カスミアジ Caranx melampygus   Cuvier 硬骨魚綱 スズキ目 アジ科


2007年2月11日、高知県で採集。

分布 南日本、紅海・南アフリカ〜中米西岸に至るインド・太平洋、東太平洋海域。
概要 ギンガメアジやロウニンアジにそっくりだが、カスミアジは体側に暗色帯を有せず、尾鰭・背鰭・臀鰭は青みを帯びている点で日本産同属他種と区別可能。成魚では体側に輝く青い斑点が現れるが、オニヒラアジやイトウオニヒラアジにはこの斑点は出現しないことで区別できる。
サンゴ礁域やその周辺の砂底に多く生息する。汽水域にも入るが他の味に比べると少ない。四国西部ではほぼ周年見られ、大型の個体は冬にキビナゴを追って接岸する。
採集 採集シーズンや場所はギンガメアジとほぼ同様。釣り上げたらなるべく魚体に人の手が触れないように慎重かつ素早く針をはずし、綺麗な水をはったバケツに生かしておく必要がある。輸送中はエアレーションよりも外掛けフィルターがほしいところである。
飼育 幼魚でも90〜120cmくらいの水槽サイズでなければ飼育は難しい。成魚では料亭生簀なみの巨大水槽が必要になるだろう。いずれにせよ採集の状態や輸送状態で飼育の可否が見えてくる。
食味 刺身、塩焼きなどにして食べると非常に美味。
注意 熱帯域ではシガテラ毒をもつ個体もよくいるという。
文献 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京.
Fishbase http://www.fishbase.org/search.php
リンク ギンガメアジ

戻る