「人生の分かれ道」
女、携帯をかけている。 女「朝刊見たわ!」
男「弟の実名が出た以上、僕は銀行を辞めなきゃならない!!」
女「弟さん、やってないって言ってたじゃない!」
男「だけど親父と喧嘩ばっかしてたし、世間はそうは思わないよ!
君の人生まで狂わせてしまうのは耐えられないよ。別れよう!」
女「なぜ?!!弟さんの無実を実証すればいいじゃない?」
男「そんなに甘くないよ。裁判は時間がかかるし、無罪を勝ち取ったところで親父殺しの
レッテルは一生ついてまわる。家族だって同じだ。これまでの人生を捨てるしかない!」
女「だから!警察になんかに任せないで私たちで!」
男「もう遅いよ!マンションも売った。携帯の番号も変える!
明日から僕との連絡も取れなくなるから!」
女「そうやって何もかも自分一人で決めちゃうのね」
男「君の為なんだ!僕は死んだと思ってくれ!これしか方法がないんだ!」
女「貴方が解らなくなってきた!」
電話が切れる。
→ そしてその後 女は→