味噌汁ふたたび(2002.2.24)


土曜日の朝、5時20分起床。
「ゆき丸」を車に積み込み、恋人に会いに行った。

7時過ぎ岩谷港に着いた。
恋人は、まだ少し風を伴っていたが天気もよく、まあまあの呈。
この時期の海としては穏やかなほうだろう。

午後2時半まで粘ったが、釣果はガラカブとメバルが各1匹ずつ。
恋人としては、少々つれないんじゃない・・・・などと、少ない釣果にぼやくが、そんなことは実はどうでもよいのだ。
なぜなら、今日はMさん宅(別荘)で、例のキャンプをする日なのである。

昼前頃、「ゆき丸」上に居る私に携帯電話がかかり、
 「どうね?なんか釣れよるねぇ?」と、Mさん。
 『うんにゃああ・・・な〜んも釣れんとですよ』と私。
 「ああ、わかった。わかった。じゃあね」と、Mさん。

要は、夜のキャンプの食材を買出しに行く前に、私の釣果を確認するという訳である。
ここのところ、食材の足しとなる釣果がない。
ま、いいか。

別荘へ着き、
 「風呂、よかですかぁ」と言うなり、温泉につからせてもらった。
海で冷えた身体が、心地よく温まる。
広めの浴槽につかりながら、窓の外に目をやると有明海が望める。
「あ〜あぁ、海がいっぱいだあ」とひとりつぶやいてみた。

キャンプの参加者、5人。
別荘のオーナー兼シェフであるMさんの、工夫を凝らした手料理は毎回、毎回ほんとにうまく、その味は参加した者にしか分からない。
手料理は、全てMさん達が、穴場である地元のスーパーマーケットから格安で買出してくる食材で造られる。
キャンプ参加者の割り勘を高くしたくないという、Mさんの気配りたるやすばらしい。
まさに「ご馳走」と呼ぶにふさわしい。

●コノシロ、メバルの刺身
●各人用にと、小土鍋に、アラカブを中心とした鍋料理。
●石鯛のあらだき(この味付けが絶妙である)
●蟹入り野菜サラダ盛り合わせ
●ウィンナーのゆであげ
等々・・・・・
乾杯と同時に、芸術的とも言えるMさんの手料理が、次々と出てくる。
夜遅くまで、歓談の輪が・・・・・食べるほどに、飲むほどに、酔うほどに・・・・

それから、何よりも私が楽しみにしているのは、一夜明けての朝食に出てくる「味噌汁」なのだ。
白いご飯と、味噌汁・・・・やっぱー日本人は、これだねぇ。
白味噌仕立ての味噌汁に、あさつきを入れる。
ズーズーと一口、もうその味噌汁の味に恍惚となる。

1杯目の味噌汁をすすり終えるや否や、誰よりも早く、キッチンの鍋のところへ飛んで行き、2杯目の味噌汁をついで来る私なのだ。
結局、今回もまた3杯も味噌汁のおかわりをしてしまった。


【 朝食の味噌汁は、こんな感じです 】

Mさん。ご馳走さまでした。お世話になりました。
また行きましょう!私しゃあ、来週でもいいですよ。


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