むかし通ったような小道(2018.1.16)
旅に出た訳ではない。
そもそも、旅とは何ぞや?
日常から離れて、あるいは自宅から離れて、別の土地に行くこと?。
そうだとしたら、私が毎夕方やっているウォーキングも旅のひとつになるだろうか。
今日は、定期的に開催している “童謡コンサート” の関係で、
ある楽譜を届けに、熊本市内に住むMさん宅までウォーキングを兼ねて出かけた。
自宅からMさん宅まで、約5Kmある。
その道のりを、ヨタヨタとウォーキングで行った。
国道など、車の通る道は基本的にウォーキングのコースとしては選ばない。
何故なら、車に轢かれる可能性があるし、
最も大きな理由は排気ガスがすごい事だ。
この排気ガスこそ、肺がんの一因になると、昔テレビで言っていた。
そんな事もあり、近くを車が通ることのない、
白川(熊本市内を流れる一級河川)の、河川敷に整備された小道をウォーキングで北上。
途中、ふっと足を止める風景が目の前に広がった。
誰にも、幼かった子供時代に、通った道や、眺めた風景、
そんな実に懐かしい風景に出会う時があるだろう。
「懐かしい道だなぁ、昔、こんな感じの小道を、
何とも言えない幸せな気持ちで歩いたよなぁ、、、」
そんなふうに、幼い頃のかすかな幸せな記憶がよみがえった小道の風景が以下の写真だ。
【 懐かしい、幸せな記憶がよみがえった小道 】
冬のこの季節に、ちょっとした花壇(お花畑)にかけられた 小さなビニールハウス。
右手にも何やら、これから種を蒔こうとしている花畑が、、
その間を歩いて行くと、ずっと先まで続く同じような小道、左手には “小鮒釣りし
小川” が流れ、
右手には桜の木や、潅木が、、、
この道をさらに歩いて行くと、少し道が広くなっていて護国寺というお寺があり、
そのその門前の両側に、出店が出ていて、
綿菓子や、イカ焼き、たこ焼き、りんご飴、オモチャなどを売っている、、、、
そんな、子供時代にふるさとで出遭ったような情景が想い出される、、
そしてその辺りで、ふと同級生に出遭う。
ひそかに心を寄せていた可愛いいあの娘に、、、
「やあ!」 とでも声をかけたいのだが、
何故か素知らぬ顔をして、そっぽを向いたよなぁ、、、、、、
そんなふうに、少しの空想も含めた、何かしら暖かく、懐かしく
心がホッとするような、気持ちにさせてくれたこの小道の風景。
不覚にも、ジーンときて目が潤んでしまった。
写っている橋は、「安政橋」。
その奥の橋は、「大甲橋」である。