A子の実家へのメール

  「今晩は! クリスマスも近づき 
 プレゼント  を何にしようかと考えた末
ギフト券にしました。 お父さんと  ホテルで 豪華な  
食事とか して下さい!  

 ついでに先日の見合い写真 お返しします!
会ったり  したら 断りにくいので。
 ちょっと 
前はね!
 もう少し気持ちが揺れたかもしれないけど

 最近
 微妙 に変って来たのです。 適齢期なんて どうだっていいでしょう って。

  ボーイフレンドは沢山 
いるんだ  けど いざ 結婚となると その気に
なる奴は 
いないんだ 。
全く
 投げてしまってる訳  じゃありませんよ。
   
 ただ、夫を 
朝 起こして仕事に送りだし、 料理して 帰りを待つなんて生活 
  
 自分に似合わないなーと思うだけ。

 ところで お父さんの 
話し相手して ますか?
 
病気持ち なので気になります。

 私のことは心配しないように言って下さい。

借金だらけ のお兄ちゃんと違って 所帯持ち はいい方だから。

それより 近いうちに お兄ちゃんに私の友達のB子を紹介しようと思ってます。

 お兄ちゃんみたいなボーッ とした男は生活力のあるしっかりしたお嫁さんがいいのよ。

 ではお休みなさい!            A子 」  

                       作/山里 ゆい
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