オジサン  Parupeneus multifasciatus    (Quoy and Gaimard) 硬骨魚綱 スズキ目 ヒメジ科


2007年3月17日、高知県で釣り採集。
手を近づけるとこんな感じに赤色になる。
比較的温和な魚で、写真のように他の魚とも一緒に飼うことができる。


分布 南日本、東インド洋〜ハワイ諸島。
概要 体色は赤みを帯びた色〜灰色でしばしば変化する。体側後半にある2つの大きな黒色紋が特徴。サンゴ礁域の砂地や岩礁域に生息し、砂地ではベラ類やタマガシラと混生群をつくる。肉食で砂の中にいる動物を捕食するが、成魚では口に入るサイズの小魚なども捕食する。幼魚は浅瀬や内湾で群れることがある。全長は30cm程度と、オオスジヒメジに比べやや小型。
採集 多くの場合は磯に見られる。ヒメジの仲間はベラの類と群れていることが良くあり、ベラの仲間を探せば、本種も見つかる可能性が高い。本種の採集は二本の網があれば難しいものでもないが、スレには弱い面が見られるのでテンジクダイ類と同様輸送に注意したい。
飼育 水槽は60cmでも可であるが90cmがよい。自然界では小魚やゴカイなどを捕食するヒメジ類は、水槽でも顎ヒゲを使って砂の中の生物を食べる。しかし慣らせば配合餌なども良く食べる。ヒメジの仲間は砂にすむ生物を食べるので、一部のナチュラル・システム(モナコシステム等)に放つことは不可。
ヒメジの仲間は白点病に罹りやすく、その点には注意が必要。小魚なども食するので口に入る魚とは混泳出来ない。
食味 重要食用魚。肉は柔らかく、焼き物や唐揚げなどで食べられる。
注意 特に無し。
文献 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京.
Fishbase http://www.fishbase.org/search.php
リンク オオスジヒメジ

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