汽水域のハゼ

Vol.2 琉球列島の汽水域で出会ったハゼ

琉球列島の河川は多くが短く、また本州でよく見られるコイ科魚類の魚はわずかしか見られません。琉球列島の汽水域には本州とはまた異なる種のハゼも見られます。河川河口域などでよく見られるマングローブ域にはそこにしかすめないようなハゼをはぐくみます。ここでは琉球列島の汽水域でよく見られるハゼ亜目魚類を紹介しましょう。

チチブモドキ Eleotris acanthopoma   Bleeker

千葉県など本州、四国、九州でも見られるハゼです。琉球列島のマングローブ域や汽水域では普通種です。よく似たテンジクカワアナゴは河川上・中・下流に多く見られますが、汽水域には見られないようです。
また、よく似たものに「オカメハゼ」というものがおり、この種も汽水域で見られる普通種です。
ホシマダラハゼ Ophiocara porocephala   (Valenciennes)

全長40cmを超える、ハゼ亜目の魚種としては日本最大級の魚です(最長ではない)。琉球列島以南に生息します。汽水域やマングローブ域を主生活域とし、まれに純淡水域にも入ります。
ルアー釣りでも釣れるようです。


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