会社の屋上
〜 男がOLに呼び出されている。〜
OL 「 あなたと付き合うのに 私疲れた。 雨がひどい 時でも 駅に着いた から迎えに来いって一方的に電話して切っちゃうし、甘ったれなのよ。 そういう時は タクシー拾い なさいよ! 付き合ってる女に 迷惑かけ ないようにするのが男というものよ。 だから これからの人生 一緒に 歩いて行け そうもないの。・・・・・
その点 彼は わが身をかえりみず 尽してくれる お人よし !
始めは 有がた迷惑 と思ったわ。
女房に逃げられてる さえない ばついちの 駄目男 と 全然 相手にしなかったけど、私もいつまでも 独身を謳歌してる 訳にはゆかないし 彼のプロポーズ 受け流せ ないって感じ。 だから私達の関係が知れるのは やばい のよ。今まではあなたが 気をつけろっ ってうるさかったけど 立場が変った
わけ!この間 彼と上野でデートした時 私が ゴリラみたい と言ったら動物園に連れて行ってくれたの。 彼そっくり のゴリラが胸をたたいて祝福してくれたわ。
そろそろ あなたも私みたいなかなり年増 と付き合うの卒業したら?
経済力が あっても 女に不自由してる男って案外多いのね。
俺は男じゃ って堂々と振舞えば それなりに女のハートはゲットできるものなのに。
じゃ、さよなら! 後腐れなくカラリと分かれましょうね、坊や! 」
作/山里 ゆい
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