お針子講座 3

 さて、次なる内容はといえば、またも文化式原型のこと。
 前回、婦人用原型から13SD少年用の服を作ってみたので、今回は、SD少女用に挑戦。
 前回同様、バストサイズを測り、それを婦人用原型のバストと比較し、比率を計算。その数字をもとに作ってみました。


 作ってみたところ、SD用も13SD用も、原型のサイズが、少ししか違わないことにびっくり。(写真は、13SD少年用の上にSD用原型をのせています。)二人を並べてみるとわかるけれど、身長はまったく違うので、原型の大きさもすごく違いそうなもの…。でも、この原型の作り方は、バストのサイズがもとになっているので、少ししか違わなかったのです。(これはちょっと意外だった。)
 ということは、けっこう着まわしできるということなのだろうか?
 でも、腕の長さや座高、身長は、これだけ違うから、ぴったりとはいかないよね。それは当然だ。 

 さて、そこで今回も実験。
 この原型をもとに、婦人服に挑戦。
 そこで、今回はワンピースを作ってみることにしてみた。ちょうど、ワンダフル・ワールドのワンピースの製図があったので、それにバストサイズ比率をすべてあてはめて型紙を作ってみた。今回も実験なので、あえて直しはしない。
 出来上がったのが、写真の服。

 どうでしょう?
 生地は、着物の裏地だったものをほどいて使いました。
 そのため、和風。絹ではなくて、化繊のようです。
 着丈は、本にのっていたモデルさんの写真とくらべて、少し短め。やっぱり、体形がすらりとしているので、着丈は気をつけたほうがよいよう…。
 本当は、この上にジャンパースカートを作って着せなきゃいけないデザインだったのだけれど、面倒なのでワンピースだけ。
 シンプルな形だけれど、柄がうるさい柄なので、これでおしまい。


 さて、今回は、問題が発生。
 上からかぶって着るタイプのワンピースだったので、そのままだとアリスの頭がはいりませんでした。
 作る前から、これは無理かも、と思っていたので、縫う途中でかぶせてみて、後ろあきを調節。
 いくらアリスが小顔でも、製図のままの後ろあきでは駄目でした。
 それから、袖口がちょっときつかった…。
 人間の手なら、少しすぼめて通せるサイズなんだろうけれど、アリスにそうしろというわけにはいかない…。
 親指から手の幅を考えてやらないと、こういうタイプの袖は通らないようです。
 ま、私、ずぼっと力で何とか通してしまいましたが…。(力で解決した、結局。)
 そんなわけなので、袖口をぴたっとあわせたい時には、やはりカフスにするとか、あきを作って調節しなければならないこともわかった。
 なんでも経験して、失敗を積まないとわからないこともあるからね。
 というわけで、さらに話は続く予定…。

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