「男の強がり」

 
チャイムが鳴り男がドアを開けると元妻が立っている。

女「(入ってもいい)(驚いた)(元気)?」
男「ホー君か!相変わらず(マイペースだ)(唐突だ)(ふけてる
ね!」
女「お互い様でしょう」
男「それにしてもよくここが分かったな!(
転々としてた)(いつも留守だ)(誰も知らない)のに!アッ分かった!アイツ黒井だろ? アイツに聞いたんだな?」
女「(
ピンポーン)(彼よ!)(勘だけはいい)」
男「新大久保駅でバッタリ会ったんだよ。始め判らなくて(
外国人労働者)(ホームレス)(やくざ)かと思った」
女「昔から(
人相が悪い)(日本人離れしてる)(ひげがある)から」
男「イラクから帰ったばかりだって?」
女「よく拉致されなかったよね?」
男「銀座で写真展してるから観に来いってしつこくってサ。こちとら忙しくてそれどころじゃないッツーの!ところが帰って新聞見たら文芸欄に出てたんだ。驚いたよ結構 話題になってるんだね。ハッハアイツが俺の助手してた頃は(
失敗ばかりして)(ぶきっちょで)(怒鳴られてばかりで)頼りなかったけど。出世したもんだ!」
女「そんな事よりあなたは今どうしてるの?」
男「俺?主に週刊誌に芸能スクープを売り込んでる。夜がけ朝がけ仕事で
儲かる)(面白い)(忙しい
の何のって!」
女「あなた変ってないわね」
男「ところで何の用事でわざわざ俺を尋ねて来たんだ?」
女「これにハンコ押して!」   〜かばんから書類を出す〜
男「マンションの名義変更か! 二人の名義だったっけ?」
女「忘れたの?結局ローン払ったの私だからね!」
男「分かったよ!離婚した以上はお前のもの!・・・あれ!黒井元子・・・お前の旧姓 黒井だったっけ?」
女「再婚したのよ彼と!彼言わなかったの?」
男「エッ!アイツと? い、いつからなんだ?お前達!」
女「言える立場なの?突然 蒸発して一方的に離婚届送って来たくせに」
男「そうだな! あー、ハンコね?どこに置いたかな。そうだ!ミヨが持ってんだ。一緒に住んでるんだけど。後で送ってもいいかな? 悪いけど物凄いやきもち焼きなんで。 今日のところ帰ってくれないかな?」
女「逃げないでよ!じゃ!」
〜女 出てゆく〜男となりの部屋のドアを開ける。 次ページ

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