唐津焼(2019.2.20)


 会社を辞めて4年になる。
辞めた時、ごく親しい方々が催してくれた送別会のみに出席させていただいた。

そんな中で、有りがたい事に記念品を下さる方がいて、
中でも、Uさんから頂いた記念品は、
酒好きの私のために、、、と思われたのだろう、
名工が作った、立派な唐津焼の猪口であった。
立派な箱入りで鑑定団に出てくるような、しっかりとした紐で結わえてあった。
実にありがたい。

箱入りのまま保管しておいても、私ももう長くも無い命だろうから、
使わないともったいないし、申し訳ないと思い、毎日の晩酌に使わせてもらっている。


【 真ん中にあるのが、唐津焼の名工が作った猪口である。 】

その猪口の大きさが、日本酒を飲むのに実にちょうどいい。
写真にあるように、氷を1、2個入れて、
熊本は高森が生んだ銘酒「れいざん」の最高級酒や、時折
妻が買って来てくれる新潟県産の銘酒を注ぎ入れて飲んでいる。

それまでは、ガラスのコップで飲んでいたものだから、
ドバーッとつぎ過ぎたりしていたが、
この猪口だと、五合瓶から少しずつついで飲めるので実に風情がある。

何度でも言うが、年も60を過ぎたら、
酒は生で飲むのは止めたほうがいい。
いい酒を、こうして水割りにして少し薄めて、チビチビと飲んだほうがいい。

酒を薄めて飲むほど貧乏しちゃあいねぇやい! とか、
酒の味が変わるだろう、、、とか、いろいろ言う人がいるが、
いい酒は、薄めても実に美味いものである。

貧乏については、本当に貧乏なんだからしょうがない。薄めて飲むしかない。

第一、薄めて飲んだ方が絶対健康にはいいって!
間違いない。
かくして、今夜も、妻がこさえてくれるうまい肴と、
この御猪口酒の銘酒で、コタツに入り、猫背の私はほろ酔い気分になれるのだ。

以上、貧乏人のたわごとである。

Uさん、ありがとう。
かくして、ありがたく毎日使わせてもらっています。


「知人」メニューへ    「エッセイメニュ」へ戻る。        へ     へ           ホームに戻る。