キョロキョロ・ファンクラブの皆さま、長らくお待たせしました。
今回のキョロキョロ隊員、
9月6日〜7日未明に通過した台風9号により、
軽井沢町が受けた被害・・・、
特に、強風によって木がなぎ倒された様子を
真面目に、リポートしたいと思います。
真面目と、体力だけが自慢のキョロキョロ隊員です。
と、さりげなく自分をPR! へへ、やだね〜(笑)
皆さん、すでにニュースなどでご存知と思いますが、
今回の台風9号により
軽井沢町は甚大な被害を被(こうむ)りました。
発表によると、9月としては過去最強の
最大瞬間風速27.7メートルという強風が吹き、
大きな木を次々となぎ倒してしまったのです。
20〜30メートルほどの大木が
バタバタ倒れている様子は、目を覆いたくなるような
怖ろしい光景でした。
キョロキョロ隊員の散歩道でも、たくさんの木が倒れました。
これは、台風通過の直後、
7日早朝に撮影した千ヶ滝の様子です。
道路に面した大木が、途中から折れ曲がっています。
その向こう側にも倒れた木が見えます。
この下を何台もの車が、何事もなかったかのように
スイスイ走り抜けていきました。
電線に寄りかかるようにカラマツが倒れています。
こんな光景が、台風通過直後には
町内、あちらこちらで見られました。。
この倒木が、至るところで電線を切断し、
町民は長い停電生活を余技なくされたのです。
私達の生活に欠かせない電気、
その電気を守るため、中部電力の皆さんは
夜通し作業をされていたようです。
皆さん、これ何だか分かります?
不鮮明なのはデジカメの限界? いや、隊員の腕のせい。
これは、根っこ側から見た、大木の倒れている様子です。
手前に転がっている石は、木の土手を支えていた石垣で、
ここでは数本の木が一辺に倒れ、
別荘の屋根を直撃しました。
横から見た様子です。
平屋の別荘に大木が覆いかぶさっているように見えます。
枝がクッションになっているのでしょうか?
別荘に誰も居なかったのが幸いでした。
難を逃れた白いムクゲが場違いなほど、
鮮やかに咲いていました。
道路や、別荘の庭には、たくさんの枝や葉やドングリが落ちていました。
強風に翻弄された軽井沢の木々たち。
悲しい叫びが聞こえてきそうな光景です。
大量の雨にえぐられた道を見つけました。
ここは生活道路・・・。
近所の人が落枝を片付けながら、口々に
「怖ろしかったね〜」「あんなの初めて!」と話していました。
この道路はあっという間に
元通りに復旧しました。
関係者の対応も早くて、良かった、よかった!!
数年前から、ここに住み始めた若いご夫婦の家です。
散歩の途中、軽く挨拶をする間柄なんですが
キョロキョロ隊員、ビックリしましたよ。
20メートルはあると思われる長いカラマツが
庭に倒れこんでいるのですから・・・。
この庭は、奥さんが丹精込めて作ったもので、
四季折々の花々が咲き乱れていました。
秋の花々は、ほとんどが倒木の下に・・・。
若いご夫婦は無言のまま、後片付けに追われていました。
倒れている木の根っこ、見て下さい。
大木を支えるにしては、頼りない感じですよね。
今回、なぜこんなに倒木が多かったか?
キョロキョロ隊員には専門的なことは分かりませんが、
どうも、軽井沢の土壌に問題があるらしいのです。
軽井沢の土は、浅間山の噴火によって
焼け石が堆積(たいせき)しているそうです。
そんな軽井沢の土では深く根がはり切れないのだそうです。
今回は特に、根が浅い木々が倒れたとのことです。
倒れている木は、ほとんどが西向きに倒れています。
これは台風の風向きによるもので、吹き返しの風によって
東向きに倒れている木もみられました。
この写真見てください。
台風の1ヶ月前に撮影したものです。
緑に覆われた古い木造の別荘です。
台風通過直後、この別荘の状態には目を覆いました。
まるで「将棋倒し」のよう、
大きな木が、いっせいに建物目掛けて倒れていました。
木に覆われて、正面から建物は見えません。
まるで、違う景色のようです。
台風通過のその日から復旧作業は進んでいます。
しかし、倒木は町内全般にわたっている為、
作業は、なかなか捗(はかど)りません。
町内の停電が完全に解消したのは、
9月11日の午前中のことでした。
9月11日、雨の中で電気を守るための工事が行われていました。
電線に寄りかかっている枝や幹を落とす作業です。
危険を伴うこの作業は、段取り良く、慎重に進められていました。
こうした、たくさんの皆さんの尽力により、
軽井沢は又、すぐに美しい自然の町として蘇ることでしょう。
自然と共存する町・軽井沢。
木は、軽井沢に欠かせない存在です。
これからの軽井沢、
台風や地震に負けない強い木、
地面に、しっかり根を張る強い木を、
たくさん増やして欲しいと、
キョロキョロ隊員、強く思いました。
今回の、キョロキョロ探検隊、
これにて任務完了とさせて戴きます。