一週間後病院のベッドに横たわっている
 大輔を時子が見舞っている。

時子  「交通事故の予知夢と思いこんでいたけど、盲腸だったのね!大輔から朝早く電話がかかることないから驚いた」

大輔  「すまん寝てたのにいきなり 腹に痛みがきてさ!また 食べ過ぎて 腹 をこわしたと思って、正露丸を 馬鹿みたい にのんで 寝てたら勘弁してくれ と 言うくらい ひどくなったんだ」
  
時子  「間に合ってよかった! それでお家の方はどうだったの?」

大輔  「ああ、賞をもらった山の写真 を見せたら親父の機嫌 がよくなって一緒にうまい を食べに行って 結婚資金も借りられた。自分で稼いだ金で結婚するのが 当たり前 かも知れないけど、頼るとこ他にないもの。それに無期限 無利子で楽だし。あれ?地震?体が揺れてる感じなんだけど」

時子  「手術したばかりだからよ」

大輔  「バイク乗れるかな?」

時子  「大丈夫だって!すぐに サッカー だって出きるようになるそうよ」

大輔  「新婚旅行どうする?」

時子  「海外は止めた!飛行機事故 怖いから」

大輔  「予知夢 見た訳じゃないんだろう?」

時子  「えぇ、 だけど直前に見たら嫌だし」

大輔  「結局 人間は予知なんてしない方がいい!先のことが分からないから暢気に暮らせるんだよ」  
  
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