2003年に見た映画、ビデオなどの感想その2(おもいっきりネタバレしていますのでご注意ください)


2003年に見た映画、ビデオなどの感想その1へ

今までの感想へ

作 品 名監 督・キャストあらすじと感 想
マトリックス・レボリューションズ監督:ウォシャウスキー兄弟
キアヌ・リーヴス
キャリー=アン・モス
ローレンス・フィッシュバーン
ヒューゴ・ウィービング
ジャダ・ビンケット・スミス
グロリア・フォスター
ハロルド・ベリノー
モニカ・ベルリッチ
ニール&エイドリアン・レイメント
ランバート・ウィルソン
アンソニー・ザーブ
ヘルムートバカイティス
ハニー・レニックス
ランダル・ダク・キム
さてさて・・・・3部作の完結編。
最後は予想通りでした・・・・多分出てくるのはこの二人であろうと予想していた通りでございました。(苦笑)
個人的に予想が大ハズレだったのは・・・モーフィアス。(涙)
大いに悩み苦しむモーフィアスが見たかったのに・・・なんでそんなに呆気なく納得するのか・・・(涙)
そんなに呆気なくネオを信じていいのか??と疑問が・・・(汗)
むしろもっと葛藤を見せて欲しかった・・・モーフィアスの見せ場も少なくてかなり残念でした。
そして意外に目立ったナイオビ・・・(汗)
あなたがそんなに目立つとは・・・(大汗)
モーフィアスの美味しいとこ全部ナイオビが持っていってしまったかのように・・・
この作品・・・実は女性至上主義なのか??(苦笑)


そして、トリニティー・・・でも最初っからトリニティー自身自分の未来・・・というか予言者から言われていたことで判っていたんじゃないかというシーンは最初からいくつかあって・・・
多分そうだろうな・・・と思っていたらそのとおりになってしまった(汗)



そして・・・個人的に一番最初から気になり続けたエージェント・スミス
もう1人のネオであり、誰よりも最後人間に近いキャラクターであったと思う。
予言者自身の体を乗っ取った時点で彼の運命は決まってしまったような気がしました。
予言者もそれを見ていたような気がしました。
ネオと対峙する時・・・エージェント・スミスは誰よりもネオになりたかったのではないかと思ってしまいました。
そう、誰よりも自分こそが、マトリックスワールドにふさわしいと・・・


元々マトリックスはアーキテクチャーが作った世界・・・
最後の最後まで予言者は見抜いていた・・・それがマトリックスワールド
28日後ダニー・ボイル監督
キリアン・マーフィ
ナオミ・ハリス
ミーガン・バーンズ
クリストファー・エクルストン
ブレンダン・グリーソン
オープニング、最後に4分のエンディング別バージョンが流れますので席を立たずにご覧ください・・・・
さてこの結末はいかに??
最後に思ったのは・・・女性は強い!したたかだ!そして最後に生き残るのはやっぱり女性だ!と思うのだった(汗)(これはネタバレかも・・・(大汗))





どこかの研究所・・・霊長類が実験台にされているが・・・怪しげな実験だ。
チンパンジーの頭には色々取り付けられてその先にはテレビが数台・・・・そこに映し出される映像は凶暴なものばかり・・・戦争・・・暴動・・・人間が人間を殺しあうシーンが延々と流れている映像・・・
その映像を脳波に受け続けるチンパンジー
そこへ突入してきたのは?愛護団体か?判らない・・・取りあえずこの研究所の悪事を世間にばらそうとしている、そしてこの実験動物を解放するつもりらしいが・・・
これが英国を破滅させることになろうとは、彼らの誰一人として思いもしてないだろう・・・



そして凶暴性を秘めた彼ら(チンパンジーたち)は人間を襲った・・・研究生が感染する!と叫ぶが手遅れ・・・





目覚める青年・・・ここは一体?病院?そう・・・色々なチューブが付けられている体・・・
取り外し動き出したが・・・・誰もいない・・・病院なのに人がいないなんておかしい・・・
でも彼には理解できない・・・彼の記憶は28日前から止まっていた・・・
28日後の世界は彼にとっては未知の世界だった・・・・
何が起こったのかを知ったのは町を歩いていて・・・そして何かが襲ってきて、そこから救われたときだった。
救ってくれたのは二人。
感染したら即殺せ!
ゲームの世界だと思っていたサバイバルゲームが現実に展開する・・・
セリーナは感染したマークをためらわず殺した。
殺さなければ自分がやられる・・・
そして目覚めたジムも生き残るために手を汚した・・・少年を殺した・・・
だが・・・彼らは気付く。フランクとハナの親子を見ていて・・・生き残ればいい?そうじゃないだろ?他にも大切なものがあると・・・
このシーン結構好きなシーンです。
そして・・・この後希望を持って辿り着いた場所は・・・・やはり地獄だった・・・感染者はいないが・・・違うものに感染していた。
そう、これが一番怖い気がする。
血を浴びその血を受けてしまい、数秒で豹変する体。
抑えることの出来ない凶暴性。
しかし、希望だと思って辿り着いたその場所は・・・血も浴びていなければ感染しているわけでもない彼らは、感染している彼らと同じくらい狂気を秘めていた。
唯一、この状態が狂気でしかないと思っていた軍曹は処刑された。
軍曹は捕まっていたときに呟いていた。世界が滅亡したわけじゃない。飛行機だって飛んでいるのに。
イギリスだけが残されてる・・・
・・・・・
感染することの恐怖?いや・・・それ以上にESとかでも思ったことだけど、人間の狂気への恐怖と言った方がいいような気が・・・
この話の中で一番怖かったのは最初の感染しているチンパンジーや、途中襲ってくる様々な感染者たちよりも・・・ヘンリー少佐。
彼が一番怖かったです。狂気に駆り立てられ、感染者を甚振り、そして「お互いが殺しあうのがノーマルな毎日だ」と言い切ってしまう男。
こういう人間に対する恐怖と言った方がいいのか・・・





ここからは最後のネタバレに繋がるのでご覧になっていない方は見てはいけません!!






最後のシーン(別バージョンではない)、また28日後目覚めるジム。あれは悪夢だったのか?これが現実?
いやちがう・・・セリーナはドレスを裂いて縫っていた・・・
似合っていたのに・・・
何を作っているのか?
ハナがかけてくる・・・・
平原の上に布で記された文字・・・HELL・・・
地獄・・・そう人が凶暴性をあらわすウィルスに感染し、そして殺し合い・・・地獄になった・・・
でもここは・・・そうさっきセリーナが縫っていた布・・・・
"0"の文字・・・・それも上下にドレスの赤が入っている。
そうHELL=0・・・HELLO
これが希望・・・そう地獄はゼロになり、ハローのメッセージに変わる。
希望が溢れる・・・緑の平原に浮かび上がるメッセージ。
色々考えた作品でした。
アダプテーションスパイク・ジョーンズ監督
ニコラス・ケイジ
クリス・クーパー
メリル・ストリープ
カーラ・シーモア
ブライアン・コックス
マギー・ギレンホール
ジュディ・グリア
ジェイ・タヴァレ
カーティス・ハンソン
スティーヴン・トボロウスキ
この作品が気になっていたのはアカデミー賞の頃。
大穴の最優秀助演男優賞を当ててしまった(汗)時点で、クリス・クーパーは一体どんな演技をしていたのかと興味を持っていました。
大体・・・ゴールデン・グローブ賞にしても、他の賞にしても・・・クリス・クーパーやらメリル・ストリープの助演陣が最優秀賞を獲得しているというのに・・・主演のニコラス・ケイジには・・・最優秀はなかった・・・
一体どんな作品なんだ?と賞レースのときに思っていました。
そして・・・一体どんな内容なんだ?と・・・蘭のコレクターの話というとても地味な題材で一体??となっておりました。が・・・・
まさかこんな展開とは・・・(汗)
かなりのマゾ映画です(大きな勘違いをしていますきっと・・・(大汗))


まずは・・・「マルコヴィッチの穴」の撮影風景から・・・マルコヴィッチご本人も登場。
しかし・・・誰も地味な脚本家チャーリー・カウフマン(ニコラス・ケイジ)には気付かない。
いつもおどおどしていて・・・自分に全く自信の無い彼。
そして、次回作として・・・ベストセラーの著書の映画化のための脚本を依頼される。
その本のタイトルは「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」というスーザン・オーリアン(メリル・ストリープ)の著書。
内容は、フロリダで蘭を不法採取し栽培したジョン・ラロッシュ(クリス・クーパー)を追いながら、蘭に魅せられるという情熱を持っている彼のように、自分もと思っている著者の姿が共感を呼んでの(?)ベストセラーとなったのか・・・しかし最後の文章は知りきれトンボで・・・何とも言いがたし(汗)
だから余計に頭を悩ませるチャーリー・カウフマン。淡々と描きたいのだが・・・どうもうまく行かない。
双子のドナルド・カウフマンは同じ頃、脚本家セミナー(講演:ロバート・マッキー(ブライアン・コックス))を受講する。かなり高額のセミナーだったが、感銘を受けて順調に脚本を書いていく。
一方のチャーリーはといえば・・・ロバート・マッキーの講演など時間の無駄、というか金のムダだと思っていた。
それ故、信奉者となっているドナルドを見る目は冷ややか・・・
ところが、そのドナルドは満足いく脚本を書き上げてしまった・・・しかもかなりの評価を得ている。
チャーリーから見れば、ろくでもないとしか思えないものだが、みんなは好意的で、双子で脚本家なんてすごいじゃないかということになってくる・・・(汗)
しかし、チャーリーはといえば・・・例の話がちっとも書けない・・・
本を広げてみるものの・・・カバーに写っている著者の写真を見て妄想にふけり・・・やっちゃいます・・・自慰行為・・・
いっそのこと・・・自分を脚本に登場させてしまえ!!
このあたりかなりマゾだと思ってしまいました(かなり捻じ曲がった見方かもしれません・・・)
自分のことを登場させるということは・・・いろいろ曝け出さなきゃならない・・・・そりゃかなりのマゾヒズムのような気がして・・・(というのもそれまでの彼のシーンがシーンだったから余計にそう思ってしまいました)
本当にこんなので脚本は書けるのかとこっちが心配になってしまう(って客が同情してどうすんだよ(汗))
一方、ラロッシュとスーザンは・・・幽霊蘭を求めて沼をさまよう・・・・このときのスーザンの姿とラロッシュの姿が対称的で面白かったんですよね。それが本のラストの文章に繋がっていたのでしょうけど・・・



本当に行き詰ったチャーリーはスーザンと話をすれば何かがつかめるかと思ってニューヨークへ出かけます。ドナルドには折角ニューヨークに行くなら、ロバート・マッキーの講演を聴けば?と言われてしまう。
そんなことはしたくないと思う自分がいるのに・・・結局スーザンとは話せず・・・更にはロバート・マッキーの講演を聴講していた。いい加減自分に愛想を尽かしたくなってしまうが・・・
それでもと思って質問したが逆にやり込められてしまう・・・段々自分が情けなくなってくる。(どこまでも自虐的雰囲気が漂う・・・(汗))
で、思い余って(?)帰り際のロバート・マッキーに声をかけ脚本について相談する。そこでヒントをもらう・・・そう大きなヒントだ。
一方のラロッシュの姿もどこか自虐的。こちらも蘭に魅せられた過去を持ちながら本当はその蘭から取れるドラッグが目的だったりして・・・でも花にも魅せられているんですよね。
そして、スーザンもまた・・・ラロッシュのアダルトサイトに自分が登場しているのを見て焦る・・・
でもラロッシュからのドラッグに浸かってしまっていたりするスーザンの姿も自虐的。
そんなスーザンと対面することになったのはチャーリーではなくドナルド。ドナルドはスーザンにきな臭いものを感じて覗きを始める(オイオイ)
そして、ドナルドの勘は当たっていた・・・・
ここから脚本家の腕の見せ所といったシーンでしょうか?(ロバート・マッキーの言葉が重なってきます)
沼に逃げ込んだチャーリーとドナルドが話すシーンで、ドナルドが「愛されるよりも愛したい」というのは・・・こちらもマゾっぽい気がすると思ってしまいました(かなりひねくれています)
ドナルドの言葉にハッとするチャーリー。このシーンも結構好きです。
でも最後まで見終わって一番印象に残っているのが沼で幽霊蘭を見て嬉しそうにしているラロッシュの姿なんですよね・・・やっぱり助演男優賞クリス・クーパーってところでしょうか?(謎)
いや・・・脚本家って大変なんですね。っていうかどんな仕事も大変だよねと思う映画でした(そうか?(謎))
さよなら、クロ松岡錠司監督
妻夫木聡
伊藤歩
新井浩文
金井勇太
近藤公園
美輪明日美
田辺誠一
塩見三省
余貴美子
柄本明
根岸季衣
渡辺美佐子
井川比佐志
クロくんがかわいいです。キュートです。みんなから愛されるヒーローです。
妻夫木くんと伊藤ちゃんの手を繋ぐシーンはステキでした。
そして・・・個人的には塩見さんとクロのシーン、結構好きです。
それから、井川さんに抱きかかえられるクロも・・・
クロは名優(?)だったと思います。
クロと一緒にいた生徒たちは、楽しい高校生活だったのではないかと思いました。

トーク・トゥー・ハーペドロ・アルモドバル監督
レオノール・ワトリング
ハビエル・カマラ
ダリオ・グランディネッティ
ロサリオ・フローレス
フェラルディン・チャップリン
パス・ベガ
ピナ・バウシュ・カエターノ・ヴェローゾ
おすぎさん大絶賛だった作品。
目覚めることがない・・・寝たきりの女性
バレリーナだった彼女を襲った事故・・・そして昏睡状態に入り、植物人間となってしまった。
彼女に語りかける介護士のベニグノ。
ときには友人のように、ときには最高のエステティシャンのように・・・彼女の世話をやくベニグノ。
まるで当然のことのように・・・
ある日、昏睡状態の女闘牛士が運ばれてきた。
彼女に付き添う男性は旅行記者・・・
そこで、ベニグノと彼に介護される女性に出会う。
二人は以前劇場で隣同士に座っていた。
しかし、幸せな日々は長くは無かった・・・・




以前、死体愛好家が犯人の犯罪心理捜査官もののB級(?)ビデオを借りたことがあった。
モルグ(死体置き場)で誰も見ていないのを確認し、女性の遺体を取り出して、イタズラをする男。
何の反応も示さない死体相手に・・・
ただ、この作品の女性は違う・・・死んではいない。ちゃんと生きている。ただ眠っているだけ。
目覚めないだけ。身体の機能はちゃんと生きている。
この状態を完全な生と呼べるかどうかは・・・人によってことなるだろうけど・・・
少なくともベニグノにとっては、生きている人間だった。女性だった。
介護をするうちに心を奪われていく・・・いや最初から奪われていたのか・・・




そして・・・彼女は本当のことを何一つ知らないまま・・・
最後のシーンは、様々な思いが表れていたように思います。そして、彼女が見ている舞台が・・・とても素晴らしくて、最初の舞台と最後の舞台がとても印象的でした。
神に選ばれし無敵の男ヴェルナー・ヘルツォーク監督
ティム・ロス
ヨウコ・アホラ
アンナ・ゴウラリ
ウド・キアー
マックス・ラーベ
イヤコブ・ウェイン
久々のヘルツォーク作品。
ニュージャーマンシネマと呼ばれていたのは・・・ファスビンダー、シュレーンドルフ、そしてヘルツォーク・・・
ファスビンダーはあまりにも早くに亡くなった事で、カリスマ性が増した気がする。
そして・・・全く違うのに・・・どこかで似ているシュレーンドルフとヘルツォーク
今回の作品もそうだ・・・。シュレーンドルフの「魔王」を思い出す・・・
だが、マルコビッチが演じた彼も素晴らしかったが、全く役者としては素人であったヨウコ・アホラは・・・その存在感とその力とは対称的な顔立ちと瞳で・・・その人間としての優しさを見せてくれていたような気がした。
2年前、ベネチア映画祭での好評を聞き、そう、2年前の今頃見たい作品として、この作品を挙げていたように思う・・・。
見に来ていたお客さんの中には音楽ファンの方もいて、その方はアンナ・ゴウラリのファンのようだった。
彼女もまた女優ではなく、世界的なピアニスト。
ヘルツォークの是非とも!!というお誘いを断れず(汗)今回、あのピアノを弾くために選ばれた女性。
最後の最後まで、ベートーヴェン作曲のピアノコンツェルト第3番の第二楽章が流れる。
この音楽がアンナ・ゴウラリの演じたマルタの全てに思え、そしてそのマルタがこの曲を捧げるのはヨウコ・アホラ演じたジシェこと、神が選んだ無敵の男のように感じました。
しかし、神が選んだのはジシェだけでなく、ハヌッセンもそうだったのではないかと思いました。
ハヌッセンがいなければ、ジシェは余興をすることもなく・・・さらにアーリア人のフリをしてジークフリードなんてやらなかっただろうし・・・
やはり最強の男のイメージなんでしょうか?ジークフリード・・・「ニーベルンゲンの指輪」のヒーロー
ドイツ人が英雄視するヒーローとしてはピッタリである。屈強の男。
ただし・・・弱点はあるのだが・・・(汗)
ティム・ロスことハヌッセンが、この名前を口にしたとき・・・ドイツ人を煽るのにはピッタリだと思ってしまいました。(大汗)
そう、ハヌッセンはありとあらゆるそういう人々を煽ることを心得ているというか、ツボを押さえていると思った瞬間でした。
催眠術を操る姿も・・・(いや・・・Mr.マリックと重なったなんて言いませんが・・・(大汗))ティム・ロスは結構楽しんでいたのではないかと思ってしまいました。
そして自分の千里眼について話を始めるシーンはとても印象的だった。
このシーンって、ヘルツォーク自身の世界観のような気がしたのですが・・・
そして、同時にあの妙に癒される空間の浮遊するクラゲと、ジシェの夢に出てくる大量のカニたち・・・
横に歩くカニたちの群れが・・・様々なことを思わせる。
ジシェの弟が天使の様に見えるのも面白かったです。
ジシェのようなキャラクターを見せるのはヘルツォークらしいと思ってしまいました。
そして・・・ティム・ロスにキンスキーを期待するのはムリだとも・・・(大汗)
やはりあの狂気はキンスキーにしか出せないし、ヘルツォークVSキンスキーの間でしか見れないものなのだという気がしました。
だからといってティム・ロスに文句があるわけではなくて、最後の最後までケープをまとって出て行こうとするあたり・・・どことなく優雅な(?)ヴァンパイアを匂わせてくれて、結構好きだったりします。
でも一番はまったのは・・・ウド・キアー(笑)
彼こそ典型的ドイツ人vv
船での日本人の「粋」について語るシーンは・・・ゲルマン人って気が個人的にはツボのシーンでした。
久々のヘルツォークワールドを堪能しました。

英雄〜HERO〜チャン・イーモウ監督
ジェット・リー
トニー・レオン
マギー・チャン
チャン・ツィイー
チェン・ダオミン
ドニー・イェン
狡猾だったり、暴君だったりという始皇帝のイメージではなく、意外に冷静な判断力を持つ男、天下を取るべき男としのて始皇帝を演じたチェン・ダオミンが好演だったと思いました。
彼だったからこそ・・・ジェットー・リー演じる無名があの決断を下したのだと思いますから。
ただ、やっぱりトニー・レオンはカッコイイ!!ドニー・イェンはもう少し見たかった・・・
マギー・チャンがあの衣装は一番似合っているように思いました。
始皇帝の前で、無名が回想をするシーンでの最初の趙国の人々の衣装は赤、というより朱という感じでしょうか?
その後、そうではあるまい?と始皇帝が思う趙国のあの暗殺者たちをイメージするのは青。とてもキレイな淡いブルーの衣装。
そして、最後・・・本当の真相を語り始め・・・そのときの衣装は白・・・
それぞれに印象が異なるが、本当に真に強いのは・・・トニー・レオンだったと思いました。
マギー・チャンも美しかったです。苦悩する女性・・・暗殺の使命を全うするのが務めと信じているが故に・・・本当にトニー・レオンが見ていたモノが見えなかった・・・
むしろ・・・侍女としてずっと一緒にいたチャン・ツィイーの方がトニー・レオンが思っていることをきちんと理解していたように思えて・・・それ故、チャン・ツィイーちゃんとマギー・チャンの二人のシーンは・・・トニー・レオンを挟んで・・・女のバトルを繰り広げる第一ラウンドは結構面白かったです(笑)
パイレーツ・オブ・カリビアンゴア・ヴァービンスキー監督
ジョニー・デップ
オーランド・ブルーム
ジェフリー・ラッシュ
キーラ・ナイトレイ
ジャック・ダヴェンポート
多分、夏休み映画の中で一番楽しめそうな作品だと思って見に行った作品です。
予想通り楽しかったです。かなり腐りきった脳みそと、汚れきったフィルターで映画を見ていたGattaは・・・特殊な見方をしていると思います。
最初の幼少のエリザベスがウィル・ターナー少年と出会うシーン。溺れかけていた少年を助けた船の上で・・・少年の首から下がっていたのは・・・海賊の象徴ドクロのマークの純金のメダル。
少年が海賊だとばれない様に少女はメダルを隠すのですが・・・・
このシーン、Gattaの腐りきった頭の中では・・・どう見ても・・・金に目がくらんだ少女がネコババしてるとしか思えませんでした。(汗)
イタイケな、傷ついた少年からネコババするヒドイ女の図にしか見えない・・・(汗)
そして、このシーンから主人公(?)ウィル・ターナーはこの少女に甚振られるに違いないと思ったのでした。(汗)
案外この作品の中でオイシイ役をやっているのって・・・ジャック・ダヴェンポートかも・・・と少し思ったりしました。(苦笑)
妙に生真面目な役ですが・・・職務に忠実にあろうとする姿が何とも言えず・・・ある意味魅力的な役立ったのではないかと思ったりしました。
絶対楽しんでるに違いない!!と思うのはジョニー・デップとジェフリー・ラッシュ。
二人ともこの撮影はかなり楽しかったのではないかと思います。
自分の少年時代に憧れていた海賊の役・・・・しかも剣を使っての戦いのシーンやら・・・船の上でのマストに登ったりロープを伝ったり・・・アスレチック気分で(?)楽しめたのではないかと・・・・
女性に何度も引っぱたかれるジョニー・デップの図はかなり個人的にはツボでしたが(苦笑)
イイ男はギャグになっても汚い格好しててもイイ男に変わりはないと改めて思う作品でした。(オイオイ)
個人的には食べ物ですね・・・
エリザベスが食いつく肉もパンも・・・豚の丸焼きも美味しそうでしたが・・・
このお話の中のキーフード(オイオイ、いつの間にそんなものが・・・(汗))は・・・リンゴ・・・禁断の木の実・・・
呪いを掛けられ、味わうこともできないジェフリー・ラッシュが・・・呪いが解けたら一番最初に食べたいもの・・・味わいたいものとしてリンゴをあげている。
そう、リンゴはやたらと出てくるのだ。
ある種女性の肉体の象徴のようにも思えたりするのですが・・・(汗)
これが真っ赤なリンゴじゃなくって・・・青いリンゴなんですよね・・・
意味深だな・・・とか思っておりました。
海の上を一かじりされた青いリンゴがプカプカと浮いてるシーンは・・・
そして最後の最後、エンドテロップが終わってから・・・本当の主人公はコイツか???と思ってしまいました。(汗)





ここからは・・・特殊なフィルターの掛かった視線での感想となりますので良識ある皆様は見てはいけません。Gattaと同じ特殊な腐れ思考の皆様のみご覧ください(汗)








一番楽しかったシーンは・・・えらく最初のシーンだったりするのです。
そう・・・ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウはジャック・ダヴェンポート演じる提督が心を寄せるエリザベスを救ったのに掴まえようとして、逃げている途中に、運命の(?)場所へと逃げ込んだ。そこは・・・鍛冶屋。そこで働いているのは・・・・呑んだくれの親方と・・・その弟子だが実際に仕事をしているのは働き者の弟子・・・ウィル・ターナーこと・・・オーランド・ブルームくんvv
二人が出会い、剣を交えて闘うシーン。二人の愛が芽生えるシーンですね(オイオイ)
ジョニー・デップを牢から救い出すのもブルームくんなら、最後の絞首刑のシーンから救い出すのもブルームくん。
絶対この二人はラブラブだvv
この二人のラブラブぶりを邪魔するのが・・・最初にジョニーを見つけたのは俺なのに・・・と思うジャック・ダヴェンポートと(オイオイ)、ジョニーを裏切ったサルが相棒のジェフリー・ラッシュ。裏切っていても絶対ジョニーに思いを寄せているに違いない!!と思うGattaは・・・腐れ切っています。
と一見ジョニー・デップが愛されまくる作品のようですが(オイオイ)
確かにイイ男ですし、三枚目的な役ですが・・・ちゃんとカッコイイ。
但し、女ったらしのようでもあるので・・・女性からビンタがいっぱい飛んできます。
そんなジョニーくんをブルームくんは見つめ・・・女なんかに関わるからだよ、僕だけにしておきな!という目で見つめるのです。(かなりの偏見モードに突入です)
ジャック・ダヴェンポートから船を奪い二人の愛の逃避行vv
この船のシーンも素敵ですねぇ〜〜〜vv
ところどころでエリザベスという邪魔が入りますが(オイオイ)、基本形はジョニー・デップとオーランド・ブルームの海賊モチーフのラブラブストーリーだと思いました。(思うなよ!!)
最後は一見エリザベスとのラブラブとなっておりますが・・・
Gattaのような汚れきった見方だと(汗)、あの後、絶対ブルームくんはジョニーを追いかけるに違いない!!と思ったのでした。
ブルームくんは今回のターナーくんといい、ロード・オブ・ザ・リングのレゴラスくんといい・・・なんとオイシイ役をやる青年なのかと益々次回が楽しみです。
(間違っています・・・・絶対に・・・(汗))
次はどんな男優さんと・・・どんな絡みがあるのかと期待しています。(間違っています・・・(汗))
過去のない男アキ・カウリスマキ監督
カティ・オウティネン
マルック・ペルトラ
アンニッキ・タハティ
ユハニ・ニエメラ
ニスコ・ニッカリ
これほど、ムード歌謡がピッタリと合う外国映画が存在するのでしょうか??
というか、ムード歌謡っぽい曲がフィンランドの曲の中にもたくさんあって・・・日本人とフィンランド人って近い???とか不思議な感じがしました。
そういえばフン族ってアジアから西へ北へと移動したのよね・・・と変なことを思い出すGatta(汗)
北欧の独特の雰囲気、そこに溢れている浮浪者たち・・・それを支えている人々。
人間の優しさ、温かさに触れるシーンは、本当に今の世界もそんなに悪くないんじゃないかと思ってしまう。(最近のニュースはマジでやばい!と思いますから・・・みなさん、カウリスマキ作品を見ましょう!!(オイオイ))
特急列車の中に一人の男。席に着くと「切符を拝見!」と車掌がやってくる。
男は切符を見せ、目的地へと着いたようだが・・・
行宛がありそうには見えなかった。
公園のベンチで時計と睨めっこしながらウトウトしかけると・・・いかにも悪いコトしに来ましたという3名の輩。(苦笑)
一人はボウズの大男、一人は小柄ながらどうやらリーダー格の長髪の男、もう一人は若い感じの金髪の兄ちゃんだった。ニヤニヤしながら近付き、棒で思いっきり殴った・・・・。
気絶したところ財布を抜き取り、札だけ抜いて、財布はゴミ箱へポイっ!
残りの男たちはトランク漁り。ラジオを持っていってしまった。
何とか気を取り戻し・・・フラフラと公衆トイレへと向かったが・・・そこでダウン!
警備員が病院へ通報し・・・病院では、包帯でグルグル巻きにされ・・・脈ももう危ない状態・・・
医者はお産があるからと見離した(オイオイ)
このシーン面白かったですよ。死にそうな男を見捨てて、これから産まれる子供の方へと向かう医者の姿が・・・(苦笑)
医者と看護婦がいなくなると、ムックリと起き上がり(ゾンビ???)さっさと病院を抜け出したが、やはりケガは重症。海に近い場所で倒れた。
そんな彼をオイシイ獲物だと放っておくわけもなく、ちゃっかりと自分のくたびれたスニーカーと男のブーツを取り替える爺さん・・・。
そして、そこへ水を汲んで帰る子供が二人通りかかった。
「死んでる?」
「いや、動いてる」
子供たちは両親に知らせ・・・母親は彼の看病をした。
裕福な暮らしではない。コンテナで暮らす家族。しかし、ここには家族の温もりが溢れていた。
ニンジンをスープに入れ、そこにお米が入り・・・オジヤみたいだなと思ってみていました。
しかし、男には困った事が・・・頭を殴られ・・・何一つ覚えていない。自分が何者であるのかさえ判らなかったのだ。
助けてくれた一家の主人がディナーへ行こうと誘います。
ディナーというのは救世軍が浮浪者たちに振舞ってくれる無料の食事の事です。
パンを取り、スープをついでもらうとき・・・そのスープをついでくれているのが、まさに男にとっての女神さまだった。
この後、主人がバーでビールを奢るといい、このときの台詞がいいのです。
何も自分の事を思い出せない男。けれど灰皿、タバコ、吸殻、とかは言える。
「人生は前にしか進まない」と主人は男に優しく語る。
このカティ・オウティネン演じるこの女性がとってもイイ感じなのです。家に戻ると絨毯を丸めてドアの下へ・・・防音用です。そう、彼女の楽しみはロックを聞く事。こっそりと(笑)
ベッドに潜って耳を傾けます。とってもステキなシーンです。




男は・・・コンテナに暮らすことを考えますが、このコンテナを世話する男というのが・・・警備員で・・・業突張り・・・金の亡者で・・・無い奴から巻き上げるような悪です。
それでも住む場所は必要だったから、その条件を飲んで、コンテナで暮らし始めます。
コンテナの前でじゃがいもを植え、電気を引いてもらい、ジュークボックスも拾ってきて直してもらった。そのジュークボックスから流れるロック、ブルース。そして男の周りには友が集った。
働かなきゃいけない・・・でも職安に行ったところで・・・自分が誰かもわからない
失業率も上がってるこのご時世・・・自分が誰かも判らない輩に仕事を紹介できるはずも無く・・・見事に断られる。
疲れ果てて・・・たどり着いたカフェ。ポケットには出がらしのティーバッグ・・・このシーンもジ〜ンってなりますね。いつもは紅茶は茶葉で入れるんですが、今日はティーバッグで入れたくなりましたね(笑)
お湯を恵んでもらい香りの失せた出がらしティーバッグでお茶を飲む。それを見ていた店主は残り物で食事を与える。このシーンも温かいです。
そして、カティ演じるイルマから救世軍の事務所の住所を聞いていたので、そこを訪れる。
事情がわかり、救世軍の仕事を世話する事になった。
しかし、救世軍の仕事のお給料日よりも早くに・・・コンテナの家賃支払日がやってきた・・・
支払いが出来ない事に怒り、獰猛なハンニバル(笑)という名の犬を置いていった。
ところが、このハンニバルくんは・・・男に懐いてしまった。(笑)
イルマを手料理で迎えたり、森へとドライブし、キノコ狩りを楽しんだり、二人の関係はうまく行っていた。




ある日、溶接現場を見かけ・・・やってみたいと思った・・・そしてその腕をかわれ、雇ってもいいと言われたのだが・・・問題があった。名前がわからない男。会社は現金支給を断ったのだ。
そう、銀行振り込みじゃなきゃダメだ!と。口座が必要だと・・・
男は困った・・・銀行窓口で説明しかけるが・・・丁度そのとき・・・銀行強盗に出会ってしまった。
しかもその男は自分の凍結された預金だけが必要だというのだ。律儀というか何と言うか・・・
金庫に閉じ込められてしまったが、窓口の女性がスプリンクラーを壊して、何とか脱出。
警察での尋問が行われた。
ところが、男は記憶喪失・・・何も思い出せない。
それに漬け込む悪徳刑事。
何とかイルマに連絡し、イルマは機転を利かせ、弁護士を雇ってくれた。
弁護士は凄腕で、刑事は反論できなかった。
イルマに助けられた男は・・・バーで強盗犯人と出会う。
彼は男に、自分が社員に払えなかった未払い賃金を払って欲しいというのだ。
そのための強盗だった。自分のせいで社員たちを首にしなければならなかった。
そして、男は了承し、その場を去ったとき、銃声が聞こえた・・・彼は自分の道を選んだ・・・
なんともやるせない気分を背負い、男は彼の為に給料を渡して回るのだった。





そんなある日、彼の記事が・・・銀行強盗か?と写真が雑誌に載った。
そして・・・彼を知るものから連絡が来たと警察がやってくる。
そう・・・彼には妻がいたのだ・・・
ここからのイルマがイイです。カンヌの主演女優賞間違ってません!!
「俺を忘れるか?」
「初恋の人だもの」
このシーンもステキです。
そして、妻との再会は・・・離婚がすでに成立していて・・・(汗)
イルマの元へと戻る列車の中・・・・
豪華な食堂車ですよね??
スシですよ、スシ!!
日本酒とスシの組み合わせ・・・・しかもBGMが・・・・
クレイジー・ケン・バンドの「ハワイの夜」
ホノルルゥ〜♪ホノルルゥ〜♪の声が妙にマッチしています。
いいですねぇ〜〜〜。哀愁ですねぇ〜〜〜vv
どうも間違っているような気もしますが(汗)
単純に影響されるGattaは今晩は回転寿司にでも行こうかと思ってしまいました(笑)
癒されたい方!是非お寿司を・・・・(って間違ってるよなきっと・・・(苦笑))
おいしそうでしたよ・・・やっぱり北欧、サーモンが旬ネタでしょうか??(笑)
あんなに美味しそうな食堂車をGattaは知りません。(笑)
高そうだと思ったのは私だけ??(苦笑)




そして、この作品の影の盛り上げ役??アンニッキ・タハティさん。72歳であの歌声。
素晴らしいです!!
もっと歌って欲しいなと思いました。
スゴイ貫禄ですね。
とても楽しい作品でした。
ベッカムに恋してグリンダ・チャーダ監督
バーミンダ・ナーグラ
キーラ・ナイトレイ
ジョナサン・リース・マイヤーズ
アヌパム・カー
アーチー・パンジャビ
シャズネ・ルイス
フランク・ハーパー
ジュリエト・スティーヴンソン
シャヒーン・カーン
アミート・チャーナ
オープニングは主人公の少女の夢の中。憧れのベッカム様(苦笑)と同じマン・ユナイティッドのユニフォームに身を包み(っていっても来シーズンはレアルだが・・・(汗))同じフィールドに立ち、ボールをもらい、ゴールする。そしてゴールの喜びに抱き合う・・・夢物語。彼女のプレイを絶賛するマスコミ、解説者など・・・そしてその声に被ってくるのは・・・サッカーなんてとんでもない!女の子なのに・・・あなたは!!って感じの典型的なインドのお母様が夢をぶち破ってくれた(苦笑)
彼女はサッカーのテレビ中継に夢中だったのに・・・姉の婚約が明日ということもあって、あわただしく、まだ姉は衣装に文句を言って、買い物に行くと言い出していた。



この作品を見ようと思ったのは、サッカーが好きな事もあるのですが、(別にベッカムファンじゃありません。それはここにいらしてる皆様はお解りかと・・・ええ、ドルトムントファンですから・・・(笑)・・・「メッツェルダーに恋して」とかなら、おおぉ〜〜!!同士よ!!と思う事でしょうが(笑)
これを見ようと思ったのは・・・ジョナサン・リース・マイヤーズが出ているからです。(笑)
主人公が恋をするサッカーチームの監督役。結構最後まで楽しいです。最後の最後まで楽しめました。
ほのぼのした感じでしょうか。
そこにはインドの文化というか、イギリスの中のインド人社会が見えるのがとても興味深かったです。
そして、姉の結婚にまつわるエピソードの数々が、インド系社会の妙に閉鎖的な世界を見せていて、不思議な感じがしました。
主人公のお父さんがクリケットのスゴイ選手だったことも・・・それなら一番彼女の気持ちが判るのはお父さんのはずなのに・・・と
そして、女の子同士の友情・・・間に男が入るとややこしくなるのは、いつの世界もいっしょか?(笑)
ジョナサン・リース・マイヤーズはカッコイイと思うのでした(^^)
マトリックス・リローディッド監督:ウォシャウスキー兄弟
キアヌ・リーヴス
キャリー=アン・モス
ローレンス・フィッシュバーン
ヒューゴ・ウィービング
ジャダ・ビンケット・スミス
グロリア・フォスター
ハロルド・ベリノー
モニカ・ベルリッチ
ニール&エイドリアン・レイメント
ランバート・ウィルソン
アンソニー・ザーブ
ヘルムートバカイティス
ハニー・レニックス
ランダル・ダク・キム
困りました・・・ロード・オブ・ザ・リングのときも思ったのですが、3部作の第2作目って一番難しいですよね・・・感想とか書くのって・・・これ中途半端になりそうだし・・・まぁ続きが11月って決まってるし・・・これからご覧になる方、最後まで劇場に居座っていてください。すると11月公開予定のレボリューションズの予告編が流れます。
しかし、マジで困りましたねぇ・・・・どこまで書いていいのやら・・・全部キーワードになりそうだし・・・。ヒューゴファンは嬉しいかもしれませんね。以前に比べて楽しいですよ、エージェント・スミス(笑)
さぁどうしよう・・・・やっぱりネタバレしてしまうなぁ・・・ご覧になっていない方はこの先絶対見ないでください。






!ここからはネタバレしていますので注意してください!












最初の感想は、ネオがスーパーマンになって、モーフィアスが五右衛門(ルパンの)になったと思いました(オイオイ)そして、キーメーカーがキテレツに見えました(かなり困ったちゃんのGatta)
ネオが黒いコートをたなびかせて、空を舞う姿、しかも片腕をまっすぐに伸ばしてこぶし握ってるし・・・そのポーズはまさに、赤いマントならスーパーマンって感じですから(笑)
BGMもいっそのことチャッチャチャ〜ン♪って鳴ったら笑えた(ってそういう映画じゃないって?)
で、モーフィアスですが・・・こちらは高速道路のシーン、いやぁ・・・五右衛門だわと思いました。
だって刀で車を斬るんですよ。暫鉄剣だぁ〜!!!と喜んでしまいました(間違っています)
いやぁ・・・髪のない五右衛門・・・ってまた間違った見方をしているようです・・・
あそこで「また無駄なものを斬ってしまった」と言って欲しかった・・・(間違っています)
という風に、どうも違うキャラが被ってくるという不思議な作品でした(って違うか・・・)
これ次につながるので難しいんですよね・・・
結局はプログラムによって全て支配されていて、預言者も未来もすべて予め決められていて・・・ってことなんですが・・・すべては「選択」がキーワード
これはきっと最後まで彼らの「選択」がテーマになっていくんでしょうか?ラストは、次を予想させる終わり方ですから、間を空けずに公開するのは良いと思われます。
何を選ぶか・・・それさえも決まっているのか・・・それとも・・・
問題は選択・・・預言者は提示するだけ
ネオは全てがプログラムであることに気付いた。・・・そして何を選択するか、それは自分が決めることだがそれさえもプログラムされているのか・・・
ここで問題になるのはモーフィアス。預言者を絶対だと信じ、ネオを救世主だと信じてきた彼。自分の存在意義さえもそこに頼り切っていたモーフィアス。これが全てプログラムされていたことだと気付いたとき、モーフィアスの選択は?これは結構重要なところだったりするんじゃないかと思います。自分の存在意義を全て否定されてしまったら?自分が信じてきたものが全て崩れ去ったとしたら・・・そんな自分を信じてきた人々は?次回を待て!というところでしょうか?次回結構モーフィアスは大変な事になりそうな予感・・・
そして、ネオ・・・ネオの選択は愛すべき人を救うこと、ザイオンを救うことじゃなくてトリニティーを救うこと。これも予め予想される展開・・・トリニティーを救うことも・・・
この運命はどこへ辿り着こうとするのか・・・・結局はエージェント・スミスがキーだったりして・・・
ヒューゴがいっぱいです!いやぁ〜凄い能力です。増殖します(笑)ヒューゴだらけ!ヒューゴのワンダーランド(え?違う?)
ヒューゴファンは楽しいですよきっと(^^)
そして、プログラム上エージェント・スミスのネオに対する執着心って重要だったりするんですよねきっと。
いやぁ・・・他のエージェントと違って命令によって追っかけてるわけじゃないですから・・・
前作の死闘によって壊滅したはずが・・・覚醒してしまった(笑)
命令じゃなく、自分の意思によって、しかも増殖するコツまで掴み執拗にネオを追いかけるエージェント・スミスの存在って・・・一番このキャラの中で人間に近い気がします。一番人間らしいし、妙に感情が顕わだったりする気が・・・
ザイオンの人々は人間なんだけれど・・・どこかが何かが欠けているような気がするのです。その一番手がロック司令官のようで・・・
ハーマン評議員がネオに語る機械を見ながらのシーンとアーキテクチャが語るシーンが重なります。これがもう一つのテーマの気がしますね。この二人キャラがかぶって見えるの私だけ?(謎)
某アニメと被るシーンも・・・ってこれは監督が影響を受けているからでしょうか?(謎)
ツインズ、もっと出番が多いのかと思ったら・・・意外に少なかったです。あのコート欲しい・・・(オイオイ)
でもネオのコートも欲しい・・・(どうも間違った見方が続くようです・・・)
まぁ3部作ですから・・・次がポイントですよね(笑)真ん中って中途半端で一番むずかしいよ・・・(苦笑)
めぐりあう時間たちスティーヴン・ダルドリー監督
ニコール・キッドマン
ジュリアン・ムーア
メリル・ストリープ
エド・ハリス
スティーヴン・ディレイン
アリスン・ジャニー
ジョン・C・ライリー
ミランダ・リチャードスン
トニ・コレット
リンダ・バセット
クレア・デインズ
ジェフ・ダニエルズ
ジャック・ロヴェロ
シカゴに続き、こちらにも脇にジョン・C・ライリーが出ています。う〜ん・・・彼の役って・・・ネタバレにつながるので後で書こう(笑)
個人的にはやはり「シカゴ」よりこちらの作品の方が好きです。ジュリアン・ムーア良かったです。そしてニコール・キッドマンも。カリスマ作家の精神的不安要素がよく出ていたと思います。彼女の思いはオープニングに出てくるシーンに繋がっていると思います。
3つの時代の3人の女性が時間を超えて繋がっていくのがとても興味深く、時間を見せている気がしました。
3人の女性たちの1日を描いています。
一人は1923年ロンドン郊外、「ダロウェイ夫人」を執筆中のヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)のとある1日。この日は姉が子供たちを連れてやってきます。
一人は1951年ロサンジェルス、出産を4ヵ月後に控えた妊婦ローラは「ダロウェイ夫人」を読んでいる。この日は夫(ジョン・C・ライリー)のお誕生日。夫のためにケーキを作ります。(これがちっとも美味しそうじゃないところがミソ(オイオイ))
一人は2001年ニューヨーク。ダロウェイ夫人と同じ名前のクラリッサ(メリル・ストリープ)はこの日エイズの友人(エド・ハリス)の作家としての受賞パーティーを企画している。
違う時代の3人が「ダロウェイ夫人」を通して繋がっていくのが不思議な感じで良かったと思います。







!ここからはネタバレしていますので注意してください!







オープニング、いきなり遺書を書いているヴァージニア。これはオープニングシーンであり、エンディングでもあると思いました。
ヴァージニアが最後に選んだ道がこれだったと。そして彼女は川の流れを見つめながら、心の中で遺した遺書の文を繰り返しつぶやきながら、服のポケットに石を入れ、川へと進む。流れに身を任せ水の底へと・・・。彼女が最終的に選んだのはこれだった。そして遺書の言葉に彼女の抱えていた闇が見える。それは夫を思い過ぎたあまりのことだった。自分がいるから夫は不幸だと思ってしまった。自分が彼を解放してあげれるならと選んだ道だった。


この時よりは、昔のこと、ヴァージニアの朝が始まる。精神的に病んだ彼女を救うために夫レナード(スティーヴン・ディレン)はロンドン郊外リッチモンドに移り住んだ。この日は暖かな日差しが部屋へと差し込んでいた。精神が不安定な彼女を気遣う夫。食事は摂るようにと言うが・・・彼女は思い浮かんだシーンを書斎で書き始めるのだった。「ダロウェイ夫人は言った。【花は私が買ってくるわ。】」
この台詞とともに花が飾られ始める。医者がやってきたそのテーブルには青い矢車草が飾られた。

時代を超えてベッドの中で朝を迎えるローラは「ダロウェイ夫人」を読んでいた。小説は「ダロウェイ夫人は言った。【花は私が買ってくるわ。】」のシーンへ。そう、今日は夫ダンの誕生日だ。ダンはもう出かける準備が整っていて、テーブルには既に黄色いバラが飾ってあった。
【花は私が買って来ようと思ったのに・・・あなたの誕生日なのよ】
「気にするな」とダン。朝食も彼が用意した。そして息子に語りかける。二人の馴れ初めを。そしてこれが理想の生活なんだと・・・だが、そのことはローラには重荷にしか思えなかった。それでも表面上理想の生活を演じ、ダンを送り出す。でもそれは本当の彼女の姿ではなく、そのことのギャップに彼女は耐えられなくなっていた。
それでもダンの誕生日のため息子とケーキを焼くことにした。
また時代を超えて現代、ニューヨーク。美しい光に包まれた朝を迎えた。気分良く目覚めたのはクラリッサ・ヴォーン。彼女は同居している恋人(女性)のサリーに「私が花を買ってくるわ!」と言って花屋へと出かけた。
花屋には色取り取りの花が並んでいた。やっぱりバラは必要よねとか・・・「今日はお祝いなの。リチャード(エド・ハリス)が賞を受賞したの」花屋のバーバラは「彼の作品読んだけど、アレはあなたのことよね。難解だわ」「彼の作品は難解よ」花の中からそのまま花束になりそうな束を選んだ。
そして向かったのはリチャードのアパート。病に蝕まれた体には幻聴が聞こえる日々だった。彼にとっては生きることは苦痛でしかなかったのだ。そんな彼はクラリッサのことを「ダロウェイ夫人」と呼んだ。そして彼は彼女に問いかける。「僕が死んだらどうするんだ?君自身の人生について考えたことがあるのか?」と。「死ぬなんて許さないわ!」とクラリッサ。パーティーのことを告げ3時半に迎えに来ると言って部屋を後にした。




昼、ヴァージニアは姉ヴァネッサと彼女の子供たちと久しぶりに出会う。その到着は約束の1時間半前。庭で瀕死の小鳥を見つけた子供。もう助からない。その姿を見ていたヴァージニアが思ったことは?そして小鳥を埋葬するのはヴァージニアとヴァネッサの娘アンジェリカ(まさにエンジェルに見える気がした)
ヴァージニアが本当に触れていた人物ってこのアンジェリカだけのように思えたのですけれど・・・
でも別れの時間はすぐに来てしまい・・・離れたくなくてヴァージニアはヴァネッサに激しいキスをする。そして屋敷を抜け出しヴァージニアは駅へと向かう。ロンドンへ行きたい!
夫は心配し後を追いかける。そして駅のホームでヴァージニアは爆発する。今までの思いが溢れ出す。ここにいる私は私じゃない・・・。激しいジレンマにさいなまれるヴァージニア。見ているだけで痛い。彼女の全身が叫びをあげている。どうして判ってくれないの?
結局夫は彼女の叫びを聞き、ロンドンへ戻ることを決意するのだった。

ローラのケーキ作りは失敗(ええ、あまり美味しそうじゃありません・・・)
そこに友達のキティ(トニ・コレット)がやってくる。彼女は輝いて見えた。明るく社交的な彼女。傍目にはとても幸せそうに見えたのだが、実は彼女は子宮に腫瘍が出来ていて入院しなければならないことを告げた。「不妊の理由はこれだったの」と寂しげに言うキティ。「留守の間犬のエサをお願いしたいの」とお金をテーブルに置く。不安を抱え涙が流れるキティを見てローラは彼女を抱きしめ口付ける。驚くキティ。(ええ、親愛の情なら頬へのキスで充分、口にキスする必要はない)戸惑う二人。それをじっと見ている息子。
ローラはキティを見送った後ケーキを作り直し、ある決意を胸に家を出る。隣人のラッチ夫人に息子を預けるが、息子は何かを察知してローラを止めようとする。それでもローラは息子を振り切りノルマンディ・ホテルへと向かう。ホテルの1室でバッグから大量の薬瓶を取り出し、「ダロウェイ夫人」を開きベッドへと横になる。膨れたお腹をさすりながら、まるで水に飲まれるかのように・・・そうオープニングのヴァージニアの入水自殺と重なるシーン。思いつめたローラの選択。ヴァージニアの選択。
ヴァージニアは結局ダロウェイ夫人自身を殺すことはしなかった。やっぱり殺すのはやめた。死ぬなら他の人を・・・
それが後の世界にも影響、ローラは結局死ななかった。

クラリッサはパーティーの準備の料理に奮闘中。こちらの料理は美味しそうです。(オイオイ)そこにリチャードの元恋人ルイスがサンフランシスコから予定より早くやってきた。リチャードは変わり果てたことを伝え心の準備が必要だと告げる。ルイスは以前3人が一緒だったころ過ごした場所へ行ってきたことを告げた。その頃の思い出が蘇りクラリッサは感情の箍が外れた。一気に溢れ出す思い。このシーンはヴァージニアのプラットホームでのシーンと重なります。クラリッサは「ダロウェイ夫人」に囚われすぎていた。まるで自分が主人公そのものであるかのように。ルイスと入れ替わりにやってきたのは人工授精で得た娘ジュリア。彼女の宝物だ。そう、彼女には望んで得たものがちゃんとあった。ただ、ルイスとの出会いで感情が溢れ出し、とめることが出来なくなった彼女は娘に昔のことを語りだす。「若い頃、これが幸せの始まりだと思ったことがあった。でも違っていた。それこそが幸せそのものだったのよ」


そして、少し早いけれどリチャードのアパートへ迎えに行くクラリッサ。彼女が目にしたものは・・・暴れているリチャード。なぜ早くに来たんだ?もう君のために生き続けることはできない!窓から飛び降りたリチャード。これがリチャードの選択だった。
呆然とするクラリッサ。そう彼の選択によって、クラリッサはこれからの自分のことを考えなければならない。クラリッサが本当に自分と向き合うことになる瞬間だ。

もちろんパーティーは中止。片付けていると・・・誰かがやってきた。トロントからやって来たのは、リチャードの母、ローラだった。
時を超えた瞬間である。ローラ・ブラウンはリチャード・ブラウンの母であった。彼女は結局死を選ばず、理想に耐えられず家から逃げ出した。子供を置いて。ってことで・・ジョン・C・ライリーってシカゴでも情けない夫役でしたが、今回も何だか妻に逃げられる役で・・・彼はそういうキャラなんでしょうか?・・・
ダンも死に、娘(リチャードの妹)も死に、そして今リチャードも亡くなった。遺されたのは死のうとしていた自分。ローラの思いがダロウェイ夫人に重なる。そしてダロウェイ夫人に憑り付かれているかのようだったクラリッサ。その呪縛は解き放たれるのか?それとも・・・。ヴァージニアの紡いだ話は後の世界へと繋がっていく、不思議な世界でした。色々考えてしまう作品です。上手く感想が書けないのがもどかしいです・・・。(苦笑)
エルミタージュ幻想アレクサンダー・ソクーロフ監督
セルゲイ・ドレイデン
マリア・クヅネツォワ
ミハイル・ビオトロフスキー
ダヴィッド・キオルコビアーニ
アレクサンドル・チャバン
レフ・エレイセイエフ
オレーグ・ハルメニツキー
アラ・オシペンコ
アルチョーム・スペルニコフ
タマーラ・クレニコワ
マクシム・セルゲイエフ
ナターリャ・ニクレンコ
ユーリィ・ジューリン
レオニード・モズカヴォイ
特別出演
ワレリー・ゲルギエフ
昨年の各種映画祭に出品されていた原題「Russian Ark」が邦題「エルミタージュ幻想」として上映されています。まず、エルミタージュ美術館をこうも自由に撮影できたということは本当に凄いことだと思います。館長さんも出ていますし・・・絵画が好きな方はご覧になると面白いと思います。ラファエロ、ルーベンス、ヴァン・ダイク、レンブラント・・彼らの絵が好きな方は本当に楽しめると思います。さらに短いですけれどロシアの歴史探訪もできます。何より圧巻はラストの舞踏会シーン。豪華絢爛!衣装も煌びやかで華やかで、優雅さいっぱい、エルミタージュ美術館って美術館じゃなくって、ありとあらゆるエンターテイメントの集合場所って感じがしました。
そしてこの舞踏会シーンの演奏が豪華!クラシックファンは見逃すな!というか・・・ロシアの音楽家ファンは見逃したら勿体無いです。指揮者のワレリー・ゲルギエフが堂々と指揮しています。これだけでも儲けモノかもしれないと思います。
語り部は二人。一人は監督のソクーロフ自身。彼は出てきません。声だけの出演です。彼の声と会話するのはセルゲイ・ドレイデン演じるフランス人外交官キュスティーヌ、場を変えては黒服の異邦人となりエルミタージュの中を案内(?)していきます。


第1の部屋:
まさか、こんなところが?舞台裏・・・歯車がぐるぐると回っていて劇が上演されている。それを見ているのは満員の観客ではなくって・・・あくまでもプライベートのための上映、女帝エカテリーナのための上演だった。エルミタージュ小劇場こと<小エルミタージュ>は元々エカテリーナのために作られたものだった。


第2の部屋:
ここから後見ていくと・・・ロシアって日本と変わらない真似好きの国民なのかと思ってしまうのですが・・・。日本と違うのはマネの仕方が半端じゃないこと!同じ真似っこするのなら、堂々とやってしまおう!って感じです。もう見事です。ここまでの真似はもう真似とは呼べない気がします。
ところが、案内人の異邦人は西の人。ってことでこのお部屋はラファエロの回廊から天窓の間そして古代絵画ギャラリーへと向かうのですが・・・まさにイタリアって感じなんですよ。宗教画世界とか・・彼も語っていますがイタリア美術がやたらと並んでいるのです。まさにヴァチカン美術館のソックリさんです。天井とか下から見上げると・・・まさにヴァチカン!圧倒されます。
キュスティーヌは語ります。これらの絵はイタリアの陽の下にあってこその美なのに・・と。
ふと思ったのですが、ドイツもですけれどロシアもイタリアへの凄い憧れがあるんじゃないかなと。明るい日差しに囲まれた国。一方暗い雲と雪で覆われた季節が長い国。


第3の部屋
オランダやらスペイン絵画の間。詩人のプーシキンまで登場。盲目の女性が彫刻を愛でています。 ここは本当に絵画を堪能できる場所ですね。ここでキュスティーヌが目をつけた青年がカッコイイです(笑)「聖ペテロと聖パウロ」の絵の前で青年はこの絵を気に入っていたのですがキュスティーヌは「福音書も読んでいないのに」と詰め寄るのです。キュスティーヌは「レンブラントの間」で盲目の女性といい感じだったりしますが・・・その間を追い出されてしまいます。


第4の部屋
「聖ゲオルギーの間」ニコライ1世にペルシアの使節団が謁見します。「冬宮」はロマノフ王朝の象徴みたいですよね・・・。火事の後スターソフによって再建されたが元より豪華になっていたりするらしい。セーブル焼きの見事な食卓。晩餐会も美味しそう(笑)


第5の部屋
美味しそうな晩餐会の間を抜けてやってきたのは3人の男がなにやら囁きあっている。ここに登場は・・・何と現美術館館長ミハイル・ピオトロスキー、幽霊として現れたのは彼の父前館長のポリス・ピオトロスキーとその友人。息子に何かを伝えたいのだが・・・
エルミタージュ美術館があるのは、サンクト・ペテルブルク・・・以前はレニングラードと呼ばれていたといえば・・・そうです第二次大戦、ドイツとの激戦を迎えた地。彼らが伝えようとしていたのは戦火が襲ってくること。美術館を守らなければならないこと。
この舞台となっている「ピョートル大帝の間」は玉座には真紅のビロードが使われていて豪華です。


第6の部屋
ニコライ2世が家族とともに団欒している小食堂の間。ここは後に十月革命の舞台となる間。ロシアからソビエト連邦へと向かう道。だがこのときのニコライ2世はそんなことは知る由もない。
ニコライ2世といえば・・・ラスプーチンとの結びつきでも有名ですよね。
ここに出てくるのはまるで英国貴族のアフタヌーンティーかと思うような感じです。スコーンは出てきませんが、プチケーキがいっぱいです(^^)


第7の部屋
大舞踏会の会場となる大広間。2千〜3千人は集まっているのでは?という大賑わい。そして最初に述べたようにワレリー・ゲルギエフの指揮が見れます!演奏はマリーンスキー歌劇場管弦楽団。
最後大広間から出て行くとき、ソクーロフの声はキュスティーヌに声をかけます。続きへ行こうと。でもキュスティーヌは大広間から出ることはありませんでした。そしてソクーロフの声は大広間を出て・・・豪華な白亜の階段を降り、ここもまるでデコレーションケーキかと思うような装飾の数々、そして白の装飾に金の装飾があり・・・煌びやかです。そして最後扉を開けると海・・・真っ青な海ではなく寒い海、蒸気が立ち上る海。ソクーロフの時空の旅は終わりを告げたのでした。
猟奇的な彼女クァク・ジェヨン監督
チョン・ジヒョン
チャ・テヒョン
前半戦・後半戦・延長戦とくれば・・・サッカーを意識してしまいますね(笑)
楽しい作品でしたが、色々突っ込みたくなることも多々ありました(笑)
まぁそれもご愛嬌と言うところでしょうか?(笑)
でも彼女くらいの美女さんなら男の人なら誰でも声かけたくなるんじゃないでしょうか?
たとえ殴られたとしても・・・(笑)
さてさてツッコミどころ満載の作品ですが、(この時点できっとこの作品の見方Gattaは変わっているかもしれませんね・・・(苦笑))




この後ネタバレしていますので注意です!




最初、キョヌくんの軍役を終えたお祝い(?)をしてるところ。チゲかしら?(笑)昔は女の子として育てられた過去をもつ。(トラウマにならなかったのかしら?とか思ったり・・・)女の子じゃなくて男の子に興味をもつようになるとか・・・ってことはなく、ナンパしたいような話をしているところへ・・・携帯電話が・・・出てみると、母親。「あんた、おばさんのところへ行くって言ってたでしょ?息子を亡くしてからふさぎこんでいるから、お前はソックリだったから行ってあげると喜ぶよ。女の子も紹介してくれるって言ってたよ」「やだよ。おばさん、行ったらやたらとキスするし・・・女の子だって・・・おばさんの紹介なんて当てになるもんか」「行きなさい!」母は怖いのだった・・・。仕方なくおばさんの住むところへ向うため地下鉄へ。そこで出会ったのは運命の女性だった・・・酔っ払ってるけど(笑)今にも線路へ落っこちそうになる彼女を支え、車両に乗り込む。そして・・そこでは・・・今にも吐きそうな彼女。このシーン、思わず貰いゲロしそうになりませんか?(って私だけ?)昔を思い出します。遠足とかバスの中で・・・そんな過去を振りかえってしまうシーンでした(オイオイ)
そして、やっぱりというか、予想通りというか・・・やっちゃいました。しかも人に向って、しかも鬘の人に・・・ええ、それを見ていたキョヌくんも貰いゲロしそうでしたね・・・(いいんだろうかこんなの書いてて・・・不安になるGatta)
あれって、麺系だよな・・・とか思ってしまうのはどこかで食い意地が張っているからでしょうか・・・(苦笑)
彼女は「ダーリン」と一言キョヌに向って言った後、倒れてしまった。周囲の目は「あんた、彼氏ならなんとかしろよ!」と言っている。身に覚えの無いキョヌ。でも人の良いキョヌくんは結局彼女を解放するハメに・・・。でもどこも空いてないのよね、こんな日に限って・・・で辿りついた宿・・・でも4階だって・・・え?彼女背負って4階・・・厄日かも知れない・・・。(苦笑)
シャワーを浴びていると・・・携帯の音が・・・でも自分のじゃないし・・・鳴り止まないよな・・・彼女が出るわけもなさそうで・・・素っ裸のまま携帯に出ると・・・「あんた誰?そこはどこよ?」「えっと・・・プピョン駅の側の○○旅館」切れた?シャワーの続きを浴びなおし、出てくると、いきなり警察??そう、女の子をかどわかした(?)ってことで留置所に入れられた。なんてこと・・・やっぱり厄日だ・・・(苦笑)
散々な目にあったが、解放され家に帰ると・・・そこにまっていたのは・・・恐ろしい母(笑)
彼女は持っているもので殴りかかってくる。このときは掃除機。「あんた!ナニしてたのよ!おばさんにあいにいかなかったね!」「プピョン駅までは行ったんだよ」「おばさんのところにあれほど行けって言ったのに」そう、もしおばさんのところに行ってたらどうなってたんでしょうね?(笑)
偶然と必然の物語。偶然出会った?それは必然だった。
部屋へ戻ると電話が・・・相手は酔いつぶれた彼女だった。何で?そして彼女と会うことに。しらふの彼女はとってもキュート♪まさに理想の女性だ!ところが見た目と違って・・・どのアイスにしようか迷っていたキョヌ「チェリー・・・えっとぉ・・・あれもいいなぁ〜」って彼女は有無を言わさず「コーヒー2つ」え??アイスクリームじゃないの?(個人的にはここは美味しそうなアイスが登場の方が・・・ただ食べたいだけだろって?(バレバレですね))
で、昨日のいきさつを問いただす。そこから今度は・・・やっぱり飲むのですね(笑)
居酒屋さんへ。メニューを持って店員さんがやってくる。ご注文は?「任せるわ」「それじゃあ、焼酎とチゲ」「チゲ?なんでよ!つぶ貝にしなさいよ」「じゃあ、なんで任せるんだよ」すると隣のテーブルからも「つぶ貝」の声が・・・(これ食べてみたいなぁ・・・(笑))そこには・・・なんと援助交際と一目でわかる4名が。どう見ても未成年の少女二人相手のオヤジ二人。よりにもよって「つぶ貝」を注文したのがこいつら?冗談じゃないわよ!(え?注目点が違う?Gattaは「ツブ貝」を注文したことにまずキレたと思ったのですが・・・(笑))そして「あんたたち援交なんてしてんじゃないよ!」キレました。男は「妹だ」と言い訳するが、どこの世界に妹をラブホテルに連れこもうとする?ってまぁ近親相姦ならありえるか・・・(だんだんヤバイ話になりそうだ・・・っていうか未成年の皆様見ないで下さいと但し書きが必要な感想になっていきそうだわ・・・)
そして、駆けつけ3杯?と焼酎を煽り、「きのう好きな人と別れたの」と、そしてまた酔いつぶれた。キョヌは今日もまた彼女を同じ宿へ(笑)どこまで人が良いのか・・・(笑)
結局彼女のペースで付き合うことに?大学の授業中突然やってきた彼女。(彼女は女子大の女子大生だから、この学校にいるわけない・・・しかも授業中)大胆な彼女に唖然。周りは冷やかし半分興味半分状態。そして教授に「お腹の子供の父親がキョヌなの」とウソを言い、まんまと連れ出した。遊園地デートは定番中の定番!しかしバンジーはどうだろう?(笑)
カフェでは「コーラ」って注文したら即効ダメだし(?)「コーヒー2つ」そう、カフェでコーヒーは当然だわ!(納得)
さらには深さが知りたいとカナヅチのキョヌを水へ突き落としたり・・・彼女に助けられてしまうキョヌもどうかと・・・かなりここは突っ込みどころの気がする(苦笑)
彼女の夢はシナリオライター。しかし彼女のシナリオは、はっきり言ってハチャメチャ過ぎて・・・何をどう言ってイイのやら。主人公はもちろん強い女性!強い女性への執着が凄い気がしなくもないです。
ある日、お部屋のパソコンで水着のお姉ちゃんのサイトを見ていると・・・「私の誕生日を忘れたら殺す!」とメールが届く。慌てるキョヌ。一体誕生日に何をすれば?夜の遊園地でドラマッチックに花火なんて打ち上げたら・・・いいかもしれない・・・。前バイトしてたし、仲間にお金渡せば段取りどおりやってくれるよな。と夜中遊園地に向う二人。しかし遊園地には・・・これも偶然か?必然か?なんと脱走兵が立てこもっていた。何で誕生日祝いなのに・・・こんなことに・・・散々だ・・・今日も厄日かもしれない。しかし、人質となったキョヌを解放したのは、彼女の言葉だった。「本当にあなたは彼女を愛してた?違うんじゃない?本当に愛していたら彼女の幸せを願うでしょ?」そして抱き合う彼女とキョヌ。これを合図だと思った悪友のバイトは花火を打ち上げ、ご丁寧にBGMに「Happy Birthday♪」まで流すのだった。これに感動したのは彼女じゃなくって立てこもった脱走兵。何と偶然にも彼の誕生日でもあったのだ。だからここに逃げて来たのは必然だったのかも・・・(笑)
この立てこもり兵にもツッコミどころはいっぱいなんですよ(笑)
ここで前半戦終了・・・ハーフタイムは無いようです(笑)
後半戦、新しいシナリオは・・・時代劇。前のがSFで今度が時代劇。現代モノはないのか?っていうかこれもまた必然なのか偶然なのか・・・多分彼女の心が未来への思いと過去をさまよう思いとが表されていたりするんでしょうか。
この時代劇のシナリオ。お尋ね者をやっつける女剣士の図。まさかこれを?ええ、これを映画会社に持っていくことになったキョヌ。恥ずかしいやら何やら、こっそりと置いて逃げ帰る(笑)
デートは続くよどこまでも(笑)
今度は電車の中。もう酔っ払ってはいない。なんと男の子が電車の通路を口紅で落書き中。もちろん正義感バリバリ(いつの言葉だ・・・)の彼女はピシッと注意!そしてゲームを思いつく。あの線をどちらの足で越えるかで勝負!右なら私左はキョヌ。そしてやってくる人の足元に集中。当たった方は外れた方にデコピン。ってはずが・・・なぜか彼女はビンタに。(笑)
最初はデコピンでのどかだったのだが・・・やってきたのは軍人さんたちの行進ってことは・・左右とちゃんと歩行されるわけで、遠くからだってどっちの足がこの辺にくるか予想できる。間違い無くキョヌの勝ちだ・・・と思っていたら、反則ワザだ!足交代!(アリか?)ここもツッコミどころ満載かもしれない・・・。
そして、彼女はキョヌにビンタの嵐!ええ、軍隊の行進ですから、複数そろってですもの。(笑)
また別な日、とってもオシャレな彼女。ハイヒールもステキだが、どうやら彼女はお気に召さない。キョヌのスニーカーと交換しろという。え?オレにハイヒール履けってか?新しい靴買ってやるからとか言ってもダメ。惚れた方が負けなのか?(笑)彼女に甘甘なキョヌは結局ハイヒールを履くことに。周囲の人々の興味津々の目の中、その姿で歩くことに。でも実はそのオシャレな姿はお見合いのためだったのだ。彼女はお見合いを抜け出して来ていたのだった。
そして視聴覚教室での授業中携帯電話が・・・彼女からだった。彼女は「出会ってから100日目には1輪のバラの花を彼女の大学(もちろん女子大)のホールまで届けて欲しいと、あと高校の時の制服も忘れずにね!」ここにも伏線はあったのですね。
そして彼女は訊ねる「どんな女性が好み?」「そりゃ〜っとHなことを言い出そうモノなら大変なことになりかけたので(苦笑)、ピアノを弾いてる女性」「わかったわ」
そして・・・女子大にどうやって潜り込むのかだが・・・中華料理の出前持ちになって潜り込んだ。そして指定されたホールへ行けば・・・女子大生の集団が客席に。どう見ても浮いている。しかし、ステージでは彼女がピアノを弾いていた。変装を取りステージに向って1輪のバラを岡持ちから取り出し、歩いていきステージ上は二人だけの別世界となるのだった。その後、制服を着込んだ二人はディスコへと繰り出し、制服で踊り捲るのだった。
どんどん彼女のペースに巻き込まれながら、それを楽しんでいたキョヌ。雨の中、彼女の家へとやってきたキョヌ。父親の飲みっぷりは彼女とソックリだ。このお父さん・・・何だかテレ朝の渡辺アナに似ていると思ったのはGattaだけでしょうか?(どうも視点がズレている・・・)
もちろん両親ともキョヌが気に入らないので、別れるように告げる。そしてお見合いが強制的に行なわれるのだが、彼女は嫌がっている。キョヌに連絡をとるが、キョヌも彼女と別れる為別な女性と飲んでいた。しかし女性じゃなくて男性だったのだが・・・。そんなことがあった後、遅れ馳せながら見合い会場へ。キョヌとは・・・友人。彼女がトイレへと席を立った後、男二人、キョヌは見合い相手に彼女と付き合うための心得を伝授し、そこから立ち去った。もう自分は彼女とはいられない。一方の彼女。キョヌの言葉を聞き、後を追いかけるがすれ違う。地下鉄の駅のアナウンスでキョヌを呼び出す。そして抱き合う二人。でも二人はこのままではいられないことを感じていた。そしてお互い手紙を書きタイムカプセルを埋めることにする。大きな木の下に。そして同じ日の2年後の2時にこのカプセルを開けようと。そして電車に乗るキョヌ。見送る彼女。二人は別れ別れになる。それが嫌でキョヌはホームへ飛び降りるが、一方の彼女も電車に飛び乗った。まさにすれ違いの状態。
ここからは延長戦
そして別れた2年の間にキョヌはネットで彼女との想い出を書き綴ることを始めた。そしてこれが反響を呼び、彼女の夢だったはずのシナリオを彼が書いていた(これも偶然?必然?)。そして映画会社の人とも話ができていたりして・・・
そして2年後彼はやってきた。彼女がくることを信じて。でも彼女は来なかった。一人で開けるタイムカプセル。そこにあった手紙には・・・亡くなってしまった恋人のこと、忘れたくても忘れることができなかった恋人のこと、そしてその思いを重ねていたことが綴られていた。ここに来なかったら、忘れることができなかったと思ってください。と・・・
これで終わり?いえいえ、その1年後、木の根元にいる老人。ここによくやってくるらしい。そこにやってきたのは彼女。1年遅れの彼女。そして木のヒミツを知る。この木は昔あった木じゃない。落雷で前の木はダメになったんだ。ある青年が前あった木と同じモノを探してきて植えたんだよ。
ここは本当にツッコミどころです!(笑)一体どうやってあの木をここまで運び、植えたのでしょう?一人で・・・。一体どうやって?彼は植木屋さんとは思えないし。軍事訓練にそんなものあるとは思えない・・・一体どうやって?頭の中が???となってしまいましたよ(笑)
こんなこと思うGattaは夢がないですねぇ〜(笑)本当に野暮ですね・・・(笑)
地下鉄でまたもやすれ違う二人。そして運命は・・・あのカフェで。彼女は亡くなった彼のお母さんと出会っていた。「イギリスはどうだった?」え?イギリスにいたの?(ここもある種ツッコミどころの気がしなくもない)
そこにやってきたのは・・・甥だという青年。叔母さんにキスする青年。え?キョヌ?え?彼女?二人の再会。運命の歯車は動きだした。
もし、彼が最初に叔母さんのところに行っていたらどうなっていたのかは・・・それもまた偶然と必然の物語かもしれませんね。(^^)
アイリスリチャード・エア監督
ジュディ・デンチ
ジム・ブロードベント
ケイト・ウィンスレット
ヒュー・ボナヴィル
ベネロープ・ウィルストン
サミュエル・ウェスト
ティモシー・ウェスト
エレノア・ブロン
昨年度の映画賞で様々な賞を受賞していた作品。オスカーも助演男優賞で獲得しています。
主人公はイギリスで最も素晴らしい女性と言われたアイリス・マードック。実在した作家であり哲学者の彼女とその夫の物語。夫もまた作家で評論家のジョン・ベイリー。この夫婦の物語が出会いから若かりし日々をケイト・ウィンスレットとヒュー・ボナヴィルが演じ、熟年時代から最後までをジュディ・デンチとジム・ブロードベントが演じています。
ジム・ブロードベントもそうですが、ヒュー・ボナヴィルの演じるジョン・ベイリーも良かったです。そして、何よりジュディ・デンチが可愛いらしくて、きれいでした。




この後ネタバレしていますので注意です!




さすがに泳ぐシーンは・・・まさかケイト・ウィンスレットのようにオールヌードってわけではなかったのでほっとしました。(オイオイ)
アイリス・マードックという女性がイギリスで愛されているのは作品もそうなのでしょうが、彼女自身がとても魅力に溢れていた女性だからでしょうね。きっと、そんな女性を演じることを二人とも楽しく誇りに思っていたのではないかと思います。
アルツハイマーにかかった晩年、彼女を支える夫の姿。ベッドでの取っ組み合いのシーン。なぜわからないんだ!なぜ!夫の悲痛な叫び。このシーンは看病する側の苦悩が表れていたと思います。
過去の幸せなサイクリングの風景、水泳の風景と現在がオーバーラップします。
そして、過去の男性たちとの情事のシーン。そして今置かれている自分の状況、妻の病気。それらが一緒になって襲ってきての爆発、あのベッドでのシーンは迫力がありました。
海岸でメモ紙の1枚1枚の上にそれぞれ石をのせていくシーンは印象的です。彼女の思いと行動にはギャップが生まれていて、埋めることが出来なくなっている。そして、自分のやっている行動すらも・・・でもそれをもすべて温かく見守る夫がいる。ここまで彼女を大切に思ってくれる人と巡り会えたアイリスはとても幸せな女性なのではないかと思ったりします。
そして、支えになってくれる友人が居る。しかし、彼女も死を迎えた。弔辞を述べるジョン。しかし、うまく言えない。これが妻ならもっと気の利いたこと言えるんだろうけど。くだらないジョークでその場を濁す。それでもこれを彼女なら笑ってくれただろうと。そんな彼を見ても無表情のアイリス。それでも埋葬される友を目の前にすれば、やっぱり気持ちは爆発する。そして、彼女もいよいよ・・・
アルツハイマー専用の施設へと行くことになる。そんな別れの場でも彼女を温かく見守り続け、最後の日もまた・・・。ジム・ブロードベントが助演男優賞受賞というのは分かる気がします。
シ カ ゴロブ・マーシャル監督
レニー・ゼルヴィガー
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
リチャード・ギア
クィーン・ラティファ
ジョン・C・ライリー
クリスティン・バランスキー
テイ・ディッグズ
ルーシー・リュー
エカテリーナ・シェチェルカノワ
本年度2003年のアカデミー賞6部門受賞作品。ということで話題の作品ですね。元々はブロードウェーでヒットしたミュージカルの映画化ということで、これ舞台見てみたいなぁ〜って思ってしまいました。以前「ヘドヴィグ&アングリー・インチ」を見たときも思ったことですけれど・・・。舞台の方がひょっとして、もっと面白いんじゃないかしら?と思ってしまうと・・・どうなんでしょうか・・・(苦笑)お話し自体は名声欲に取りつかれた女性が主人公。有名になりたい!舞台のキャサリン・ゼタ=ゼタ・ジョーンズの姿に憧れの眼差しで見つめ続けるレニー・ゼルヴィガー。オープニングのキャサリン・ゼタ=ジョーンズの「オール・ザット・ジャズ」の歌と踊りは見事です♪楽しいです♪生の舞台で客として純粋に見てみたいシーンでしたね。何よりショーを楽しんでいるのが素敵でした。




この後ネタバレしていますので注意です!




レニー・ゼルヴィがーは有名になりたかった。そのために何とかしてコネクションを持とうとしていた。彼女に近付いたのは家具のセールスマン。彼はコネを持つと言って彼女と仲良く(?)なった。そしてこの日もベッドをともにして、いつまで待たせるのよ!早く紹介してよ!とせっつくのだが・・・いい加減にしろよ!そんなの知ったことじゃない!知り合いなんて嘘っぱちだよ。何ですって?騙したのね・・・そして引き出しから銃を取り出し引き金を引いた!そして殺害。早速警察がやってきて・・・エライ早い事件解決だ。もう自供したのか?「強盗だったんだ」と語るのは夫ジョン・C・ライリー。彼の役は何だか虚しい役です。以前レンタルしたビデオの主人公の女性のようです。何だか利用されるだけ利用されて、その存在感は全く無く、彼のソロのシーンですら虚しい(オイオイ)しかもお歌が「ミスター・セロファン」なんですもの・・・悲しい。他の皆様の華やかさと異なり、何だか孤独です。誰もオレのこと見ないよな・・・見えてないよな・・・存在感ないよな・・・って。(苦笑)
もちろん、警察は彼のウソなんてすぐに見破り、妻レニーことロキシー・ハート逮捕!
刑務所には憧れていたキャサリン・ゼタ=ジョーンズことヴェルマ・ケリーが君臨していた。そして、そこを仕切っている看守はママ・モートン。ママ・モートンはなぜだかロキシーを気に入っていた。ロキシーは彼女に相談する。どうすればいいの?
そりゃとびっきりの弁護士ビリー(リチャード・ギア)を雇うことだわね。腕利きだし、女性の弁護にかけちゃ天才的な詐欺師(?)だもの。
元々ヴェルマの弁護を引き受けていたビリーだったのだが、彼の元へなんとも人の良い、騙されやすい虚しい男(オイオイ)ジョン・C・ライリーことエイモスはお金をかき集めビリーに妻ロキシーの弁護を依頼にやってきた。しかし、お金は足りない。それでもビリーはロキシーとエイモスがかき集めた金に興味を持ち引き受けた。元々素材としては中々のものだったので、だから看守のママ・モートンも気に入っていたわけで、マスコミの目を集める存在になった。それもビリーのおかげ。ビリーの操り人形になっているうちは安全?この操り人形のシーンも面白かったです。レニーって人形顔似合うかも・・・(オイオイ)人形を操るリチャード・ギアもえらく楽しそうだったのが印象に残っています。それ以上に、ビリーの最初のソロシーン。いきなり下着姿のシーンは・・・えらく場違いであんまり見たくないシーンでした。(苦笑)個人的にリチャード・ギアのパンツ姿に興味が無いからかもしれません(苦笑)これが別の男優さんだったらねぇ〜・・・(オイオイ)
ビリーの手腕によってスターになって新聞、雑誌の一面を飾るロキシー。一方のヴェルマは陰に追いやられてしまった。彼女だってスターに返り咲きたいのだ。
そんなある日、ハワイのパイナップル王の娘ルーシー・リューが夫と3Pしていた浮気女性2名を殺害!家に戻ったら3人でベッドにいるんですもの・・・キレタ彼女は銃をぶっ放した!そうこんな金持ちですから雇うのはもちろんビリー弁護士。
マスコミだってこんな美味しいネタを逃すはずも無く、新聞は一面彼女を取り上げようとするのだ。
そして、ロキシー・ハートは忘れ去られようとする。そんなの嫌だ!有名になりたいのよ私は!どうすればマスコミはこっちを向いてくれる?そうよ・・・いきなりロキシーは倒れた。皆が集まる!彼女はとっておきのセリフ、「妊娠しているの」えぇ〜??それを上から見ていたヴェルマは「チッ!」と舌打ち。彼女の芝居を見抜いていた。そこまでやるか?有名になることへの執着心をまざまざと見せつけられちょっと燃えたヴェルマだった。(笑)
そんな中、囚人の1人、瀕死の白鳥が似合いそうなハニャックちゃんの死刑が決まった。この刑務所で初めての女性囚人の絞首刑。マスコミは注目する。それを見ていたロキシーは怖くなった。どうしてもここから出たいと渇望するようになる。
そして、裁判が始まり、ビリーの指示通り順調に進んで行く。そうここでも夫は報われない。何とも悲しい役回り。何だか同情してしまう(苦笑)
予定通りだと思っていたら・・・いきなりヴェルマが颯爽と登場!ロキシーだけに美味しい思いをさせやしないわよ!私こそスターなのよ!と(笑)
ヴェルマは検察側の切り札「ロキシーの日記」を持ってきたのだ。そして、日記の内容を読み上げる「ケイスリー(家具のセールスマン)なんて殺されて当然なのよ!あたしを騙して!」って・・・
ロキシーはびっくり!「そんなのウソだわ!」
ここから、弁護士ビリー氏の大活躍(?)ソロシーンに突入です。ヴェルマに他のページを読むように指示。そこには法律用語のような文句が並ぶ。検察のでっち上げだろ?と詰め寄る。検察側はもちろん否定!侮辱だ!
そして、ソロは・・・タップダンスです。でも何だか本当はここ見所なんでしょうが・・・今一つ地味だったように思うのはGattaだけでしょうか?本当はここが一番面白いところで盛りあがるところなんじゃないかと思うのですが・・・かなり外れているように思ったのはGattaだけでしょうか?
女性陣が華やかだった分、男性陣を地味にしたのは狙いなのでしょうか?(ジョン・C・ライリーもですが・・・・)
そして、勝ち取った勝訴!新聞の1面を飾るのは私よ!とロキシー自身満々だが・・・あれ?そう、そのとき裁判所の前で女性が銃をぶっ放し殺人事件発生!集まっていたマスコミはそちらへ雪崩込んだ!ロキシーの勝訴の号外は地面で踏み潰されて行った・・・。マスコミなんてこんなものよね・・・人の興味もこんなものよね・・・と。
勝訴を勝ち取ったのに何故?どうして?ビリーのシナリオ通り・・・実はあの日記だってビリーの仕組んだこと。残されたロキシーは・・・舞台にいた。オーディションだ。夢を叶えたい!思い描いていた歌を持って。でもダメ。殺人犯だったらしいよ・・・で終わってしまう。あんなに新聞の一面を飾っていたのに・・・今では・・・ミジメな世界。そこにヴェルマがやってくる。一緒にやらない?と声をかける。冗談じゃないわ!あんたのこと嫌いだモノ!嫌いでも仕事の上ではその感情は邪魔にならないはずだわ。殺人犯1人じゃそれだけで終わっちゃうけど、二人なら?話題になるわ・・・週200ドルは固いわ!いえ、1000ドルよ!そうね!したたかな女達が残る。
そして、話題殺到の二人組。二人のショーは大人気!再びスターへと返り咲く二人。ショーの会場にいるビリー。したたかな二人にやられました!状態。そう、やっぱりこの作品は女性上位の作品のようです(笑)二人のステージは楽しそうでした。でも舞台はどうなんでしょうか?とやっぱり思ってしまったりするのは私だけでしょうか?

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