明治初頭まで、この地には大円寺(ダイエンジ)というお寺があっ た。しかし、明治五年に廃仏毀釈によって大円寺が大鰐町蔵館に寺格 を移し、入れ替わりに最勝院が田町よりこの地に移転してきたのであ る。その為、弘前衆はいまだに最勝院の宵宮のことを『ダエジの宵 宮』・『ダイエンジの宵宮』と呼ぶのである。この例大祭は旧大円寺 の本堂(現在は最勝院護摩堂)の本尊牛頭天王尊の御縁日で、毎年旧 暦六月十三日に行っている。 宵宮前夜風景 れるばかりとなった静謐な境内 この花火が弘前市内に轟き渡り宵宮の始まりを告げるのであ る。 宵宮当日風景
宵宮当日祈願法要に向かう僧侶
大護摩供祈願法要 参詣の善男善女の所願成就を祈る
境内には多くの堂宇が散在する。
諸堂参拝をする僧侶
日暮れ方、一五〇軒の露天に裸電球の火が ともるが、宵の時刻を待ちきれずにドッと 人が押し寄せる。 通称ダエジの宵宮(現在は最勝院宵宮) 人、ひと、ヒト。この雑踏は四百年前も変わらぬ風景であろう。 祭りは若者達の姿が多い
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