イシダイ Oplegnathus fasciatus (Temminck and Schlegel) 硬骨魚綱 スズキ目 イシダイ科 |
2005年7月、玄界灘で採集した幼魚。 写真は9月ごろ撮影。 |
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2008年6月、高知県で採集した幼魚。 |
分布 | 日本各地〜東アジア沿岸。ハワイ諸島にも。 |
概要 | 体側には太い暗色の横縞模様があるが、老成魚では消失、その代わりに口が黒くなり「クチグロ」と呼ばれている。イシガキダイの「クチジロ」と対照的。幼魚は高知県、玄界灘ともに初夏〜夏に出現。肉食性で特に貝類、甲殻類、ウニなどを好んで食べる。幼魚は小さな群れを作ることがあるが成魚は単独でいることが多い。 |
採集 | 幼魚は浅瀬で見られ、杭やブイについていたり、また潮溜まりで見られることもある。稚魚は流れ藻についており、流れ藻採集で得られることがある。全長10cmくらいあるものはサビキ釣りで得られることもある。 |
飼育 | 水槽は幼魚は60cmでも飼育可能だが成魚では120cmが欲しい。他の魚との混泳は可能だが、稀に他の魚の鰭をかじる場合があるので注意したい。エビや貝は餌になってしまうので同居は不可。 餌は配合飼料をはじめ、様々な餌を食べるがオキアミはなるべくなら避けたい。オキアミを使用すると消化不良が起きる場合があるためである。また、水温は28℃以下にしたい。 |
食味 | 刺身、塩焼きなどが美味な高級魚。皮は湯引きが美味しい。近年は養殖個体も出回る。 |
注意 | とくになし。 |
文献 | 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京 |
リンク | イシガキダイ |