モデル 輝星君
加筆訂正 2024年05月02日 2023年06月15日 2022年06月10日 2022年03月18日
2022年01月16日 2021年08月08日 2021年01月28日 2020年12月11日 2020年11月01日・・・
公開 2019年11月19日
8歳3か月からのLS-CC松葉杖訓練
訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
類似するお子様として→「
真優美ちゃんの場合
」をご覧ください。
☆ 生育歴
37週4日で出産。体重2970g。
1歳3か月時にRSウイルスによる急性脳症。
1歳7か月(発病後4か月)から訓練開始。
首がすわったのは→1歳10か月(発病後7カ月)
お座りを始めたのは→3歳4ヶ月(発病後2年1か月)
歩行練習に入ったのは→3歳6か月、PCWを使って…
四這いを始めたのは→3歳10カ月(発病後2年7か月)
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→8歳3か月
8歳を過ぎた脳症後遺症の肢体不自由児、発病後あまりにも時間が経過している。
運動機能の状態は良いのだが、膝立や膝歩きを行っている。その半面で、介助にて歩行を行っている? 歩行を行っているつもりなのだろうが、立位バランスや歩行バランスなど全くに無視して……
臥位から座位まで問題なし。四つ這い可能。
立位→物につかまって立つことはできるが、床からは立ち上がれない。立ち上がる際に、足の力で立ち上がらずに手で身体を引き上げたり押し上げている。
歩行→後方から身体を支えると歩くように見えるが、重心は後方で足を運んでいるだけである。
関節可動域→特に問題となる箇所は少ないが、足部が外反扁平尖足位である。
※ 麻痺のために歩行ができていないのではなく、今までの指導内容が間違っていたと考えられる。
→ 訓練初回
SLBと松葉杖とCCを貸し出す。松葉進度1。
松葉杖歩行練習に入ったが、杖や足の運びは全く重心とは関係なく動かす。常に倒れる状態となる。
→ 訓練開始1カ月
落ちついて松葉杖歩行練習ができていると、松葉杖と足の運びが良くなっているのだが、何かの原因によって落ちつきを無くすと、杖や足の運びが重心とは全く関係なくなり、倒れることとなる。
落ちついていると立位も少しは良くなり、歩行器歩行も少しはできそう!
※ 歩行器=ここで言う歩行器は、通常から見れば特殊な歩行器です。ハンドル型で、押して使用します。前輪は何の抵抗も無い固定輪。後輪は、方向が自由に向くことのできるキャスター。クロコダイル(歩行器の一種)を使用すれば、同じ様な使い方が可能です。クロコダイルをPCWと同じように使用している時、後方の車輪の抵抗を外して自由に動くようにする。前輪は動きを抑制している装置を外し、キャスター用の動きが可能とする。押し部の高さは、子どもの乳頭部とする。
→→ その1週間後
落ちついて松葉杖歩行ができている間は進度4となるのだが、何が原因か松葉杖と足の運びが急に乱れ、だランスを失い倒れる。
この様子を見ていると、失調型の麻痺に見えるのだが…
※ 松葉杖歩行ができそうなので、歩行器での歩行は行わない。
→ 訓練開始2カ月
ほぼ松葉進度4となる。時にバランスを崩して倒れる。
階段の昇り練習に入る。
→ 訓練開始3カ月
松葉進度4の状態で60mほど歩くようになる!
時々わき見をした際などに、バランスを崩して倒れる。
→ 訓練開始1年
コロナの影響で訓練会での訓練指導はできなかったが、家庭や家の周囲で自主訓練をしていたとの事!
歩行器を貸し出す。うまく操作することができない。歩行器がどんどんと先に行ってしまう。抑えようとすると、立ち止まる事ができずに尻餅をつく。
持ち込み立位から、独歩練習が少しできるようになる!
自分の練習する独歩がうまくいくと、それに喜んでしまいその後がうまくいかない。
→ 訓練開始1年1カ月
小児整形外科の先生の診察で、尖足が著しいので足関節周囲筋の筋解離術を受ける事に決まる。
→ 訓練開始1年2カ月
膝・足関節周辺筋の筋乖離術を受ける。
→→ その1週間後
手術は水曜日に行われ、翌週の月曜日から術後の訓練開始。
術後の訓練として長下肢のぎぶす固定をしているので、それ以外でできる身体のストレッチ。ぎぶすのままで立位保持。ぎぶすのままで松葉杖歩行練習。そしてCCでの手歩き。
→ 訓練開始1年4カ月 術後3週間
ギブスカットとなる。
徐々に術前の全ての訓練に戻す。
→ 訓練開始1年6カ月 術後3カ月
概ね術前の機能に戻ったか!
→ 訓練開始1年8カ月
床から立位になる事は難しいが、立位になってから数秒の立位保持が可能となる!
→ 訓練開始1年10カ月
立位の姿勢にしてから、前方に転ぶような姿勢がが数メートルの独歩を行った!
→ 訓練開始2年2カ月
独歩が可能となるかも知れないので、本格的に指導中に独歩練習を加える。
課題は、立ち止まる事とスピードのコントロール。
→ 訓練開始2年4カ月
床から一人で立ち上がり(確率的には半分が可能か?)独歩を10m程可能となる! 時には数十めートル等を歩くが…
→ 訓練開始2年7か月
屋内で床から一人で立ち上がり、数十メートル独歩するようになる!
歩行スピードを抑えられるようになったので、歩行が安定し距離も伸びたのでは…
→ 訓練開始3年7か月
床から一人で立ち上がり(成功するのは半分)、独歩が数十メートル可能だが、不安定で安定感が出てこない。手つなぎでの歩行を考える。
→ 訓練開始4年2か月
お会いする事が無くなり、子どもの状態も確認できないので、卒業。
訓練は、水野記念病院で行う。
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◎ 指導する者からの期待と希望
何故にこのような肢体不自由児が目の前に現れるのか??
何故にこの子どもを独歩に進めてあげられないでいるのか?
PCWの使い方に問題が有るのではないだろうか? この子どもだけでなく、診させていただく子どもの多くに、同じように歩けそうで歩けない子どもがあまりにも多いと…?
真優美ちゃん
の失敗から歩行器からの練習に入らずに、松葉杖歩行練習から入りました。結果については互いのページをご覧いただきたいです。
・ 訓練開始から2カ月ほどで松葉杖歩行を学んだ! どれ程の良い運動機能を持っていたのだろうか?
・ 訓練開始から3カ月で松葉杖歩行の距離も伸びてきているが、独歩が可能になるのだろうか?
松葉杖で歩いているが、歩く事は辛いようであまり歩きたがらない。これを正すことができるのだろうか?
・ 相変わらず、歩く事が好きにならない。だがお母さんに叱咤激励されて杖歩行に励んでいる。独歩の練習ができるようになったように見えるが、このまま運動機能が先に伸びて欲しいが…! 前に進めば独歩も夢でなくなるのだが・・。
・ 前方に転びそうになりながらも数メートルの独歩を行った! これが本物となっていって欲しいのだが・・・
・ 独歩の距離が伸びているが、安定した歩行が可能となるのだろうか?
・ 屋内での独歩は可能となったが、屋外でも可能となるのか?
・ これからも訓練に励み、安定した独歩を獲得して欲しい。
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製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美