辛いとき、辛いという顔をするな(2008.12.23)


 何事も、一心に打ち込んだ人の言葉はすごいし、人の心に響く。
先日ある会に出席した折、幸運にも、
西窪 勝広氏の基調講演を拝聴する機会に恵まれた。

西窪氏は、オムロンのハンドボールチームを日本一にした実績等で有名だ。
現在は、オムロンリレーアンドデバイス(株)経営企画統括部経営企画担当部長をされ、
日本ハンドボール協会全日本強化本部長の重職に就いておられる。


【 ハンドボールの世界の壁は厚い 】

1時間ほどの講演であったが、こんな言葉を講演の最後に言われた。
 ” 辛いとき、辛いという顔をするな
    苦しいとき、苦しいという顔をするな
      痛いとき、痛いという顔をするな・・・・・”

日本一を目指す者として、世界選手権や、オリンピックでの
優勝を目指す者として、辛い、苦しい、痛いは、あまりにも当たり前なのだとおっしゃる。

氏は、オムロンの監督になったばかりの頃の話もされた。
監督になるくらいだから、当然現役は退いておられた頃だ。
しかし、毎日朝5時に起きて選手と一緒に、近くの山の上まで
6キロのマラソンをやったと言われた。
最初、選手について行けなかったので、自分だけは朝4時に起きて
奥様のご協力も得て、何とかついて行けるように、ある努力されたそうだ。
これこそ率先垂範だと私は思った。
いろんな職場に置き換えても、このように指導者が率先垂範をしないと、
今どきの部下は信頼もしないし、ついて来ないものである。

普段、何気なくテレビ観戦しているオリンピックであるが、
氏は、こうも言われた。
 ” 北京オリンピックには予選敗退で出場できなかったが、
   今我々は、ロンドンオリンピックも目指しているが、
     さらにその先の、2016東京(予定)オリンピックも目指して、
      いろいろな準備をしている ” とおっしゃった。

随分と先の長い話しであり目標であるが、それくらいの準備をしないと、
世界とは互角に戦っていけないそうである。

今回の、西窪 勝広氏の基調講演のタイトルは、
  『 目標は心のつっかえ棒 』 というものであった。


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