六方たんぼにコハクチョウがやってきた。
   新田の郷の新たな冬の風物詩がうまれました。

平成 18年 2月 19日撮影
ものがたり
 私たちの村、河谷(こうだに)では、兵庫県、豊岡市が進めている「コウノトリと共生する水田づくり」に平成15年より取り組んできました。
 それは、水田を通年ビオトープにしたり、冬期間水田に水を張っておく、いわゆる冬期湛水することにより豊かな生物相を育み、コウノトリの餌場として活用できるようにするものです。
 平成17年10月、稲の収穫後の水田に米ぬかを散布し(100kg/10a)水を張りました。
 米ぬかは水田の微生物の餌になり水田の生き物を豊かにします。水田の生き物たちが減農薬・無農薬稲作への手助けをしてくれるのです。

 11月11日、朝市河谷の関係者で明日から始まる「但馬まるごと感動市」の準備で餅つきの最中、『白鳥がきとるで』の報せで見に行きましたら1羽のコハクチョウが冬期湛水田で羽を休めていました。

 冬期湛水田は、「ふゆみずたんぼ」の名で宮城県田尻町の蕪栗沼周辺の水田で大規模に行われて、マガンなどの一大越冬地になっていることを教わり、渡り鳥たちの来訪を心待ちにしておりましたので大きな感激を覚えました。

 つづいて11月16日夕方
14羽のコハクチョウが飛来、同じ冬期湛水田で一夜の宿を取りました。
翌朝7時38分、
クォークォーと合唱するやいきなり大きな水かきで水を蹴って一斉に飛び立ちました。
 朝靄煙る紅葉の河谷をあとに六方たんぼを大きく旋回して
西の空に飛び立ちました。まさに感動的なシーンでした。

 田尻町「ふゆみずたんぼ」へリンク


冬期湛水
新田の郷の冬の風物詩となった
コハクチョウがいる風景をスライドにしました。
どうぞご覧下さい。
コハクチョウ劇場スライドショ−