〜リムジンの男 給油中に友達の医者と弁護士に話しかける。〜
男 「俺 億万長者 と呼ばれるようになって 何でも手に入るけど尊敬されることがないんだ。 医者とか弁護士みたいな肩書きが欲しいよ」
医者 「肩書き が何に
なる ?でっかい 屋敷に住んで自慢できる 物に囲まれてサ! 贅沢と言うもんだよ」
男 「だけど退屈なんだ。全財産をはたいてもいいから 超能力者 にでもなれないかな」
弁護士 「 ドラエモン に頼んでどこでもドアを出してもらうんだな」
医者 「俺は 医者になって 後悔してる。 的確な診断で名声があがっても皮肉なことに自分の死期も 確実に知るわけだ。こんなはずじゃなかった と思うよ、きっと!」
弁護士 「俺の仕事は 人の人生の裏側ばかり見るだろう? 子供がいなかったら とっくに辞めてたね」
医者 「無いものねだりするのが人間なのサ。そうだ! 簡単に尊敬される方法がある!全財産をどこかに寄付しちゃうんだ」
〜 男 押し黙ってガソリン代をカードで支払いエンジンをかけてスタンドを後にする。〜
作/山里 ゆい
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