キンギョハナダイ Pseudanthias squamipinnis (Peters) 硬骨魚綱 スズキ目 ハタ科
2006年10月21日、高知県で採集。
分布 | 南日本、紅海・南アフリカ〜西部太平洋にいたるインド・西部太平洋。 |
概要 | 雄の体色は赤色または橙色であるが、産地によって若干の変異がある。背鰭第3棘は長く伸びる。また胸鰭に大きな赤色紋が現れるのも雄の特徴といえる。雌の体色は一様に黄色で背鰭棘は伸びない。熱帯〜亜熱帯の、特に潮通しのよいサンゴ礁域に見られる普通種だが、本州の温帯域(伊豆や紀伊半島など)でも見られ、おそらく繁殖している。雄はハーレムを形成するという。本種はナガハナダイ属に属するが、昔はFranzia属という、別属のものとされていたことは古くからの海水魚ファンには知られているものと思われる。 |
採集 | 磯採集では初夏から秋にかけて稚魚が防波堤や磯で見られる。大きいものは釣りで漁獲される。釣り採集の場合は針を飲まれないように注意しなければならない。小さめの針と小さめの餌を使用する。釣りは6〜10月ごろがお勧めだが、周年いるようである。 |
飼育 | 飼育は特に難しくない。餌付きよく丈夫。できれば90cm水槽に雄1匹、雌数匹のハーレムでの飼育を楽しみたい魚種といえる。餌は小さな配合飼料やエビの剥き身などをバランスよく与える。 |
食味 | 本種はマダイやイサキ釣りの外道で釣れることがあるが、まだ食べたことなく、食味は不明。 |
注意 | 特になし |
文献 | 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京. WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/ Fishbase http://www.fishbase.org/search.php |
リンク | ケラマハナダイ |