WOODSIDE BASIE と、もう一つの太陽(2008.2.28)


 TさんのJAZZ喫茶、WOODSIDE BASIE の開店まで、あと一ヶ月。
ここの厨房は実に本格的である。
流しが3つに、本格的な中華料理も可能な強火力のガスコンロ、
さらに作った料理を載せる配膳台も大きい。

お店の喫茶の方だが、テーブルとイス、両側に並ぶカウンター席、
全て満席と仮定すると、30名以上のお客様を楽に収容できる。
だから、コックを2人ほど雇って、本格的な料理も出す、レストランに近い喫茶店。
そんなお店にされるのだろうと私は思っていた。

私はTさんに、「うちの息子(調理師)をアルバイトにでも雇ってくれませんか」 と、半ば本気でお願いしてみた。
ところが、Tさんの計画は以下のようなものであることを教えていただいた。

・Tさんと奥様の二人で、細々とやっていきたい。
 (トントンか、あるいは赤字かもしれない。従って人を雇えるような余裕はない)
・お出しするメニューも、コーヒー、紅茶、サンドイッチ、パスタ、カレーくらいにしたい。
・土、日、祭日のみの開店にしたい。
・あまり忙しくなると困る。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・
多少のご謙遜はあるとしても、要は、
・JAZZが好きで、コーヒーでも飲みながら、1、2時間あるいは半日、
 お客さまの回転はよくないにしても、JAZZ好きな人がゆっくりとくつろげる、そんなお店にしたい・・・・・
そんなふうに、Tさんは思っておられるのだろう。
こんなTさんのような人を、寡欲な人というのだろう。


ふと、清水健太郎さんの、「失恋レストラン」という古い歌を思い出した。
失恋した人も来るかもしれないが、ここはJAZZレストラン。
 ♪ JAZZが好きなあなたを、やさしく包む椅子もある・・・♪
♪ 仕事で疲れた道化師に、作ってやってよJAZZに似合うカクテル・・・♪
 ♪ ネェ マスター 聞かせてやってよ心やすらぐトランペット・・・・♪
♪ ネェ マスター 唄ってやってよ 痛みをいやすラプソディー・・・♪
そんなイメージでしょうか。

本日の夕方、所用で WOODSIDE BASIE に立ち寄らせていただいた。
その帰り道、俵山を越して下りにさしかかり、車窓からふと右手を見たら不思議な光景を目にした。
熊本市内方面に沈み行く夕陽を見ていた時の光景だ。


【 俵山から、熊本市内方面へ帰る時に撮影 2008.2.28 夕刻 】

写真の、真ん中よりやや右に、熊本空港に着陸しようとするジェット機が小さく写っている。
沈もうとする太陽は、画面左側に大きく写っている。
小さなジェット機の右上に、大きく光るものが写っている。
これは、何だろう。しばらくの間、強烈な光を放っていた。
多分、太陽光が雲に反射しているのだろうと思ったが、もうひとつの太陽にも見えた。


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