2008年採集の記録

1月19日

友人と3人で採集行きました。今シーズンは川には1月にすでに行っていたのですが海は初めてとなります。今回の採集に新品の網を用意していきました。しかし、まさか・・・。
友人がイシガキフグを釣り上げて網で掬おうとしたらフグが膨らんで針(というか棘)が網をずたずたに引き裂いた!これには参った!新品の破れなき網は近くに浮いていた人形さえ掬うのに手間がかかるほど多数の穴があきました。私の心にもぽっかりと大きな穴・・・

けっきょくこの日の「生かしてお持ち帰りの魚」は無し。トゲチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ、チョウハン、チョウチョウウオ、ツノダシ、シテンヤッコ、ヘラヤガラ、ナメラヤッコ、アブラヤッコ、クロユリハゼ、キンギョハナダイ、タカサゴスズメダイ、ホホスジモチノウオ、ハナアイゴ、ギンユゴイ(巨大)、カスミアジ、ブリ、クロメジナ・・・魚は冬でも沢山いるんだけどなあ。

ハナミノカサゴ。なかなかうまかったですよ。詳細はブログにて。

3月31日奄美遠征1日目

今回はなんと!奄美遠征です。奄美の海は素晴らしいと聞いていましたが百聞は一見にしかず、自分で見に行きました。初日は風が強く、海は大シケで大変でしたが、川遊びは難なく楽しめ、シマヨシノボリ琉球列島集団や種としても初採集のクロヨシノボリ、さらに琉球列島にしかいないアヤヨシノボリ、などを採集することが出来ました。

出発当日からいや〜な予感。
桜島も雲で覆われています。
市場にも寄りましたが、市場の方曰く、
「明日はもっと魚がすくなくなるよ」と。
今日はまた時化!
でも川では影響なし。
小さな小川でヨシノボリの仲間を採集できました。

4月1日 奄美遠征2日目
2日目はバスでちょっとホテルから遠出しました。奄美のすばらしい自然を横目にしながらバスは進んでいきます。今回は南部で釣りを行いました。釣果はなかなか、よいものでした。釣った魚はいずれも冷凍し、標本にしてあります。

バスの車窓から撮影したマングローブ林。
釣りのスポットだそうです。
ユカタイシモチ(テンジクダイ科)
高知県には見られない種の魚が釣れました。
これだけでも十分来た価値があったというものです。
アカテンモチノウオ(ベラ科)
これも柏島ではめったに見られない魚です。
防波堤の奥に加計呂麻島が見えます。


4月2日 奄美遠征3日目
3日目は近くの防波堤で釣りなどをしましたが、あまり天気は優れませんでした。しかしそれでもたくさんのお魚が遊んでくれました。

クロリボンスズメダイ(スズメダイ科)
クロリボンスズメダイは八重山諸島以南に分布すると
図鑑にありますが、奄美でも釣れました。
でも数はリボンスズメダイに比べ圧倒的に少ないです。
リボンスズメダイ(スズメダイ科)
こちらが本当のリボンスズメダイです。
尾鰭や背鰭の一部が黄色っぽくなっています。
これも図鑑での分布は沖縄島以南になっています。

これが防波堤にいっぱいいて、餌をとりまくるので
他の魚がなかなか釣れません。
キヘリモンガラ(モンガラカワハギ科)
小型ですがすごい引きの魚です。

4月3日 奄美遠征4日目、そして最終日。
この日は晴れていて採集日和でした。
河川汽水域などで採集を行いました。

ミナミヒメミミズハゼ?(ハゼ科)
琉球列島のミミズハゼについてはまだまだ詳細な研究が
必要とのこと。
シマヨシノボリ琉球列島集団(ハゼ科)
モルフォ蝶のような輝きを見せるシマヨシノボリの雌のおなか。

さてさて、船の時間は9時なのでそれまでゆっくりと遊べます。
楽しかったですが、話を聞くと「夏がいい」ということでした。
・・・夏も絶対行こう。

5月4・5日
高知のホームグラウンドへと連ちゃんしてきました。まだ小さいサイズの蝶々たちはまだ現れてはいませんでしたが、イシヨウジやカンムリヨウジ、さらにはクロマスクなどまずまずの成果でした。去年たくさんいたハナキンチャクフグですが今年は自分の手では採集できず、同行者に採集してもらいました〈笑

シマスズメダイの稚魚。
もうこんなのがいるんだ・・・と思いました。
他にはオヤビッチャ、ロクセンスズメダイなどの同サイズも。

6月27日

今日はホームグラウンド付近の河口へ行ってきました(ただしいつもの採集場所からは5キロほど離れてます)。今日は学校が午前で終わったので、行くことができました。河口付近の防波堤では塩分が殆どありませんでしたが、チョウチョウウオ、ハタタテダイ、オキナヒメジ(何れも幼魚)、カワハギ、マアジ、メジナなどの海水魚も確認しました。テングヨウジの群れも見ることができました。採集は難しいかと思いましたが、意外とあっさり採集できました。その後ホームへ移動するも、オヤビッチャ、ソラスズメダイ、ナガサキスズメダイ、タカサゴスズメダイが釣れたのみで珍しい成果はなしです。

テングヨウジ(ヨウジウオ科)
湾内を浮遊するという、ヨウジウオの仲間では珍しい
習性をもちます。

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