スペシャルオリンピックス in 熊本(2006.11.5)


 秋晴れの、11月3、4、5日、スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・熊本が開催された。
知的障害者のオリンピックである。

縁あって、5日(日)の1日だけだが、会場運営のボランティア活動に参加した。
場所は、熊本市荒尾にあるアクアドーム、水泳競技種目の会場である。


【 熊本大会の看板 】 


【 会場運営班が、私たちの仕事だ 】

テントの設営、折りたたみイスや机の設営、上の写真にあるように、
32選手団、300名の弁当の仕分けや、受付案内業務などが主な仕事だ。



【 アクアドームの玄関横のバザー  】

バザーでは知的障害者の学園で作成された見事な作品が並ぶ。
私は、八代産の畳表で作成されたコースターを5枚買った(1,000円なり)


駐車場の一角には、自衛隊のボランティアの人が10人ほどいた。
ご飯を炊き、高菜めしをつくり、豚汁の炊き出しなど、精力的に動き回っておられた。

【 これは、大型の飯ごうである。ご飯が炊けていた 】


【 ご飯と、高菜を混ぜているところ 】


【 水タンク車や、いろんな自衛隊式キッチンが並ぶ 】



【 豚汁、高菜めし、お茶・・・・ボランティアの昼食として頂いた 】


【 豚汁、高菜めしに、並ぶお客さん 】

  
【 表彰式と、県立西高等学校のブラスバンド 】

水泳競技に参加した選手、全ての表彰式が行われる。
全員を表彰するので、競技と表彰が並行して行われる。
ブラスバンドは、熊本県立西高等学校のボランティアである。
アクアドームに比較的近い、西高校からは、テント、折りたたみイス、机などを多数借用している。


【 表彰式を見守る、人、人・・・バンザイをしている 】

家族や、付き添いの方が着ているジャージや、Tシャツには、
「岩手」、「富山」、「新潟」、「ひょうご」、「宮崎」などと印刷されている。

水泳種目も表彰も全てが終了し、
我々の任務である、
テントの収納、折りたたみイス、机の収納が16時頃には終わった。
返納先の、熊本西高校まで行くトラックが来ない。
阿蘇方面で、実施されている卓球などの競技終了後、
こちらへ向かうトラック
が渋滞に巻きこまれて、18時以降にしか到着しないとのこと。
2時間以上の待ち時間だ。

事務局の人が、会場運営係のボランティア(約15名)を集め、
事情を説明し、用事がある人はこれで解散する旨を告げた。
ボランティア行動予定表にも、16時過ぎには解散となっている。

ところが、夕餉の支度などがある女性を除いて、だれ一人帰ろうとしない。
(ボランティアの人が帰ってしまったら、2、3名の事務局(これもボランティアである)だけで
 テント7張り、イス200脚以上、机多数という、膨大な荷物を最後まで対処しなくてはならない事を
 知っているのである)

ワゴン車で来ているボランティアの方から、2時間待つより少しずつでもいいから、
200脚以上ある折りたたみイスだけでも、返納先の熊本西高校まで運ぼうということになった。
4台のワゴン車が集まり、ボランティアの人でテキパキと積み込み作業が始まった。
みんな、目がキラキラしており、優しい性格の人たちばかりである。

ワゴン車の後ろのドアを開けたら、車イスが乗っていた。
そうか、家族や、身内の方に何らかのハンディを持った人たちが多いんだと気付いた。
どおりで、いつも人の立場にたった優しい行動ができるんだなとも気付いた。

全ての後片付け、返納作業が済んだのは、19時近かった。

あくる朝の月曜日、私は仕事でいつものように徒歩で職場に向かっていた。
途中にある、ホテル法華クラブから、親子連れが元気に出てきた。
子供に目をやると、昨日のスペシャルオリンピックに出場した水泳選手だった。
これから、家族そろって市内観光だろうか、それとも親戚のうちにいくのだろうか。

ふと、空を見上げたら、雲一点ない、秋空である。
昨日のボランティア活動の疲れが心地よかった。


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