スーパーマーケットで
〜女が友達と立ち話をしている。〜
友達 「なにも パートの面接が駄目だったくらいで落ち込むことないわよ!
そうそう 普通の主婦 の出来るいいバイトがあるのよ。 勘の よく働きそうな 人と組んで ダサイ 格好して町に出るの。
片っ端から声をかけて
『 お取り込み中 失礼ですが、最近 心境の変化はありませんか?』 とか声をかける。 その人が金銭の悩みありと見たら
お好み焼き屋 。 失恋だったら 寿司屋家族の問題ならそば屋に連れてゆくの。 相談料を 半額 にするからと言ってね。
もちろん店からはマージンとるのよ。 でも 食べ放題 だけは駄目!
悩んでる時は際限なく胃袋に入っちゃうから。
そして儲けの一部は神社の賽銭箱に入れ ガラガラ を鳴らして
『明日も上手く行きますように』 と拝むの。
こういう平和な 商売 他にないと思わない? 後腐れはないし 第一 人助けだしさ!
あんたその 雀の巣 みたいな頭さ もっと セクシー な ソバージュ か何かにしたら?
関係ない? でもこういう商売 印象が大事 なのよ。
占いってあまり見当違いなことを言うと 確かにマズイ けど 相手が主婦なら 『 あなたのご主人 ゴルフ か マージャン に のめり込んでますねとか浮気 してますね』 と言えば 大抵 当たるんだから! ねぇ、やってみない?」 作/山里 ゆい
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