おおらかな知人。(2000.4.30)
私の職場の先輩にMさんがいる。
このMさんは、別荘を持っておられて、海が見える小高い丘の中腹にその別荘はある。
仲の良い仲間同士、「また、そろそろ、やろうか」との話しが出ると、
いつもの、気の合った者同士、その別荘に一泊でレジャーに行くのである。
たいていは、土曜日の朝、数台の車に分乗して海へ行き、昼過ぎあたりまで釣りを楽しみ、
その後、別荘に向かう。
別荘に向かう途中、夜のパーティ用のビール、焼酎、ワイン、それからバーベキュの材料などを
買い込み、ワイワイ言いながら別荘へ向かうのである。
【 海から見た、別荘地。この中の1軒がMさん所有の別荘である 】
到着するやいなや、雨戸を開ける者、バーベキューの支度をする者、お風呂の準備をする者、
みんな手際がいい。
このあたりの別荘には、各戸に温泉が引いてあり、なんともステキである。
件のMさんは、釣れた魚を刺身にしたり煮付けにしたり、手馴れたシェフでもある。
温泉につかり、ゆったりと汗を流したあとは、・・・・・・乾杯!
バーベキューを囲み、「木戸に立ちかけし」(注)で、話しがはずむ。
毎回、5人から10人の参加者である。
たまには、2〜3名女性も参加したりする。
子供さんを連れてくる人もいる。
参加者の中には、この別荘で初めて顔を合わせるという人もいる。
新しい出会いがあり、なんともステキで、楽しいものである。
Mさんの口癖、「来るものは拒まず、去る者は追わず」である。
海が見える清楚な、温泉付きの別荘で、精一杯楽しんで、さらに翌朝の朝食もMさんが、造ってくれる。
Mさんの造る味噌汁は最高である。
二日酔いの胃袋に心地よく、みんな必ず「おかわり」をしてしまう。
この1泊2日の楽しみの費用は、1人当たり2000円前後である。
おおらかなMさんの計らいで、かかった飲食費のみ、参加者で割り勘にするのである。
おおらかなMさんの、奥様にもお目にかかったことがあるが、この奥様もおおらかな方のようである。
私みたいな貧乏人には、Mさんのような方がいるととてもありがたい。
おおらかなMさん、またお世話になります。
おおらかなMさんに乾杯!!。
(注)「木戸に立ちかけし」:季節、道楽、ニュース、旅、知人、家族、健康、仕事のことで、話題となる頭文字。