代表的な害虫で、きわめて種類が多く、名前のついていないものを含めると、日本国内だけでも1000種以上はいると考えられている。季節により寄生主植物を替えたり、1年中同じ植物上で生活するものなど生態系も複雑である。繁殖はメスだけによる単為生殖で、オスが出てくるのは秋だけであるが、温室などで温度が高いと周年メスだけしか見られないこともある。
おもに蕾や花、花茎につきやすく、発生が激しいと、蕾が落ちたり、正常に開花しないこともある、排泄物がすす病の原因になったり、ウイルスの感染原因になるので見つけたら早めに駆除したほうが良い。
カトレアの蕾についたもの | アップ、体長2mm前後 |
Den.speciosum の蕾についたもの 白いのは脱皮した抜けガラ 寄生主株がだめになったり個体の密度が上がると 翅のある個体が出て移動する 翅のある個体が出ると温室内に広がるので注意 |
対策と防除方法
@ ランを置いてある場所の周りから駆除する。
A 黄色に誘引される性質があるので、黄色い粘着テープや石鹸水を入れた黄色い皿をベンチの上に数ヶ所、置く。
B 蕾などについた場合は水で洗い流す、発生が激しかったり、広い範囲の場合は殺虫剤を散布する。
殺虫剤
スミチオン・・・・・残効性があり毒性は低い、ランへの薬害は少ない
植物用の市販の殺虫剤なら効きます、ただし、蕾に対して薬害を起こすものがあるので注意。