたち大活躍の巻という感じでした。個人的にツボの箇所は他にもいろいろあるのですが・・・ヤバクなるのでやめておきます(笑)
三作目が楽しみです。
戦場のピアニストロマン・ポランスキー監督
エイドリアン・ブロディ
トーマス・クレッチマン
フランク・ファンレイ
モーリーン・リップマン
エド・ストッパード
エミリア・フォックス
ルース・プラット
実在したポーランドの天才的ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの物語。Spielmannなんて演奏家そのものの名前がとても面白かったのですけれど。(Spiel=Play, 演じる)
知らないことが多かったのですけれど、とても興味深い作品でした。個人的にはピアニストやピアノが出てくる作品は好きなので、とても楽しみにしていました。ポーランドということでショパンはお約束だと思っていましたが・・・ピアニストは彼だけではなかったところがとても興味深かったです。
1939年9月、ナチス・ドイツがポーランドに侵攻した日、ウワディクはラジオ局で演奏中、爆撃から逃れた。家族揃ってゲットーへ移住することに。ゲットー内のカフェでピアノ弾きとなったウワディク。だが、ドイツ兵による虐殺は日常茶飯事、弟が人間狩りのターゲットとなり、友人に頭を下げ解放してもらったり・・・。1942年大勢のユダヤ人が集められ列車に乗せられようとするが、友人がウワディクを列から引き離した。列車は死へと繋がる旅だった。1人だけ残ってしまったウワディクはゲットーの壁を壊すグループに加わるものの肉体労働はムリ。楽な仕事を回してもらうが段々耐えられなくなる。そして、旧知のポーランド人歌手ヤニナに連絡を取ってもらい、ゲットーを脱出。そして隠れ家を転々とする生活。その中で、音楽が彼を支え続けた。自分がピアニストであること、体が、頭が、心が覚えていた音楽が彼を支え続けた。爆撃を受けながら廃墟となった屋敷でベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を弾くドイツ将校ホーゼンフェルト。いかにもドイツ人らしい選曲。(個人的に「月光」好きです。)これが、廃墟に響き渡るこのシーンはすごく好きなシーンです。そして、このホーゼンフェルトもまた戦場のピアニストであったように思えました。
そして瓦礫の山の中必死で生き残るウワディク。彼はとうとうホーゼンフェルトに見つかってしまう。「何してる?」「ピアニストだ・・・ピアニストだった」彼は奥へとウワディクを導いた。そこにはピアノが・・・「何か弾いてくれ」彼が演奏したのはベートーヴェンではなく、ショパン。暗闇の中ポーランドのショパンの音が、ポーランドの人々の誇りの音楽が流れ始める。このシーンも美しい。
この話はまさに戦場のピアニスト、ピアニストの物語だったと思いました。
余談ですが、シュピルマンのご子息が日本に住んでいらっしゃるとは知りませんでした(笑)
8人の女たちフランソワ・オゾン監督
カトリーヌ・ドヌーヴ
エマニュエル・ベアール
イザベル・ユペール
ファニー・アルダン
ヴィニジニー・ルドワイヤン
リュディヴィーヌ・サニエ
ダニエル・ダリュー
フィルミーヌ・リシャール
この映画をどう見るのかによって評価はえらく違ってくるのではないでしょうか?これをミステリーものだと思ってしまうと・・・えらく外してしまうでしょうし、本格的なミュージカル映画だと思うとこれもまたえらく外してしまうような気がします。タイトルは「館の主殺人事件」でもなければ「シャンソンと女たち」でもなくて「8人の女たち」ですから・・・Gattaはミステリーものだともミュージカルものだとも思わずに、「8人の女たち」を見ようと思ったのです。本当は8人ではなく二人だったのですけれど(笑)最初からカトリーヌ・ドヌーヴとファニー・アルダンの二人を中心に見ようと思っていたので結構個人的には楽しめました。この二人のシーンはかなりツボでした。ファニー・アルダンがカトリーヌ・ドヌーヴに迫って行くのはかなり面白かったですし、ファニー・アルダンの赤と黒の衣裳が余計に色っぽさと攻撃性が見えて良かったと思います。あとファッション繋がりでヴィルジニー・ルドワイヤンの着ていた赤のチェックのコートがカワイイなって思ったりしました(^^)
もちろん、食べ物も忘れていません(笑)朝食のブリオッシュは美味しそうでした。イザベル・ユペールがチョコレートと一緒に食べていたのが美味しそうに見えました(笑)カフェオレとブリオッシュの朝食はオシャレかも(笑)
この8人の女性たちの個性を引き出しているのが衣裳と歌とダンス。それぞれのキャラクター、抱えている秘密、思いを表す手段としての歌とダンスの使い方は面白いと思いました。8人の女性たちを描く為に、殺人事件は伏線にすぎないと感じました。
1950年代のフランス。郊外の雪に閉ざされた大邸宅にクリスマスを祝う為に家族が集まってきた。メイドのルイーズが館の主人マルセルの部屋へ朝食を持って行くと、背中をナイフで刺され殺されているマルセルを発見する。「キャ〜!」警察に連絡しなきゃ!電話は?電話線が切断されている・・・。一体誰が?車で出かけて連絡を取ろう!と出てみるものの・・・車も配線を切断されている・・・。一体誰が?でも犬も吠えていないし、外部からの侵入者の様子はない・・・内部の人間?容疑者はこの館にいた人々だ。お互いがお互いを疑い始める。探偵役をかってでたのはミステリー小説好きの次女のカトリーヌ。みんなのアリバイ、そして、マルセルとの関係、さらに秘密が次々に明らかになっていく。でも犯人は?
でもこのお話は犯人探しよりも、8人の女性たちの残酷さが見える作品だと思うのです。女性って怖いよって(笑)そういう意味ではミステリーよりもホラーかもしれない(笑)
結構女性のダークサイドを見せているのです(笑)怖いだけでなく、その恐ろしさが悲しさをも見せていて、煌びやかな衣裳や小道具とは対称的だからこそ、一層そのダークサイドが引き立っているようです。祖母のマミー(ダニエル・ダリュー)は金の亡者の強欲ババァだと思っていたら、もっと恐ろしく悲しい別の顔も持っている。
マルセルの妻のギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は夫の共同経営者と浮気していたり・・・でもこの共同経営者は・・・(笑)そして彼女の過去を辿れば・・・
ギャビーの妹オーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)は欲求不満のオールドミス。何かにつけてヒステリーを起こし騒ぎ捲る。実は義理の兄マルセルに好意を持っていたのだが・・・色気とはかけ離れていて・・・でも彼女がある意味一番クセが無いかもしれない(笑)男性を誘惑する術をメイドのルイーズ(エマニュエル・ベアール)から聞き出そうとしたり、女よりも少女のイメージすら持っているように思えました。
そのメイドのルイーズはマルセルの夜のお相手をしていたようだし・・・でも実はマルセルよりも女主人ギャビーを見つめ続けていたようで・・・彼女もまた一見悪女だけれどその実正直で、オーギュスティーヌともども曲者と言うほどではないと思いました。しかし、メイドの衣裳はエロティックだと思います(笑)
そしてメイドはもう1人、マダム・シャネル(フィルミーヌ・リシャール)。彼女は実はレズビアンでマルセルの妹ピレット(ファニー・アルダン)に恋焦がれ崇拝している。彼女にとっての女神様状態だ。
そのピレットは・・・元ダンサー、ストリップもお得意!脱ぎっぷりは見事で、存在そのものが色っぽい。ピレットはお金のトラブルで兄にお金を借りようとしていたようだ。でもそのお金の行方は・・・ギャビーにも繋がったりするから、恐ろしいやら悲しいやら・・・・この二人の関係は滑稽である意味とても悲しい。お互いがお互いを忌み嫌っているようだけれど、実はお互い一番の理解者で、実はコインの裏表のようにも思えたりするのです。
そしてギャビーの娘達。長女のスゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)は一見真面目な大学生だったが・・・妊娠してるの!と爆弾発言。母親ギャビーとのやりとり・・・実は・・・ってことになるとこれはとんでもないぞ・・・一番恐ろしい女性が彼女かも・・・
とか思っていたら次女カトリーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)も探偵気取りで犯人探しをしているけれど・・・実は彼女こそかなり厄介な女性だ。ある意味誰よりも厄介かもしれない。ダークサイドということを考え出したら、彼女自身がまさに闇の中にいたような気がします。大人の女性たちよりも、若い二人の方がかなり恐ろしい存在だったような気がします。様々な女性の裏の顔を見れる作品だったと思います。そして裏の顔を知ったとき、家族はどうなるのか・・・秘密は秘密のままの方がいいのにね(笑)個人的には面白い作品だったと思います。
鬼が来た!チアン・ウェン監督
香川照之
チアン・ホンポー(姜鴻波)
ユエン・ティン(袁丁)
ツォン・チーチュン(叢志軍)
澤田謙也
2000年カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。
香川さんが世界にアピールするのにピッタリの作品となったのではないでしょうか?「独立少年合唱団」の彼の演技も好きなのですけれど。日本人が見ていて日本人らしいと思える役のような気がしなくもないのです。特に今回の花屋さんは・・・。そして彼と共にいることになってしまう通訳の中国人も。日本語なんて学ぶんじゃなかったと後悔する所は皮肉っぽくて、それでも花屋さんも自分も助かる道を考えていて・・・。マーさんの最後のシーンも印象的でしたけれど・・・村人達の思いと実際に戦争を繰り広げていた兵士たちの意識の違いも見えたりするのですが・・・中国の監督さんがこの作品を描いたことにとても意味があるように思えるのでした。そしてマーさんの思いが兵士ではなく戦地から離れた田舎の村の村人を描いていたことがとても興味深い作品となっていたと思います。
女性と楽しい時間を過ごしていたのに・・・とんでもないものがやってきた。麻袋を後で引き取りにくるからって・・・中には人間が・・・日本兵が入っていた。どうすりゃいいの?引取りにくるまでの後5日、かくまえば・・・後5日だ・・・。でも尋問しなきゃならない。でも何を尋問すりゃいいのかわからない。本当にどうしよう?名前は?一人は・・通訳らしい。そして日本兵は・・・「撃て!殺せ!」とわめきまくる。通訳はウソを伝える。料理人だと。殺さないでくれと。誰に捕まったのか?分かってたら捕まらないだろ?(笑)村人たちは通訳のウソを信じた。生き延びる為に頭を使う中国人通訳。死んだほうがマシだと思う日本兵。やっかいなコンビだ。村人の願いは、タダ静かにやっかいなことが終わってくれることだけ。二人がいなくなって元の村になることだけ。「罵りのことばを教えろ」と通訳に頼む日本兵。無け無しの小麦粉で作る餃子は美味しそうだったな・・・(結局食べ物)
村人がやってくる。日本兵は罵倒することしか考えない。通訳は「新年おめでとう」と教えたのだ。怒った口調でわめく挨拶。村人は餃子を食べさせようとするのだった。「外国語なんて来世じゃ学ばないぞ!日本語なんて学ぶんじゃなかった。」通訳の中国人はわめく。「酒が飲みたい!」わめく日本兵。日本兵たちがニワトリを追いかけてやってきた。日本兵の声がする。助けてもらおうと、ニワトリの首にお守りを何とかつけたものの・・・村人マーさんに見つかってしまう。どうしたらいいか隊長に聞いたら・・・処置しろと・・・。どうすりゃいいの?他の隊長が引き取りに来たらどうするんだ?食事を与え、寝床も与え、借金までしてかくまった日本兵。村のためにおれはやったんだぞ!始末する村人を決めるのは?クジ。アズキを引いたものが始末するのだ!そして引いたのは・・・かくまい続けていたマーさんだった。でも彼は二人を殺せなかった。「怖いんだよ。殺せない」やはりかくまうことになってしまう。子供に「ニホンジン、チョウジョウ、イルヨ」という言葉を覚えさせた。でも失敗。誰も殺せない。長老は「運命を受け入れろ」と言う。刺客を雇おう!西太后の8人の寵臣を斬首した老人に殺害を頼む。刺客を連れて村へ。ところが、この刺客・・・役に立たない。殺せなかった。5日と言ったのに、半年経ってもやってこない。どうしよう・・・・。日本軍と取引だ!二人は生きているんだから!二人は?日本兵は生きたいと思った。村人との取引に応じよう。二人は約束した。そして褒美を与える様に上司に持ちかけ約束すると日本兵は言う。マーさんには本当に良くしてもらったと。そして日本兵花屋は約束する。隊長!花屋小三郎帰ってまいりました。ところが・・・お前はもう靖国に入っているんだ!恥さらしだといわれぶたれる。暴力を受け続ける。村人との契約・・・約束は守る。隊長は守ると。六台分の穀物を貰える!村人と日本兵たちで宴が繰り広げられるが・・・花屋は腐敗分子だ!この男をどうか撃ち殺してくれ!隊長は命じる。誰も出来ない。ということは・・・みんなは許したってことだな。マーがいない・・・。そして花屋は村人を斬りつけた。日本は負けたというのに・・・村人を惨殺し村に火を放ってしまった。そして、連合軍がやってくる。売国奴は処刑される。マーは?タバコを捕虜収容所の前で売っていた。そして・・・斧を手に敵討ち!そして花屋を見つけた。そこを取り押さえられ・・・連合軍の前でマーは処刑を命じられた。しかも日本兵の手で。そして花屋にそれを命じた。マーは最後花屋の顔を見た。香川照之さん演じる花屋という日本兵の姿は本当に圧巻でした。
少林サッカーチャウ・シンチー監督
ン・マンタ
リン・ゾーソォン
チェン・グォクン
ウォン・ヤッフェイ
ティン・カイマン
モー・メイリン
パトリック・ツェー
カレン・モク
スー・ヅーユン
セシリア・チャン
ビンセント・コク
ヴィッキー・チャオ
黄金の右足?「キャプテン翼」実写版とかいうお話も聞こえてきたりしたのですが。オープニングは?いきなりゴールシーンののち暴徒に右足を棒で殴られる。(オイオイ)そして・・・ヒーローになったのは?そして何年かが過ぎ・・・ビッコをひいているのは・・・ボール係。20年もたってしまった。一方のハンは?監督に収まったスターになっている。「恨むんなら自分を恨め!」と言われてしまった。「お前の足を襲わせたのは俺だ」20年も・・・元黄金の右足を持つ男はどうするのか?町を歩いていると、サッカー中継を見ている青年が・・・バックに炎をしょっている(笑)ブルースリーのファンか?少林拳を研究しているらしい。そして前からくる女性がバナナの皮で滑る?助けるのかと思ったら・・・「少林拳を学ばない?」勧誘?ナンパ?(笑)しかし出てくる少林正宗のお坊さんは・・・凄過ぎます(笑)サッカーシューズに目を止める。でも追い返される。穴のあいたシューズをはいている青年。そして・・・・荷物を運んで得たお駄賃で・・・饅頭屋さんへ(笑)お饅頭の作り方が面白いのです。饅頭を2個も食べてしまった。持ってるお金じゃ足りない。ボロボロの靴を置いて行こうとする。歌に感動したという青年が登場。唄い始める。その歌で、今度は踊り始める男性。さらに・・・町の人々が踊り始める。ミュージカル?(笑)靴はゴミ箱へ。少林拳を広めるのが夢の青年。兄ちゃんのところへ。歌って踊る少林拳パフォーマンス?ちっとも受けそうに無い?そして・・・広める為に始めたのは・・・サッカーだった。タマゴを割らずにリフティング。そして訓練の後、練習試合。敵チームは?スパナやトンカチが出てくるのはなぜ?(笑)そして一斉スライディング攻撃を受けたりして。格闘技?これなら少林よりも・・・筋肉マンとかを呼んできた方が良さそうだ。「キャプテン翼」というよりも「筋肉マン」と言ったほうが・・・(笑)「真のサッカーは戦争だ!」白旗を掲げて逃げる?自尊心のかけらもない?敵のパンツをかぶって・・・。そのとき、みんなが戻ってきた。そうそれぞれの少林拳のワザを持って。しかし・・・悪役は?水中トレーニング?大会への出場申込にやってきた。大会が始まり・・・ゴールラッシュ?ボールじゃなく人がゴールに入っている数のほうが多いような(笑)しかし、ゴールキーパーのイメージって若林くんよりも若島津くんっぽいかなとか思ったりもしました。個人的には若林くんの方が好きなのですけれど(プレイしてるのドイツだし(笑)・・・)。圧勝してインタビュー。スポンサー?シューズを手にして饅頭屋さんへ。ムイちゃんとイイ雰囲気だ。なのにムイちゃんは愛だと思ったのに・・・彼は友達だと・・・。ムイちゃんは饅頭屋さんから居なくなった。そして決勝の舞台へ。「ただ勝ってもつまらん。刺激的に行こう!」何人抜き?敵チームのゴールキーパーも若島津くんのように見えるのよね(笑)監督さん実は若島津くんのファンなんじゃないかしらと思ってしまったりして(笑)でもドーピングで強くなったのよね・・・。決勝はキーパー対決?火の玉ボール?ゴールまでに30分とか掛からなかったわね(笑)敵は強い!何でもあり。審判も敵?ここは韓国か?(オイオイ)しかし敵チームのキーパーって長髪の秋田選手みたいだと思うのでした(オイオイ)そして交代がいない?そこに坊主になったムイちゃん登場。太極拳キーパー?そして奇跡の竜巻シュート?。ゴールも破壊しちゃった。そして?町は少林拳一色?タイム誌の表紙まで飾っちゃった。バカバカしく大笑いできる作品です。でも個人的には若林くんのようなキーパーと岬くんキャラと

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