やまなしの森づくりと地域の温暖化防止対策
間伐材箸づくりサポートブック

山梨県民の日 はしづくりワークショップ
箸づくり・森づくり・温暖化防止
日本は、地球温暖化防止国際会議COP13における議長国として京都議定書で約束した、温室効果ガスを基準年から6%削減量のうちCO2 の3.8%を「森林吸収源対策」としている。その約束をまもるためには、
森づくりが欠かせない。
森づくりには、間伐を行う必要がある。
一方、外食には、輸入材で作った割り箸が、大量に使われている。
山梨県では、エコライフ県民運動として、レインボーアクションを実施しており、7つのエコ活動のひとつに「マイはし運動」をおこなっている。
そこで、間伐した木を「マイはし」として活用することを、山梨県木材協会がはじめた。
山梨県温暖化防止センターでは、はしの材料を海外から運搬してくる「ウッドマイレージの削減」対策としても効果があるマイ箸づくりの普及のため、山梨県民および市民への呼び掛けを行おうと、山梨県木材協会と甲府市建具協同組合の皆様の協力をえて、このガイドブックを制作した。この小冊子が皆様の「マイはし」づくりにお役にたつ事を願っている。

【箸づくりはエコライフの架け橋】
箸はいつどこから
日本にやってきたんだろう
7世紀には中国から日本に箸(はし)が伝来していたようです。
聖徳太子(しょうとくたいし)が日本で初めて新しい箸食(はししょく)制度を朝廷の儀式で採用したといわれているようです。
そして、8世紀の初めに、一般市の間で箸食(はししょく)制度が進められ手食から箸食(はししょく)へ一般市民の生活革命がおこったといわれています。
1 森づくり
日本の森林は、間伐を必要としているが、不揃いで形状の悪い間伐材は建築用材としては適さない。そこで、薪や生活用品として見直す必要がある。
森づくりには、様々な作業がある。
植林
下刈り
枝打ち
間伐
伐採
玉切り
山出し
集積
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| 枝打ち作業 | 伐採 |
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| 玉切り作業 | 丸太の集積 |
間伐と薪づくりワークショップ
(2011.1 大月ロハス村提供)
2 箸づくりに使う道具と材料一式

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1.治具 はしの材料を固定して、鉋(かんな)かけ を行う道具 治具の開発を山梨県木材協会が独自におこなった。これも県産材を用いている。 材はヒノキ材である。 |
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2.クランプ 1の治具を作業台に固定するための道具 |
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3.鉋(かんな) 大工の主要な道具であり、材料の角材を削るため使用する。 刃のとぎと調節が難しいため、専門家の指導を要する。 |
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4.箸材料100本束 県産のヒノキ材を用いて、山梨県木材協会で作ってもらっている。 |
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4.箸材料 |
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5.紙やすり 鉋で削ったあとはしの仕上げをする。 |
箸になる木
・南天は難を転じて福を招くと言われ縁起が良いとされています。
・桑は古くから不老長寿の木として伝えられ近年、その成分が体に良いことも報告されています。また「九八」と当て字にし、長寿の祈願としても重用されています
・栗の木は一年使うと「繰り廻し」が良くなると言われ縁起がよいとされています
・梅は冬の寒い中でも春に先駆けて一番に花を咲かせるところから松や竹と並び歳寒三友として縁起が良いとされています。
・柳は白く清浄で強い木であり、魔障を防ぎ邪気と不祥を払う霊木とされています。また、春先に真先に芽を出す“めでたい”縁起の良い木で、家内喜箸(やなぎばし)とも呼ばれ、お祝いの席にはなくてはならない箸とされています。
・竹は成長が早くその生き生きと強いようすから長寿・友情の象徴ともなっており、お守りとしての意味合いもございます。
・冬でも緑を保ち寿命も長いということで長寿を表す「松」
・槐(えんじゅ)は古くから漢方薬としても重用されており、中国では「出世祈願」として中庭に植える風習があり、日本では「延寿」と当て字をし病魔を除けて長寿になると言われており縁起のよい木とされているので賀寿のお祝いとしても人気があります。
また「槐」は「まあるい」という意味があり、物事に角が立たず「まるく収まる」いうような意味合いもございます。
3 箸づくり
1.治具の固定
治具をクランプで作業台にしっかりと固定する。


2.鉋削り
鉋を両手で手前に引いて、角材を削る。


3.やすりかけ
はしの表面を滑らかにする。


4 箸づくりの楽しさ
箸づくりの楽しさは、道具を使う手仕事の楽しさであり、木に触れる喜びでもある。
県民の日のワークショップには、老若男女300人が参加して、自分のはしを作って持ち帰りました。いまも鍋をつつくのに使っているかと思っている。

温暖化対策の効果
CO2 の森林吸収量(1ヘクタール当たり)(出典先:林野庁)
・杉人工林(80年生) 620t/CO2(7.8t-CO2/年間)
・ブナ天然林(80年生)370t/CO2(4.6t-CO2/年間)
杉の吸収量と身近なCO2 排出量との比較

5 木質バイオマス
箸づくりからも端材がでる。乾燥して薪ストーブで燃やせば、石油代替燃料のバイオマス利用となる。燃料としてのC02削減量は、石油換算係数は1.8 であり、カナタガ1個の1束が約6kgで約10CO2-kgである。ちなみに2011年現在、CO2の国際取引価格はkg当たり2円といわれております。


制作
NPOフィールド21 (山梨県地球温暖化防止活動推進センター)
〒400-0035 山梨県甲府市飯田4-1-21
電話 055-228-3830 FAX 055-228-3839
HP http://www15.plala.or.jp/yamanashi-f21/
協力
一般社団法人 山梨県木材協会
〒400-0211 南アルプス市上今諏訪850-1
電話 055-280-2020 FAX 055-280-2021
HP http://www.y-wood.com
甲府市建具協同組合
〒400-0068 甲府市下小河原1-48
電話 055-222-5665 FAX 055-222-5664(深沢建実)
大月ロハス村事務局
〒401-0011 大月市駒橋3-3-13
電話 0554-23-1169 FAX 0554-22-5734
HP http://www.lohasnomori.com/info.html

















