東京 (2017.4.24)


 今、同窓会が終わり、東京に居る。


【 東京 】

昨晩、久し振りに会った仲間とにぎやかに楽しく飲んだ。
で、朝になった。
さて、九州へ帰らないといけない。

ところが、ここがどこなのか
この広い東京の中で、なんという場所なのかがわからない。
幸い、同窓生の山ちゃんが一人、なぜかそこに居たので、
私は尋ねた。
「ここはどこだろうね。羽田から飛行機かもしくは、東京駅から新幹線か
 で帰りたいので、どっちでもいいので、どっちに行ったいいだろうか」 と。
山ちゃんは教えてくれた。
 『こっちの方角が、“経堂”だよ』

“経堂”、おお! 小田急線の経堂という駅か。
経堂まで行けば、新宿まで行けるので、その先は
どう行けばいいのかが、何とかわかる。

しかし、今いる場所から、その道をどのくらい行けば
経堂へ着くのか。タクシーに乗るべきか。
腕時計で時間を見ると、夜の8時である。

飛行機なら、搭乗前30分には空港へ着いていないといけないし、
東京駅の新幹線なら、ここから今の時間で、最終の便に間に合うだろうか。
そんな事を心配をして、
こんな広い、見知らぬ東京で、困ったなあ、困ったなあ、、、、、、、、、、、、、

と、そこで目が覚める。
夢なのである。
明け方の6時頃、目をさますして、
 “ あーーあ、夢か、夢でよかったぁ。 ”
と、我に返る。
 “東京のような大都会は、やっぱー オイラには合わんなぁ”
と、しみじみ思う。

夢でなくとも、いつだって道に迷っている。
そして、いつだって人生に迷っている。 そう思う。

リタイアしたら、ゆっくりと旅にでも出たいなぁ、と
それこそリタイアする前は、
いくばくかの淡い計画も立ててはいたが、、、
例えば、一泊二日でもいいから、女房と二人、近場の温泉旅館にでも、
ゆっくり温泉に浸かりながら、これまで苦労かけたお礼も言いたいしなぁ、、とも思うのだが、、、
不思議な事に女房は、女房で、そんなふうな旅に出たいとは、
全く思わないようである。


リタイヤして3年になろうとしているのに、
これまで、どこへも旅していない。
旅に出るどころか、一日中一歩も外に出ない日すらある。

「旅」にかかわらず、昔、リタイヤしたら、ああもしたい、こうもしたいと、
思っていた事、考えていた事と、
現状の全てのギャップがすごい!

寝床から起き出し、部屋のカーテンと窓を開けると、
快晴の青空、これから季節は、春!
旅をするには、いい季節なんだけどなぁ


 へ     へ         「旅」メニューへ       「エッセイ」メニューへ   ホームに戻る。