サンプリング
漁港や市場では意外に標本サンプルを集める機会に恵まれる場所です。これは高知県大月町の市場で水揚げされた、クロヒラアジ(左)とリュウキュウヨロイアジ(右)です。(2007年8月29日採集)
魚類の研究には時間もお金も確かに必要ですが、標本が集まらなければ研究することはできません。魚類の標本といえば全身をアルコール、または希釈されたホルマリンにつけられた液浸標本をイメージされる方が多いようですが、魚の骨や顎歯、咽とう歯、耳石、変わったものでは胃内容物の標本もあります。そしてその標本をもとに様々なことを研究します。進化、類縁関係、新種として記載etc・・・
標本にはデータが欠かせません。いつ、何処で採集されたのかを記しておかないと、ただの魚の液漬や干物です。最近はそれらのデータをパソコンなどに記すこともあるようです。
私の家には、標本が多数あります。整理し次第リストをこのページで公開しようという考えもあります。
沖縄で採集されたヒラテンジクダイです。このようなテンジクダイ類は耳石が大変大きいので耳石標本を作る際に適しています。
(2007年8月12日採集)
この標本は、別の研究室に寄贈しました。
2007年10月6日に採集されたフエフキダイ科のマトフエフキLethrinus harak (Forsskål)。
上のマトフエフキと同日に採集したイットウダイ科のクロオビマツカサMyripristis kuntee Cuvier。 イットウダイ科魚種は高知県沿岸でも数種類が分布しますがなかなか難しいグループです。