アジングタックル考察

アジングの基本タックルについて

ソルトルアーのなかでもライトタックルで楽しめるアジング(アジ釣り)。 漁港など比較的足場のいいところから狙えて、秋が深まる頃には大型が狙えます。 アジングに必要なルアーやライン、ロッドなど、どんなタックルを使えばいいのかを考えます。

アジングのラインの基本はフロロカーボン

アジングのラインは、フロロカーボン1~3lbを基本とします。 「いや、ラインはPEでしょ」という方もおられるでしょうが、総合評価ではフロロに軍配です。

フロロカーボンのメリットは、高比重、耐磨耗性が高い、低伸度でも適度な伸びがあることです。

高比重だとラインの沈みが速く、風にあおられにくいため釣りに集中できます。 耐磨耗性が高いと根ズレに強く、「障害物に触れた瞬間にブレイク」にはなりにくいです。 低伸度でも適度な伸びがあるので、わずかなバイトを感じられるし、口切れも少ないです。

バイトを感じるならPEラインの方が有利ですが、トラブルも多いのです。 PEはラインが絡まりやすいので、夜間の釣りが多いアジングには慣れが必要です。 また、低伸度ゆえのデメリットといえば、バラシが多いことです。 アジは口が軟らかいので、ファイト中にフックの刺さった穴が大きくなりフックが抜けてしまうのです。

さらにフロロが有利なのは、ルアーを直結できるということです。 誰でもアジングの最中に、根掛りなどで一度や二度はラインブレイクをするはずです。 そのとき「PE+リーダー」の場合、リーダーとPEの結び目から切れることが意外と多いのです。

リーダーから切れた場合は、その場でリーダーを結びなおすことになりますが 夜釣りで細いPEラインとリーダーを結び直すのは、とても面倒な作業なのです。 ですので、ルアーと直結できるフロロが釣りやすいのです。

「フロロでもルアーの結び目が切れやすい」という方は、二重結びを試してください。 ユニノットでも、クリンチノットでも、かなり強度がアップします。

以上を総合的に考えると、私はフロロカーボンが有利と考えます。

Mキャロの釣りではPEラインもあり

基本はフロロでも、PEラインを使った方が有利な場合もあります。 例えば、Mキャロを使った釣りです。

Mキャロは遠投するので、ロングキャストと、バイトを感じるためにも、PEラインを使った方が有利です。 中層の釣りが多くなるので、根掛かりも少なく、リーダーの結び直しも少ないですし。

Mキャロメインで釣りを展開するなら、PEラインもありだと思います。

アジングのルアーの基本は、ジグヘッドにソフトルアー

アジングルアーの基本は1~2gのジグヘッドにソフトルアーの組み合わせです。

ソフトルアーは、ストレート系のアジやメバル用に作られたソフトルアーがいいようです。 ジグヘッドも、スイミングに適したヘッド形状のジグヘッドがいいです。

アジングは、一旦着底させたとしてもボトムパンプのような釣り方はあまりしません。 スイミングが基本なので、一般的なラウンドヘッドよりもスイミング専用のものがいいでしょう。

ロッドはソリッドティップが有利で、メバルロッドも代用可

ソリッドティップのロッドが有利なのは、食い込みがいいからです。 単純に、魚の大きさとルアーウェイト、ラインを考えると管理釣り場のタックルが使えます。

しかし、アジングの釣り場は釣り座が高いので、アジング専用ロッドが使いやすいでしょう。 最低でも7フィートは必要ですが、8フィート以上になると感度が悪くなります。

リールはフィネス用で決まり

アジング用のスピニングリールを選ぶ条件

  • 1000~2500番
  • ロッドとのバランスを考慮
  • 浅溝スプール
  • できればローギア

ドラグは滑らかに越したことはないですが、あまり神経質になることもないと思います。 実売価格で1~2万円程度のリールであれば、実釣には特に問題はないはずです。