2008年採集の記録

7月26〜27日
2日間かけて高知県に採集に行きました。今回行ったポイントはいつもの場所から少し離れています。前回紹介したテングヨウジを採集したポイントの近くになります。到着したときには晴れていたのですが、しばらくして雨粒が落ちてきました。しかしそんなことでへたれず。風が強くなってきましたが採集に支障はないどころか流れ藻がやってきて絶好のチャンス到来です。

ソウシハギ(カワハギ科)
成魚は全長1mにもなる魚です。
幼魚・成魚ともに体に青い模様がありきれい。
ヒメコトヒキ(シマイサキ科)
普通のコトヒキに似ているのですが、
縞模様はまっすぐです。
アミモンガラ(モンガラカワハギ科)
小さいものはよく流れ藻についています。


他、マツダイ、イスズミ、キヘリモンガラ、ブダイの稚魚なども採集しました。

釣りではムレハタタテダイやナガサキスズメダイが釣れたのみでまったくの不調でした。港では結構チョウチョウウオ科の幼魚が見られたのですが、その中でもムレハタタテダイが多い印象でした。あとはチョウチョウウオ、チョウハン。他にはホウライヒメジ、クモハゼ、ロクセンスズメダイ、ギンガメアジ、ボラの仲間、シマスズメダイなどです。

9月15日
今回も高知県方面へと採集に行きました。今年は魚の数が本当に少ない。死滅回遊魚らしきものはほとんど見当たりません。サザナミヤッコはもちろん、チョウチョウウオの類も少ないです。4年に1度、五輪がある年ごとに不漁のような気がします。

スダレヤライイシモチ(幼魚)
写真の状態から数週間後、縞模様の数が増えスダレヤライイシモチと同定できました。

今日は都合により夜間までいることはなく、早めに帰宅しました。おかげでセバスチャン・ベッテルの歴史に残る初優勝を拝むことができました。採集した魚はこのスダレヤライイシモチ、キンセンイシモチ、ソラスズメダイ、ホンソメワケベラ、フチドリタナバタウオ、キイロダカラガイ、キュウセンフエダイ、フエダイ、クロホシフエダイ、イヌカサゴ、クサフグ、ユゴイ、カワムツ他でした。

10月25日

10月も暮れのころに採集に行ってきました。今回は前日の夜に家を出てまる1日素潜り採集を試みましたが強い風によりそれは断念、風が弱まったときにはすでに潮は満ちていました。この日の採集はソラスズメダイ2匹、シャコ、アオリイカ、アカエソ、ウツボ、オキザヨリ、ノトイスズミ、リュウキュウヤライイシモチ、コウワンテグリなどですが、多くは釣りにより得られました。

ソラスズメダイ(スズメダイ科)
釣りあがっても青い姿でいるのは結構珍しいです。

総括
魚種は豊富な四国南西部沿岸ですが熱帯性の魚は今年は本当に少ないように感じました。チョウチョウウオの類は早いうちから出現していましたがチョウチョウウオ、チョウハン、ハタタテダイくらいでトゲチョウチョウウオなどはあまり見られませんでした。ただしモンガラ・フグの類は結構豊漁のようでした。

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