第19話
「手」を見つめなおして
2012・01・05
今、軽井沢町の保健福祉複合施設「木もれ陽の里」で
「手の写真&メッセージ」の展示が行われています。
この写真展は、
昨年12月11日に開催された社会福祉大会に合わせて
行われたものですが、
一日だけの展示では勿体ない
という声に応えて追加展示となったものです。
ボードに並べられた手の写真は約70枚。
写真家の木村直人さんの手によって和紙に印刷され
温(ぬく)もりのある表情で飾られています。
この「手」の写真展は今回で2回目となり
一人一点の応募制限があります。
今回のテーマは「にぎる」でした。
写真の下には短いメッセージが付いていて
モデルとなった方の心情が伝わってきます。
一つひとつの手に歴史があります。
自分にとって「手」は何なのだろう?
立ち止まって、そんなことを考えさせる展示会です。
「今は亡き母の手を写真で撮っておけばよかった・・・」
見学者の言葉が心に残る展示会です。
この展示会は1月いっぱいまで開かれています。
良かったら、見に行ってみませんか?
第18話
両陛下からの贈り物(アサマキスゲ)
2010・08・19
えこりんちの庭で、このところ毎日のように、
黄色い花が咲いています。
花の名はアサマキスゲ、優しく上品な香りの花です。
アサマキスゲは、ニッコウキスゲによく似ていますが、
花の色がもっと淡く、
夕方に咲いて次の日の朝には萎(しぼ)んでしまいます。
「ゆうすげ」とも言いますが、特に浅間山周辺で咲くものは
アサマキスゲと呼ばれています。
このアサマキスゲ、実は天皇、皇后両陛下と
深い繋(つな)がりのある花なんですよ。
軽井沢病院の庭にある「皇后陛下御歌碑」
ここには、平成14年に皇后陛下がお詠みになった
御歌が残されています。
「かの町の野に もとめ見し 夕すげの
月の色して 咲きゐたりしが」
この御歌に詠まれている「かの町」は軽井沢町のことで
以前 お訪ねになった野でご覧になった夕すげの花は
月の色をして咲いていた・・・と
軽井沢と夕すげを懐かしんでお詠みになっています。
以前は、野の花として自然の中で見かけることもあったアサマキスゲ、
近年、自然界からすっかり姿を消してしまいました。
平成15年(2003年)、
軽井沢町植物園をご訪問されました天皇、皇后両陛下は、
当時の植物園名誉園長・佐藤邦雄さん、
(「えこりんの おしゃべりポシェット! 第12話」で紹介)より
「観光開発が進み、町内でアサマキスゲをあまり
見なくなりました」と、お聞きしたのをきっかけに
両陛下自ら、吹上御苑内御所のお庭で種子を採取され、
軽井沢町植物園に贈って下さるようになったのです。
両殿下から、種が贈られた期間は
2003年から2008年まで、実に6年間続きました。
この花を、町中に咲かせて欲しいとの願いから
町は種を住民に配布することとしました。
この間、たくさんの住民がアサマキスゲの種を手にしました。
今では、町のあちらこちらで、
勿論、個人の庭でも、この花を見ることが
出来るようになりました。
しかし、花が咲くまでには長い期間が必要で
根気良く育てなくてはなりません。
その方法ですが、4月にプランターなどに種を蒔き、
その後 移植をして花を咲かすのは4年後となります。
えこりんちのアサマキスゲも、
そうした長い年月を経て、昨年から美しい花を
咲かせるようになったのです。
今年の厳しい暑さの中で、
耐えているように閉じているアサマキスゲの花、
しかし、陽が西に傾くと それは一変します。
一斉(いっせい)に開く花たち。
その清楚な美しさには思わず 心を奪われてしまいます。
両陛下のお優しい思い・・・、
いつまでも、いつまでも、しっかりと
軽井沢の地で根付いて欲しいと思います。
第17話
テレビに映った桃ちゃん
2010・06・19
第15話で紹介した、柴犬の桃ちゃん、
とうとうテレビに出ちゃいました。
放映されたのは6月16日、
取材日から10日以上たっての放映でした。
いやぁ〜、この日を楽しみに待っていましたよ〜。♪
この様子を、観ていない方の為に
どのようにお伝えしたらよいか、
えこりん 無い頭をフル回転させて考えました。
映像の世界には著作権がありますから、
ビデオや、DVDに撮って、それを写真にするのは
チョッとマズイのです。
そこで、テレビに映っている映像をカメラで撮って
それをお見せすることにしました。
画像の周りの黒い額に見える部分は、
えこりんちのテレビのワクです。
長野県限定のこの番組、
月曜日〜金曜日まで放送中です。
人気のあるコーナーで、えこりんは、ほとんど欠かさず観ています。
飼い主の、優しさとペットの自然体が大好きなんですよ。
「今日のアイドル、個性的で面白いんです!」
でだしで、女性アナウンサーが桃ちゃんのことを、
そう紹介しました。
さあ、桃ちゃんの登場です。
カメラ目線の桃ちゃん、落ち着いていますね〜。
カメラがチョッとひいたら・・・。
あらら・・・想定外!
お母さんが「高い たかい!」をしているシーン、
これにはびっくり!
何とも インパクトがありましたー。(笑)
マットが敷いてあるとはいえ 庭での この場面、
桃ちゃんのお母さん 勇気あるなぁ〜。
桃ちゃんにマントをつけたら、「スーパーマン!」(笑)
ありゃりゃ・・・古すぎ?
桃ちゃんと、お母さん
深い信頼関係で結ばれているんですね。
えこりんのHPでも紹介した、鼻の上に置いたエサをパクリ!
この場面も、見事に決めていました。
「小屋の上でも上手にキャッチすることが出来ます」
と、ナレーションで紹介すると、
前方から飛んできたエサをパクリ!
なんなく、キャッチしたのであります。
緊張することなく、
いつも通りリラックスして進めるお母さんと桃ちゃん。
持ち技披露のオンパレードです。
次は、流れる水を追いかけるシーン。
「動く物に興味があるのか、
坂の上にまいた水を真剣に追いかける桃」
ナレーションで紹介されると、桃ちゃんは、手や口で水を
真剣に止めようと頑張っていました。
坂の上には、お母さん。
ニコニコと笑いながら、ジョウロで水を流していました。
その時、初めてお父さんの脚が見えました。
お父さん、テレビに出るのは嫌なんですって。
でも、柴犬は気が荒いから、
カメラマンやスタッフに何かあっては大変と、
この日は、ガードマンとして頑張っていたそうです。
見慣れた道を歩く桃ちゃん。
いつもの散歩道です。
ナレーションは
「大好きな散歩では、途中必ず あるものを受け取ります」
「それは、大きなぬいぐるみ・・・
これを くわえたまま 家まで走って帰るそうです」
いつもどおりの桃ちゃんが、人目を気にせず
国道わきの道を小走りで行きます。
この姿、やっぱり 可愛い〜。
お母さんの言葉
「皆さん、可愛いなんて喜んで戴いているので
食べること大好き、遊ぶこと大好きで、
陽気にはしゃいで面白い犬です。
癒(いや)しですね。
楽しくなるしね、毎日が・・・」
ナレーションの結びの言葉は
「食べることと、遊ぶこと・・・
そして、優しい○○さんが大好きな桃なのでした」
(拍手!)
ご覧になっておわかりになった方も多いと思いますが、
放送時間 たったの2分でした。
この短い間に、ほぼ半日分の映像が凝縮されています。
お母さんが伝えたかった
愛犬・桃ちゃんの芸達者ぶりと愛らしさ、
見事に伝わっていましたね。
皆さん、如何でしたか?
動きのない写真では、桃ちゃんの行動を充分に
お伝えすることができませんが、
えこりんの文章で少しでも
その様子が伝われば幸いです。
第16話
巣立ち間近
2010・06・17
えこりんちの近所に住むマーちゃんが、
「シジュウカラが、もうすぐ巣立ちそうだから見にこない?」
と言うので興味津々見に行ってきました。
シジュウカラは軽井沢では、とってもポピュラーな鳥ですが
ご存じない方の為に写真をお見せしますね。
この写真は えこりんちのエサ台に来たシジュウカラをパチリ!
胸の黒いラインが特徴です。
巣立ち間近のヒナはどこに?
キョロキョロしていると、マーちゃんが
「あそこ、あそこ!」と指を差しました。
そこは、以前 マーちゃんが車庫に使っていた所で、
今は、簡単な物置きがわりにしている場所でした。
シートで被ったオートバイの奥に、板が立てかけてあって、
その中にいるらしいのです。
ピイ〜ピイと餌を欲しがる鳴き声が聞こえてきました。
中を覗くと、掃除道具や、雪かきが置いてあります。
こんな場所に、本当にヒナがいるのでしょうか?
声はすれども姿は見えず(キョロキョロ)
あれれ・・・?
そこの中に、いました!いました!!
いましたよ〜お。
突然ですが、
このゴミの中に(?)何羽のヒナがいると思いますか?
正解は・・・4羽でした。♪
もっと、近づいてみましょうね。
アハハ、かわい〜い!
こっちは団子状態。(笑)
マーちゃんの話によると、
このヒナたちの親は、昨年も同じ場所に
巣を作ったそうですよ。
今年は4月頃、親たちの営巣活動が始まったようです。
まずは、庭の苔(コケ)集めから・・・
頻繁(ひんぱん)に、庭に降り立つシジュウカラを見て、
今年も始まったかな! と
ぴーんと来たそうです。
家の中から、親たちの営巣活動や、子育ての様子を見ることが出来て
マーちゃん一家は大感激したそうです。
親離れは、数日前から始まったようで、
ここに残っているヒナたちは後発組のようです。
巣立ちには、危険がいっぱい!
「今朝も、カラスが上から狙っていたんだよ」
マーちゃんは大きな目を、益々クルクルさせながら
「それがね〜、危機一髪だったんだわ〜」
言いながら、ため息をつきました。
「それで、どうなったの?」
えこりんもドキドキ、その先が知りた〜い。
「親がね、上で危険を知らせているの。
カラスは近づいてくるし
私なんか思わず手で顔を覆っちゃった・・・
そしたら、よく飛べないヒナ、慌ててゴミ箱の陰に隠れたの。
親が教えたんだよね、きっと。
カラスは私たちがいたから、そのまま飛んでいっちゃったけど」
あぁ〜良かった!!
えこりんも、ホッと胸を撫で下ろしました。
ここでチョッと、シジュウカラの繁殖期の様子を調べてみました。
巣作りは3月下旬〜4月上旬
メスが1週間かけて作る。
材料はコケ、毛糸、犬の毛など。
産卵は、一回に8〜10個が普通。
抱卵は、孵化(ふか)する日をそろえる為、
全部の卵を産み終えてから抱卵する。
抱卵から13〜14日で孵化(ふか)する。
(孵化(ふか)とは、からを破ってヒナが出てくること)
孵化後18〜20日で巣立ちする。
孵化後も2週間〜1ヶ月は親鳥と共に生活する。
と、言うことは
親鳥は今も、飛び立ったヒナと、居残り組のヒナの
両方の面倒を見ているということ?
わぁ〜、たいへんだ〜。
親は、休んでる間もないんだね。
それに、自分のエサも確保しなくちゃならないし・・・
と、思っていたら、
親鳥がエサを運んできたようです。
高い電線の上にとまっています。
なにか昆虫のようなものを銜(くわ)えています。
こうやって、親鳥は忙しく何度も なんども 飛び回っていました。
えこりんが帰ろうとした時、
親鳥が、ヒナたちのすぐ近くまできました。
えこりんの姿を警戒して、ヒナにエサを与えません。
そこで、やむなく撤退。
えこりんが離れたとたん、親鳥はヒナのそばに
降り立ちました。
もしかしたら、巣立ちを促(うなが)していたのかもしれません。
翌日、マーちゃんから報告がありました。
今朝、早くに全部のヒナが無事
巣立ちに成功したとのこと。
飛び立つ前、親鳥とヒナはクチバシを合わせて
巣立ちの挨拶を交わしていたそうです。
マーちゃんの明るい声は、
シジュウカラ一家の巣立ちを無事 確認出来た
喜びと、チョッピリの寂しさに満たされていたようです。
久しぶりに外出禁止令が解かれた
マーちゃんちの お隣のネコちゃん、
のんびりとお散歩に出かけていきました。
第15話
柴犬・桃ちゃんは出番待ち!
2010・05・29
えこりんちの近所に住んでる柴犬の桃ちゃん、
9歳の女の子。
家族以外に、なかなか懐(なつ)かないワンちゃんですが、
色々な芸ができます。
実は、この桃ちゃん
長野県内の某テレビ局に もうすぐ出演する予定です。
県内に住んでいる方なら すぐにピーンとくる
あの、我が家のペットを紹介しちゃう番組です。
応募したのは、桃ちゃんのお母さん。
毎日、桃ちゃんとスヌーピーのお人形を連れて、
お散歩に行きます。
お散歩帰りの桃ちゃん、口にしっかり
スヌーピーを銜(くわ)えています。
銜(くわ)えたまま、国道沿いの歩道をお母さんと散歩します。
道行く車は珍しい光景に思わず釘付け!
桃ちゃんは、お母さんがくれる小さなお菓子が大好き!
鼻の上に乗せると
身動きせず、「よし!」と言われるまで
じっと待っています。
首輪についたデコレーション、お母さん手作り
可愛いでしょ!!
「ところで、桃ちゃんは他にも芸ができるの?」
えこりんが聞いたら、ポケットから
メモ用紙を出して、お母さんが説明してくれました。
全部で10個くらいありましたよ〜。
その中の「おんぶをする」を見せてもらいました。
お母さんの肩に手を置いて、
桃ちゃん、自然体ですね〜。(笑)
「楽ちん らくちん♪」
「他には?」
次にお母さんが見せてくれたのは、「チョロQと遊ぶ」
チョロQは、ぜんまい式ミニカー。
すばやい動きに合わせて
桃ちゃんの反応も早い。
一生懸命追いかけて、最後はひっくり返してしまいました。
それを何度も繰り返すのですから、
桃ちゃんより お母さんにお疲れさま〜。(笑)
たくさん芸を持っている桃ちゃん、
教えた訳ではなく、自分で始めたそうですよ。
お母さんの首に巻きついたり、
離れた場所から水鉄砲の水を飲んだり、
竹ぼうきと格闘する、など
色々な芸を披露してくれました。
ビデオと違って まったく動きがない写真では
桃ちゃんの楽しい動きが撮れなくて
残念、 無念!
お母さんの好きな芸はこれかな?
坂道を流れ下る水、
桃ちゃんは、その先端を止めようと必死です。
水が流れないよう手で抑えています。
それでも、水は流れちゃって・・・
あれれ・・・不思議? どうなっちゃってるの?
桃ちゃんの動きが そう言っています。
お母さんは楽しそうに、ジョーロで水を
流していました。
テレビ局の取材は、もうチョッと先になりそうです。
番組の中で大活躍する桃ちゃんを観るのが
今から楽しみです。♪
テレビに映る桃ちゃんの姿を、
しっかりカメラでとらえて
皆さんにお見せ出来れば、と思っています。
どうぞ お楽しみに!
第14話
続編・ムラサキセンブリ咲く野原
2009・10・1
前回、このコーナーで
ムラサキセンブリの情報をもとめてから、
もう10日以上がたつのですね〜。
なんともう10月になってしまいました。
このHPのトップでお知らせいたしましたとおり
探していたムラサキセンブリが見つかりました。
今回は、そのご報告です。
ご覧ください、
軽井沢で咲いていたムラサキセンブリです。
美しい花ですよね。
このページで見るまで、ムラサキセンブリなんて知らなかった!
そういう方も多いと思います。
実は えこりんもその一人なんですから・・・。
ムラサキセンブリは、野原に近い自然の中で
逞(たくま)しく、可憐に生き残っていました。
自分で、その姿を見た時の感動は忘れることが出来ません。
もとは・・・と言えば ムラサキセンブリに会いたがっていたのは
アルプス少女・Mさんでした。
そのMさんの願いが、いつの間にか
えこりんの願いになり、
それを叶えて下さる人がいて、
とうとうムラサキセンブリに会えたのです。
絶滅危惧種とまで言われているムラサキセンブリに
どのようにして会えたのか・・・?
それには、こんなドラマがありました。
シルバーウイークも終わった9月24日、
いつも、えこりんのHPを見てくださっている「あっこちゃん」から
お電話を戴きました。
(あっこちゃんは、パソコン上のハンドルネームです)
あっこちゃんからお電話を戴いたのは この日が初めて。
えこりんの電話番号を苦労して調べて下さったようでした。
あっこちゃんは、
「たぶん、ムラサキセンブリだと思うんだけど、
確信が持てないので、一度確認して欲しい・・・」
と、言うのです。
「えっ、ほんと?!」
軽井沢に生まれ、軽井沢に住み続けてウン十年、
その花の存在すら知らなかった えこりん、
もし、軽井沢にムラサキセンブリが咲いていたとしても、
それを知っている人が えこりんのHPを見ている
確率は かなり低いはずです。
もしかしたゼロかもしれません。
そんなことを考えて、諦(あきら)めかけていたのです。
逸(はや)る気持ちを抑えて
明日、二人で確認に行くことにしました。
良い結果を友人のMさんに伝えてあげたい、そう思いました。
まだ確認していない情報でしたが
これは間違いないな!
そんな確信がありました。
なぜなら、あっこちゃんは
とっても植物に詳しいのです。
以前、HPのトップに使った花の名前を
間違えて表記したことがあります。
その時、えこりんを気遣って、優しく控え目に
教えてくれたのが あっこちゃんでした。
その あっこちゃんからの情報なのですから、
間違えるはずがありません。
もう、嬉しくて心ウキウキ状態でした。♪
翌日、あっこちゃんと待ち合わせ、
ムラサキセンブリが咲いているという現場まで歩いていきました。
周りを車が、どんどん走っています。
けして山の中という感じの場所ではありませんが
目的地が分からないと遠く感じられるものですね。
どこまで、行くのかな?
と思った時、あっこちゃんが指をさしました。
そこには、薄(すすき)の穂に隠れるように
松虫草や吾亦紅(われもこう)が
たくさん咲いていました。
そして、その中に探していた あの花の姿もありました。
それは、まぎれもなくムラサキセンブリでした。
Mさんから送って戴いた写真で見た、美しい星型の花でした。
その花が、狭い場所ですが、あちらこちらから顔を出して咲いていました。
その時、えこりんは初めて知ったのですが
あっこちゃんは、軽井沢の自然を守る活動に
参加しているボランティアだったのです。
下手なカメラで写したムラサキセンブリの花ですが、
しばらくアルプスの少女・Mさんになりきってご覧ください。(笑)
実物は1センチほどの小さな花です。
その日、さっそくMさんに、ムラサキセンブリが見つかったとメールしました。
Mさんからのお返事には
「嬉しくて 泣きそうです〜!」と、書かれてありました。
翌日、ムラサキセンブリが咲く場所へMさんをご案内しました。
感嘆の声を上げるMさん。
Mさんは腰を下ろすと、小さな声でムラサキセンブリに向かって
何にか話しかけていました。
そして、花に触れることなく
ムラサキセンブリの姿を心にしまい込んだようでした。
ムラサキセンブリは2年草です。
種を落とす前に刈られてしまったら、
あるいは、摘み取られてしまったら、
もう再び この場所で見ることは出来なくなってしまうそうです。
いつまでも、このままでいて欲しい・・・
そんなMさんの思いが伝わってきました。
後に届いたMさんからのコメントです。
ムラサキセンブリが見つかりました!
やっぱり軽井沢にありました・・・
貴重な情報をお寄せ下さった方に
心より御礼申し上げます。
探すと言っても 文字通り雲をつかむような話
ありそうで無いのが 人の手が入っていない日当たりのいい原っぱ
あても無くウロチョロしたり
合う人毎に 知らない?ねえ、知らない?
でも えこりんさんの呼びかけにちゃ〜んとお返事が来て・・・
色のきれいな ムラサキセンブリが
人知れずちゃんと咲いていました
目にした瞬間 感動で言葉も出ません 素晴らしい光景です
残念ながら 咲いていた場所を今、お知らせする事は出来ません
無事にタネを遺せなければ ホントに無くなってしまうからです
でも ここだけでなくきっとまだあちこちに
ひっそりと咲いています
見かけたらまた教えてくださいね
前回から引き継いだムラサキセンブリのお話は これでおしまいです。
軽井沢に咲く、ムラサキセンブリに会いたいという
途方もない夢を叶えて下さった あっこちゃん、
本当に有難うございました。
ムラサキセンブリの花が、いつまでも野原で
見られるような軽井沢であって欲しい・・・
その思いをMさんと共有しながら このページを終わりたいと思います。
応援して下さった皆さま、
長々お付き合い、有難うございました。
第13話
ムラサキセンブリの姿求めて
2009・9・19
先日、友人のMさんからメールが届きました。
その一部をご紹介します。
アルプスの少女ハイジを覚えていますか?
ご本を持っていますか?
ストーリーを覚えていますか?
私は今、ある花を探しています。
花の名はムラサキセンブリと言います
足の悪いお金持ちの娘、クララがハイジの山小屋に来てから、
アルムお爺さんがひ弱なその身体を元気にしてやろうと
山羊のお乳やチーズをクララに豊富に与えるのですが、
その山羊がいいお乳を出すように餌の草もいいものを与えるのです。
そのシーンにムラサキセンブリの記述がありました。
それから私は考え続けました。
どんな花だろう・・
センブリって家にあるのは白いのに・・・
アルプスだから紫なんだろうか・・?とね・・
いつしか 数十年が過ぎ去りました。
ムラサキセンブリは解けない疑問のまま頭の片隅に
しまわれていました・
その間、残念ながら 肝心のアルプスに行ったのは12月の頭で
センブリどころか雑草もろくにありませんでした
ところが くるみそば という和菓子を
上田のうさぎ屋さんが販売していますが
その包装紙にムラサキセンブリの絵が描かれていたのです。
病気?が再燃したのはそれからです。
やっぱり 日本にもあるんだ・・・ぁ・・と
そこで 薬草屋さんや花屋さん インターネットなど
あさり始めましたが
写真はあるものの実物に行き着く事が出来ないのです。
果ては まだ見ぬうちに絶滅危惧種に名を連ねているというのです。
インターネット掲載の写真は
東御市と軽井沢、あとは四国や三重県です
ここからが 本題でなぜえこりんさんか・・
えこりんさんのHPはお花や散歩や
穏やかな時間を楽しむ人の閲覧がMAINです
そして 軽井沢の野山を愛している人たちが
楽しみにのぞいています
ムラサキセンブリは白と同じなら とても小さいお花です
開発だ、保存だの騒ぎとは直接は関係なく
地味なただの草花であっても目立たないという事もあると思います
水はけと日当たりのよい高原の原っぱに
主に咲くというこの花を何とか見つけてほしいのと
ハイジのアルプスに咲いているその花を軽井沢が好きな人たちに
是非覚えてほしいというだけで あとは私が実物を見たいだけ
ちなみにこれがその画像です
イブニングスターの洋名を持つだけあって きれいな星型ですよね・・
でも これでは草丈さえもわからない
今度菅平に連れて行ってもらうのですが
咲いているかどうかもわかりません
でも 一度どこかで実物を見なければ
軽井沢に咲いていても見つける事も出来ません
ということで よければお力を貸してください!
その後のメールによると、Mさんは菅平でムラサキセンブリを見つけたそうです。
でも、どうしても軽井沢の野原で咲いているムラサキセンブリに
会いたい・・・という思いは変わらないそうです。
ムラサキセンブリの花期は9月〜11月
日当りのよい野花咲き競う草丈の低い原っぱで
今頃、咲いているかもしれません。
特徴は、草丈 5〜10cm程度
花の直径は満開で1cm前後。
ふでりんどう かと思うような印象の花で
よく見るとなるほど整ったイブニングスターだったそうです。
マツムシソウやウメバチソウなどが咲く辺り、
日当たりと水はけの良い原っぱに咲いている小さなお花だそうです。
Mさんが子供の頃から抱いていた夢・・・
叶えられるものなら、
えこりんも出来るだけ協力してあげたいと思います。
でも、いくら頑張って散歩したところで、たかが1万歩ですから
これでは、見つけられるはずがありませんよね。
そこで、この花の咲いている場所をご存じの方
何らかの情報をお持ちの方は
是非、えこりんの掲示板にご連絡お願いします。
皆さんからの情報が頼りです。♪
どうぞ 宜しくお願いします。
あなたの足もとに、ひっそりと咲いているかもしれませんよ、
ほら、 ねっ!
第12話
花に恋した人生ー佐藤邦雄先生を偲んで
2009・6・5
軽井沢町植物園の佐藤邦雄名誉園長さんが
今年4月にお亡くなりになりました。
享年96歳でした。
誰にも気さくで、花や木や自然をとっても愛していた佐藤園長さん
私たちは、尊敬と親しみをこめて
「園長先生」と呼んでいました。
先生は、まるで歩く植物図鑑のよう
どんな花の名前も頭の中にインプットされていて
いとも簡単に引き出してくるのです。
はっきりと、よくとおる声が今も忘れられません。
先生の居なくなった植物園は、
残されたスタッフの皆さんによって
きちんと美しく整備されていました。
この日も、クリンソウがキレイに咲いていました。
どこかから先生の声が聞こえた気がして
ふと振り向くと・・・、誰もいません。
先生のいた温もりが、今も感じられる植物園です。
先生が大切にしていた言葉があります。
先生は、ご自分が書かれた本の中表紙に、
「草を褥(しとね)に 木の根を枕
花と恋して八十年」
と、いう言葉を書いて下さいました。
褥(しとね)とは、寝床という意味です。
この言葉は、牧野富太郎博士の言葉を引用したもので
先生も きっと、この言葉のように
自然に抱かれて、生きたかったのでしょう。
そして、希望通りに生きぬかれた 人生だったと思います。
私が園長先生と知り合ったのは
今から13年ほど前になります。
その頃、趣味だったビデオ撮影の為に
たびたび、この植物園を訪れていました。
以下、2枚の写真は、
ビデオで撮った映像を、写真にしたものです。
その当時の先生は、お気に入りの帽子をかぶり
腰に剪定(せんてい)道具をぶら下げて
ヒョイヒョイと
広い園内を動き回っていました。
ビデオの前では、時にユーモアを交えながら
身振り手振りで植物の話をしてくれました。
植物に対する熱い思いは、
13年前という時を飛び越えて
今もビデオの中で新鮮なまま残されています。
写真とは違う、ビデオの素晴らしさを
再確認した気がします。
先生の、生の声を後世に残したい・・・、
そんな思いに駆られる今日この頃です。
先日、カメラを持って植物園に行ってきました。
6月は、先生に会える季節です。
入口の土手にある木に、白い花が咲いていました。
この木は「ハナヒョウタンボク」と言います。
この木の脇に立つと、先生の姿が懐かしく思い出されます。
ハナヒョウタンボクは氷河時代の生き残りと言われていて
寒い地方でしか生き残れない、不思議な木です。
気温が上がると、軽井沢から
消えてしまうかもしれない、貴重な木なのだそうですよ。
軽井沢では昭和12年に発見されました。
先生は、この木を少しずつ、すこしずつ増やし
とても大切にしていました。
この木が、軽井沢町のどこでも見られることを
願っていたのだと思います。
ビデオの中の先生が
「一軒に、一本ずつ この木を植えてもらいたい」
そう、言っています。
どこにもありそうで、実は どこにもない木 ハナヒョウタンボク。
その花が咲く期間は10日ほど・・・
いま、その花が植物園で見ごろを迎えています。
先生の思いをたくさん残して、
軽井沢町植物園は これから 花の溢れる季節を
迎えようとしています。
第11話
よみがえった靴!
2009・3・23
今回は、凄い靴屋さんのお話です。
誰にでもありますよね、お気に入りの靴。
春になったら、履きなれた靴を履いて
あっちこっち行ってみたくなりますよね。
もちろん、えこりんにもお気に入りの靴があります。
ところが、この靴
靴屋さんの店頭から消えようとしているんです。(涙)
えこりんがチョーお気に入りの靴はeccoという
デンマークのメーカーが作った靴で、
日本での販売を止めたのが原因らしいのです。
ウォーキング大好き人間のえこりんの足には
慣れ親しんだ靴ですからね、これは大ニュースなんですよ。
恥ずかしながら えこりん かなりのガニ股・・・
靴の底がこんな感じなんです。
あはは・・・、
って笑いごとじゃないですよね〜。
かかとの減り方が相当ひどいでしょ!
いつも、こうなんですよ。
恥ずかしくて見せられたもんじゃないんですけど、
見せちゃいました。(笑)
この靴は、何年も履いたので薄汚れて廃棄寸前・・・。
でも、どういう訳か、こんな靴でも捨てられないんです、
もったいなくて・・・。
それで、ついつい未練心のまま下駄箱の奥にしまいっぱなし・・・。
今は、おサルちゃんに教えてもらった
魔法の靴が活躍していますが、
長いこと親しんだ靴は捨てがたいものです。
ところが、ところが
救世主っているものなんですね。
佐久市に、この靴を蘇らせてくれる靴屋さんがいるという風の噂、
えこりん、しっかりキャッチ!
嬉しくて、うれしくてルンルン気分で行っちゃいました〜。♪
この方が街の靴屋さん。
イヨッ!靴の魔術師! 靴博士!
(えへ、えこりんが勝手に命名しちゃいました)
靴の修理は私に任せてなさい! って
頼もしい顔しているでしょう。
えこりんの靴をこんなに見事に直してくれました。
靴のかかとに注目してください。
傾きが完全になくなっているでしょ。
ひっくり返すとね、ほら こんな感じ・・・。
ボロボロの靴を良くここまでキレイに直してくれました。
おまけに丁寧に磨いてくれて・・・、
汚い靴が、見違えるようになりました。
これで修理代 2000円。
昔はね、どこの街にも修理の出来る靴屋さんがいたものです。
今は売るだけの靴屋さんがほとんどですから、
かかとが駄目になったら一巻の終わりなんですよね。
えこりん、またこの靴を履いてウォーキングに行けます。
それがチョー嬉しい!!
「大切な靴を蘇らせてくれて有難うございました!」
靴屋さんに、何度もなんどもお礼を言って
えこりん 幸せ気分で帰ってきました。♪
靴は直ったけど、えこりんのガニ・・・は直らない・・・。
やだやだ。(笑)
第10話
あぁ〜、知りたくなかった!
2008・10・14
皆さん、「知らなきゃ良かった!」
そう思う事ってありませんか?
えこりんは、あります!!
今まさに、その想いの真っ最中。
「一体何を知ったんだ、 さっぱり分からん!」
そう思っている皆さんに、じゃぁ〜ん 種明かししちゃいます。
この本、知ってます?
今、テレビのダイエット番組で脚光を浴びている
食品のカロリーが一目でわかっちゃう本なんですよ。
食べた物をノートに書き出し、
カロリーを計算して、自分がいかにカロリーを取り過ぎているかを
認識させるのが目的みたいな本なんです。
この本を、書店で見つけてから、食べ物のカロリーが
気になって、きになって仕方がないんです。
一部を紹介すると、こんな感じです。
例えば、このパン、カロリーはどのくらいだと思いますか?
なんと340Kcal(キロカロリー)もあるんですって。
えこりんのように家事や買物に頑張っている(?)主婦が
一日に摂取しても良いカロリーは1950Kcalなので
このパン一個食べたら 1950ー340=1610Kcal
あとこれだけしか食べられません。
この状態で、お昼にスパゲッティ・ナポリタン634Kcal
を食べ、夕食にカツ丼975Kcalを食べたら
これだけで1609Kcalになってしまいます。
ここで一杯、コーヒーのブラックを飲んだら6Kcal
「カァ〜ン 残念でした! 5Kcalのオーバーです!」
になってしまいます。
冗談じゃありませんよ!! 食後のフルーツはどうなるの?
ケーキは?
ねぇ、ケーキはどうなるのさ?
・・・・・
そんなこんなで、知らないほうが良かった!
と思う毎日であります。
でも、一つ救いが・・・、
摂取したカロリーがオーバーしても、
何の罪にもなりませんから、ご安心を。(ホッ)
(ここで、やっと えこりん笑顔です)
えっ、本の値段ですか?
聞かないほうが幸せだと思いますけど・・・、(笑)
定価990円でした。
ジャンジャン♪
第9話
「横流し」お料理教室!
2008・9・19
突然ですが、食べるの好きですか?
ほぉーほぉー、やっぱり
ほとんどの人が手を挙げているようですね!
それでは、お料理作るの好きな人?
あれれ・・・、少ない・・・(キョロキョロ)
誰ですか、寝たふりしているのは!(笑)
・・・という訳で、(どんな訳じゃい)
お料理は作るより、食べるのが好きな人が圧倒的!
って、ことが判明しました。
えっ、えこりんですか、
もちろん多数派の一人ですよ、決まってるじゃないですか。(笑)
そこで、えこりん考えました。
どうすればお料理、好きになるのかなぁ〜って。
3日ほど寝ないで考えて、
ひらめきましたよ。
テレビのお料理番組、これを利用しようって、凄いアイデア!
自分で使えそうなものをピックアップし、
実際に作ってみて、良かったら情報の横流し・・・。
これだったら、貴重な情報を共有できるでしょ!
でも、ここで一つお断りが・・・。
「まずかったから責任とってくれ!」
と、鍋を持って苦情に来るのはやめて下さいね。(笑い)
まずかったのは、料理の腕が悪いから!(自分の)
と、諦めて下さいませ、ませ。(笑)
さて、前置きが長くなりましたが、
記念すべき?第1回は、
「カボチャをほっこり煮る方法」です。
これは、えこりんが作ったカボチャの煮物です。
色はチョっと濃いですけど、水分がなくて
ホクホクした感じでしょ!
食べてみると、味が染み込んで「栗」みたいな食感。
本当に美味しいカボチャなんですよ。
実は、えこりん カボチャの煮物が大・だいの苦手!
いつも、汁がたくさん鍋に残って水っぽい出来上がりでした。
こちらが、いつも作っている水っぽいカボチャ。
これは、これで好きな人もいる?かもしれませんが、
今回は、ほっこり・カボチャを作りたい人に
必見のコーナーです!
ほっこりカボチャを作りたい人は
まず湯のみ茶碗を一つ用意して下さいね。
えこりんが使った湯のみは寸胴(ずんどう)で
どっしり重い湯のみです。
これを、次のように使います。
鍋の中を上から見たところです。
わかりますでしょうか、鍋の真ん中にあるのは
伏せた湯のみ茶碗です。
湯のみは、鍋の中でこんな感じです。
味は好みで煮込む前につけます。
えこりんは、ひたひたの水と、醤油少々と、砂糖と塩を入れました。
写真は、チョッと水分が多すぎる感じでした。
ここに、ホイルで落し蓋をし、コトコト火にかけます。
カボチャが柔らかくなったら、火を止め、フタをして
暫く放置します。
さあ、出来上がり!
ホイルを取ってみて下さい。
水分がすっかり無くなって、ホクホクのカボチャが出来上がっているはずです。
この時、絶対に湯のみ茶碗を取ってはいけませんよ。
湯のみ茶碗を動かさないように
鍋からカボチャを取り出します。
カボチャを取り出した後、湯のみ茶碗を
取り出してみて下さい。
あら不思議!!
伏せた湯のみの中には、たくさんの汁が・・・。
それがドバーっと出てくるのですから、ビックリしますよ。
「えっ、何で?」
色々と、質問もおありでしょうが・・・、
今日は、これで失礼します。(笑)
・・・、エヘへ面目(めんもく)ない!!
理由は色々と聞いたけど忘れちゃったんですよ。
どなたか、テレビを観て知っている方がいましたら
掲示板へご投稿ください。
宜しくお願いしま〜す。
えこりんお勧めの「ほっこりカボチャ!」
興味のある方は、一度挑戦してみてね。
第8話
危機一髪!
2008・8・8
またしても、えこりんの恐怖体験のお話。
これはね、2・3日前の話なんだけど、
えこりん、いつものようにウォーキングに出かけました。
その日のコースは、陽が高くならないうちに別荘地を
歩くというもので、いくつかあるコースの中で
一番お気に入りのコースでした。。
でも、このコースは、
たぶん大丈夫だとは思うんだけど
クマとばったり遭遇する可能性があるので
クマよけの鈴を持ってゆきます。
小さなポシェットと、大きな鈴
これは、えこりんの必須アイテムです。
チリーン、チリーン
鈴を鳴らしながら、歩いていたら
前方に何か、長いのもが横たわっているのを発見!
“なんだろう?”
眼を凝らしてみると
丸々と太った大きなヘビでした。
1メートル以上はありそうな、そのヘビは
狭い道路の半分以上を占領して、身動き一つせず
道路に横たわっていました。
この道で小さなヘビに会うのは珍しくないのですが、
こんなに大きなヘビに出くわしたのは初めてです。
でも、頭が車に轢(ひ)かれたヘビや、
押しつぶされてペッチャンコになったヘビを
何度か見ていたので、
怖いとは思いませんでした。
頭がどちらを向いているのかすら分からない
このヘビは、死んでいる?
に違いありません。
だからと言って、ヘビは油断が出来ないのです。
死んでいると思って横を通ったら、噛み付かれた
なんて話を聞いたことがあります。
毒があるのか、ないのか
それによって生死を分けることもあるのです。
どうしようかな・・・
このまま行くべきか、戻るべきか・・・
しばらく、その場で考えていました。
賢い人は、ここで「戻る!」を選択したでしょうが、
えこりんは何故か
“このまま行っちゃっても大丈夫!”と思いました。
戻るのも面倒だし・・・
「行っちゃえ、行っちゃえ!!」
そんな気分でした。
・・・と、その時、前方から車が来ました。
見慣れない車です。
えこりんは、道の隅によけて、通り過ぎるのを待っていました。
車は、スピードを緩(ゆる)めることもなく、ヘビに近づいてきました。
うわぁ--!!
そして・・・
パチーン!!
その音は、どのように表現すれば良いのか、分からないのですが、
風船がはじけるような音がして・・・
ヘビの上を
車が通り過ぎました。
車は、そのまま気づかずに行ってしまいましたが
ヘビは急に苦しそうに身悶(みもだ)えると、
バタンバタンと道路に体を打ち付けながら
ヤブの中に消えてゆきました。
死んでいると思ったヘビは、生きていたのです。
このまま、車が来なかったら、
えこりんは・・・・(絶句)
ぞ〜〜としました。
ヘビはあの場所で休んでいたのでしょうか。
改めて、自然と人間との共存の難しさを感じたのでした。
第7話
真夏の恐怖体験・・・
2008・7・26
えこりんちの近所の空き地に、見慣れない車が止まっています。
気が付いたのは、今から10日ほど前・・・。
でも、特に気にはしませんでした。
この空き地を近所の人がよく駐車場として利用するからです。
以前この場所に自転車が放置してあって、
随分たってから盗難自転車とわかり、
警察が撤去したことがありました。
それ以来、えこりんは見慣れない車に
注意の目を向けているのです。
いつになっても動く気配のないこの車
えこりん、気になって仕方がありません。
先日、恐るおそる近づいて見ました。
後ろがサングラスになっていて中の様子が分かりません。
前方に回りこんでみました。
すると・・・助手席に何かみえます!
何だろう??
カメラを持って近づいてみました。
すると・・・
きゃーーーー!!
手です。
血のけを無くした真っ白い手が
助手席からぶら下がっているではありませんか。
ど・ど・どうしよう!
す・凄いもの見ちゃったかも・・・
誰か中で倒れているのかも・・・
抜けそうな腰を、なんとかシャキッとさせて、
必死の思いで帰ってきました。
途中出会った近所のおじさんに、手の話をしたら、
「オレも見たよ! 最初見た時はビックリしたけど、
あれはオモチャだな。
オレの知り合いでも、同じようなやつ持ってるのいるから・・」
とのこと。
聞いてホッとしたけど、
今度は、誰が何のために置いたのか
気になって仕方がない・・・。
暗闇の中で、今日もポツンと置かれたままの一台の車。
その後、実家に戻っている息子の車だと
名乗り出た人がいて、
この恐怖事件のピリオドは打たれたけれど、
今日も車は、白い手を乗せたまま
この場所に止まっています。
あれ以来、あの白い手が頭から離れず
えこりんの真夏の恐怖体験になってしまいました。
第6話
♪バラが咲いた、薔薇が咲いた〜♪
2008・6・25
えこりんちの、たいへん美しいバラが咲きました!
トップに使った写真がそうです。
ね、ね、キレイでしょ!!(笑)
えこりんは、拍手喝さいしてバラを褒(ほ)めているのですが
バラは観客が少ないのが不満みたいで
ブウブウ言っています。(笑)
細い道ですから、通る人も少なく
バラに気づく人も限られています。
人知れず、このまま終わってしまうのも気の毒なので、
「えこりんのおしゃべりポシェット!」で
紹介することにしました。
ピンクのフレアースカートで、天使が踊っているみたいでしょ!!
他にも、バラがありますが、
えこりんは、このバラが一番気に入っています。♪
どことなく、えこりんに似ているからでしょうか?
冗談ですよ、じょうだん!!(笑)
皆さ〜ん、見て戴いて本当に有りがとうございました。♪
第5話
もう、少しだけ・・・
2008・5・30
新緑の5月も、まもなく終り
鬱陶(うっとう)しい梅雨の6月も間近・・・。
庭のネモフィラが、眩(まぶ)しいくらい鮮やかに咲いています。
キーちゃんが、天国へ旅立って半月、
まだ、完全に寂しさから立ち上がれない弱虫・えこりんの為に
たくさんの励ましの言葉、有り難うございました。
戴いた言葉の一つひとつが
元気を取り戻す為の栄養剤となりました。
ネモフィラのブルーは、キーちゃんの胸の毛と同じ色。
まだまだ、キーちゃんの色を・・・、音を・・・
存在を捜してしまいます。
廊下で放し飼いにしていたキーちゃんの居場所は
今もそのままです。
なぜか・・・どうしても片付けられません。
そんな中・・・
キーちゃんはなんてかわいらしいのでしょう。
ほんとうに愛らしい。
キーちゃんのお写真を拝見していると
心をおだやかにしてくれる不思議な力を感じました
そんなコメントが、「ららさん」から届きました。
嬉しくて、うれしくて・・・・・
たまらなく嬉しくて、仕方ありません。
キーちゃんへの最高の賛辞(さんじ)を戴いて、
えこりんも元気が出てきました。
本当に、ほんとうに有り難うございました。
心を穏やかに・・・
えこりん、これからは前向きに頑張りたいと思います。
次回からの「えこりんの、おしゃべりポシェット!」
どうか多いにご期待下さい!
って、少し見栄張りすぎました。(笑)
言い直します!
皆さ〜ん、適当にご期待下さいませ、ませ。(笑)
第4話
さよなら、キーちゃん!
2008・5・14
13年間、我が家の一員だったインコのキーちゃんが、
5月13日に亡くなりました。
インコの平均寿命は10年前後と言われています。
今まで病気一つしないで、キーちゃんは不死身?と思っていたのに
お別れの時は、やっぱりやってきました。
長すぎる命なんて絶対にありません。
もっと、もっと生きて欲しかったです。
キーちゃんが大好きだったブランコが、ポツンと寂しそうに残されています。
萌える新緑の中で、
若い野鳥たちの賑やかな鳴き声がこだましています。
キーちゃんと過した13年に感謝しながら
明るく、笑顔でお別れしたい・・・
さよならキーちゃん! そして有り難う!!
第3話
消えたサンダルの謎、判明!
2008・4・29
いやはや、予告だけしておいて随分、時間がたっちゃいました。(ポリポリ)
すみませ〜ん。m(__)m
って、訳で今回は、
「消えたサンダル」の犯人が分かったってお話。
散歩道で出合った「物知りあっちゃん」
「物知りあっちゃん」は、別名「早耳あっちゃん」といい
とにかく情報収集が早い人なの。
この人から「消えたサンダル」の「その後」を聞いたのは
たしか、4月の上旬のこと・・・。
散歩道には、ヒメオドリコソウがいっぱい咲いていたっけ。
「何年か前に、この辺りにサンダルが落ちていたよね」
と、えこりんが言ったら、
物知りあっちゃん、目を活きいきと輝かせながら、
「犯人、誰だと思う?」って聞くの。
「変わった趣味の人間か、ワンコかなぁ〜?」
あっちゃん、腕を組みながらしきりに首を左右に振り
そんな訳、無いショ!って感じ・・・
そこで、えこりん自身もサンダルを3回盗まれたこと、
それも左右一緒に無くなったことを、
話してみたの。
「そう、そう、無くした人はみんな左右一緒なんだよね」
ひぇ〜!
「そ・そんなにサンダル盗られた人いるの?」
今までサンダルを、3回も盗まれた気の毒な人は、
世の中広しと言えども、自分くらいだろうなぁ〜、と
思っていたからさぁ〜、ビックリしちゃった!!
あっちゃんの話によると犯人は・・・、なんと
いたずら子ギツネなんだって!
今は、えこりんの散歩道になっている、この辺り・・・
右側に無人の古い家があるんだけど、キツネ一家は
そこに住みついていたらしいのよね。
この辺りで、飛び回っている子ギツネを、近所の人は
よく見かけたらしい・・・。
子ギツネは、どこからか履物をくわえてきては遊んでいたらしく
この辺り、履物がゴロゴロしてたんですって。
後で、あっちゃんが集めてみたら、大きなゴミ袋に
3つも、あったとか・・・。
それも、不思議と左右揃っているものが多く、
まだまだ使える物もあったというのだから
二度ビックリ!!
(その中には、きっとえこりんのサンダルもあったんだろうな、グスン)
履物の種類も、様々で
サンダル 長靴 スリッパ ハイヒール 下駄 など。
中には会社の名前が入ったスリッパが、
まとめてごっそり出てきて
あっちゃん、親切にも届けてやったんだって。
「それで、その集めた履物は、どうなったの?」
と、聞いてみたら、
律儀にも一足づつ揃えて、道端に並べて置いたっていうの。
(エライ!)
「気が付いた人は持ち帰ったみたいだよ」
あっちゃんは得意そうに答えてくれたけど、
知らなかった、えこりんにはオカエリ無し・・・。。
えこりんは、その頃この道を歩いていなかったんだもの。
それから、キツネ一家は引っ越したみたいで、
昨年は、履物のトラブルは無かったみたいなの。(ヤレヤレ)
いたずら子ギツネも、そろそろ親になっている頃・・・
「また、いたずら子ギツネが活躍しなければいいけどね」
物知り、あっちゃんの一言に
えこりん、大慌てで外サンダルを仕舞い込んだのでした。
第2話
人間だと思っているワンちゃん?
2008・4・10
早春の散歩道、
えこりんはいつも色々な人に出会います。
今日も、柴犬を連れたおばさんに会いました。
同じ道で時々会うから、まあまあ顔なじみって感じでしょうか。
柴犬の名前は「すももちゃん」
名前は可愛いけど、このワンちゃんオスなんだって。
「すももちゃんは、自分のこと人間だと思ってんのよ」
以前、おばさんがこんなこと言い出したの。
「へぇ〜、それは凄い!」
反射的に言っちゃったけど、
どう見ても、えこりんには、そんな野望を持ったワンちゃんには
見えないんだよね。
人懐こく、いつも尾っぽを大きく振っているんだけど、
特別、知能指数が高そうには見えないし・・・(おばさん、ごめんなさい)
今日も散歩道で、このワンちゃんを連れたおばさんとバッタリ!!
少し立ち話をしていたら、
「すももちゃんは、完全に自分を人間だと思っているみたい」
と、きた。
「ほぉ〜、どういうところが?」
よせばいいのに えこりん、思わず聞いちゃった。
すると、おばさんワンちゃんに向かって
「すももちゃんは、人間ですか? 違いますか?」
って真剣に聞いてるの。
ワンちゃん、キョトン??
どうも言葉の意味が理解できないみたい・・・
「人間だよね、ワン!でしょ!」
無反応なワンちゃんに向かって、おばさん必死!
何度も同じことを繰り返すものだから
ワンちゃん、とうとう「ワン!」
その序(ついで)に、大あくび。
えこりんが、チョッと笑ったものだから、
おばさんムキになっちゃって、
「すももちゃは計算だって出来るんだよね、
1+1は、いくつですか?」と、やりだした。
それは、無理だろう・・・と思っていたら
「ワン!・・・ワン!」・・・と2回
声色(こわいろ)を変えて答えたのは、おばさんだった・・・。
寄り道をしながら歩くワンちゃんと、
犬の言葉が話せるおばさんは、
仲良く、足早に・・・
春の散歩道に消えてゆきました。ジャンジャン♪
次回は、「サンダルの犯人」が分かったお話。
お楽しみにね!
第1話
今日の第1話は、散歩道の気になる落し物のお話。
真冬でも、雪が積もっていない限り散歩している、えこりん。
1月末、国道沿いの空き地で、落ちている長靴を見かけました。
片方だけ・・・??
キョロキョロ、どこを探しても、もう片方が見つかりません。
3月になって偶然、同じような長靴が見つかりました。
空き別荘の庭の中です。
でも、この長靴には黄色い紐のようなものが付いています。
1月に見つけた長靴の相棒なんでしょうか?
近くで掃除をしていたおばさん、
「まったくモォー 誰かが捨てたんだよ!」
と、カリカリ 怒ってるー!!
と、その時 こんな物、見ちゃいました。
えこりんは、これを見てすぐに分かりましたよ。
これは、捨てたんじゃない! 何者かの仕業だ!!と
実はピンとくるものがあったんです。
今から、何年くらい前になるのでしょうか?
えこりんの外サンダルが、3回続けて無くなったことがあります。
夜にはあったのに、朝になると左右のサンダルが消えていました。
片方だけなら、犬のいたずらと思うのですが、
一足そっくりとは、変な話です。
さすが3回も続くと気味が悪くなって
外に置くサンダルを靴に変えました。
それから現在まで、靴が消えることはありませんでした。
ところが、ある日・・・
散歩の途中、空き別荘の庭を覗いてビックリ!!
たくさんのサンダルが散乱していました。
中には、かかとの部分が土に埋まって
先端の部分が土から顔を出しているのもありました。
それは、とても異様な光景にみえました。
まさか、とは思いながら、自分のサンダルを探してみました。
似ているサンダルはあるのですが、確信がもてません。
一体、犯人は誰? 何物? なのでしょうか??
その後、誰かが片付けたのでしょうか、
散乱していたサンダルが、すっかり姿を消しました。
今回見かけた長靴も、男物サンダルも、
きっと、その時と同一犯だと思うのです。
長靴のサイズを見てみました。
両方とも27センチです。
写真でみると上の長靴は右、下の長靴は左にみえます。
バラバラの長靴を、また一緒にしてあげたいと思うのですが、
それから、どうする? どうなるの?・・・
その答えが見つかりません。
寂しそうに、違う場所で転がっている2つの長靴の横を
えこりんは今日も、散歩して通りました。