One(MCK5)

1500円
ジャケット
                            
         ビハインド(背景)

夢を食いながら生きている
人の流れが止まらない WOW WOW
街の男やビルや車も女もシグナルも景色になる
オレの背中で 場面が変わる

あれは古い話さやめよう
行きずりの恋だから WOW WOW
オレも人から見ればこの街の風景にすぎない
オレの背中の景色が変わる

ビハインド ビハインド
生きて過ぎてついてきてビハインド

道は夜になれば見つめ合う
彼や彼女 WOW WOW
やがて二人は街外れの闇のなかに消える
二人の後ろで景色は止まる

風は一度吹いても しばらく
街路樹の葉は揺れる WOW WOW
オレも人から見ればこの街の風景にすぎない
オレの背中で景色は動く

ビハインド ビハインド
生きて過ぎてついてきてビハインド  

                           
        女よ

女よ、女よ、羽をつけて
高く空へ 翔べよ翔べ
おくれ毛が春に萌えてる

女よ、女よ、駈けてゆけ
なんだか熱いね、砂も恋も
焼けた肌、夏にきらきら

女よ、女よ、ふっと溜息
ほおづえが UM・・やるせない
まつげが秋に濡れてる

女よ、女よ、ひとり佇んで
言葉も言葉もなく、ただ白い音
うなじが雪に溶けてる

廻る廻る人の運命は
風に乗ったり 淀んだり

女よ、女よ、羽を、羽をつけて
高く空へ 翔べよ翔べ
おくれ毛が春に燃えてる


      熱い空気、肌 にふれ

ここまで二人は   流されてきて
熱い空気      肌にふれ
ためらう指先    心のそばに
やさしくそっと   ふれてみて
からだの中の    心の外に
熱い熱い      風が吹く

どこからきたの   あなたとわたし
ずっとここに    いたのかしら
女の大人に     いつかは帰る
だったらこのまま  眠らない
寝て見る夢は    からだの中だけ
眠らない      心でいたい

心のそばに     ずっといて
心のそばに     ふれてみて
熱い空気      肌にふれ
熱い空気      肌にふれ
熱い空気      肌にふれ


    ルート246

右を見れば
別れを告げた女の足は速い
バス停前のポストのなかの言葉は
どこへ行く
ルート246 ルート246

黒い革ジャンの
青い風が通りすぎていく
灯をかざす流れる車も
過ぎゆく街も
ルート246 ルート246
ルート246 ルート246  


      ノッ クは続けて

ノックは続けて、ノックは続けて、このまま続けて

昨日のあなたは理解に苦しむ
怒ったまま別れて、やるせない日を過ごす
そんな私のアパートのドアに控えめなノックが聞こえる
すぐに返事は、返事は出来ない。
じらせて困らせてみたいの。
女はドアまで時間がかかるわ。だからも少しそこにいて
パジャマを脱いで、ブルージン履いて、
鏡に映して髪に手をやり、それから出て行く
ノックは続けて、ノックは続けて、そのまま続けて

あなたが来るまでベッドの上で
読みもしない新聞広げて
活字を追うだけで時間が過ぎていく。FMラジオは十一時を告げる。
そんな私を外の風にあてて
あなたともうすぐ街を歩く
女はドアまで時間がかかるわ。だからも少しそこにいて
パジャマを脱いで、ブルージン履いて、
鏡に映して髪に手をやり、それから出て行く
ノックは続けて、ノックは続けて、そのまま続けて

ノックは続けて、ノックは続けて、そのまま続けて
ノックは続けて、ノックは続けて、そのまま続けて


           ラクダにのって

ラクダに乗って、思いを巡らしゃ
ラクダは時間をどんどん置いてゆく

前のこぶは明日、後ろのこぶは昨日
あいだに座るおいらは今日さ。

ひとこぶラクダが、前を横切り
こちらを一瞥してニヤリと消えた。

追ってみようか、追わずにいよか
眺めりゃヤツは砂漠の蜃気楼。

前と後ろの、明日と昨日の
ふたこぶラクダにおいらは揺られて

空は今日は笑っているから
ふたこぶラクダにおいらは揺られて

空は今日は笑っているから
ふたこぶラクダにおいらは揺られて


        おくレゲ エ!かくレガエ! 
     
1・しばらく見ない間に ずいぶん久し振りだね!
  帰ってくるから旅だろう あそこはオマエの場所じゃない
  魔法のあの子の後れ毛へ 誘われ行きなよ隠れ家へ
  しばらくそこにいてみたら おそらく心が和むから!

  世間のノイズは言うだろう 一寸先はヤミヤミ
  お先真っ暗 闇  そろそろその癖ヤメヤメ
  一寸先はキラキラ お先 真っ白 マッサラ

  後れ毛へ後れ毛へ 隠れ家へ隠れ家へ 誘われて行きなよ
  永らく忘れた心にもどるから

2 ・モヘアのようなもつれ毛へ 迷い込んだよ隠れ家へ
  朝な夕なにマッサラで 悦な気分であったかい

  世間のノイズは言うだろう 一寸先はヤミヤミ
  お先真っ暗 闇  そろそろその癖ヤメヤメ
  一寸先はキラキラ お先 真っ白 マッサラ

  後れ毛へ後れ毛へ 隠れ家へ隠れ家へ 誘われて行きなよ
  永らく忘れた心にもどるから


3・奇跡の準備はしているか 奇跡の用意はできてるか
  しばらく楽々していたら 元気も勇気も目が覚める

  後れ毛へ後れ毛へ 隠れ家へ隠れ家へ 誘われて行きなよ
  永らく忘れた心にもどるから

  おくレゲエ おくレゲエ かくレガエ かくレガエ
  奇跡の準備を 奇跡の用意を
  ありえないはない こころさえあれば


            チャージしろ

限りなく闇の中、さまようオイラに
降りかかる落ちる、夜を真っ二つ
一つはお前にくれてやれ
いい思い出だけをしまえ
夜 夜 夜

冬の夜は寒さが、背中に刺さる
だけども手のひらを返せば 明日
風の吹き荒れる日がくる
嵐の前の夜のあとに
夜 夜 夜
夜 夜 夜
今夜が前夜さ、静かな夜にチャージ
今夜が前夜さ、嵐の前にチャージ
今夜が前夜さ、静かな夜にチャージ
今夜が前夜さ、嵐の前にチャージ
チャージ、チャージ、チャージ、チャージ
チャージ、チャージ、チャージ、チャージ


            チョコレート

これほどアスファルトの色が黒いと 気づかせるように洗い流す 雨を
雨を見つめている彼を その彼を まんざらでもない顔で眺めている 彼女
これほどアスファルトの色が 黒いと 気づかせるように洗い流す 雨を
雨を見つめている彼を その彼を まんざらでもない顔で眺めている 彼女
彼女は まんざらでもない顔で ながめている彼は 雨を見つめ
雨は洗い流す 気づかせるように
アスファルトの色が これほど 黒いと

そちらからみれば そのままでも こちらからみれば タロットカードは
Reverse

チョコレートの形が 口の中で トロリ溶けて 形が消える
消える時しか 味わえないのは 何とも哲学的な問題ではないかしら 彼女
チョコレートの形が 口の中で トロリ溶けて 形が消える
消える時しか 味わえないのは 何とも哲学的な問題ではないかしら 彼女
彼女の問題は何とも哲学的で 消えない時には 味わえなくて
トロリ溶けずに 形があるのは 彼女の口に入るまでの チョコレート

表も裏も 上も下に カードのように 何もかもが Reverse

彼に一つだけの 願い事 あなたも私を 見つめてほしい
瞳に映るのは 二人だけで マバタキも同時にしたいと言った 彼女
彼に一つだけの 願い事 あなたも私を 見つめてほしい
瞳に映るのは 二人だけで マバタキも同時にしたいといった 彼女
彼女はマバタキも同時にしたい 彼が目を閉じるのを見るのはイヤだから
彼も私が目を閉じるのを見たくないから その話を聞きながら
彼は笑った Oh! Reverse

そちらから見れば そのままでも こちらから見れば
                   タロットカードは Reverse

今宵も ブェノスアイレスでは タイクツが眠り タンゴが目覚め
裏側の東京の朝は 夕べの夢たちを歩道に捨てる 人々
今宵も ブェノスアイレスでは タイクツが眠り タンゴが目覚め
裏側の東京の朝は 夕べの夢たちを歩道に捨てる 人々
人々は 夕べの夢たちを 東京のステップで 歩道に捨てる 人々
裏側の ブェノスアイレスは 眠るタイクツ 目覚めるタンゴ 今宵も

表も裏も 上も下も カードのように 何もかもが Reverse

彼女の問題は何とも哲学的で 苦くても 甘くても 堅くても
裏返しても それでも溶ける 雨上がりのアスファルトよりも黒い
ブラック チョコレート

            2月30日

触れることのない心の奥に

今まで過ごした毎日の切れ端が

うずたかく積まれてあった


         One

体の中にも もうひとつの別の世界がある
自分の噂話を自分が 一番多くしている
僕だけかな 君もかな みんなもかな

あなたは鏡の中のあなたに そ知らぬ顔で
身支度を整えてあとにする それを大人というのなら
鏡の前に もう一度  戻ろう

大人にきいてみたい 大人がいるとしたら
いつから大人になったのだろう そのときを教えてほしい
何年  何月  何日に

心を浮かべる 深い河を もう一度さかのぼれば
流れる せせらぎのたてる音が こどもの声に聞こえる
僕のかな 君のかな みんなのかな

あるだろうあなたにも 何気なく人を眺めたことが
その人が思い出し笑いをしている それを見てあなたも
思わず いつしか ほほ笑んだはず

僕だけかな 君もかな みんなもかな

    
         な・つ・か・し・い

暗い部屋に 灯をともす ロウソクの
炎を消すのも 風
その風に切なくて、でも月明かり
ふと気づく 君
開けた窓の そばにある 風車
回すのも 風
同じ風に 悲しんで、でも 微笑んで
どちらも同じ 君

つまづいて 靴を濡らす 水たまり
今は止んだ 雨
雨でできた 水たまり そのさざ波に
揺れて映る 君
さざ波も 静まれば 水鏡
君と映る 雲
見上げれば 空がある でも足もとも
君を包む 空

な・つ・か・し・い 雨・雲・空・君・風
な・つ・か・し・い 雨・雲・空・君・風
雨    雲   空  君    風
Rain, Cloud, Sky, Wind, and You

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