斑点性病害

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 病原菌は糸状菌(カビ)による、葉やバルブに斑点を生じる病害は多く、それぞれの病原菌は、発生するランの種類により若干の差がある。病徴は一概に言えないが、一般的に黄色系や褐色系の小点、時として水浸状や油浸状の小斑点から始まり、そのままの状態か拡大する。周囲が黄色や紫色などに変色したり隣り合った病斑が融合し大形の病斑を形成するものもみられる。古い被害葉を拡大鏡で観察すると病斑上に細かい黒い点が見られる、これは柄子殻で、胞子がたくさん入っていて次の伝染源になる。
 種類により肥料切れの状態や梅雨、長雨の時期、夏の高温期など植物体の活性が下がった時に発生しやすい。感染するランの種類や病原菌の種類により黄斑病、赤斑病、黒斑病、黒点病、等と呼ばれる。

 
Den.farmeri 葉の病斑Den.ノビル系 葉の病斑
セロジネ 葉の病斑Onc. 葉の病斑
ドラキュラ 葉の病斑

ドラキュラ、マスデバリア等は高温期や植え替えが

遅れると発病しやすい。

 対策と防除方法
@ 多湿、灌水過多、鉢の詰めすぎによる通風不良などが発生を助長する。
A 殺菌剤を使用する時は、予防薬か治療薬なのかを確認し、斑点病の種類に合ったものを選ぶ。
B 落葉した被害葉は次の伝染源になるので放置せずに集めて処分する。
C 空気伝染のほかにハダニ類などによる虫媒伝染するものも多いので害虫の駆除にも努める。
D 病斑が拡大して葉の半分を占める場合は被害の出ている葉を切除する。
E カイガラムシやハダニの加害痕や細菌性の病斑と似ているところがあるので拡大鏡など使い観察する。

 殺菌剤
 ダイセンステンレス (アンバム剤)・・・・・高温多湿では薬害が生じやすい。病気の発生初期まで使用。植物体の汚れも少ない。直接殺菌力もあるので器材の消毒にも使用できるが残効性はあまり期待できない。
 ダコニール(TPN剤)・・・・・若干の治療効果は有るが基本的に予防薬と考えるべきである。安定性に優れ、残効も期待できるが、花弁や蕾につくと漂白、褪色するので注意が必要、また、高温時に幼苗や葉の薄い物に薬害を生じることがある。
 ベンレ−ト (ベノミル剤)・・・・・比較的広範囲のカビに効果があり、浸透移行性・予防・治療効果を兼ね備えるが耐性菌を生じやすい。薬を溶かすときに少量の水で薬剤を練っておかないと濃度ムラが生じやすい欠点がある。

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