ダラダラ居残り(2007.2.16)


 「新入社員諸君!
実は、最近、僕はひそかに、自分のサラリーマン時代の生活を反省しながら、こんなことを考えている。
朝の9時から夕方の5時まで、脇目もふらずに働く。
そのかわり残業をしない。
早く家に帰って適量の酒で寛ぐ。
有給休暇はガッチリと頂戴する。
こういうタイプの社員がそろそろあらわれてきていいんじゃないかなー」

私の好きな作家、山口瞳氏が、20年以上も前に書かれたエッセイである。

私は今の職場(熊本)に来て7年になる。
自慢ではないが、1日たりとも昼休みに休憩したことはない。
もちろん、9時から17時30分までの勤務時間に休憩することはない。
常に何かに憑かれたように、あるいは追われるように仕事をしている。

何故か。
山口瞳氏のエッセイにあるように、残業をしたくないからである。
ダラダラ居残りをして、残り少ない人生の時間を無駄にしたくないからである。
それでも、突発的なしかも、期限が決まっている依頼事項などがあると、やむを得ず残業となる場合があるが、
極力、残業は避けようと努力している。

しかし正直なところは、自分の所属している営業部門という仕事柄、全ての担当業務に対し手を抜けないと思っている。
技術屋出身である私は、人一倍努力しないと、お客様応対に自信が持てないのである。
そうはいいながら、勤務時間以外の自分の時間を、仕事に費やすつもりはない。

結論として、勤務時間内に脇目もふらずに働き、そのかわり残業をしないというところに行き着く。
毎日、のんびりと休憩でもしながら、超勤手当てをドンドンつけて、
ダラダラ居残りをして、適当に仕事をすれば気は楽だろうなと思う。



私からも言いたい!
新入社員諸君! 
ダラダラ居残りをするな!


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