採集した魚を  持ち帰る

採集した魚たち。その魚たちを飼うには採集のほかにもう一つ必要なプロセスがあります。それが輸送です。魚が死亡しないように、先輩方がさまざまな輸送方法を考案し、実用化してきました。これからいくつかのケースを述べます。ただし、この方法の実践は自己責任でお願いします。魚が死亡しても責任は持ちませんのでご注意を。ただし、ココで扱う方法でやれば大丈夫なことが多いです。このページも、随時更新していきます。

輸送のための道具を紹介

ここでは自家用車での輸送時に使う、基本的な道具を紹介します。


1.電池式エアーポンプ・エアチューブ・エアストン

写真のエアポンプは釣具店で安価で売られているものです。青いものがエアーポンプ、そこから伸びている半透明のものがエアチューブで、その先端にある丸いものがエアストンです。通常は3つがセットになって売られていますが、念のため確認しておきましょう。

2.乾電池

このエアポンプは単1乾電池2本で動きます(殆どのエアーポンプが単1乾電池で動きます)。電池は釣具店でも売られています。

3.バケツ 

バケツは蓋ができて、チューブを通せるぐらいの穴のあるものを選びましょう。こませバケツなどは、チューブ用の穴がありません。そのため、はんだごてなどで2つの穴をあけてやります。一つがチューブ用の穴、もう一つが余分な空気を外に逃がす穴です。2つとも蓋に開けます。

写真のバケツはエアーポンプを装着できるポケットがあり、使い勝手に優れています。ビニール素材でできています。


車の振動により、水がこぼれることも稀にあります。そのようなことが嫌な場合は、大きなごみ袋でバケツやエアポンプごと覆う方法もあります。

ケース別輸送方法
※ここで紹介することを真似されて失敗しても当方は一切の責任を負いません。

1.夏季の場合

夏季は高温になるため、エアーポンプで空気を送る作業がが必要になります。なるべく日陰に置き、持ち帰る前に水を半分換えます。水温を低く保とうとして保冷材や氷などをバケツの周りに置いておくと急激に水温が変わるので魚にとってよくありません。輸送の直前までイケスに入れておく方法もあります。


2.春季・秋季に近場(家から30分程度)の場合

春や秋のように気温が余り高くならない季節の場合、エアーポンプで空気を送らなくても輸送することができます。この場合も持ち帰る前に水を換えます。ただし魚の数を1〜2匹に抑えます。そして、なるべく早く、寄り道せず帰宅しましょう。

3.隔離が必要な魚
魚の中には驚くと毒を放出するものがいます。ヌノサラシ、ハコフグ、ミサキウバウオなどが代表的です。これらの魚は1匹ずつ輸送し、ストレスがたまるのを防ぎます。またミノカサゴ、ハタ、フエダイなどのように小魚を食べてしまうものもいます。これらの魚は同じ仲間同士で輸送します。困ったのはハナオコゼで、同じサイズの魚にもかぶりつきます。ハナオコゼは単独で運んだほうが良いです。個々のバケツを使用するのが良いのですが、隔離ケースを使用する、という手もあります。100円ショップなどで売っている容器を使って、自作してみると良いでしょう。


4.魚種別輸送
テンジクダイ科魚類の採集及び輸送中の管理について

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